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<ちょっと気になる科学ニュースヘッドライン倉庫>401

  • 03/31
    <有機塩素系農薬>マイレックスなど大気中から初検出
     環境省は31日、03年度に実施した全国調査で、国内では使用実績のない有機塩素系農薬で発がん性のある「トキサフェン類」と「マイレックス」を大気中から初めて検出したと発表した。いずれも人間の健康には影響のない濃度だという。同省は「海外から大気によって運ばれてきた可能性もある」とみて、今後も調査を継続する。
     国内ではトキサフェン類は母乳から、マイレックスは野生動物から検出されたことがある。同省は流入経路を調べるため03年度から全国24地点でモニタリング調査を始めた。トキサフェン類は最大で大気1立方メートル当たり0.77ピコグラム(ピコは1兆分の1)、マイレックスは同0.19ピコグラムを検出した。
     いずれも先進国では現在、製造、使用されていないが、途上国の実態は分かっていない。
     一方、全国272人を対象にした03年度のダイオキシン類蓄積量調査では、平均で血液中の脂肪1グラム当たり24ピコグラムのダイオキシンが検出された。前年度は同27ピコグラムでほぼ同じだった。

     
  • 03/30
    帝王切開ミスで妊婦が死亡 福島県立大野病院
     福島県は30日、昨年12月に県立大野病院(大熊町)で20代の妊婦が帝王切開の手術の際に死亡したのは執刀医が胎盤を無理にはがしたことなどが原因の医療ミスだったと発表した。
     会見した秋山時夫病院局長は「病院側に過失があった。家族には説明し謝罪した。今後賠償について話し合う」と説明した。
     昨年12月17日、30代の男性医師が入院中の妊婦を帝王切開したが、妊婦は胎盤の一部が筋肉に癒着してはがれにくい「癒着胎盤」で、医師ははさみで胎盤をはがした。子どもは無事だったが、女性は同日、胎盤をはがしたことで大量出血し死亡した。

     
  • 03/29
    厚労省、雇用対策強化へ 政府判断は一時的悪化
     2月の完全失業率が7カ月ぶりに悪化した。政府は一時的な悪化との判断だが、完全失業者数の減少幅が縮小した上、4カ月ぶりに同失業者数は300万人の大台に乗った。就業者のうち雇用者数が2カ月ぶりに減少するなどの懸念材料もあるため、厚生労働省は今後の推移を警戒しつつ、雇用対策の強化を進める方針だ。
     政府が一時的とみるのは、失業の理由で「勤め先都合」ではなく、「自己都合」「その他」など“積極的”なものが増えているからだ。特に25−34歳では「その他」が前年比で7万人増加。各年齢層の中で突出しており、職探しをせずに失業者に算入されなかった若い層が、企業の採用意欲の高まりで本格的に求職活動を始めた可能性もあるという。

     
  • 03/28
    虫のフンだった!…古墳石室の土粒
     古墳の横穴式石室を中心に各地の遺跡で出土し、五穀豊穣(ほうじょう)や子孫繁栄を願う儀式に、米の代用品として使われたと推測されてきた謎の土粒が、実はカブトムシかコガネムシの幼虫のフンだったことが28日、奈良県桜井市教委の調査でわかった。
     “遺物”として、詳細な分析を続けてきた考古学者らを驚かせたり、苦笑させたりしている。
     桜井市教委が6年前、同市倉橋のカタハラ1号墳(6世紀中ごろ)を発掘したところ、米に似た硬い土粒が横穴式石室の床面から大量に出土。1か月がかりで1949粒を数え、3〜8ミリの3種類の大きさに分類できることもわかった。
     ところが、他の研究者から「虫のフンに似ている」との指摘があり、同県橿原市昆虫館に鑑定を依頼。形や3種類の大きさなどが、2回脱皮して成長するコガネムシ科の幼虫のフンと一致することが判明した。石室は盗掘を受けるなどして開口しており、中に入り込んで、腐葉土などをえさにし、未消化の土が排せつされたらしい。
     同様の土粒は、約20年前から、遺跡で出土することが知られ、「米粒状土製品」「擬似米(ぎじまい)」と命名され、儀式の際にまいたと解釈されてきた。今回の成果で、これまで出土した「擬似米」の見直しも迫られそうだ。
     桜井市教委文化財課の橋本輝彦主任は「まさか昆虫のフンだったとは。これほど詳細なカブトムシのフンの研究は世界的にも例がないそうで、別の意味で貴重な学術データになってしまった」と複雑な表情を見せている。
     
  • 03/27
    ダイオキシン汚染、複数微生物で浄化 三井造船開発
     三井造船は、ダイオキシン類の汚染土壌を浄化する新システムを開発したと発表した。性質の違う複数の微生物を組み合わせることで、効率的で低コストのダイオキシン類分解が可能になったという。2〜3年後の実用化を目指す。
     専用の処理容器の中に、ダイオキシン類から塩素を分離する微生物と低塩素化した後に分解する微生物を混ぜ、そこに汚染土壌を入れて無害処理する。実験では、土壌100キロの汚染度を70日で半分以下に下げた。比較的広範囲で低濃度の汚染土壌を数カ月〜半年で処理するのに向いているという。
     単独の微生物を用いる従来の方法では分解できるダイオキシン類が限られたが、新システムでは「土壌中のすべてのダイオキシン類を無害化できる」としている。炉などによる加熱方式に比べてエネルギー消費量が少なく、1立方メートルあたり5万円以下と半分程度のコストになると試算している。

    重い気管支炎、女性に集中 アマメシバ健康被害
     東南アジア原産の野菜「アマメシバ」を粉末などにした健康食品が原因で気管支炎が相次いだ問題で、国内で気管支炎となった9人のうち、症状が軽い1人以外は全員女性だったことが、厚生労働省研究班(納光弘・鹿児島大教授ら)の調査で27日までに分かった。
     死亡者が出た台湾で報告された23の症例もすべて女性だった。研究班は「体重コントロールを目的に服用しているため女性の発症が多いと思われるが、性別による差も否定できない」とし、動物実験などでさらに解明を進める方針。
     調査は昨年7月から今年にかけて、全国の医療機関1823施設に調査票を送付。アマメシバとの関連が疑われる健康障害の症例を集め、分析した。
     発症した女性8人は20−70代。全員が呼吸困難を訴え、気管支の先端が詰まる「閉塞(へいそく)性細気管支炎」と診断された。粉末アマメシバの総摂取量は一番少ない人の300グラムから最高4380グラムまで幅があり、発症までの摂取期間は平均で4カ月半程度だった。
     喫煙歴がない人がほとんどで、台湾の症例とアマメシバの摂取状況が一致することから、研究班は「アマメシバが気管支炎の原因と考えている」と結論づけた。
     アマメシバは、国内では沖縄県を中心に生産され、粉末や錠剤が「高栄養野菜」「ダイエット食品」として販売されていた。しかし健康被害を訴える例が相次いだことから、厚労省は2003年9月、アマメシバを粉末や錠剤に加工した健康食品の販売を禁止した。
     
  • 03/26
    妊娠中の酒・たばこは危険
     妊娠中に母親がたばこをすったり、酒を飲んだりすると、赤ちゃんの出生体重が減少してしまうことが、国立健康・栄養研究所の滝本秀美・主任研究員らの分析で明らかになった。
     出生体重が少ないと、乳児期の死亡率が高まるほか、成人後も生活習慣病になる危険が高まるとされており、研究者は「妊娠中の喫煙、飲酒は控えるべきだ」と訴えている。この成果は4月4日、京都市で開かれる日本産科婦人科学会で発表される。
     研究チームは2000年に実施された国の乳幼児発育調査データをもとに、単胎(胎児1人)で順調に生まれた赤ちゃん9120人について調べた。
     その結果、妊娠中の母親の喫煙率は10・0%、妊娠中に週3回以上酒を飲む習慣のある母親の割合は1・4%で、生まれた赤ちゃんの体重と対比させると、たばこが1日1本増えるごとに9・4グラム、飲酒習慣がある場合は70・5グラム減少する計算になった。
     喫煙で血中の一酸化炭素濃度が上昇し、胎児に十分な酸素が運ばれなくなるのに加え、母体でビタミンCなどが消費され、栄養分が不足するためという。
     
  • 03/25
    胚盤胞移植で体外受精、胎児障害の危険
     妊娠率が高まるとして不妊治療の現場で普及した「胚盤胞(はいばんほう)移植」という体外受精の手法では、胎盤を共有する特殊な形態の双子を妊娠する危険度が、自然妊娠に比べ11倍以上に増えることが静岡県浜松市の聖隷浜松病院の調査でわかった。
     共有胎盤の双子では、それぞれの胎児の栄養状態などが悪くなり、死産や脳障害につながる恐れがある。こうした妊娠形態がどれくらい起きるのか実態は不明で、専門家は全国的な調査が必要と指摘している。
     共有胎盤の多胎妊娠は、胎児を包む2層の膜のうち外側の絨毛(じゅうもう)膜のみ共有する例が多い。自然妊娠でも0・3〜0・4%の率で見られる。双子間をつなぐ血管のバランスが崩れると、片方は羊水が多すぎ、片方が血液不足になる双胎間輸血症候群が1〜2割で発症。うち約20〜60%は死産し、10〜25%は脳障害が残る。
     同病院で1989年10月〜2003年12月に体外受精で妊娠した701例を調べた結果、共有胎盤の多胎妊娠は9例で、自然妊娠に比べ危険度は4・32倍。特に精子と卵子を体外受精させ通常より長い約5日間培養してから子宮に移植する「胚盤胞移植」は、このうち6例で、11・3倍になった。
     同病院産婦人科の松本美奈子医長は「共有胎盤になる原因は不明だが、子宮に戻す際には、受精卵に異常は認められない。治療を受ける夫婦には、こうした可能性を事前に十分説明する必要がある」と話している。調査結果は京都市で開かれる日本産科婦人科学会で4月5日、発表する。

    東京の墨田・台東が有力に 新東京タワーの建設構想
     地上デジタル放送の電波塔として計画される地上600メートル級と世界一となる「新東京タワー」の建設構想をめぐり、NHKと在京民放局5社が東京都の「墨田・台東エリア」を有力候補地に選定したことが25日、明らかになった。
     ただ、東京の災害時のバックアップ機能などにも配慮し、さいたま市の「さいたま新都心」も候補地として検討しており、今後協議を進めていく。
     関係筋によると、6局は電波技術上の問題や立地などを総合的に考慮し、最終的な候補地を選定する。台東エリアに絞り込む条件としては、(1)墨田・台東両区の市民・行政が一体となり、観光などさまざまな町づくり活動を進める(2)防災に関する行政支援を行う(3)航空法の高度制限緩和が認められる−−ことなどを挙げている。

     
  • 03/24
    アトピー改善、人体で確認 国内初、キリンの乳酸菌
     キリンビールは24日、グループ会社が生産・販売するヨーグルトや健康食品などに含まれる「KW乳酸菌」について、アトピー性皮膚炎の患者に摂取させる試験の結果、症状を改善させる効果が確認されたと発表した。キリンはマウスによる実験でこうした効果を確認していたが、人体での試験結果としては国内で初めてという。
     試験は成人のボランティア42人に12週間、1日200ミリグラムのKW菌を摂取させ、摂取しない同数のグループと比べると、かゆみなどの症状が抑えられた。また、摂取したグループの症状を試験の前後で比べると、試験後は湿疹(しっしん)の程度などが軽くなった。


    非嫡出子区別記載、原告の控訴を棄却 東京高裁
     戸籍の続柄欄で婚外子(非嫡出子)と嫡出子の記載を区別したのは法の下の平等を定めた憲法に違反するとして、東京都に住む事実婚の夫婦と娘が国などに区別記載の廃止と計400万円の損害賠償を求めた訴訟の控訴審判決で、東京高裁は24日、原告敗訴の一審東京地裁判決を支持、夫婦らの控訴を棄却した。
     太田幸夫裁判長は判決理由で「民法が相続で嫡出子と非嫡出子を区別している以上、戸籍上区別をする必要があり、不当な記載とはいえない」とした。夫婦らは上告する方針。
     昨年3月の東京地裁判決は、請求は退けたものの区別記載が「プライバシーの権利を侵害する」と判断。法務省が記載方法を改正し、区別をなくす契機となった。
     しかし、太田裁判長はプライバシー権の侵害も否定。「一審判決後に戸籍法規則を改正しても、改正前が違憲だったとはいえない」と指摘した。
     原告は東京都武蔵野市の夫婦=いずれも(57)=と長女(19)。1985年8月、長女の出生届を本籍地の区役所に提出した際、戸籍法規則のひな型に基づき、続柄欄に「長女」ではなく、婚外子を示す「女」と記載された。
     夫婦らは嫡出子を「長男」「長女」、婚外子を「子」とした住民票続柄欄の区別記載をめぐる別の訴訟(敗訴確定)で、自治省(当時)が95年に「子」に記載統一するきっかけをつくった。
     
  • 03/23
    パイオニア、グループ人員を約2000人削減へ
     パイオニア<6773>は、事業説明会を開き、2000人程度の人員削減を実施する方針を明らかにした。現在のグループ人員は約3万9000人。また、全世界の生産拠点40カ所についても、30カ所程度に統廃合することを検討する。重点事業への絞り込みをはじめ、派遣社員の削減や海外拠点の見直しなどに着手する。会見したパイオニアの伊藤周男社長は、「具体的な計画は今後立てるが、1年から1年半の間に実施したい」と述べた。

    <算数>学力低下憂え、学者らが「検定外教科書」
     子どもの基礎学力低下を憂える学者らが、小学校算数の「検定外教科書」と銘打って「学ぼう!算数」(数研出版)を作った。「教える内容が減った今の教科書では学力を養えない」との考えから、練習問題・解き方・答えを組み合わせて構成している。23日、記者会見した西村和雄・京都大経済研究所教授らは「自学自習用というのが最大の特徴。副教材として公立学校や家庭で使ってもらいたい」と語った。
     「分数ができない大学生」の編著書で知られる西村教授や岡部恒治・埼玉大教授らが執筆した。現行指導要領で削減された「比の値」「4けたの足し算」などを盛り込み、70年代の教科書に似た内容だという。国の教科書検定を受ける考えはないという。3、4、5年生用が24日から、残りの学年も7月までに発売される。

    <予防接種>麻しんと風しんは回数増へ
     厚生労働省の予防接種に関する専門家検討会は23日の会合で、公費負担による接種回数を麻しんと風しんで増やす一方、日本脳炎は減らすことを決めた。変更は来年4月ごろになる見通し。
     麻しんと風しんはこれまで1歳前後に1回、公費で予防接種をしていたが、大流行の恐れがあることなどから6歳までにもう1回公費で接種することにした。一方、日本脳炎はこれまで15歳までに5回の予防接種を公費負担で実施していたが、接種による免疫持続期間が想定より長いことが分かってきたことから、14歳以上16歳未満に実施する1回分を公費負担の対象から外した。

     
  • 03/22
    がん細胞を確実に死滅 東北大が発熱針開発
     東北大工学部の松木英敏教授(生体電磁工学)と医学部の相場節也教授(皮膚科)らの研究グループは22日、針を腫瘍(しゅよう)に埋め込み、がん細胞だけを加熱、壊死(えし)させる新たな温熱療法の開発に成功したと発表した。微量の電磁波でがん細胞だけを効率的に死滅させることができるのが特徴。5年以内の実用化を目指す。
     がん細胞は正常組織に比べて熱に弱く、温熱療法はがん細胞を45度以上に熱して壊死させる。腫瘍両側に電極を刺してマイクロ波を流したり、電磁波装置で全身を加熱する方法があるが、腫瘍全体に熱が届かずがん細胞が残ったり、逆に患者の体温が異常に上がるなどの問題があった。
     松木教授らは粒子状の酸化鉄にニッケル、銅、亜鉛を混ぜて棒状に固め、外側に金を巻き付けた針を開発。これを腫瘍に埋め込み、体の外に置いたコイルから電磁波を発生させると針が発熱する仕組み。針を媒体とすることで電磁波が従来の方法より微量で済むようになった。

     
  • 03/21
    先物取引で中国が日本抜く 出来高がアジア首位に
     経済の急成長を背景に、中国の商品先物取引市場が急成長し、農産物を扱う大連商品交易所の出来高が2004年に、初めて東京工業品取引所を抜いて、アジア地域で首位となったことが21日、分かった。
     中国の商品先物市場は現在、中国国内の投資家だけが取引しているが、今後は原油や金などの有望商品の上場も見込まれる。日本の商品先物関係者は「中国の市場が自由化されれば、欧米投資家の取引が日本市場から奪われてしまう」と危機感を強めている。
     大連商品交易所は中国政府が公認している3つの商品先物取引所の1つで、大豆と大豆かすなどの先物を上場している。


    夕食はご飯、芋と魚1切れ 農水省が輸入停止時の献立
     夕食はご飯1杯、焼き芋1本、焼き魚1切れ−。農水省は仮に農産物輸入がストップした場合として、かつての食料不足の時代を思い起こさせる、こんな献立例を作成した。朝、昼も芋中心で、みそ汁は2日に1杯、肉は9日に1食だ。
     農水省が新農政の基本計画で盛り込んだ食料自給率の目標45%(カロリーベース、現行40%)を達成しても、今の食生活のレベルを大幅に落とさざるを得ないとしている。輸入が完全に途絶えるという極端なケースを想定、食料自給率の向上の必要性を訴えた格好だ。
     ちなみに朝食のメニュー例としては、ご飯1杯、粉吹き芋1皿、ぬか漬け1皿。昼食は焼き芋2本、ふかし芋1個、リンゴ4分の1。


    「未知の断層が活動」調査委見解 断層中央から破壊進行
     福岡県西方沖地震で、政府の地震調査委員会(津村建四朗委員長)は21日、地震は未知の断層の活動で発生し、断層中央付近から始まった破壊が南東と北西方向に広がったとの見方を明らかにした。これが、震源の南東方向にあった玄界島や福岡市に強い揺れをもたらしたと考えられる。
     委員会によると、20日午前10時53分ごろに起きたマグニチュード(M)7.0の本震とその後発生している余震は、北西−南東方向に長さ約25キロに分布。気象庁による地震波の解析では、長さ約25キロの断層面の中央付近から破壊が始まり、ここが大きくずれた。破壊は、ここから北西方向と南東方向にそれぞれ拡大。強い揺れがあった玄界島や福岡市は、この延長線上にあった。
     この余震域の北東数キロの海底に、余震分布とほぼ同じ方向に延びる長さ数キロの活断層が2カ所存在することは既に知られていた。だが、津村委員長は「これらの断層は今回動いたものではないだろう」と述べ、今回の地震がこれらとは別の、未知の断層によるものだとの見方を示した。
     また、余震域の南東延長の福岡市から筑紫野市に延びる警固断層についても、津村委員長は「(地震を起こした断層と)地下でつながった一連のものだと言える積極的な意見はない」と関連を否定。今回の地震が警固断層に及ぼす影響も小さいとの見方を示した。

    30キロの断層が60センチずれる 福岡県西方沖地震
     福岡県西方沖地震で、国土地理院(茨城県つくば市)は20日、震源付近で長さ約30キロ、幅約20キロの断層が平均で約60センチずれたとする解析結果を発表した。
     地理院は衛星利用測位システム(GPS)でとらえた同日午後3時までの地殻変動データを基に断層を推定。断層は北西−南東方向に走り、上端の深さはほぼゼロ。断層の北側が西方向へ、南側が東方向へずれた「横ずれ断層」だという。
     地理院は「東西から圧縮する力が加わり、断層がずれたと考えられる」としている。
     福岡県内のGPS観測点は、福岡市東区で南西へ約17センチ、前原市で南へ約9センチ、古賀市で西へ約6センチ、二丈町で南へ約3センチそれぞれ移動。佐賀県内では佐賀市などで南に約2センチずれた。
     
  • 03/20
    福岡、佐賀で震度6弱 1人死亡、負傷500人超
     20日午前10時53分ごろ、九州北部で強い地震があり、福岡県と佐賀県南部で震度6弱、長崎県で震度5強を記録した。福岡市で1人が死亡、5人が意識不明の重体となり、福岡県をはじめ佐賀、長崎両県を合わせ約500人が病院で手当てを受けた。
     気象庁によると、震源地は福岡市の北西約40キロ沖の玄界灘で、震源の深さは9キロ。マグニチュード(M)は7.0と推定される。福岡県付近でM7級の地震を観測した記録は気象庁にない。
     
  • 03/19
    希少な「冬虫夏草」大量生産へ 九大が栽培方法開発
     中国で古くから、不老長寿の精力剤などとして珍重されてきたキノコ「冬虫夏草」の一種で、希少な「ツクツクボウシタケ」の大量生産方法を、九州大の大賀祥治助教授(キノコ学)らの研究グループが発見した。
     今後、農家などに委託して大量に栽培、これを原料に健康食品などを開発し、今夏にも同大が支援するベンチャー企業で商品化したい考えだ。
     キノコの菌糸が虫の体に寄生して生長する冬虫夏草は、宿主である虫の違いなどにより300−400種類あるという。その成分は、心肺機能の向上や抗ストレスなど、さまざまな効果があることが知られているが、生育環境が特殊なため、これまで大量生産はあまり成功していない。
     研究グループは、製材所などで大量に出るスギの樹皮を粉末状に砕き、薬品を加えて液化。これを発泡させ、スポンジ状にした培地を考案した。
     この培地にツクツクボウシタケの菌を植え、温度や湿度を一定に保った室内で約30日間育てると、極めて順調に生育することを確認した。
     ツクツクボウシタケは、菌糸が土中にいるツクツクボウシの幼虫の体内に寄生。秋になると幼虫の頭部を突き破ってキノコが生え、地表に現れる。動物実験などで、成分に炎症を抑える働きがあることが確認され、滋養強壮効果も期待できるという。
     大賀助教授は「健康維持のためのサプリメントを作りたい。薬効についてもさらに詳しく調べていく」と話している。

    19日午前10時13分ごろ、宮城県北部や岩手県南部で地震があった。仙台管区気象台によると、震源地は宮城県北部で、震源の深さは約10キロ。
     
  • 03/18
    サマータイム法制定を 超党派議連などが決議
     4月から10月までの夏期に時計の針を1時間進めるサマータイム(夏時間)導入を目指す超党派の「サマータイム制度推進議員連盟」(会長・平沼赳夫前経済産業相)などが18日、東京都内で集会を開き、「働く人がゆとりと豊かさを実感できるライフスタイルにつながる」としてサマータイム法案を今国会に提出、成立を目指すことを決議した。
     約300人が集まった集会で平沼前経産相は「明るい時間を有効に使えば省エネになり、地球環境を守ることにつながる」などとサマータイムの意義を強調。昨年県庁職員を対象にサマータイム導入を実験した滋賀県の国松善次知事も「参加した職員の多くは家族との触れ合いが増えたり、ボランティア参加ができるようになった」と述べた。

    車のETC登録、600万件超える
     高速道路のノンストップ料金収受システム(ETC)を利用する車の情報を管理する道路システム高度化推進機構は18日、ETC車載器の登録件数が累計で600万件を超えた、と発表した。
     ETCを利用できる料金所が増えているほか、ETCを活用した割引料金なども多いため、同機構は今後も登録件数が拡大するとみている。
     10日までの1週間について全国の高速道路利用状況を見ると、全体のほぼ3台に1台がETC利用車だったという。ETCは2001年3月、料金の支払いで生じる渋滞を解消する目的でサービスが始まった。

    18日午前10時55分ごろ、三重県を中心に地震があった。気象庁の観測によると、震源地は三重県中部で、震源の深さは約10キロ。マグニチュード(M)は3・9と推定される。

    18日午前9時38分ごろ、北海道で地震があり、羽幌で震度4を観測した。気象庁によると、震源地は北海道北西沖で、震源の深さはごく浅い。マグニチュード(M)は4・9と推定される。
     
  • 03/17
    輸血感染の被害救済決定 E型肝炎、ウイルスで初
     医薬品の審査や被害救済などをしている医薬品医療機器総合機構(東京)は17日、輸血が原因でE型肝炎ウイルス(HEV)に感染した60代の男性について、「生物由来製品感染等被害救済制度」の適用第1号として医療費などを支給することを決めた。
     この制度は、人や動物の細胞組織を使った医薬品でウイルスなどに感染し、健康被害を受けた人が対象。薬害エイズなどの教訓から2004年度に新たに創設された。
     この男性は昨年9月、北海道で血小板の輸血を受けてHEVに感染、肝機能が悪化して入院治療を受けた。日赤の調査で、使われた献血血液にHEVが含まれていたことが分かり、男性の血液中のHEVと遺伝子の配列が一致。輸血による感染と確認された。

    未検査芋、97年から供給 カルビー子会社、農家に
     防疫検査を受けていないジャガイモの種芋を契約農家に栽培させたとして、植物防疫法違反容疑で北海道警の家宅捜索を受けたカルビー(東京)子会社の「カルビーポテト」(北海道帯広市)が、1997年ごろから未検査の種芋を農家に供給していた疑いの強いことが17日、農水省の調べで分かった。
     農水省は、このうち公訴時効(3年)にかからない2002−04年に供給した約5000トンについて、同法違反容疑で道警に告発。道警によるカルビー本社の捜索は17日午前9時ごろから約8時間続き、段ボール約20箱を押収した。資料を分析し、本社の関与も含め全容解明を進める。

     
  • 03/16
    へき地で学ぶ研修医倍増 「Dr.コトー」志向進む?
     山間部や島しょ部など医師が不足している“医療過疎地”で臨床研修をする新人医師が増え、2005年度は2年前に比べ倍増の勢いとなっていることが16日、厚生労働省の集計で分かった。04年度から研修病院の指定基準を緩和し、中小病院に門戸を開いたのが大きな原因。
     同日の医道審議会部会で概要を報告。厚労省医師臨床研修推進室は「都会の大病院より、住民に身近な施設でプライマリーケア(初期診療)を学びたい医学生も増えたのだろう」と分析しており、テレビドラマやコミックで人気となった「Dr.コトー」タイプの医師の増加も期待できそうだ。
     同推進室によると、全国を370に分けた二次医療圏を人口10万人当たりの医師数で分類し、05年度にその圏内の病院で研修する予定の新人医師数を集計した。こうした各地の医療体制ごとの研修医分布を調べたのは初めてという。
     人口1010万人に対して医師が100人未満しかいない医療圏では計32人が研修予定で、03年度の12人より2.7倍に増えた。医師数が100人以上140人未満の医療圏は705人でやはり03年度(351人)より倍増している。
     一方、人口10万人に対する医師数が300人以上の大都市圏は2638人で、03年度より約500人余り減った。
     厚労省は適正な医師の配置数を「人口10万人当たり206人」としているが、実際は全国平均で197.3人にとどまっている。今回の分析では全国平均以下しか医師がいない医療圏で研修医の増加が目立った。
     
  • 03/15
    タンチョウの農薬汚染拡大、中毒死も
     釧路湿原など、北海道東部に生息する国の特別天然記念物タンチョウに、農薬汚染が広がっている実態が、死んだタンチョウの解剖結果から明らかになった。
     事態を重視した環境省は、農地などでの農薬使用実態を把握する方針だ。
     同省の「タンチョウ保護増殖分科会」(座長・藤巻裕蔵帯広畜産大名誉教授)が2001年から04年までに女満別町、鶴居村、標茶町の畑や牧草地などで、死んだタンチョウ7羽を回収、解剖した。
     その結果、4羽から有機リン系殺虫剤フェンチオンが検出され、2羽が中毒死と断定された。ほかの2羽も中毒死の可能性が高い。
     鳥類は体重1キロ・グラムあたり約6ミリ・グラムのフェンチオンで半数が死ぬといわれる。女満別町のつがいだと、同6・9ミリ・グラム、6・1ミリ・グラムと、目安を超える量が検出された。
     フェンチオンは、国内では家庭や農業で、原液を数千倍に薄めてシロアリ駆除などに広く利用されている。放牧地の堆肥(たいひ)置き場などでは、ウジなどを殺すため、原液をあまり薄めず使用することがあるという。
     タンチョウは放牧地に飛来しては、堆肥の中から農薬を含んだミミズや穀類の種子などをついばんで、体内に蓄積させていった可能性があるという。
     タンチョウは、国内では明治期には絶滅したとすらいわれたが、餌付けなどで、現在は1000羽ほどになった。反面、餌付けによって人間に慣れすぎた結果、交通事故も多発、今回の農薬中毒も「人慣れ」に起因していると見られる。

    後退するヒマラヤの氷河…数十年後には数億人が水不足
     世界自然保護基金(WWF)は14日、地球温暖化の影響で、ヒマラヤの山岳地帯の氷河が年間10〜15メートルの割合で後退しており、数十年後には氷河を水源とする川の流量が低下して、数億人が飲み水不足に陥ると警告した。
     ヒマラヤの氷河は、ガンジス川やインダス川、メコン川、長江、黄河などアジアの大河の水源になっている。これらの河川の流量低下は、飲み水不足のほか、工業や穀物の生産へも悪影響を与える。WWFが発表した報告書によると、ネパールでは平均気温が毎年0・06度上昇しており、すでに3河川で流量が減少傾向にある。
     WWF気候変動プログラムのジェニファー・モーガン代表は「温暖化対策が進まなければ、世界は、経済でも環境でも大きな破綻(はたん)に直面する」として、ロンドンで15日から開かれるエネルギー・環境閣僚級ラウンドテーブルに出席する各大臣に書簡を送り、対策を求めた。

    患者惑わすHP追放 厚労省、病院向け初の指針作成へ
     「治療成績」や「患者満足度」を紹介するときは根拠のデータも示すこと−。厚生労働省は15日までに、医療機関がインターネットのホームページ(HP)に載せる内容について初のガイドラインを作成し、信頼性の向上を図る方針を決めた。
     ネット上の医療情報は医療法上の広告と扱われないため、これまで“野放し”状態だった。病院選びの参考になるよう正しい情報提供を促すのが狙いで、患者を惑わす虚偽の情報は法規制も検討する。
     厚労省医政局総務課によると、医療法は虚偽・誇大広告から患者を守るため、病院や診療所が看板などに掲げてもいい項目を診療科名や常勤医の氏名、手術件数など客観的な情報に限っている。
     しかし、インターネットは「情報を探した人しか目にしない」という理由で規制の対象外。HPなら「必ず治る」という主観的な言葉やがんの治療成績、美容整形の宣伝などを自由に掲載できる。
     同省は2006年に予定している医療制度改革に向けた社会保障審議会医療部会の議論の中で、インターネット情報のあり方も検討。多様な情報を入手する手段として広告同様の厳しい規制はしないが、ガイドラインで一定の信頼性を促すことにした。
     専門家や関連団体、患者代表らで構成する検討会を発足させる予定で、今後メンバーやスケジュールを詰める。術後生存率や死亡率、患者満足度など調査方法によって結果が左右される項目は、根拠となったデータをHP上に掲載するよう明記する。
     また、はんらんするネット情報に一定の歯止めをかけるため、06年の医療法改正時に、虚偽や著しく不適切な情報の提供を規制する条項を盛り込むことも検討する。
    医療機関の広告 不当な広告による被害を防ぐため医療法は医療機関の広告を原則禁止とし「客観的で検証可能」で個別に決められた項目だけを認めている。2000年の法改正から広告できる項目を増やす規制緩和の流れが加速し、現在は医師の略歴や年齢、専門医の認定、カルテ開示の実施状況も認められるようになった。広告とは「不特定多数の目に触れるもの」で、看板や電話帳、新聞の折り込みなど。インターネットのホームページやパンフレットは、情報を探した人だけが目にするので規制対象外。
     
  • 03/14
    救急車有料化を本格検討へ 消防庁
     総務省消防庁は14日、増え続ける救急出動に対応するため、緊急度が低い出動の有料化や民間業者の活用の可能性について本格的な検討を始めることを決めた。
     現状のペースで出動が増えれば現場への到着遅れなど本当に必要な出動に支障が出る恐れもあるため、出動回数の抑制に結び付けたい考え。無償の救急制度が大きく変わる可能性もあり、消防庁は「国民の意見も十分に反映させながら進めたい」としている。
     有識者らによる検討会を4月に設置、1年後をめどに結論を出す方針。その結論を受け、自治体などがさらに検討する。
     検討会はまず、現行の消防救急の範囲を限定する是非を議論。限定する場合は、消防機関が患者の重症度や緊急度などに応じて優先度を判定する「トリアージ」(負傷者選別)の基準作成を検討する。
     基準の作成では、過去の救急出動データの分析や医学的な見地が必要な上、救急隊員の判断に関する法的責任などの問題も論点となりそうだ。
     基準ができれば、119番を受けた時や救急隊が現場に出動した際に、無料搬送か民間を紹介するかを判断するが、救急隊の搬送でも有料となるケースも出そうだ。
     これまでの出動データなどからは(1)患者が指定した病院への搬送(2)病院間の転院搬送−などは緊急度が比較的低いと判断される可能性がある。
     2003年の全国の救急出動は約483万件で10年前より約1.6倍に増加。現場への平均到着時間は救命の目安とされる6分を超え6.3分。転院搬送などは既に認定民間業者が行っているが認知度は低く、東京消防庁は昨年10月から業者を紹介するコールセンターを試験開設している。
    救急出動 1963年に各地の消防機関の業務として法制化。2003年の救急車の出動件数は483万2900件。6.5秒に1回の割合で出動、国民の28人に1人が運ばれた計算だ。出動理由は急病が過半数を占め、交通事故、けがなどが続くが、軽症者が51.3%を占める。65歳以上の高齢者の搬送も増えており、03年は全体の41.4%だった。
     
  • 03/13
    福島第1原発3号機で油漏れ 発電開始遅れる
     東京電力は13日、原子炉起動中の福島第1原発3号機で、原子炉の水位を確保する予備ポンプのタービン付近から潤滑油が漏れているのが見つかったと発表した。外部への放射能の影響はない。東電は起動作業を中断して点検する。
     東電によると、油漏れが見つかったのは12日午前11時10分ごろ。タービンの軸受け部から約80秒に1滴ずつ漏れていた。タービンを停止させると漏えいは止まった。
     3号機は定期検査を終え8日に運転を再開したが、主復水器内を真空状態に保つための蒸気式空気抽出器が作動せず作業を一時中断。点検を終え11日に再び起動操作に入ったばかりだった。当初15日に予定していた発電開始はさらに遅れる見込み。
     
  • 03/12
    12日午後2時1分ごろ、千葉県の大網で震度3の地震があった。気象庁によると、震源地は千葉県東方沖で震源の深さは約60キロ。

    12日午前3時47分ごろ、北海道と青森県で地震があった。気象庁によると、震源地は北海道釧路地方中南部で、震源の深さは約60キロ。マグニチュード(M)は5・1と推定される。
     
  • 03/11
    アップルがブルーレイ支持 次世代DVD規格
     米コンピューター大手アップルコンピュータは10日、次世代DVD規格で、ソニー、松下電器産業陣営が推進する「ブルーレイディスク」を支持すると発表した。
     ブルーレイと、東芝、三洋電機などが推進する「HD DVD」の両陣営の規格普及競争は、ハリウッド映画会社などソフト囲い込みが中心だったが、コンピューター業界に波及した。
     アップルは、コンピューターに接続し動画や画像の処理を行う製品のほか、動画・音楽再生ソフト「クイックタイム」を販売。映画、テレビ業界などの関係者には圧倒的な支持を得ている。アップルの決定は、米デルなど別の海外のコンピューター大手にも大きな影響を与えそうだ。
     ただ、アップルは今年発売予定の次世代基本ソフト(OS)「タイガー」にブルーレイ対応機能を搭載するかどうかは明らかにしていない。

    インフルエンザ流行拡大 7年ぶり最悪水準
     インフルエンザの流行が拡大し、第8週(2月21−27日)の報告患者数は約23万人、定点病院当たりでは49・19と、1998年の大流行に迫る最悪の水準に7年ぶりに達したことが、国立感染症研究所が11日発行した感染症週報で分かった。
     今シーズンは例年より流行が遅く、B型の患者が半数以上を占めるのが特徴。B型は流行が長引く場合が多く、同研究所は引き続き手洗いやマスクの着用など感染防御策を徹底するよう呼び掛けている。
     全国約5000の小児科、内科の協力を得て、週ごとの患者数を調査。すべての都道府県で警報レベル(30)を超えており、最多は宮崎県の72・36。新潟県70・84、長野県69・69と続いた。

    結婚後同じ仕事半数以下 働きにくい20−30代女性
     20−30代の生活実態を継続的に追跡する厚生労働省の「第2回21世紀成年者縦断調査」で、最近1年間に結婚した働く女性のうち、結婚前と同じ仕事を続けている人は半数以下であることが11日、分かった。
     最近1年間に仕事を辞めた女性の退職理由は「出産・育児」「結婚」が目立つ一方、働く意欲がありながら就職できた専業主婦は少なく、厚労省は「女性の就業環境は厳しい」と分析している。
     調査は少子化対策など政策の基礎資料とする目的で実施。2002年10月末時点で20−34歳の男女を全国から無作為抽出し、03年11月、第1回調査に回答した人を中心とする約2万5000人に調査した。
     働いていて最近1年間に結婚した女性296人のうち、結婚前と同じ就業形態の人は49%、離職者は32%、転職者は12%。転職者の多くはパートや派遣社員だった。
     1年以内に仕事を辞めた女性639人の退職理由を複数回答で聞くと「出産・育児」が20%でトップ。「結婚」を合わせると30%に上り「給与が少ない」の12%、「会社の方針に不満」の11%も上位を占めた。
     第1回の調査で、専業主婦約2100人中43%が就業を希望したが、1年後、実際に就業できた人はそのうちの20%にとどまった。
     
  • 03/10
     
  • 03/09
     
  • 03/08
    海水130トンが流入 福島原発のタービン建屋
     東京電力は8日、定期検査中の福島第二原発3号機で、原子炉からの蒸気を冷却するための復水器があるタービン建屋に海水約130トンが流れ込み、床が数センチ冠水したと発表した。水には放射能は含まれていないという。
     東電によると、冠水は7日午前に警報に気付いた社員が発見した。復水器はポンプで海水を取り入れているが、定期検査のため海水が流入しないようポンプ室の片側の壁に鉄板を設置。しかし、何らかの原因で海水をせき止めきれず、ポンプ室とタービン建屋をつなぐ配管を通って建屋内に流入したとみられる。海水は別の配管を使って流し出したという。


    自分で動き回る油滴発見 周囲との化学反応で駆動
     小さな油滴がアメーバのように自発的に階段を上ったり、ぐるっと一回転したり−。生物ではない油滴がまるで生物のように周囲からエネルギーをもらって動く不思議な現象を吉川研一京都大教授らの研究チームが8日までに発見、米物理学誌フィジカル・レビュー・レターズに発表した。
     洗剤の溶液中での現象で、油滴表面で起きる化学反応が駆動力になっているとみられる。吉川教授は「胃腸や血管の内部に入り込み、周囲の物質からエネルギーをもらって働く、医療用の微小装置開発につながる可能性もある」と話している。
     チームは吉川教授のほか大学院生の住野豊さんと浜田勉さん、馬籠信之名古屋文理大講師。


    MTSAT、静止軌道に 愛称は「ひまわり6号」
     国土交通省は8日、新たに打ち上げられた運輸多目的衛星(MTSAT)が同日午前、静止軌道に入った、と発表した。衛星の愛称を「ひまわり6号」とすることも発表、国民に広く定着していることを考慮した。
     MTSATは2月26日の種子島宇宙センターからの打ち上げ後、メーンエンジン(スラスター)を噴射して約十日間かけ移動。赤道上の東経145度、高度約3万6000キロの静止軌道に入った。
     愛称について閣議後に記者会見した北側一雄国交相は「『ひまわり』の名は天気予報でも使われ、日常的に活用されている。分かりやすいのがいい」と述べた。正式名称はMTSAT。
     ひまわりは1978年に1号機が運用開始されて以来、5号機まで約25年間にわたり観測を続けた。長年、予報業務に携わった気象庁のある幹部は「気象衛星といったらひまわりで親しみを持っている。管制業務も担う新しい時代の衛星だが、名前が残ったのはうれしい」と話していた。
     MTSATの気象観測での運用開始は5月末、航空管制は12月末の予定。

    8日午前3時45分ごろ、広島県を中心とする中国、四国地方で地震があった。気象庁によると、震源地は瀬戸内海中部で震源の深さは約20キロ。マグニチュード(M)4.1と推定される。

    変異型ヤコブ病 80−96年英仏滞在1日で献血禁止
     「変異型クロイツフェルト・ヤコブ病」(vCJD)の患者が国内で初めて確認された問題で、厚生労働省は7日、1980年から96年にかけ、イギリスとフランスに1日以上滞在していた人の献血を禁止することを決めた。日赤によると、対象者は数十万人にのぼる。臓器提供も同様に禁止される。
     国内初の患者が1990年、英国とフランスに短期間滞在していたときに感染した可能性が有力との判断を受けての措置。患者は50歳代の男性で昨年12月に死亡。今年2月にvCJDと確認された。
     厚労省は1980年以降現在まで、イギリスやフランス、ドイツ、イタリアなど10カ国に半年以上滞在していた人に対し、献血禁止措置を取っていた。しかし、2月に初の患者が確認されたことで、イギリスだけは献血禁止措置の対象者を滞在歴1カ月以上に拡大した。フランスなどほかのBSE(牛海綿状脳症)発生国は、半年以上のまま、据え置かれていた。
     ヤコブ病のサーベイランス委員会が患者の家族や主治医に対する聞き取り調査を実施。パスポートに残されていた渡航歴から、1990年前半に英国に24日間、フランスに3日間滞在していたことが確認された。手術歴や輸血歴はなかった。英国滞在中は現地の庶民料理を好み、vCJDの原因となりうる材料が含まれていた可能性があるハンバーガーやグレービーソースを食べていたことが分かった。
    変異型クロイツフェルト・ヤコブ病 BSE(牛海綿状脳症)の牛の肉を食べて感染すると考えられている人間の病気。BSEが発生した英国で1996年に初めて確認された。脳に異常プリオン(タンパク質)が蓄積するのが原因とみられる。脳にスポンジ状の穴があく致死的な症状がある。
     ヤコブ病には変異型(vCJD)のほかに原因不明の「孤発性」、遺伝子異常で起きる「家族性」、脳の硬膜移植などによる「医原性」がある。
     
  • 03/07
    英国短期滞在での感染有力 変異型ヤコブ病で専門委
     2月に確認された国内初の変異型のクロイツフェルト・ヤコブ病(CJD)患者について、厚生労働省の厚生科学審議会CJD等委員会は7日、会合を開き、牛海綿状脳症(BSE)発生国の英国に滞在していた1990年に感染した可能性が有力と判断した。
     厚労省によると、患者の男性は90年前半に24日間、英国に滞在していたことがパスポートで確認された。滞在中に変異型CJDの原因となり得る種類の牛肉を食べていたことも分かった。
     変異型CJDが英国で猛威を振るい、食用牛から脳などの特定危険部位除去を始めた89年11月よりも後の時期だったが、厚労省は「90年当時はまだ対策が不完全だった」としている。
     同じ時期にフランスにも3日間立ち寄っていたが、英国と比べ可能性は低いと判断された。手術歴や輸血歴はなかった。
     患者は50代の男性で2001年に発病、昨年12月に亡くなり、今年2月に変異型CJDと確認された。
     
  • 03/06
    <シャチ集団死>死体から異常に高いPCBを検出 北海道
     北海道知床で流氷に挟まれ死亡したシャチの死がいから高濃度のポリ塩化ビフェニール(PCB)や水銀などが検出されたことが第一薬科大(福岡市)と北海道医療大(北海道当別町)の共同研究で分かった。シャチは生態系の頂点に立つ野生動物だけに、食物連鎖を通して有害物質が蓄積する「生物濃縮」のすさまじさを示すデータとして注目される。
     シャチは9頭が解剖された。脂身を分析した第一薬科大の原口浩一教授(健康化学)が8頭(成獣6頭、子2頭)から得たデータによると、PCBの平均は51.7ppm(ppmは100万分の1)で、北半球のミンククジラの脂身(平均0.63ppm)の約82倍。厚生労働省が定めている、人間が食べた場合の魚介類の暫定規制値0.5ppmの約103倍にあたる。比較的濃度が高いといわれる沿岸の小型鯨類の平均(4.5ppm)と比べても11倍強で、群を抜いて高かった。
     8頭の中には脂身のPCBが他の3分の1〜2分の1(22.16〜26.91ppm)と低い雌2頭(いずれも4.7トン)がいた。北海道医療大の遠藤哲也講師(中毒代謝学)は「雌は子を産むと子にPCBを移動させる。子を産んで体外にPCBを排出した後だったのかもしれない。群れのDNA鑑定の結果が出れば、胎児へ移行するPCB汚染の実態を示す貴重なデータになるだろう」と話す。
     遠藤講師は9頭の肝臓と腎臓、脂身、筋肉などを分析、成獣の肝臓から総水銀を平均で57.7ppm検出した。厚労省の同様の暫定規制値0.4ppmの約144倍になる。最高値は雌(体重4.7トン)で、約245倍の97.8ppmだった。腎臓からも平均7.58ppmを検出し、これも生物濃縮の一端を物語っている。
     ただ、筋肉の総水銀量は1.36ppmと比較的低かった。これは沿岸で捕獲されるイシイルカやツチクジラとほぼ同水準。シャチは72年まで25年間で約1500頭が主に鯨油利用を目的に捕獲されたが、肉などはほとんど利用されず、人間への影響はなかったとみられる。
     生態系の頂点にあるシャチは寿命が30〜50歳。餌とする海獣類が取り込んだ重金属や有機塩素系の物質は体外に排出されにくく、脂肪にPCBなどの有機塩素系化合物、内臓に水銀が蓄積しやすい。アザラシなどの海獣類を長年食べてきた結果とみられる。

     
  • 03/05
    <受動喫煙>初の診断基準 健康被害を6段階に分類
     たばこ問題に取り組む医師らが、受動喫煙による健康被害の診断基準を日本で初めて作成した。非喫煙者の症状が、受動喫煙の影響かどうかを判断する目的。医師らは来年2月までに「日本禁煙学会」も設立予定で、受動喫煙被害者の早期治療や救済、職場環境の改善などを訴えていく。
     たばこが原因になり得る病気は、気管支ぜんそく、中耳炎、肺がん、心筋梗塞(こうそく)、アトピー性皮膚炎など数多い。
     非喫煙者が受動喫煙の被害を職場で訴えようとしても、診断基準がなく因果関係の立証が難しかった。そこで、禁煙を呼びかける「日本禁煙推進医師歯科医師連盟」の医師らが診断基準作りに取り組んだ。
     受動喫煙の健康被害を「受動喫煙症」と新たに定義し、健康被害を6段階に分類した。さらに診断書には必要に応じて「業務中の受動喫煙で発症したと推定。緊急に環境を改善する必要あり」などと健康被害回復につながる意見も書くことにしたという。3月中にも正式決定する。
     診断基準を作成した一人の杏林大の作田学教授(神経内科学)は「これまで受動喫煙被害者の立場は弱かった。被害者を支援したい」と話している。

     
  • 03/04
    遺伝子組み換え大豆を承認 生産世界2位のブラジル
    米国に次ぐ世界2位の大豆生産国であるブラジルの下院は2日夜、遺伝子組み換え作物の種子の販売や栽培、収穫を認める法案を賛成多数で可決した。既に上院を通過しており、ルラ大統領が署名して近く発効する見通し。
     中国での需要急増による国際価格上昇を受けてブラジルの大豆生産量は増加しており、環境や人体に対する遺伝子組み換え大豆の安全性を疑問視する環境保護団体は「影響が大きすぎる」と反発している。
     ブラジルは遺伝子組み換え大豆を禁止していたが、除草剤に耐性があるため栽培コストが低い米モンサント社の遺伝子組み換え大豆の種子が密輸入され、既に広く浸透している。

     
  • 03/03
     
  • 03/02
     
  • 03/01
    「医療行為の一環」 女性患者の服脱がせ写真撮影した医師を逮捕
     東京都墨田区の都立墨東病院で昨年7月、同病院の医師が30歳代の女性患者の服を脱がせて写真を撮影していたとして、警視庁捜査1課が先月、準強制わいせつ容疑で同病院などを捜索していたことが、1日わかった。
     同課では、女性からの訴えを受け、この医師から事情を聞いているが、「医療行為の一環だった」などと主張しているという。このため、同課では、押収した資料をもとに、医師の行為がわいせつ行為にあたるかどうか調べを進める。

    1日午後0時21分ごろ、沖縄県の宮古島で震度3の地震があった。気象庁によると、震源地は宮古島近海で、震源の深さは約50キロ。マグニチュード(M)は4.2と推定される。
     
  • 02/28
     
  • 02/27
    腸の膜使い血流確保 心臓バイパスで京都大
     冠動脈が詰まって血液が供給されず傷んだ心臓に、血管を新生するタンパク質を投与するとともに、胃や腸を包む膜を使って血液の流れをつくる新たな治療法を米田正始京都大教授(心臓血管外科)らが開発した。
     血管を縫い合わせずにバイパスとなる血液の通り道をつくる方法。ウサギの実験で効果を確認、ヒトへの応用について倫理委員会の承認を得ており、近く臨床試験を始める。3月1日から大阪市で開かれる日本再生医療学会で発表する。
     カテーテルで血管を広げたり、従来のバイパス手術ができない重症患者が対象。
     ウサギの実験では、ゼラチンのシートに血管新生作用のあるタンパク質「bFGF」をしみこませ、血液供給が途絶えた心臓の部分に張り、bFGFを徐々に放出するようにした。さらに胃や腸を覆い血管網を含む大網という膜を引っ張り、心臓の上を覆った。


    生体用の強力接着剤開発 九州大、心臓血管手術で効果
     確実で素早い止血が求められる胸部大動脈瘤(りゅう)などの心臓血管手術で、切断した血管を人工血管などと強力に接合して出血を止められる生体用の接着剤を、九州大の松田武久教授(医用工学)らの研究グループが27日までに開発した。今後、臨床試験を経て、3、4年後の製品化を目指す。
     接着剤の主成分は、吸水性に富み、保湿剤や紙おむつにも使われる化合物「ポリオール」。血管と人工血管などをつなぐ際に接合部に塗ると、体内の水分を吸収して数分でゴム状に固まり、凹凸の多い血管表面にぴったりと密着する。柔軟性にも優れ、心臓の拍動に伴う動脈の動きにもはがれにくい。
     従来の接着剤は、血液凝固を防ぐ薬剤が患者に投与されていると接着力が低下する欠点があったが、この接着剤は効果が変わらない。また、直径3、4ミリ程度の細い血管でも接合できるという。
     グループのメンバーで、心臓外科の森田茂樹助教授は「糸で縫う個所を減らしたり、早く止血したりすることで手術時間が短くなり、手術の安全性も高まる。いずれ世界中の外科医がこの接着剤を使うようになるかもしれない」と話している。

    たばこ規制条約が発効 受動喫煙防止、広告規制も
     たばこが健康や社会に及ぼす悪影響の防止を目指し、日本を含む50カ国以上が批准した「たばこ規制枠組み条約」が27日、発効した。
     公共の場所でたばこの煙にさらされないようにする受動喫煙対策や、広告の規制、禁煙指導、未成年者が自動販売機でたばこを買えないようにする措置などが柱。
     一部製品で先行実施されている包装紙の面積30%以上の「たばこの害」表示が将来は義務付けられ、広告の全面禁止も5年以内の課題となる。
     国内では2003年5月、公共施設に受動喫煙防止の努力義務を定めた健康増進法が施行され、対策が始まっているが、今後は条約の規定に沿ったさらなる取り組みが求められる。
     
  • 02/26
    磁石使い細胞に遺伝子導入 ナノサイズ粒子で、大阪大
     磁石で引き寄せて遺伝子を細胞に効率よく導入する方法を金田安史大阪大教授(遺伝子治療学)、武田真一同大助手(化学)らが開発した。遺伝子治療のほか、薬の投与にも応用でき、体内で拡散せず副作用の少ない治療が期待できるという。3月1日から大阪市で始まる日本再生医療学会で発表する。
     武田助手らは、直径約50ナノメートル(ナノは10億分の1)の酸化鉄粒子の表面を加工し、プラスの磁気を帯びさせた。ウイルスを無毒化したベクターという遺伝子の“運び屋”に遺伝子を組み込み、表面に酸化鉄粒子をくっつけて“新型ベクター”をつくった。
     培養皿に細胞を敷き、底に強力なマイナスの磁石を置いた状態で、新型ベクターを入れた。磁力で引き寄せられるため、粒子を付けていないものと比べ、遺伝子が10倍以上細胞に取り込まれた。酸化鉄粒子は貧血薬に使われており、人体に悪影響はないという。
     武田助手は「この方法で、薬を目的とする場所に集中させることができる。動物実験で効果を確かめ実用化につなげたい」と話している。
     
  • 02/25
    女川原発1号機を手動停止 格納容器に窒素漏れ
     東北電力は25日、運転中の女川原発1号機(宮城県女川、牡鹿町)の原子炉格納容器から想定以上に窒素が漏れている可能性があるとして、原子炉を手動で停止させた。26日から原因調査を始める。外部への放射能の影響はないという。
     格納容器は、原子炉圧力容器を覆い、事故時に放射性物質が外部に出ないよう封じ込める設備。事故の際に発生する水素が酸素と反応して爆発することを防ぐため、通常の空気の代わりに窒素を充てんしている。
     必要な窒素補給量が異常に増加したことに18日、気付き、同社は、格納容器につながる配管や弁などから窒素が漏れている可能性があると判断。24日午後11時40分、国の原子力施設保安規定に基づき、調査のため原子炉停止を決めた。


    恒星とペアの褐色矮星を発見 地球から460光年
     地球から約460光年離れた恒星のそばに、星になり損ねた「褐色矮星(わいせい)」と呼ばれる天体があるのを国立天文台と東京大、神戸大の共同チームがハワイにある同天文台のすばる望遠鏡で発見し、25日発表した。
     褐色矮星はおうし座にある「DH」という恒星の周りを約6000年かけて1周するとみられる。重さは木星の40倍で太陽の4%。約100万年前、重さが太陽の67%あるDH星とともに生まれた双子の星で、2つの星は地球から太陽までの距離の330倍離れている。これほど若い恒星を回る褐色矮星は珍しいという。
     重さが太陽の約8%あると中心で水素の核融合が起き、普通の星になる。褐色矮星はそこまで重くないため水素の核融合は起きず、赤外線を放つだけの暗い天体。恒星のそばにあると、その輝きにかき消されて見えにくかった。
     チームは若い星のそばにある生まれたばかりの惑星を探索するため、コロナグラフという装置でDH星を隠して観測するうちに偶然、褐色矮星の存在を突き止めた。
     
  • 02/24
    <リウマチ治療薬>アラバ錠で副作用41人、うち16人死亡
     厚生労働省は24日、関節リウマチ治療薬「アラバ錠」(一般名・レフルノミド)の副作用で、間質性肺炎を起こしたと疑われる患者が03年8月〜04年11月で41人に上り、うち16人が死亡したと発表した。41人のうち23人(死亡は12人)は間質性肺炎や肺線維症などの既往歴があった。厚労省は「医薬品安全性情報」の中でデータを公開し、医療機関に対し、患者が間質性肺炎や肺線維症の既往歴がないかを確認し、慎重に投与するよう呼びかけている。
     アラバ錠は03年4月承認。免疫反応を調節することで関節リウマチの痛みや炎症を抑える効能がある。昨年11月までに約5000人に投与された。間質性肺炎を起こした人は60代と70代が多かった。
     販売元の製薬会社「アベンティスファーマ」(東京都)は服用者が5400人に達するまで全例を対象に調査しており、昨年1月、アラバ錠を服用した患者のうち、16人が間質性肺炎を起こし5人が死亡したと発表、医療機関に注意喚起していた。

    海の存在が大気成分を左右 地球と金星の違いの原因?
     ほぼ同様の環境で生まれたのに地球と金星で大気の成分が大きく違うのは地球の基になった「原始地球」に海があったためらしい−。そんな研究結果を玄田英典東京工業大研究員(惑星科学)と阿部豊東京大助教授が24日付の英科学誌ネイチャーに発表した。
     地球も金星も太陽を取り巻いていたガスやちりから生まれた。しかし金星の大気はアルゴンやクリプトンなどの「希ガス」を地球大気の数十−百倍も含んでおり、その理由が長年の謎だった。
     地球や金星は、質量が10分の1程度の小さな「原始惑星」が衝突や合体を繰り返して形成されたと考えられており、原始惑星の大気は希ガスを多く含んでいたとされる。
     そこで玄田さんらは地球や金星が形成される様子をコンピューターシミュレーションで解析。海がない場合、衝突の衝撃で飛び散った岩石や大気はやがて重力で引き戻されることを確かめた。


    <虫歯治療>人工エナメル質で患部修復 削らず塗るだけ
     初期の虫歯治療で、虫歯を削らずフッ素入りの人工エナメル質を歯に塗る新しい方法の開発に、東京医科歯科大大学院生で、民間研究所「FAP歯科研究所」の山岸一枝代表と山梨大のチームが成功した。24日付の英科学誌「ネイチャー」に発表した。
     歯を作るカルシウムの一種「アパタイト」などで作ったのり状の素材を、虫歯に塗って約15分置くと、歯と一体化する。エナメル質が覆うことで歯を強化するとともに、素材に含まれたフッ素が虫歯を治す。
     人工アパタイトを歯に定着させるにはこれまで高温と高圧が必要だったが、アパタイトに酸性の溶液を混ぜることで常温で歯の表面に定着させることを可能にした。
     初期の虫歯治療では、虫歯を削り、金属などの人工素材を詰めるのが一般的だが、歯に詰めた素材と歯にすき間ができ、虫歯の再発につながることが多い。山岸代表は「今回の治療法なら、歯と一体化させるので虫歯再発の予防にもつながる」と話している。【清水優子】
    ■朝田芳信・鶴見大歯学部教授(小児歯科学)の話 初期の虫歯なら理論的にはフッ素とアパタイトで虫歯部分をふさぐことで、原因となる細菌を殺菌し、傷んだ部分が回復する。歯を削ることなく虫歯の進行を予防できる成果だが、進んだ症状には難しいだろう。


    “冬眠”3万2000年…細菌復活 アラスカ永久凍土で発見
     米アラスカの永久凍土の中で約3万2000年間生き続けていたとみられる微生物を米航空宇宙局(NASA)マーシャル宇宙飛行センターの研究者が発見、新種の細菌と認定された。同センターが23日発表した。
     凍土中では“冬眠状態”だったとみられ、顕微鏡で観察中に動き始めたという。研究者は「こうした過酷な環境で生き延びられる生物は、火星の氷の中でも見つかる可能性がある」としている。
     発表やロイター通信によると、細菌は米軍がアラスカの永久凍土に掘ったトンネル内で見つかった。酸素のない環境でも、糖とタンパク質をエネルギー源にして生きられることが分かった。
     研究者は米国とフランスの研究施設、理化学研究所(埼玉県和光市)にこの細菌の保管を依頼するという。
     
  • 02/23
    <浅間山>今後も爆発的噴火の恐れ 火山予知連
     火山噴火予知連絡会(会長、藤井敏嗣・東京大教授)は23日、「浅間山の活動は低下傾向が認められず、引き続き状態を注意深く監視する必要がある」との統一見解を発表した。
     見解によると、火山性地震の回数や火山ガスの放出量は依然多く、地下からのマグマ供給を示す地殻変動も続いている。大規模な噴火につながる兆候はないが、今後も昨年あった中規模の爆発的噴火を繰り返す可能性は否定できないという。

    23日午後9時59分ごろ、茨城県の下妻などで震度3の地震があった。気象庁によると、震源地は茨城県南部で、震源の深さは約40キロ。

    HPの議事録削除決定を取り消し ダスキン株主の異議認める
     大阪地裁は23日までに、ダスキン(大阪府吹田市)が運営するミスタードーナツの法定外添加物を含む肉まん販売事件をめぐり、株主代表訴訟を起こした男性(62)にホームページからの同社取締役会議事録などの削除を命じた昨年4月の同地裁の仮処分決定を取り消した。
     決定などによると、男性は訴訟を起こすため、議事録の謄写を大阪地裁に申請。ダスキンは2001年11月から02年9月までの10回分の議事録を開示した。
     その後、男性が議事録を自分のホームページに掲載。ダスキン側が削除の仮処分を求め、大阪地裁が認めたため、男性が異議を申し立てていた。
     株主代表訴訟については、大阪地裁が今月、元専務らに計約106億円をダスキンに賠償するよう命じる判決を言い渡している。

    入院患者23人からVRE検出 京都、院内感染か
     京都市山科区の洛和会音羽病院は23日、入院患者23人から抗生物質がほとんど効かないバンコマイシン耐性腸球菌(VRE)を検出したと発表した。発症者はいないという。うち4人が死亡したが、同病院は「死因はVREではなく、もともとの疾患か合併症によるもの」としている。
     同病院は院内感染の可能性もあるとして、京都市や国立感染症研究所(東京)とともに感染経路を調査している。
     同病院によると、1月4日に糖尿病の男性患者(65)のかかとを細菌検査してVREを検出。同室の患者の保菌も判明したため、計150人を検査し、男性10人、女性13人の計23人(30代1人と60−90代22人)から陽性反応が出た。うち2人は病気が治って既に退院した。保菌者は寝たきり状態でおむつを着けた人が多かったという。
     約40人の検査結果はまだ出ておらず、保菌者が増える可能性がある。
     同病院は感染防止のため、保菌者の同意を得た上で隔離し、看護師も手袋の交換を徹底するなどの対策を取った。
     記者会見した松村理司院長は「感染経路は分からない。公衆衛生の観点から公表した」と話した。
     感染症法では、VREは発症しない限り保健所への報告義務はないが、同病院は2月7日、保健所に通報した。
    ■VRE 抗生物質バンコマイシンに抵抗力を持った腸球菌。腸球菌自体は健康な人や動物の腸内に存在し、普段は害がないが、重い病気の患者や大手術の後などで抵抗力が落ちた人には腎(じん)炎や敗血症を引き起こす可能性がある。院内感染をめぐってはメチシリン耐性黄色ぶどう球菌(MRSA)などが問題となっているが、VREはMRSAに効果があるバンコマイシンが効かず、院内感染が広まると対策や治療が難しい。欧米ではVREの院内感染が深刻な問題となっている。
     
  • 02/22
    結婚調査でデータねつ造 リクルート、新生活費など
     リクルートは22日、新婚カップルの調査を基に公表している「結婚トレンド調査」2003、04年度版の「結婚費用総額」に誤りがあったと発表した。調査を委託した会社のミスやデータのねつ造が内部告発で発覚したためで、リクルートは「深くおわびする。委託先とは取引の見直しや法的措置などを検討する」としている。
     リクルートが調査を委託したのは「工業市場研究所」(東京)。集計を再委託された「アドホックシステム」(同)が03年度版の発表後、費用総額の内訳に当たる「新生活準備費用」を23万円多く集計するミスに気付いたが、報告を受けた同研究所側がもみ消していた。


    土壌汚染源はコンクリ塊 汚染井戸水との関連ひき続き調査
     茨城県神栖町の井戸水汚染問題で、環境省は22日、掘削調査区域の地中から見つかったコンクリート状の塊は計3つで、区域内にある周辺土壌のヒ素汚染源と考えられる、と発表した。
     住民の健康被害が出た井戸は約90メートル離れた区域の外にあり、環境省は「井戸の汚染源の可能性はあるが、断定はできない」として地下水の流れを引き続き調べる。
     塊のうち、1月に発見された東西10メートル、南北8メートル、厚さ1−2メートルの大きな塊からは、暫定値で環境基準値の約20万倍という高濃度の有機ヒ素化合物を検出。掘削区域の西側と北側からは、別のコンクリート状の塊も見つかった。
     いずれも有機ヒ素化合物を混ぜたモルタルを流し込んだような形状で、塊の中や周辺からはコーヒーなどの空き缶数個も見つかったという。
     現場は1991−93年に養魚場として使われた後、埋め立てられた。環境省は、地権者や当時の埋め立て業者から聞き取りをしたが、いずれも「心当たりはない」と話しているという。
     同省は「空き缶のデザインなどから塊が埋められた時期は89年以降の可能性が高い。今後、茨城県警などとも協力しつつ塊の由来を調査したい」としている。

    22日午後8時55分ごろ、山口県の平生で震度3の地震があった。気象庁によると、震源地は伊予灘で、震源の深さは約50キロ。

    ハエからH5N1ウイルス 養鶏場周辺で昨年採取
     昨年2月に高病原性鳥インフルエンザが発生した京都府丹波町の浅田農産船井農場周辺で採取していたハエの一部から、感染した鶏と同じH5N1型ウイルスが、22日までに見つかった。
     ハエから同ウイルスが分離されたのは初めて。感染した鶏のふんを食べてウイルスを取り込んだ可能性があるが、調査した国立感染症研究所は「ハエを介して感染するかどうかは分からない」としている。
     感染研は、昨年3月上旬、同農場から600−2250メートル離れた6地点で、ハエ約200匹を採集。その4分の1のハエの体内から、H5N1型ウイルスの遺伝子を分離した。ハエは冷凍保存して調べていたが、一部のハエからは生きたウイルスが見つかった。
     調べたハエは半日で少なくとも1−2キロ飛ぶという。
     感染研は、ハエが持っていたウイルス量やハエを通じて感染する可能性の有無を詳しく調べている。農水省は「防疫マニュアルに防虫作業は入っており(対策に)直ちに影響はしない」としている。
    高病原性鳥インフルエンザ 日本では2004年1月、79年ぶりに山口県で確認された。同2月には大分県、京都府でも発生。京都府の浅田農産船井農場では、発生の通報が遅れ被害が拡大、カラスからも原因のH5N1型ウイルスが見つかった。人間にも感染し、鶏の処理に当たった元従業員1人が感染、府職員ら4人が感染の可能性が高いとされた。03年から猛威をふるっているタイやベトナムでは死者も出ている。
     
  • 02/21
    増加率は最低の0・05% 04年の日本の総人口
     総務省は21日、2004年10月1日現在の全国の推計人口(確定値)を発表した。総人口は1億2768万7000人で、1年間に6万7000人(0・05%)増えたが、増加数、増加率とも戦後最低。男性が9000人(0・01%)減と年ベースで初めてマイナスに転じ、女性は7万6000人(0・12%)増だった。
     男性が減ったのは、日本企業の海外進出などに伴う長期の男性渡航者が増えたことが背景にあるとみられ、男性の出国超の数は3万1000人で女性の約6倍。男性の“海外流出”の急増が人口増加率全体を押し下げた格好だ。
     推計人口は、5年に一度の国勢調査(前回は2000年)がない年の総人口を各種統計を用いて算出するもので、日本に住む外国人も含まれる。


    水素入りの球状分子を観察 高エネ研、エックス線で
     炭素原子60個からなるサッカーボール状の分子、フラーレンの中に水素分子が入っている様子を、高エネルギー加速器研究機構(茨城県つくば市)の沢博・助教授らが放射光と呼ばれる強力なエックス線を使って世界で初めて直接観察することに成功。21日発表した。
     かごのようになったフラーレンの中にさまざまな物質を入れると、超電導体などが作れるようになると期待されている。今回の成果はフラーレン内部の状態を研究する新技術となりそうだ。
     京都大の小松紘一教授らのグループがフラーレンの結合を一部ほどいて穴をあけ、水素分子を入れることに成功。これを同研究機構の放射光施設を使い、エックス線で構造解析した。
     フラーレンの断面を見ると、円状に炭素原子がもつ電子があり、その中に浮いているように水素分子の電子があるのが確認でき、水素分子が内部で動き回っていることが分かった。
     
  • 02/20
    <女性蘇生>遺体安置室で生存判明 女性は意識不明の重体
     20日午前10時すぎ、北海道北見市豊地の無加川の堤防で、女性(27)が倒れているのが見つかった。駆けつけた北見消防署の救急隊員は死亡と判断したが、発見から約1時間半後に道警北見署の遺体安置室で生きていることが判明、病院へ搬送された。女性は意識不明の重体という。
     北見署や北見消防署によると、発見現場では警察官が立ち会い、救急隊員が女性を調べた。救急隊員は意識、脈、瞳孔反応がなく、死後硬直が始まっているとして、同10時28分に「死亡」と判断。その後、北見署員が同署の車で女性を署内の遺体安置室へ搬送した。
     ところが、署員が検視のため服を脱がせて胸に手と耳を当てたところ、11時40分すぎに心臓の鼓動を確認、生きていることが分かった。北見市内にある女性の自宅には遺書があり、同署は自殺未遂とみている。
     札幌管区気象台によると、寒波の影響で20日の北見地方は最低気温が氷点下5.8度で、発見された午前10時も氷点下2.5度だった。同署などは、気温が低く、一時的に仮死状態になった可能性もあるとしている。
     新井山勉・北見消防署長は「救急隊員は現場で正当な手続きを踏み、死亡との判断に問題はないと思うが、寒冷地の状況を踏まえ、より厳密な死亡確認方法を考えなければならない」と話している。【丸山博、井上英介】
    ■林成之・日本大総合科学研究所教授(救急学)の話 体温が32度以下になると、生きているのに心拍が弱まって脈が触れず、鼓動が聞こえなくなることがある。私自身、救急隊が死亡と判断した低体温症の患者を回復させた経験がある。患者が低体温の場合は、生命反応がなくとも病院に運び、蘇生のための医療行為を続けないといけない。


    丸い原子核が棒状や板状に 高密度での変形を解明
     普通は丸い原子核が高密度で集まると、スパゲティのような細い棒状になったり、板状になったりすることを、北欧理論物理学研究所(デンマーク)の渡辺元太郎研究員、佐藤勝彦東京大教授らが20日までにコンピューターシミュレーションで突き止め、米物理学誌フィジカル・レビュー・レターズに発表した。
     星が燃え尽き、残った鉄の核がつぶれて爆発する、重力崩壊型超新星爆発の前や、その後にできる中性子星では原子核がそんな状態になっているとみられる。謎の多い超新星爆発のメカニズムや中性子星の実態の解明につながる成果として注目される。
     原子は普通、原子核の周りの電子が反発しあうため密度が低く、原子核は丸い。だが、重力崩壊型超新星爆発の前や1立方センチで1億トンもあるとされる中性子星では高密度になって原子核も変形すると考えられている。
     ただ変形の様子は長年の謎だった。渡辺さんらは理化学研究所が開発した高速コンピューターMDGRAPEで、原子核をつくる陽子や中性子約1万6000個が密度が高まるにつれてどう変わるかを調べた。
     すると最初は球形だった原子核が変形、合体してスパゲティ状になり、次に板状に変身。その後は原子核が合体した固まりに長細い穴が開いたレンコンのような構造を経て、球形の穴が開いたスポンジのような構造へと変わった。
     大学院生だった1970年代からこの問題を追究してきた佐藤さんは「きちんと解くという夢が実現した。原子核が一様な構造だと、超新星爆発の仕組みを説明できない。今回分かった原子核の構造を取り入れ、星がつぶれて爆発して中性子星ができるまでを説明できるかどうかを調べたい」と話している。
    ≪異常構造の存在裏付けた≫
     約20年前、原子核が高密度で棒状や板状に変わることを予言したクリス・ペシック北欧理論物理学研究所教授の話 棒状や板状の原子核でできた物質の性質は普通の物質とは違うと考えられ、超新星爆発や中性子星の研究ではその違いが重要になる。ただ本当にそんな異常な構造ができるかどうか、はっきりしなかった。渡辺さんらはそうした構造ができることを初めて示した。中性子星がどんなふうにできるのかを説明する現実的理論を作る上で、重要なステップといえる。
    重力崩壊型超新星爆発 太陽質量の8倍よりも重い星が一生の最後に起こす爆発。解放された重力エネルギーのうち、物質や光が噴き飛ぶエネルギーは1%にすぎず、99%は素粒子ニュートリノに変わると考えられている。岐阜県飛騨市にあったニュートリノ観測装置カミオカンデは1987年、重力崩壊型超新星爆発で放出されたニュートリノを初めて観測。理論的予測を確認し、小柴昌俊東京大名誉教授のノーベル物理学賞受賞(2002年)につながった。
     
  • 02/19
     
  • 02/18
    <株価>サザエさんと犬が上げ下げに影響?
     TVアニメ「サザエさん」の視聴率が高いと株価が下がり、犬に人気が集まると株価が上がるーー。こんな不思議な統計を大和総研がこのほどまとめた。兜町には様々なジンクスがあるが、国民的アニメも果たして影響を与えているのだろうか。
     日曜夜に放映される磯野一家の物語「サザエさん」は国民的アニメとしてすっかり定着。20%前後の高視聴率をキープしている。レポートによると、03年1月から半年間のサザエさんの視聴率表とTOPIX(東証株価指数)の連動を調べると、視聴率が高いと株価が下がり、逆に低いと株価が上がる傾向が出たのだ。株の常識として、米ニューヨーク株式市場との関係が言われるが、相関係数はそれよりも上回る強い連動性だという。
     ほのぼのしたサザエさんを観た後、月曜日からの仕事を思い出し憂鬱になるという「サザエさん症候群」が話題になったが、仕事のやる気と株価は連動するのか。また、日曜の夜に外出せずに自宅でテレビを観ていることは、消費支出や景気動向と関係あるともいえる。大和総研では「単純過ぎる見方とはいえ、一つの傾向として認識しておくべき」と指摘している。
     一方、03年の第1四半期から04年の第4四半期までの株価と、犬のニュースが新聞などに取り上げられた件数のをみると、相関係数は0.96(1ならば完全一致)ほとんど同じだった。
     最近の犬ブームは癒し系として注目されており、ビジネスマンやOLに生き甲斐や活力を与えているともいえる。同総研は「来年は戌年でもあり、引き続き犬ブームは続き、株価にポジティブな傾向が期待される」と分析している。

     
  • 02/17
    虫歯を白い歯に修復 エナメル質の成分噴射
     東北大大学院工学研究科の厨川常元教授(ナノ加工学)と歯学研究科の佐々木啓一教授らの研究グループは17日までに、歯の主成分ハイドロキシアパタイト(HA)の微粒子を歯の表面に高速で噴射してHAの膜を生成することに成功した。
     虫歯治療で削った部分にHAを吹き付ければ、元の歯と同様に白いエナメル質が修復される。金属や樹脂を埋め込む現在の治療法に比べて密着度が高く、経年劣化も少ないため、新たな治療法として注目されそうだ。
     HAなどの微粒子を噴射して膜を作るには、これまで真空で1000度以上の温度が必要だった。
     厨川教授は直径0・8ミリのノズルから3マイクロメートル以下の微粒子を常温の空気中で、毎秒100−200メートルの速さで少量ずつ噴射する装置を開発。抜いた人の歯約100本をさまざまな深さで削って噴射する実験を重ねたが、HA膜の硬度は元の歯と同等で、歯ブラシで磨く実験でもはがれることがなかったという。
     
  • 02/16
    薬事法違反で業務停止90日 胎盤使った無承認薬製造
     製薬会社「メルスモン製薬」(東京)が人間の胎盤を使った無承認の医薬品を製造したとされる問題で、厚生労働省は16日、川口工場(埼玉県川口市)を17日から90日間の業務停止処分にすると発表した。死者が相次いだ抗ウイルス剤「ソリブジン」事件で日本商事(現アルフレッサファーマ)工場が受けた業務停止105日に次ぐ重い処分。
     厚労省は昨年3月の停止指導後も製造を続けたことを重視。メルスモン製薬とこの薬を治療に使っていた医師らの「日本胎盤医療研究会」を、薬事法違反(無承認医薬品製造)の疑いで警察当局に告発する方向でも検討しており、告発に踏み切れば極めて異例の措置となる。
     医師は無承認の医薬品でも治療に使うことが認められているが、今回のケースでは研究会が同社の製造行為に積極的に加担した疑いが強いと厚労省はみている。
     同社と研究会は「薬を製造したのではなく、研究会の医師が使うため同社に品質検査を委託しただけで、違法ではない」などと反論していた。
     厚労省によると、同社は遅くとも1993年ごろから、産婦人科から購入した胎盤を川口工場で細かく砕き、滅菌処理して小瓶に詰め、研究会に出荷。研究会は会員の医師約60人に提供していた。医師は免疫力の回復などに効果があるとして皮下注射で埋め込む療法で使っていたとされる。
     厚労省は昨年3月、製造中止を指導したが、その後も製造を続けたため、9月に回収命令を出している。
     同社によると、2003年は1万4000本余を製造。健康被害の報告はないという。人間の胎盤を使った医薬品は「プラセンタ製剤」などと呼ばれ、内服薬や注射薬として更年期障害や肝機能障害の治療などに使われており、胎盤を原料にした化粧品も出ている。

    16日午前4時46分ごろ、関東地方を中心に宮城県から静岡県にかけての広い範囲で地震があり、茨城県土浦市下高津とつくば市、玉里村で震度5弱を観測した。気象庁によると、震源地は茨城県南部で、震源の深さは約45キロ。マグニチュード(M)は5・4と推定される。
     
  • 02/15
     
  • 02/14
     
  • 02/13
     
  • 02/12
    出産費用 保険適用や一時金増額を検討 少子化対策で厚労省
     厚生労働省は12日までに、現在は医療保険が使えない出産費用の保険適用や、出産時に支払われる一時金30万円の増額などを検討することを決めた。少子化対策の一環として、親の経済的な負担を軽減するのが狙い。2006年の通常国会で法案提出を目指す医療制度改革の検討課題となる。
     これまで妊娠時の検診や正常分娩(ぶんべん)の費用は、医療保険の対象となっている疾病、傷害には当たらないとして、自己負担とされてきた。帝王切開など診療報酬で認められた医療行為に限り適用対象となる。その代わりに一時金として国立病院での出産費用を参考に決めた30万円が支給されている。
     しかし、02年のこども未来財団の調査で、定期健診、分娩(ぶんべん)、入院を合わせた出産費用は平均約45万円かかっており、親の実質負担は約15万円。これ以上に費用がかかるケースも少なくない。
     保険適用の場合は自己負担が3割となるため、出産費用が約43万円より少なければ、一時金30万円を受け取った方が経済負担は小さい。このため、一時金を増額した方が負担減につながるケースもある。
     同省はこうした状況を受け、まず費用実態についての調査を実施。また一時金が出てもいったん全額を自分で払わなければならないことから「最初に全額を支払わなくてすむ制度や第3の方法も含めた負担軽減策も検討したい」(保険局)としている。
     一時金増額の場合は、これに併せて医療機関が出産費を値上げすることも予想され、医療費全体への影響なども含めた検討が必要になる。
     出産時の保険適用については、海外では例がある。
    ■出産一時金 健康保険、共済、国民健康保険の被保険者や配偶者、扶養家族などが出産した場合、各保険から支給される一時金。金額は30万円で、妊娠85日以上の死産、流産も含まれる。共済組合など上乗せしているケースもある。出産前に一時金見込み額の8割を貸し付け、一時金と差し引きで返済する出産資金貸付金制度があるが、自治体や組合によっては設けてないケースもある。
     
  • 02/11
    遺伝子の多様性低い再生林 米大学、原生林と比較
     森林伐採などでいったん破壊された後に再生した林では、原生林に比べて生育する植物の遺伝的な多様性が低いことを米コネティカット大のグループが明らかにし、11日付の米科学誌サイエンスに発表した。
     遺伝的な多様性が低くなると、病虫害に弱くなるため、多様性は生物種が環境の激変などに対応して生き抜くために不可欠。森林伐採の進む世界中の熱帯林では、すでに伐採後の再生林や2次林の面積が原生林を上回るとされるが、同グループは「再生した林が多様性の面で原生林に追いつくには、まだかなりの時間がかかるのではないか」としている。
     グループは、中米コスタリカ北東部の原生林10ヘクタールからヤシの木66本分、隣接するかつての放牧地に再生した林20ヘクタールから、同種のヤシの木119本分の葉を採取し、遺伝子を調査した。

     
  • 02/10
     
  • 02/09
     
  • 02/08
    8日午前11時29分ごろ、栃木県南部と埼玉県北部で震度4を観測するなど、関東地方の広い範囲で地震があった。気象庁によると、震源地は茨城県南部で、震源の深さは約70キロ。マグニチュード(M)は4・8と推定される。
     
  • 02/07
     
  • 02/06
     
  • 02/05
    5日午後4時53分ごろ、宮城県で地震があった。仙台管区気象台の観測によると、震源地は宮城県北部で、震源の深さは約10キロ。

    不安訴える電話相談相次ぐ 変異型ヤコブ病確認で
     牛海綿状脳症(BSE)が原因とされる変異型のクロイツフェルト・ヤコブ病(CJD)患者が国内で初めて確認されたことを受け、厚生労働省内に設置された電話相談窓口は5日、英国に渡航歴がある人を中心に、不安を訴える電話が相次ぎ、午前10時からの1時間に、約20件が寄せられた。
     窓口は専門知識をもつ厚労省の職員3人が応対。相談は4日夜から始まり、不安を訴える内容やCJDの詳しい情報を尋ねる問い合わせが相次いでいる。一件一件の相談時間が長く、3回線しかないことから、常に電話がかかっている状態。
     
  • 02/04
    英国滞在で感染の可能性 国内初の変異型ヤコブ病
     厚生労働省は4日、国内で初めて確認された変異型のクロイツフェルト・ヤコブ病(CJD)患者について記者会見し、確定診断した同省疾病対策部会CJD等委員会委員長の北本哲之・東北大医学部教授が「欧州以外の変異型の患者は全員、英国滞在歴があり、この患者も英国で感染した可能性が有力」と話した。
     変異型のCJDは牛海綿状脳症(BSE)がヒトに感染して起きるとされる。主治医の報告によると、男性は牛のBSEが大流行していた1989年に英国に1カ月間滞在したという。
     厚労省は今後、家族らから英国での生活を聞き取るなどして原因を調べる一方、患者の献血歴や手術歴など2次感染の危険も調査する。また不安を感じる国民の相談を受け付ける窓口を全国の都道府県に設ける方針。
     患者は昨年12月に死亡した50代の男性。発表では、2001年12月にイライラなどの精神症状が表れ、その後痴呆が進行。死亡前の数カ月間は寝たきりになった。厚労省サーベイランス委員会で昨年9月、いったんBSEと無関係の孤発型CJDと判断された。
     しかし、過去の診断データから変異型の可能性が捨てきれず、死亡後の今月3日、脳に蓄積した異常プリオン(タンパク質)を調べるウエスタンブロット法の検査と病理検査で変異型CJDの特徴と完全に一致した。
     CJDの感染源の一つとなる脳硬膜の移植や輸血歴はなく、感染を広げる恐れのある献血歴もコンピューターに記録がある1995年4月以降はなかった。
     変異型CJDはBSEにかかった牛の特定危険部位などを食べて感染するとされる。発症者は英国が153人と圧倒的に多く、カナダなどでも英国居住歴のある人の報告がある。わずか1カ月の英国滞在で発症した例は過去にないという。
     
  • 02/03
     
  • 02/02
    2日午後4時43分ごろ、青森、岩手、宮城県で地震があった。仙台管区気象台によると、震源地は岩手県沖で、震源の深さは約30キロ。マグニチュード(M)は4・6と推定される。
     
  • 02/01
     
  • 01/31
    <PL法>「ハンドル欠陥で死亡事故」遺族がダイムラー提訴
     長野県で20代の夫婦が死亡し長男(4)が重傷を負った乗用車の事故があり、残された長男と夫婦それぞれの両親が31日、「リコール(回収・無償修理)の対象になったハンドルの欠陥が事故の原因」として、乗用車製造元の米ダイムラー・クライスラー社などに製造物責任法(PL法)に基づき、計約3億6000万円の賠償を求めて東京地裁へ提訴した。
     訴状によると、事故は02年5月に長野県東部町(現東御市)の県道で発生。会社役員の花岡裕樹さん(当時28歳)の妻美香さん(同27歳)が運転する同社製「ジープ・チェロキー」が、左カーブで対向車線を越え、大型ダンプカーと衝突した。
     警察は「不注意が原因」としたが、同社の日本法人が約1カ月後、「溶接が不適切でハンドル操作機能が損なわれる恐れがある」とリコールを届け出て、裕樹さんあてにも通知した。
     原告側は「同車は100件以上の不具合が報告され、事故車にも不具合があった可能性が高い」と主張している。裕樹さんの父利夫さん(53)は提訴後会見し、「残った孫の今後の人生のためにも、事故の真相を明らかにしたい」と語った。
     民法での損害賠償請求では原告・購入者側に被告・製造者側の過失の証明が必要だが、PL法(95年7月施行)は過失の有無が要件になく、購入者側に有利な規定になっている。

     
  • 01/30
     
  • 01/29
    子宮温存手術後に出産 進行頚がんの30代女性
     進行した子宮頚(けい)がんと診断された関東在住の30代女性が、特殊な子宮温存手術を慶応大病院(東京都)で受け、昨年秋に男児を無事出産したことが29日分かった。
     進行期の標準的な手術は子宮の全摘出で、不妊となる。温存手術は1987年から海外で約300例実施され、うち90例以上で出産しているが、慶応大産婦人科(野澤志朗教授)は「国内では妊娠、出産ともに初めて」としている。
     子宮頚がんが若年層で急増し、出産も高齢化する中、妊娠、出産の可能性を残せる手法として注目される。
     女性は2003年春、子宮入り口の子宮頚部に、幅約1センチ、深さ数ミリの浸潤がんがあると診断された。慶応大で、開腹して通常の根治手術と同様にリンパ節と基じん帯(子宮頚部と骨盤をつなぐ組織)を切除した上、子宮頚部を切り取り、残した子宮と膣(ちつ)をつなぐ手術を受けた。
     約1年後に人工授精で妊娠し、昨年秋帝王切開で出産した。早産だったが母子とも元気という。

     
  • 01/28
     
  • 01/27
    <太陽電池>世界最高レベルの有機薄膜を開発 産業技研
     産業技術総合研究所(茨城県つくば市)は27日、エネルギー変換効率4%を達成する世界最高レベルの有機薄膜太陽電池を開発したと発表した。実用レベルの変換効率20%も可能だとしており、プラスチックを使った太陽電池の実現につながると期待されている。
     有機薄膜太陽電池はプラスチックなどの軽量で柔軟な素材を基板に使えることから、実用化への期待が高い。しかし、有機半導体の薄膜を2層接合した既存の方式では、太陽光を電気に変える変換効率が1%ほどにしかならない弱点があった。
     同研究所分子薄膜研究グループの斉藤和裕主任研究員は、2種類の有機半導体を接合する際、この2種類を混合した薄膜を中間に加えた3層構造にして、電気を生じる分子同士の接触面積を増やし、変換効率の向上に成功した。

     
  • 01/26
     
  • 01/25
     
  • 01/24
     
  • 01/23
     
  • 01/22
    特殊自動車に排ガス規制 大気汚染防止で新法提出
     ショベルカーやフォークリフトなどで、公道を走らない特殊自動車の排ガスを初めて規制する特定特殊自動車排ガス規制法案が21日、明らかになった。大気汚染を防ぐのが目的で、環境、国土交通省などが今国会に提出する。
     施行は公布から1年半以内で、施行後に販売されるものから規制を適用する。環境省によると、150万台が対象になるとみている。
     公道を走行しない特殊自動車の窒素酸化物(NOX)の排出量は自動車全体の25%、粒子状物質(PM)は12%を占めており、大気汚染防止のため規制の必要性が指摘されていた。

     
  • 01/21
    高温超電導モーターを開発 福井大など共同チーム
     高温超電導体を使ったモーターを杉本英彦福井大教授と石川島播磨重工業など7社の共同チームが開発し、このモーターで試作した直径約80センチ、長さ約2メートルの船舶用推進装置を20日、横浜市内で公開した。
     モーターはビスマス系高温超電導体のコイルを使用、液体窒素で冷やせるセ氏零下約200度で動く。出力は約40馬力だが、チームは「6800馬力まで出せる技術にめどがついた」としている。
     6800馬力のモーターが完成すれば、銅線コイルを使う既存のモーターに比べ大きさは10分の1、重さは5分の1で、エネルギー効率も約30%程度の改善が期待できる。
     超電導モーターは大電流で強い磁場が発生し、電流が流れにくくなるという問題があった。チームは磁場の発生場所とコイルを分離することでこの問題を解決した。
     
  • 01/20
    20日午後0時1分ごろ、北海道東部の中標津と弟子屈で震度2の地震があった。気象庁によると、震源地は釧路沖で、震源の深さは約60キロ。マグニチュード4.1と推定される。
     
  • 01/19
    母子家庭、122万世帯 03年、離婚増で過去最多に
     離婚や未婚女性の出産の増加で、母子家庭の数が2003年時点で過去最多の約122万5000世帯となったことが19日、厚生労働省の調査で分かった。パートや臨時雇いの割合は5年前の前回調査より大幅に増え、平均年収は約212万円と、集計のある1978年以降で初めて減少。厳しい不況がシングルマザーの家計を直撃している現状が浮かんだ。
     厚労省家庭福祉課は「社会全体の経済状況が悪い中、子供のいる女性が常勤で再就職するのは難しいのだろう。母親の就労支援をさらに進めたい」としている。
     この調査はほぼ5年ごとで、11回目の今回は2003年11月、国勢調査を基に無作為抽出した母子家庭1854世帯を対象に実施した。
     調査結果の割合から推計した全国の母子家庭の総数は、1998年の前回調査より28%多い122万5400世帯。データのある52年以降最多を記録。死別による母子家庭が多かった60年代以来、約40年ぶりに100万世帯を突破し、80%を離婚家庭が占めた。
     働いている母親の雇用形態は、前回調査で51%だった常勤の割合が39%まで減り、臨時・パートの49%(前回38%)と逆転した。
     2002年の平均年収を聞くと、前回調査より17万円少なく、同じ年の一般世帯の平均年収約589万円(国民生活基礎調査)と比べ3分の1しかなかった。
     離婚家庭のうち、元夫から養育費を受け取っているのは18%で前回の21%よりさらに減った。受けない理由は「相手に支払う意思や能力がない」が48%と最も多く、不況の影響がうかがえた。

    19日午後3時11分ごろ、関東東方沖を震源とする地震があり、震源地は八丈島の東北東230キロ付近で、震源の深さは約10キロ。マグニチュード(M)は6・8と推定される。
     
  • 01/18
    92歳女性患者が死亡 ノロウイルス集団感染か
     大阪府豊中市の総合坂本病院(坂本知三郎院長)は18日、入院患者6人と病院職員7人が下痢と嘔吐(おうと)の症状を訴え、うち女性患者(92)が16日に誤嚥(ごえん)性肺炎による心不全で死亡していたと発表した。
     病院はノロウイルスが原因の集団感染症の疑いがあるとみて検体を豊中保健所に提出、詳しい原因を調べている。
     病院によると、女性職員が13日に発症し、その後、患者らも異常を訴えた。発症した患者全員が分院3階に寝たきりの状態で入院していた。ほかの患者らは快方に向かっているという。
     坂本院長は感染経路について「最初に発症した職員の家族にも同様の症状が見られたため、職員が外部から持ち込んだ可能性は否定できない」と説明。患者には栄養剤を注入するチューブを経由して感染した可能性が高いとみている。

     18日午後11時9分ごろ、北海道釧路中南部で震度5強の地震があった。気象庁によると、震源地は釧路沖で、震源の深さは約50キロ。地震の規模はマグニチュード(M)6.3と推定される。

    愛煙家ご注意を たばこ本数多いほど自殺の危険性高い
     日本人の中年男性では、1日に吸うたばこの本数が多いほど自殺する危険性が高まるとする大規模疫学調査の結果を、厚生労働省研究班(主任研究者・津金昌一郎国立がんセンター予防研究部長)がまとめた。21日から大津市で開かれる日本疫学会で発表する。
     日本は年間3万人を超える自殺者が出ており、自殺による死亡率が世界でも非常に高い。研究班は「たばこと自殺の関係は未解明の点が多い。禁煙で自殺が減るかどうかも研究課題だが、喫煙本数の多い人の心の健康に注意することは、自殺予防対策に有効だろう」としている。
     研究班は40−60代の男性約4万5000人を約10年間追跡。この間に自殺した173人の喫煙状況を調べた。
     その結果、自殺の危険性は1日の喫煙本数が20本未満の人と比べて、30本以上40本未満の人で1.4倍、40本以上の人で1.7倍に、それぞれ高まった。
     吸う人と吸わない人を全体で比較しても、吸う人の方が危険性が高まる傾向があったが、統計学的に有意な違いではなかったという。
     
  • 01/17
    遺伝子組み換え実験で違反 東京理科大、新たに13人
     実験用動物のずさんな取り扱いが指摘されている東京理科大(岡村弘之学長)は17日、新たに13人が遺伝子組み換えマウスの実験で定められた表示を怠るなど、省令や学内規則に違反していたと発表した。
     既に文部科学省に報告、同省が調査している。違反があったのは、同大野田キャンパス(千葉県)にある薬学部や生命科学研究所の動物実験施設など。
     発表によると、同大薬学部の教授は昨年、実験室入り口に「組み換え動物飼育中」など文科省令などが定める注意喚起の表示をせず、組み換えマウスで実験。共同実験をしていた関東地方の大学にマウスを渡す際も、遺伝子組み換え動物と知らせなかった。遺伝子組み換え生物使用規制法違反の疑いもあるが、同大は「貸与されたものを返しただけ」としている。

     
  • 01/16
     
  • 01/15
    15日午後3時42分ごろ熊本県甲佐町で震度4の地震があった。気象庁によると、震源地は熊本県熊本地方で、震源の深さは約10キロ。地震の規模はマグニチュード(M)4・0と推定される。
     
  • 01/14
    <出会い系サイト>知り合った少女5人を暴行した男に実刑
     出会い系サイトなどで知り合った少女らに暴行したなどとして、婦女暴行などの罪に問われた春野町芳原、自営業、西村宗一被告(47)に対し、高知地裁の永渕健一裁判長は12日、懲役11年(求刑・懲役13年)を言い渡した。
     判決などによると、西村被告は03年4月から9月にかけて、自宅などで当時16〜17歳の少女2人に現金を渡す約束をし、18歳未満と知りながらみだらな行為をした。さらに昨年2〜4月、出会い系サイトで知り合った当時13歳から18歳の少女5人を車内で暴行した。
     永渕裁判長は「3カ月足らずに5人の被害者に次々と犯行に及び、常習性を急速に高めており、規範意識の乏しさは明らか」と指摘した。

     
  • 01/13
    13日午前4時45分ごろ、北海道の中標津で震度3、弟子屈で震度1の地震があった。気象庁によると、震源地は根室支庁北部で震源の深さは約10キロ。
    午前5時3分ごろにも弟子屈で震度2の地震があった。気象庁によると、震源地は根室半島南東沖で、震源の深さは約50キロ。
     
  • 01/12
    酸素吸入ミスで女性患者が肺損傷死 千葉
     千葉県木更津市の君津中央病院(福山悦男院長)で、酸素吸入器の付け替えミスで女性入院患者(77)の肺が損傷し死亡していたことが12日、分かった。病院側はミスを認め遺族に謝罪し、木更津署に届けた。
     木更津署は、業務上過失致死の疑いもあるとみて、遺体を司法解剖して調べている。
     病院側によると、患者は昨年12月から脳神経外科に入院。病状が悪化し意識のない状態で、吸入器で気管内に直接、酸素を送っていた。
     7日午前、エックス線検査のためベッドを移動した際、女性看護師(39)が携帯用酸素ボンベに誤って酸素量を調節できない吸入器を付け替えたため、酸素が流れすぎて肺が損傷、間もなく死亡したという。
     同病院は、千葉県木更津、君津、富津、袖ケ浦の4市でつくる「君津郡市中央病院組合」が運営している。鈴木純一事務局長は「たいへん申し訳ない。今後、職員の指導を徹底し、二度と事故を起こさないよう再発防止に努めたい」と話している。

    四国西部で「スロースリップ」現象 スマトラ沖地震影響か
     スマトラ沖地震発生後に四国西部の地下で5、6日間にわたって、プレート(岩板)の境界がずるずると滑る「スロースリップ」と呼ばれる現象が起きていたことが防災科学技術研究所(茨城県つくば市)の観測で分かった。12日開かれた政府の地震調査委員会に報告した。
     同委員会などによると、四国西部の地下では、フィリピン海プレートが陸側プレート下にもぐり込むのに伴って起きるスロースリップが年間数回観測されている。近くで起きる地震や、遠くの大きな地震に影響されて起きることがあるという。
     スマトラ沖地震発生後の12月27日から愛媛県西部の沿岸部の地下約30キロで微動が活発化、その後北東方向の内陸部と南西方向の豊後水道側の両方向に微動が移動した。微動活動にともなって傾斜変化も観測され、スロースリップが発生したと考えられた。このプレート境界で確認されたものとしては2004年4月以来、8カ月ぶりという。
     防災研の小原一成主任研究員は「観測された時期からみてスマトラ地震の影響を受けた可能性がある」と話している。

    4人からノロウイルス検出 北九州特養ホーム
     北九州市小倉南区の特別養護老人ホームで入所者らが下痢などの症状を訴えた問題で、同市は12日、症状を訴えて検査した入所者6人のうち4人からノロウイルスを検出したと発表した。
     同市は、症状はノロウイルスによる感染性胃腸炎と判断している。
     同市によると、さらに入所者と職員計5人が11日夜から12日午前にかけて下痢などの症状を訴え、同施設で症状を訴えたのは計45人になった。うち36人は回復している。

    33人胃腸炎か 島根の特養ホーム ウイルス?
     島根県薬事衛生課は12日、同県出雲市大津町の特別養護老人ホーム「清流園」で、職員と入所者計33人が嘔吐(おうと)や下痢の症状を訴えたと発表した。症状は軽く、回復しつつあるという。
     発症者は70−90代の入所者21人と、20−50代の職員12人。先月24日に職員1人が症状を訴え、その後徐々に増えた。今月10日には10人が発症し、同園が11日、出雲保健所に届けた。
     発症期間が長いため、県は「ウイルスによる感染性胃腸炎の可能性もある」とみて調べている。

    幼児6人からノロウイルス 岐阜の保育園
     岐阜県郡上市の保育園で昨年11月、園児44人が吐き気や下痢の症状を訴え、うち6人からノロウイルスが検出されたことが12日、分かった。入院者はなく、既に全員回復している。
     県保健医療課によると、11月26日ごろに症状を訴えて欠席する園児が相次ぎ、医師が感染性胃腸炎と診断した。連絡を受けた中濃地域保健所郡上センターは、ノロウイルスによる集団感染の疑いが強いとみて施設を消毒。その後、発症者はないという。
     
  • 01/11
    愛媛でも集団感染、1人死亡
     愛媛県は11日、同県伊予市八倉の介護老人保健施設「伊予ケ丘」で、ノロウイルスによる感染性胃腸炎が集団発生、入所者ら計44人が下痢や嘔吐(おうと)の症状を訴え、うち90歳の男性入所者が10日死亡したと発表した。
     県健康増進課によると、症状を訴えたのは入所者29人と職員15人。うち入所者8人と職員1人から検体の提供を受けて調査した結果、6検体からノロウイルスが検出された。死亡した男性以外の43人は全員回復しているという。

    山梨で87歳女性死亡 介護施設で78人が発症出
     山梨県は11日、県南東部の介護保険施設で先月、入所者49人と職員23人ら計78人が下痢や嘔吐(おうと)などの症状を訴え、うち87歳の女性が死亡したと発表した。53人からノロウイルスが検出されたという。
     県福祉保健部によると、78人は先月14日から25日にかけて発症。女性は18日に発症し、腎不全で20日死亡した。検体は残っておらず、県はノロウイルスに感染したかどうか不明としている。
     先月20日、入所者を診察した病院から「食中毒かウイルス性胃腸炎の疑い」と保健所に連絡があり、県が同施設を調査し集団感染が分かった。

    三重の施設でノロウイルス 入所者2人から検出
     三重県に11日までに入った連絡によると、同県亀山市の老人保健施設で先月28日から今月5日までの間、入所者15人が下痢や嘔吐(おうと)などの症状を訴え、うち2人の便からノロウイルスが検出された。いずれも症状は軽く、快方に向かっているという。
     施設側が9日、同県鈴鹿保健所に届け出た。同保健所が感染経路を調べている。

    おむつ交換時に感染拡大? 広島の特養ホーム
     広島県福山市の特別養護老人ホーム「福山福寿園」で、入所者と職員62人が下痢や発熱などの症状を訴え、うち7人が死亡した問題で、園内で入所者のおむつを交換した際の取り扱いに衛生上の問題があり、ノロウイルス(小型球形ウイルス)感染が広がった可能性があることが、11日までの市保健所の立ち入り調査で分かった。
     福山市の調査委員会(委員長、岡部信彦・国立感染症研究所感染症情報センター長)は「おむつ交換時に、手袋を着用するなど対策が必要だ」と指摘している。
     市保健所によると、同園では、おむつを交換する際、「排せつ車」と呼ばれるカートを使用。職員が使用済みのおむつと、清潔なおむつを同時に扱っていた。
     その際、職員は使用済みのおむつを素手でカートに回収。必要な手洗いや消毒を十分に行わず、直後にカートから清潔なおむつを取り出した例が見受けられた。
     市保健所は「清潔なはずのおむつが汚染され、次々と感染が広がった可能性がある」とみている。特養ホームの中には、使用済みのおむつに触れた際は、手洗いや消毒を徹底するようマニュアルで定めている施設もあるという。
     
  • 01/10
    職員2人からノロウイルス 発症計62人に 7人死亡の特養施設
     広島県福山市の特別養護老人ホーム「福山福寿園」で、入所者42人が下痢や発熱などの症状を訴え、うち7人が死亡した問題で、同市保健所は10日、これまでに検査した園職員36人中、2人からノロウイルス(小型球形ウイルス)を初めて検出したと発表した。入所者は検査した36人中、過半数の23人から検出した。
     また年末年始に同様の症状を職員20人が訴えていたことも新たに判明。発症者は計62人になった。
     専門家らによる調査委員会は10日の初会合で「ノロウイルスの感染症が人から人へ広がった」との見解を示した。老人介護の現場で集団感染が発生、急性胃腸炎を引き起こしたとみて感染源や感染経路の解明を急ぐ。
     各地の施設で感染性胃腸炎が相次ぎ、厚生労働省は各都道府県などに通知を出し、まん延防止措置の徹底を求めた。
     市保健所によると、使用済みのおむつと清潔なおむつを扱う際に衛生上の問題があり、感染拡大の一因と考えられる。一方、発症のピークが分散、食材からノロウイルスが検出されず、食中毒の可能性は低くなった。
     ノロウイルスは「GI」と「GII」の2つの遺伝子群に分類されるが、今回検出されたのはGIIだった。ウイルスが検出された職員2人は、30代の男性と、50代の調理担当の女性。
     調査の結果、8日に嘔吐(おうと)物が気管に詰まり窒息死した入所者の男性(83)からノロウイルスは検出されなかった。最初の発症は当初発表した昨年12月30日ではなく、同29日で、80代の女性入所者だった。
     調査委は国立感染症研究所の岡部信彦・感染症情報センター長ら10人で構成。委員長には岡部氏(学会のため欠席)が選ばれた。同センターの谷口清州・感染症対策計画室長は記者会見で「亡くなった7人は脳梗塞(こうそく)などの基礎疾患があり、ノロウイルスがすべての原因とはいえないが(死亡の)引き金になった可能性はある。早い段階で(感染防止の)根本的対策が必要だった」と述べた。
     一方、同園は7人の死亡場所を公表。5人が施設2階にある「静養室」と呼ばれる部屋で亡くなり、うち4人は一室に集中していた。静養室は容体が重くなった入所者を終末医療の観点から介護する場所という。
    ノロウイルス 冬に起こる食中毒や感染症の主な原因となるウイルス。以前は小型球形ウイルスと呼ばれた。感染すると24−48時間の潜伏期間を経て嘔吐(おうと)、腹痛、下痢、軽い発熱などの症状が出る。通常は発症後1−2日で回復する。カキなどの二枚貝を、生や加熱が不十分なまま食べて感染することが多い。保菌者が作った食事を食べたり、保菌者の便を処理する過程で感染が広がるケースも多い。

    計11人からノロウイルス 宮崎県の2老人ホーム
     宮崎市島之内の「特別養護老人ホーム住之江」と、宮崎県東郷町の「町立養護老人ホーム鈴峰園」の入所者や職員が集団で下痢や嘔吐(おうと)の症状を訴えていた問題で、住之江の女性入所者ら4人と鈴峰園の女性入所者ら7人の計11人の便からノロウイルス(小型球形ウイルス)が検出された。宮崎市と宮崎県が10日、それぞれ発表した。
     市と県はノロウイルスによる感染性胃腸炎と断定、感染経路を調べている。
     住之江では新たに男性職員1人と女性入所者1人が下痢の症状を訴えていることが確認され、発症者は計39人となった。うち男性入所者(91)が吐いたものが肺に入り、肺炎を起こし入院している。

    女性らしさクルンと 巻き髪、東京にも上陸
     最近、都内でクルンとした巻き髪の女性がよくみかけられる。ちょっとゴージャス感のあるこの髪形は発祥とされる神戸から、名古屋を経て東京に“上陸”した。東京では関西の内巻きに対し、外に向けて巻いている女性が多いのが特徴で、「渋谷巻き」「銀座巻き」と年齢層などによって少しずつ形を変えて登場している。
     この「〜巻き」はフェミニン(女性らしさ)を打ち出しており、「会社のなかでも女らしさを出したい」と毎日、自分でカールして出勤するOLも少なくないという。長引く経済低迷から、「そろそろ華やかさを」という社会の空気とも一致して、ますます各地に広まりそうだ。
    守られたい…女心の表れ?
     「〜巻き」の火付け役は名古屋でも東京でも、著名なヘアサロンのようだ。
     東京に先行した「名古屋巻き」は、名古屋市内のヘアサロンが4、5年前に女性誌の取材に対し、「ナチュラル・ゴージャス・やわらか」を提案したのがきっかけとされる。
     巻き髪スタイルは、もともとは神戸をはじめとする関西では「ごく普通の習慣」(美容関係者)だったが、名古屋では「神戸エレガンス」と呼ばれるファッションにあわせる形で流行。名古屋の“お嬢様”が好む、男性受けの良い内巻きのヘアスタイルを指すようになった。
     そして、さらに東へと移動。大阪・ミナミと神戸で、カリスマ・ヘアサロンとして知られる「ケア」が昨秋、東京・渋谷に進出するにあたって、関西よりもカジュアルな巻き髪スタイル「渋谷巻き」を発信して、広まった。
     同店によると、関西との違いは、最後までクルンと巻ききらずに毛先を崩し、内巻きではなく外巻きに巻くことという。「この華やかさがすてき。髪を巻かないと自分(のスタイル)が完成しない感じ」(東京都港区の会社員、麻生美沙さん)のように、ファンが増えている。
     女性誌でも「渋谷巻き」やそれを少し大人っぽくした「青山巻き」「銀座巻き」と読者層に合わせた特集を掲載している。巻き髪ファンのOLによれば、「外見からは手の込んだ印象を与えるけど、実際は簡単。ドライヤーを使うより楽で髪も傷まない」そうで、サロンに行かなくても、ヘアカーラーやヘアアイロン(コテ)があれば自宅ででき、これも人気の要因となっている。
     山野美容芸術短期大学(東京都)の富田知子助教授は「刺繍(ししゅう)やリボンなど手の込んだ服が流行していることに合わせて、巻き髪のヘアスタイルが復活した感がある。世の中全体が癒やしだけでなく、華やかさを求めていることにも関係しているのでは」と話す。
     女性史に詳しい評論家、寺井美奈子さんは「キャリアを求めて一人で生きるよりも、男性に守られたいという女性心理の表れ。『私は私、男なんて関係ない』などといったガングロ・ブームが去り、男性の目を意識した髪形や服装が流行するのは、一部の若い女性に結婚願望が高まっているため」という見方を示している。
     
  • 01/09
    嘔吐や下痢の症状400人以上 9道府県の高齢者施設
     特別養護老人ホームや高齢者施設で入所者と職員が嘔吐(おうと)、下痢など感染症か食中毒のような症状を訴えるケースが各地で相次ぎ、お年寄り7人が死亡した広島県福山市の「福山福寿園」のケースを除き、8日夜から9日にかけて公表されたものだけで9道府県、計420人以上に上った。
     このうち神奈川県大和市の施設では入所者の80代の女性1人が死亡。北海道と秋田県では患者からノロウイルス(小型球形ウイルス)が検出された。
     大和市の介護老人保健施設「大地」では、年末年始に入所者30人と職員16人の計46人が感染性胃腸炎とみられる下痢や嘔吐などの症状を発症。80代の女性入所者が5日に搬送先の病院で死亡した。
     このほか、北海道千歳保健所管内の介護保険福祉施設で51人、北九州市で21人、宮崎市内など宮崎県内で52人、山口県北部で15人、和歌山市で35人、秋田県由利郡と鹿角市で54人、大阪府吹田市で20人、同府岸和田市で27人が発症した。
     広島県では、福山福寿園以外の福山市や三原市などの高齢者施設4カ所でも計106人が発症し、4人が入院している。
     宮崎市では男性入所者(91)が吐いたものが肺に入って入院し、北海道の5人と秋田県の24人からはノロウイルスが検出された。

    9日午後6時59分ごろ、東海地方でやや強い地震があり、岐阜県美濃東部・中西部、愛知県西部で震度4を記録した。気象庁によると、震源地は愛知県西部で、震源の深さはごく浅い。マグニチュード(M)は4・4と推定される。
     
  • 01/08
    対策後も副作用で6人死亡 痛風薬で肝障害
     服用すると副作用で肝障害になる可能性がある痛風の治療薬、ベンズブロマロン(成分名)を投与された患者が、2000年2月に旧厚生省が緊急安全性情報を出して以降も肝障害で6人死亡していることが、8日までに厚生労働省の調べで分かった。
     ベンズブロマロンは、腎臓で尿酸が排せつされるのを助け、関節の炎症や痛みを軽減するが、1997年から2000年までに、男女計8人が劇症肝炎を発症し、6人が死亡した。このため旧厚生省は、国内メーカー10社に対し、医療機関向けの緊急安全性情報や薬の添付文書で、少なくとも6カ月間は必ず定期的な肝機能検査が徹底されるよう指示した。
     しかし、その後も4年間で患者6人が劇症肝炎などの肝障害で死亡したほか、1メーカーの集計で約170人が肝障害を起こし、うち99人が重症化していたことが判明した。


    <特養ホーム>入所者6人死亡 ロタウイルスの疑い 広島
     広島県福山市の特別養護老人ホーム「福山福寿園」(岡田剛理事長)で入所者6人が相次いで死亡するなどした問題で、同市保健所は8日、同園に対し再度、立ち入り調査した。4日に全入所者に実施した検便では、食中毒菌は検出されておらず、感染症が原因である可能性が高まった。
     福山市医師会によると、昨年12月初めごろから、同市内でロタウイルスなどによる感染性胃腸炎でおう吐、下痢などを訴える患者が急増。週に100〜200人程度が受診したため、注意を呼びかけていたという。ロタウイルスは、食中毒の原因となるノロウイルスと異なり、空気感染するのが特徴で、今回の同園のケースも、症状や発生状況などからロタウイルスが原因である可能性が高いと考えられるという。
     一方、8日未明に記者会見した岡田理事長らによると、死亡した6人のうち2人が下痢、おう吐を発症していたが、他の4人には症状が見られなかった。このため、食中毒や感染症による死亡との認識はなく、主治医を兼務していた岡田理事長は「終末状態から亡くなったと考えていた」と明らかにした。
     園によると、入園者の平均年齢は約90歳で、昨年1年間で約25人が死亡。高齢による体力の低下に加え、風邪やインフルエンザなどで体調を崩し、毎年、同数程度の入所者が死亡しているという。
     市保健所によると、感染症の有無を調査するため、入所者全員に7日、検便を実施。2、3日中にも結果の報告があるという。

    ■ロタウイルス おう吐や下痢などの症状が数日間続く感染性胃腸炎を起こすウイルス。ワクチンは実用化されていない。患者の便の中に出てきたウイルスが手などについて周囲に運ばれ、感染する場合が多い。子供での流行が中心だが、高齢者施設での集団発生も報告されている。
    ●98年2〜3月 東京都・三宅島の特養ホームでインフルエンザの13人が死亡
    ●99年1〜2月 岐阜県大和町の特養ホームで60〜97歳の10人が肺炎や気管支炎などで死亡
    ●00年1月 青森県西部の3特養ホームで男女8人、北海道秩父別町の特養ホームで5人がインフルエンザの疑いで死亡
    ●01年8月 病原性大腸菌O157集団食中毒で埼玉県岩槻市の特養ホームの女性2人が死亡
    ●02年8月 宇都宮市の老人保健施設で9人がO157食中毒で死亡
    ●03年1月、長野県松本市の特養ホームで7人(70〜91歳)が肺炎で死亡。
    ●04年12月末〜05年1月5日 広島県福山市の特養ホームで81〜91歳の6人が死亡

     
  • 01/07
    胎盤エキス注射後に肝障害 美容目的の40代女性
     肝機能改善の医薬品であるヒト胎盤(プラセンタ)エキスの注射を美容目的で受けていた東京都内の40代女性が昨年、肝障害になり約3週間入院したことが7日分かった。
     昨年12月に薬事法に基づく報告をメーカーに要請し、報告を受けた厚生労働省安全使用推進室は「これまでにない副作用報告だが、注射と肝障害の因果関係は、はっきりしていない。同様の報告が増えるようなら、対応を考えたい」としている。
     治療に当たった国立国際医療センターなどによると、この胎盤エキスは1974年に製造承認された。美容や老化防止、体調維持に効果があるとも言われている。


    <医療事故>東京女子医大が患者側と示談 初の訴訟外解決例
     東京女子医大病院(東京都新宿区)で99年11月、心臓手術ミスが疑われる医療事故が2件発生し、同病院は7日、原因は特定できないものの客観的な記録に基づく明確な説明ができなかった責任を認め、再発防止策の徹底や解決金の支払いなどを条件に患者側と示談した。同病院は昨年6月から患者の家族や弁護士らを交えた「事故調査検討委員会」で話し合いを重ねていたが、訴訟によらない初の解決例となった。
     示談したのは、同病院で手術ミスに遭ったと訴える患者らで作る「東京女子医大病院被害者連絡会」の会長、大谷聡さん(41)と幹事の東成志さん(40)の2家族。
     大谷さんの長女=当時1歳=と東さんの三女=同4カ月=はいずれも先天性の心疾患を治すために手術を受けたが、術後に容態が悪化。大谷さんの長女は00年1月に亡くなり、東さんの三女は脳に重い障害を負った。事故調査検討委は大谷さんらの同席の上で事実の解明を進めたが、執刀医らの診療記録が不十分で、原因を特定することができなかった。
     7日の示談成立後、同病院で記者会見した大谷さんらは「記録があまりにいい加減で、これ以上の原因追及は難しかった。ただ病院の安全管理体制は事故当時に比べ改善され、社会的責任を認めたことも評価した」と話した。
     同病院の東間紘院長は「ご家族に長い間ご心配をおかけしたことをおわびしたい。患者との対話に基づく信頼関係を築いていきたい」と述べた。


    老人ホームで6人死亡 広島、12月30日以降
     広島県福山市保健所に7日入った連絡によると、福山市赤坂町早戸の特別養護老人ホーム「福山福寿園」で、入所していたお年寄り42人が昨年12月30日以降、下痢、嘔吐(おうと)、発熱などの症状を訴え、うち6人が死亡した。
     6人の死因は不明で、市保健所が食中毒、感染症の両面で原因調査を始め7日午後、同園に給食施設の使用自粛を要請した。
     同日午後1時40分ごろ、「福山市内の老人ホームで集団食中毒らしいものが発生しているのか」と問い合わせが市保健所にあり、異変が分かった。同園は通報していなかったという。
     市保健所によると、死亡者は12月31日に1人、1月2日に2人、3−5日に1人ずつ。
     福山福寿園の事務長によると、症状を訴えた入所者は、関係する医療機関で診察を受けた。事務長は「患者の状況をみた上で保健所に通報しようと考えていた」と通報の遅れを釈明した。

    <特養>入所者42人食中毒か、6人死亡 広島・福山
     広島県福山市保健所は7日、同市赤坂町早戸、特別養護老人ホーム「福山福寿園」(岡田剛理事長)の入所者42人が、昨年12月30日から1月6日にかけておう吐や下痢などの症状を訴え、うち男性1人と女性5人の計6人(81〜91歳)が死亡したと発表した。同保健所は、食中毒と感染症の両面で調査をしているが、同園からの連絡はなかったという。岡田理事長が同園の主治医で死亡診断書も書いており、県警福山西署は業務上過失致死の疑いもあるとみて事情聴取を始めた。
     同保健所の立ち入り調査の結果、入所者63人のうち、12月30日1人▽31日8人▽1月1日2人▽2日15人▽3日7人▽4日5人▽5日1人▽6日3人の計42人が、おう吐や下痢、発熱の症状を訴え、このうち31日から1月5日の間に6人が死亡。残りの36人は回復傾向にあるが、4人に症状が残っている。
     7日午後1時40分ごろ、匿名の男性から電話で、「市内の老人ホームで集団食中毒らしきものが発生している情報が入っているか」と問い合わせが、同保健所にあり発覚した。厚生労働省によると、食品衛生法や感染症法では、食中毒の疑いのある患者を診断したり、感染症と診断した医師は、直ちに最寄りの保健所に届けることが義務づけられている。
     同保健所によると、6人の死亡診断書は、5人が「脳こうそく後遺症」、1人が「小脳出血後遺症」だった。しかし、遺体は既に火葬されており、診断書が正しいかどうかの確認は難しいという。一方、同園の主任相談員の説明によると、死者が相次いだため4日に入所者全員の検便を実施。7日午後になって、市の医師会を通じて「食中毒ではない」との連絡があったという。
     死亡した6人の大半は寝たきりで重度の要介護者。食事は、園内で調理したものの他、市販の流動食や普通食。同保健所は、症状から、食中毒かインフルエンザなどの感染症の疑いで調べている。これを受け、給食施設の使用自粛などを要請した。
     広島県や同園のホームページによると、施設は社会福祉法人「豊美会」が80年に開設し運営。建物は3階建てで定員66人。職員数は68人。
     
  • 01/06
     
  • 01/05
    トイレ内撮影で修習生逮捕 警視庁が建造物侵入容疑
     東京地裁は5日、同地裁に配属されていた司法修習生が、隠し撮り目的で裁判所内の女性トイレ内にビデオカメラを設置したとして、建造物侵入容疑で警視庁丸の内署に逮捕された、と発表した。
     地裁の説明によると、昨年12月13日夜に女性トイレ個室内のトイレットペーパー用の棚にカメラが置かれているのを女性が発見。東京高裁と東京地裁が翌日、丸の内署に建造物侵入の被害届を出した。
     同署が捜査し、この修習生を割り出した。カメラはトイレットペーパーで隠すように設置され、作動していたという。


    5日午後11時49分ごろ、伊豆諸島などで地震があった。気象庁によると、震源地は新島・神津島近海で、震源の深さは約10キロ。マグニチュードは4.0と推定される。
     
  • 01/04
    ES細胞治療、サルで成功 パーキンソン病で初
     神経の病気で運動障害などが起きるパーキンソン病の治療として、胚(はい)性幹細胞(ES細胞)から分化した神経幹細胞を移植、症状を改善することに、高橋淳京都大講師らがサルの実験で成功し、米科学誌(電子版)に4日、発表した。
     高橋講師らによると、サルで成功の報告は世界初。同じ霊長類のヒトでES細胞を使う再生医療の実現に一歩近づいた。
     パーキンソン病は神経細胞の変性、脱落などで、神経伝達物質のドーパミンが不足、運動障害などが起きる。
     高橋講師らは、カニクイザルの受精卵からES細胞をつくり、ドーパミンを出す細胞になる神経幹細胞に分化させた。薬を使ってヒトのパーキンソン病と同じ症状を示すようにしたカニクイザルで実験。
     6匹に神経幹細胞をそれぞれ約80万個移植すると、平均で2%が生着、機能しているのを確かめた。移植3カ月後から手の震えなどの症状も改善したという。


    健康食品、体質で効果に差 大豆イソフラボンで実験
     更年期障害や骨粗しょう症予防に効果があるとして人気の健康食品、大豆イソフラボンは、同じように摂取しても、個人の体質の違いによって骨粗しょう症予防の効果に大きな差があることが4日までに、国立健康・栄養研究所の石見佳子食品成分機能表示研究室長らの研究で分かった。
     石見室長らは、女性ホルモンが低下して骨粗しょう症になりやすい年代の女性(平均年齢52歳)約30人に、毎日75ミリグラムのイソフラボンを摂取してもらった。
     半年後に骨粗しょう症のバロメーターである骨密度を測ると、骨密度が大幅に低下した人と低下がある程度抑えられた人がほぼ半々だった。
     低下が抑えられた人の特徴を見ると、女性ホルモンの代わりの働きをする「エクオール」を、体内でイソフラボンから変換してつくり出せる体質が共通していた。変換するのは腸内の細菌の働きとされている。
     骨粗しょう症は、患者数が推定約1000万人といわれ、閉経後の女性が多い。若いうちにカルシウム摂取や運動で丈夫な骨を作ることが、効果的な予防法になる。
     石見室長は「大豆イソフラボンだけでなく、健康食品の有効性や安全性は人によって異なる可能性がある。健康食品は将来、個人の体質に合った製品が求められるようになるのではないか」と話している。
     
  • 01/03
     
  • 01/02
    2日午前1時半ごろ、長野県の木曽福島、王滝などで震度3の地震があった。気象庁によると、震源地は長野県南部で、震源の深さは約10キロ。マグニチュード(M)は4・0と推定される。
     
  • 01/01
    1日午前5時14分ごろ福島県で震度4の地震があった。午後0時38分ごろには福島県で震度1の地震があった。気象庁によると、震度4の地震の震源地は茨城県沖、震源の深さは約80キロ、マグニチュード(M)は5・3と推定される。震度1の震源地は福島県沖。
     
  • 12/31
     
  • 12/30
    30日午後10時29分ごろ、宮城県気仙沼、歌津で震度4など東北地方で地震があった。仙台管区気象台によると、震源地は同県沖で、震源の深さは約80キロ。マグニチュード(M)は5・0と推定される。
     
  • 12/29
    <乳児死亡>車中に半日、両親はパチンコに熱中 三重
     28日午後9時半ごろ、三重県いなべ市大安町のパチンコ店駐車場で、同所の会社員、宮里優さん(29)と妻啓子さん(36)が遊技を終えて車内に戻ったところ、長女の涼楓(すずか)ちゃん(6カ月)がぐったりしているのに気づき、同市内の病院に運んだが、既に死亡していた。県警員弁署が29日司法解剖した結果、急性循環不全で死亡したとみられることが分かった。同署は長女が車内に放置されたこととの関連を調べている。
     調べでは、宮里さん夫婦は長女を連れ、同日午前9時半ごろ軽乗用車でパチンコ店に行き、長女を車内に残したまま、約半日遊技に興じていた。この間、長女は後部座席のチャイルドシートに毛布をかぶせて寝かせていたという。途中、啓子さんが十数回、長女の様子を見に車に戻ったが、ドア越しに確認しただけで、異常はないと判断していた。ミルクは一度も与えていなかったという。
     同署の事情聴取に、夫婦は「普段から半日ほど眠る子なので、放っておいても大丈夫だと思い、遊技に熱中していた」と話しているという。


    29日午後10時59分ごろ、東北地方の広い範囲と関東地方の一部で地震があった。仙台管区気象台の観測によると、震源地は宮城県沖で、震源の深さは約40キロ。
     
  • 12/28
     
  • 12/27
    理数科目の授業時間増を 学力低下で理数系学会が改革案
     学力低下や理科離れ問題の解決に向け、日本数学会や日本化学会など理数系学会でつくる「理数系学会教育問題連絡会」(世話人・浪川幸彦名古屋大教授)は27日、理数科目の授業時間を増やすことなどを盛り込んだ改革案を中央教育審議会に提出した。
     同連絡会は「諸外国は理数教科を強化しようとしているのに、日本は学習内容を減少させている。日本の理数教育に壊滅的な打撃を与える恐れがある」と訴えている。
     現行の学習指導要領について同連絡会は「小中学校の算数・数学、理科の授業時間を大幅に削減し、暗記に偏重した教育へと追いやっている」と指摘した。
     特に中学校での悪影響が懸念されるとして、改革案では一刻も早い授業時間数の回復を要望。自然科学の専門知識を持つ教員の養成や、教員を増やすなどして研修や教材開発に取り組めるようにすることも提言した。
     また中学校理科で「仕事」や「イオン」「進化」といった基本概念を削除したため、高校での学習が困難になっているとして、学問の基本を踏まえた系統的な指導要領を編成するよう求めた。
     
  • 12/26
    駆虫剤投与や検査の徹底を エキノコックス対策指針
     犬やキツネのふんから感染する寄生虫で人間に重い肝機能障害が起きるエキノコックス症を予防するため、犬への駆虫剤投与や検査を徹底するよう推奨した指針を、厚生労働省研究班(主任研究者・神谷正男酪農学園大客員教授)が26日までにまとめた。
     犬のエキノコックス症の流行地域である北海道では、犬などの繁殖、販売業者、動物園などの動物等取扱業者に「人への感染予防のための特別な衛生管理に努める責務がある」とした。
     指針に強制力はないが、同省は都道府県などに活用を求めている。
     北海道では、犬の感染率は平均1%で、毎年新たな患者が平均10人出ている。
     指針は、犬が寄生虫の幼虫がすみつく野ネズミを食べないよう放し飼いをやめ、食べる機会がある犬には月1回をめどに駆虫剤を予防的に投与するよう呼び掛けた。


    <さい帯血移植患者>生存率は軽度免疫反応で高く 東海大
     白血病などでさい帯血移植を受けた患者が、病気が再発せずに生存する確率(無病生存率)は、移植されたドナーのリンパ球が患者の体を異物として攻撃する免疫反応「移植片対宿主病」(GVHD)が全くないより、軽度に発症した方が高いことが分かった。日本さい帯血ネットワークがあっせんした2059例(11月末)のうち、約1000例の治療成績を分析した。調査した東海大の加藤俊一教授(細胞移植学)は「医療現場では経験として知られていた現象だが、具体的なデータで示されたのは初めてだ」としている。
     加藤さんらは、97〜03年に実施した白血病などの成人患者へのさい帯血移植706例を対象に、移植の回数や移植前に患者の骨髄を破壊した度合いなどの場合に分けた。
     このうち、初移植で骨髄破壊した移植例265例で患者の無病生存率を、移植後に起きたGVHDの重さ(5段階)で比較した。湿しんや軽い下痢が起きる2度が30%で最も高く、軽い湿しんが起きる1度(23%)が続き、全く症状が出なかった0度(18%)より生存率が高かった。重症の3度(9%)と4度(8%)は成績が悪かった。
     GVHDはさい帯血と患者の白血球の型(HLA)の合致度が低いと起きることが多く、肝臓や消化管などの障害や湿しんを起こし、重症の場合は感染症を起こしやすくなり死亡率も高い。一方で、移植されたさい帯血のリンパ球は患者の体に残っているがん細胞を攻撃し、白血病の再発を抑える効果があることも知られている。
     加藤さんは「GVHDは強く起きると患者さんの全身状態が悪化するが、全く起こらなければ白血病が再発しやすくなる。GVHDはある程度あった方が良いということだ」と話している。

    26日午後9時9分ごろ、宮崎県小林市などで震度3の地震が発生。同11時40分ごろにも小林市などで震度2の地震があった。また、同9時4分と同9時59分ごろにも宮崎県で震度1の地震があった。気象庁によると、いずれも震源地は宮崎県南部で、震源の深さは約10キロ。9時9分の地震のマグニチュード(M)は3.8と推定される。
     
  • 12/25
    <喫煙者>飲酒量増えるほどがん発生率高まる 厚労省研究班
     たばこを吸う男性が毎日、日本酒換算で3合以上飲酒をすると、時々飲酒する場合に比べ何らかのがんになる危険性が2倍以上になることが、厚生労働省研究班(主任研究者、津金昌一郎・国立がんセンター予防研究部長)の大規模疫学調査で分かった。個別のがんの発生率を比較した調査はあったが、がん全体を比べたのは初めて。アルコールの分解酵素が、たばこに含まれる発がん物質を活性化している可能性があるという。
     研究班は90〜01年にかけて全国9保健所管内の約7万3000人を追跡し、飲酒の頻度や酒量、喫煙の有無とがん発生との関係を調べた。
     喫煙者の男性の場合、飲酒量が増えるほどがんの発生率も高くなった。1日2〜3合を毎日飲酒すると、がんの発生率は時々飲む人の1.9倍、毎日3合以上だと同2.3倍になった。
     非喫煙者の場合、食道がんや肝臓がんなど飲酒との関連が強いものは酒量に応じて発生率は高まったが、がん全体の発生率は高くならなかった。
     女性は毎日、飲酒する人が少なく、はっきりした傾向が出なかった。
     研究班は「生活習慣病の予防も考慮すると、飲酒量は日本酒で1日1合(ビール大瓶1本、ワインでグラス2杯)程度に控えた方がいい」としている。

    水道水から原虫検出 丸1日遅れて発表 兵庫・宝塚
     兵庫県宝塚市は25日、玉瀬浄水場(同市玉瀬)で浄化した水道水から原虫「ジアルジア」を検出したと発表した。
     ジアルジアは体長約10−15マイクロメートルの腸管寄生原虫で、摂取すると体調によっては下痢を起こす場合がある。
     市は住民に水道水を飲まないように呼び掛けているが、原虫検出から公表まで丸1日たっており、対応の遅れに批判が出ている。
     市水道局は「ジアルジアに関する知識がなく、県などに問い合わせているうちに対応が遅れてしまった」と話している。
     市によると、24日午後4時半ごろ、定期的に同浄水場の水質検査をしている兵庫県予防医学協会から「20リットルの水道水から原虫2個を検出した」と市の水質試験場に連絡が入った。
     しかし、市はその後も給水停止や住民への広報活動などの措置は一切とらず、25日午後5時になって、各自治会を通じ、水道水の供給先の1065世帯に飲用中止を呼び掛けるビラ配布を始めた。
     これまでに健康被害を訴える住民はなく、市は給水車を巡回させるという。
     
  • 12/24
     
  • 12/23
    最古のサメ歯化石発見 新潟で、3億3000万年前
     新潟県糸魚川市の小滝川で11月、愛知県佐織工業高校の渡辺幸雄教諭=岐阜県養老町=らがサメの歯の化石を発見、鶴見大短期大学部(横浜市)の後藤仁敏教授(古生物学)の鑑定で23日までに、軟骨魚類では国内最古の約3億3000万年前(古生代石炭紀)のものとみられることが分かった。
     渡辺教諭によると、歯は直径約1センチ。河原にあった石灰岩の中に埋もれており、岩を切断し、さらに酸性の液体で岩を溶かして取り出した。一緒に発見したサンゴの化石の種類や写真鑑定などで生息年代を特定した。
     今回見つかった歯は、古代ザメの中でも珍しいペタロダス科のもので、これまで最古とされる、岐阜県上宝村で20年前に発見された約3億1000万年前のものよりさらに2000万年古いという。来年1月2日から糸魚川市の糸魚川市立博物館で展示される予定。
     渡辺教諭は「思いがけないものにめぐり合い、驚いている」と話している。

     
  • 12/22
    子供の誤飲、たばこが4割 生後6カ月から1歳半に集中
     子供の誤飲事故はたばこが4割を占めて最も多く、ストラップなど携帯電話の関連グッズも増加傾向にあることが22日、厚生労働省のまとめた2003年度「家庭用品にかかる健康被害病院モニター報告」で分かった。
     調査は、全国8カ所の小児科施設で扱った誤飲事故の報告を集計。総数は859件で、たばこが350件(41%)と例年同様に最も多く、そのうちの88%は生後6カ月から1歳半までに集中していた。厚労省は「子供がこの月齢になったら、たばこの置き場所や扱いに細心の注意を」と呼び掛けている。
     次いで多いのは医薬品・医薬部外品の99件(12%)で入院した事例も。おはじきやビー玉、ビーズなどのおもちゃが91件(11%)と例年より多く、携帯関連グッズは5件で最近、増加傾向という。

    がん治療で腸に穴、患者が死亡
     大阪府立急性期・総合医療センター(大阪市住吉区、佐川史郎院長)で、8月にラジオ波を使いがん細胞を焼く治療を受けた60代の男性患者の腸に穴が開き、約3カ月後に死亡したことが22日、分かった。
     同センターによると、男性はラジオ波での治療翌日に強い腹痛を訴え、腸に穴が開いていると判明。緊急手術をし、一時は歩行できるまでに回復したが、11月14日、死亡したという。
     同センターは住吉署に届け出るとともに、事故調査委員会を設置し、詳しい原因を調べている。

    プロバイダーに開示命令 ネット掲示板の中傷めぐり
     インターネットの掲示板で中傷された静岡県浜松市の土木建築会社が、書き込んだ人物を特定するため愛知県豊田市のプロバイダー(接続業者)に情報開示を求めた訴訟の判決で、名古屋地裁の黒岩巳敏裁判官は22日、請求を認め、氏名と住所の開示を命じた。
     黒岩裁判官は判決で、掲示板に投稿された発言は会社の社会的評価を低下させると判断。「会社が発信者に損害賠償を請求するにはプロバイダーが持っている発信者の情報公開を受ける必要がある」と述べた。
     判決によると、土木建築会社は昨年10月、掲示板「2ちゃんねる」に、「顧客とのトラブル処理の際に会話を録音されないよう、従業員が妨害電波発生装置を携帯している」などと事実に反する匿名の書き込みをされた。
     会社側は2ちゃんねるの管理者から発信機器を特定するIPアドレスの開示を受け、このプロバイダーのユーザーが発信したことを突き止めた。
     
  • 12/21
    北海道で震度3の地震
    22日午前0時34分ごろ、北海道から東北地方にかけて地震があった。気象庁によると、震源地は根室半島南東沖で、震源の深さは約50キロ。マグニチュード(M)5・8と推定される。津波の心配はないという。

    抗生物質の服用後に意識失う 厚労省が注意呼び掛け
     肺炎や気管支炎に伴う感染症などに使う製薬会社、アベンティスファーマの抗生物質テリスロマイシン(販売名ケテック錠300ミリグラム)の服用後に意識を失ったとする報告が6例あり、厚生労働省は21日、医薬品・医療用具等安全性情報を出し注意を呼び掛けた。メーカーには、重大な副作用として薬剤の添付文書に記載するよう指示した。
     同省によると、テリスロマイシンが販売された昨年12月以降、50−80代の男女6人の報告例があった。詳しい因果関係は不明だが、服用後に意識を失い、50代女性は運転中に小川に転落、50代男性は対向車と衝突し軽傷を負った。トイレで倒れた人や、2回にわたり服用4時間後に倒れた人もいた。
     他に5人の肝機能障害が報告されたため、同省は同様の注意喚起措置をとった。
     また、C型慢性肝炎やがん治療などに用いる「インターフェロンアルファ」服用後の肺炎が10人、無菌性髄膜炎が6人、1987年以降報告されたため、添付文書での注意喚起を求めた。(

    原燃、ウラン試験を開始 使用済み核燃料再処理 六ケ所村
     日本原燃は21日、青森県六ケ所村の使用済み核燃料再処理工場で、放射性物質の劣化ウランを使用したウラン試験(稼働試験)を開始した。旧通産省(現経産省)の再処理コスト試算隠しや関西電力美浜原発の死傷事故などで何度も延期を余儀なくされていたが、年内スタートにこぎつけた。試験は約1年間の予定。その後、原子力発電所の使用済み燃料を使った総合試験を行い、18年7月の本格操業を目指す。
     原発の使用済み核燃料からウランとプルトニウムを取り出す再処理事業は、国の核燃料サイクル政策の根幹をなしており、実現に向けて一歩を踏み出した。
     原燃は平成13年から、空気や水を使った「通水作動試験」、硝酸などの化学物質を使った「化学試験」を実施し、工場内の機器の不具合を確認するなど作業員の技術向上を図ってきた。ウラン試験は放射性物質を使用する点で、新たな領域に踏み込む。
     使用する劣化ウランは、実際の使用済み燃料に比べて放射能レベルが極めて低く、試験中に不具合が生じても「作業員が近づいて対処することが可能」(原燃)という。しかし、一度使用されると配管などが放射能で汚染され、解体が困難になるとの指摘もある。
     また、使用済み燃料の貯蔵プールで不良溶接が原因の水漏れを起こしたり、今年に入って国側で核燃料サイクル政策の見直し論が浮上するなどし、安全協定の協議が難航。このため13回もの計画変更を余儀なくされた。
    ■核燃料再処理工場 原発の使用済み核燃料から、再利用のためウランとプルトニウムを取り出す工場で、電力会社などが出資する日本原燃が青森県六ケ所村に立地。設備はほぼ完成したが、ウラン試験の結果を基に、必要な手直し作業を検討する。年間800トンの使用済み核燃料を処理する計画で、核燃料サイクルの中核施設となる。
     
  • 12/20
    <女子大生に聞く>今時の男子は「幼児的、バカ、無責任」
     女子学生は、いま時の男子学生をどう見ているのか? 大阪国際大学人間科学部(守口市)の心理コミュニケーション学科の12人が、女子学生を対象にしたアンケートを、「男の値打ち 女の目」と題した卒業論文にまとめた。結果は、「幼児的、無責任」など、どうも評判はよろしくない。
     宮本二美生教授のゼミで学ぶ4年の奥村彩子さん、砂山素美さんら女子学生が共同で調査した。質問はコミュニケーション能力、社会に対する姿勢など20項目。調査対象は、阪大、京大、神戸大、関関同立や女子大など京阪神の4年制15大学の計300人。11項目については、回答をプラスイメージとマイナスイメージに分けてまとめた。
     男子学生の印象では、幼児的52・3%がトップ。優しい45%が2番だが、バカ40・3%と続いた。言動から思いつく四字熟語では、大言壮語、優柔不断、軽佻浮薄(けいちょうふはく)が上位を占めた。
     評価を具体的に聞くと、意思がかたい、迫力がある、節度がある、マナーがよいの質問で、「ノー」が「イエス」を上回った。また、デリカシーがない、がさつ、見えっ張り、下心が見え見え、未熟、うそをつく、口が軽い、の質問で「イエス」が多かった。この項目では、「元気がない、社会性がない、幼い」という分析をしている。
     授業態度では、不まじめは61%を占めた。理由として、183人が「寝ているか、しゃべっている」を挙げた。
     全体では、マイナス回答の総計が8702で、プラス回答の7659を大きく引き離した。これらから、男子学生の5悪を「幼児的、バカ、無責任、無神経、うそつき」とまとめた。そのうえで、「大人になりきれていない」という声が強いと分析している。やる時はやる、責任感がある、といった好印象の回答もかなりあったが、女子学生の「期待値」も入っていると見ている。
     研究メンバーの川岸真紀さんは「目的を持たず、何となく生きている人が多い」と語るが、「女子学生も一緒と思う」と付け加えた。
     宮本教授は「男子学生は幼いという印象を持っていたが、やはりそうか。他人を理解しない、主体性がないなど、大人になりきれていない。危機には違いないが、学生自身が危機感を持っているところに救いがある」と分析している。

    <イレッサ>難治性肺がんの延命効果なし 大規模臨床試験で
     日本や欧米で非小細胞肺がんの治療薬として承認されている「イレッサ」(一般名ゲフィチニブ)について、輸入・販売元のアストラゼネカ社(大阪市)は20日、「臨床試験で生存期間の延長に効果はなかった」とする中間結果を公表した。
     同社によると、臨床試験は03年7月から04年8月にかけて日本を除く世界28カ国の210施設で、標準的な抗がん剤による治療が効かなかった非小細胞肺がん患者1692人を対象に実施した。1日当たり250ミリグラムのイレッサと偽薬を飲む2群に分け、生存期間を比べた。
     その結果、患者の生存期間はイレッサ群の5.6カ月に対し、偽薬群は5.1カ月だった。非小細胞肺がんのうち、日本人に多い腺がんでもイレッサ群の6.3カ月に対し、偽薬群は5.4カ月で、ともに統計学的に有意な差はなかった。
     同社はこの中間結果を厚生労働省に報告するとともに、医療機関への情報提供を始めた。発表では、「残念ながら、全体的な延命効果(の実証)には至らなかった。腫瘍(しゅよう)縮小では有意な改善がみられており、イレッサによる治療を続けるかどうかは医師と十分相談してほしい」と述べている。

     
  • 12/19
    19日午前3時14分ごろ、大野(岩手)で震度3の地震があった。気象庁によると、震源地は岩手県沿岸北部で、震源の深さは約80キロ。マグニチュード(M)は4・0と推定される。
     
  • 12/18
     
  • 12/17
    福島第一原発全面停止へ 水漏れ、電力供給に懸念も
     東京電力は17日、福島第一原発6号機で放射能を帯びた漏水の可能性があり、調査のため19日から運転停止作業に入ると発表した。20日に停止する見通し。
     第一原発の6基の原子炉すべてが、停止することになり、調査結果次第では電力供給への影響が懸念されるが、東電は「この冬の電力需要のピークは来年1月から2月にかけてだが、他の原発などで必要な電力量は確保できる」としている。
     東電によると、原子炉格納容器内の配管に取り付けられた弁の付近から漏水しているとみられ、運転停止後に漏えい部分を特定し原因を調べる方針。漏水量は1時間に最大約750リットルで、少しずつ増えてきているが、外部への放射能漏れはなく、ただちには安全運転に影響がないという。
     東電は2002年のトラブル隠し発覚で停止した福島第一、第二原発全10基の運転を今年末までに全面再開する方針だった。
     しかし、今月8日、第一原発2号機と4号機で放射能を帯びた水が漏れているのが確認された。14日には定期検査中の5号機でも漏水が見つかり、いずれも運転を停止している。3号機は定期検査中。1号機はトラブル隠しで停止して以来、再稼働していない。
     福島第二原発は1号機と3号機が定検中で、2号機と4号機が稼働中。
     
  • 12/16
    茶、菓子にアクリルアミド 農水省調査、発がん性の恐れ
     農水省は16日、市販されているポテトスナックやお茶などの加工食品約150品から、動物実験で発がん性が指摘されている化学物質アクリルアミドを検出したことを明らかにした。
     アクリルアミドは高温で加工した食品に含まれ、厚生労働省の調査でもポテトチップスなどから検出されている。農水省はバランスの取れた食事を続ければ、これらの食品を食べても健康に影響はないとしている。
     国連食糧農業機関(FAO)などが来年、食品の安全性を評価することになっており、今回の検査データを提出する。
     検査は6−7月に財団法人日本食品分析センターが実施。ポテトスナック、コーンスナック、米菓、麦茶、ほうじ茶、インスタントめん計156品のうち、145品から検出した。
     1キログラム当たりの含有量は、ポテトスナックが30−4700マイクログラム(マイクロは100万分の1)などだった。
     
  • 12/15
    生産能力年4百メガワットに増強 太陽電池でシャープ
     シャープは15日、太陽電池の年間生産能力を315メガワットから約27%引き上げて400メガワットにする、と発表した。今年6月に続く能力拡大で、葛城工場(奈良県葛城市)の生産ラインを約50億円かけて増強し、来年1月に稼働させる予定だ。
     住宅用、産業用ともに世界需要の伸びが著しいため。シャープは現在世界で首位のシェアをさらに伸ばす考えだ。
     シャープは、発電能力の大きな産業用太陽電池パネルを今年1月発売し、瓦に似せた灰色の住宅向け太陽電池も商品化するなど品ぞろえを充実させている。
     ドイツをはじめとする欧州各国や米国では、太陽電池の普及促進のための各種優遇策が講じられていることもあり、世界市場は年20−30%の勢いで拡大している。


    放射能帯びた水漏れる 福島原発でまた
     東京電力は15日、定期検査中の東電福島第一原発5号機の原子炉格納容器内で14日に放射能を帯びた水約6リットルが漏れたと発表した。
     福島原発では2002年のトラブル隠し発覚で停止した原発の全基運転再開が懸案となっているが、8日にも第一原発2号機と4号機で相次いで放射能を帯びた水が漏れているのが確認され、東電が原因を調査している。
     東電によると、5号機で漏れた放射能量は約55万ベクレルで国への報告義務のある基準の10分の1程度。外部への放射能の影響はなく、現場の作業員数人の被ばくは計画線量内だった。内規に従い、報道発表を翌日回しにしたという。
     東電によると、14日午前11時40分、原子炉再循環系配管に取り付けられた作業用仮設ホースの先のビニール袋から漏れた。


    15日午前8時41分ごろ、北海道の留萌で震度2、苫前で震度1の地震があった。気象庁によると、震源地は留萌支庁南部で、震源の深さはごく浅く、地震の規模はマグニチュード3.7と推定される。

    15日午前2時29分ごろ、北海道で地震があり、苫前で震度3を観測した。気象庁によると、震源地は北海道北西沖で、震源の深さは約20キロ。マグニチュード(M)は4.3と推定される。
     
  • 12/14
    <謎の急性脳症>スギヒラタケ、日本海側産に毒性
     食用キノコのスギヒラタケを食べた腎障害の患者らが急性脳症を発症した問題で、キノコの毒性には地域差があり、日本海側産の方が強いと見られることが高崎健康福祉大の江口文陽教授(栄養学)の動物実験で分かった。理由は分かっていないが、日本海側に発症例が集中した状況と一致する。日本海側産から抽出した成分の経口投与で腎不全ラットが死ぬことも初めて確認した。
     江口教授は今年10〜11月、日本海側の山形、新潟、京都と、日本海に面していない長野、群馬、三重の各府県でスギヒラタケを採取した。煮沸して成分を抽出し、それぞれ5匹ずつ、マウスの腹部に注射した。
     日本海側産の成分を投与したマウスはまぶたの震えなどを起こし、14時間後にはすべて死んだ。何らかの成分が中枢神経に作用したとみられる。一方、日本海側産以外の成分を投与したマウスは一匹も死ななかった。
     人工的に腎不全にしたラットに京都産の成分を経口投与する実験では5匹すべてが死んだが、群馬産では死ななかった。投与量は人間が一度に食べる平均量の約6倍に相当する量だった。
     日本海側のスギヒラタケは水分含有量が95〜96%あったが、他地域産は92%で平年並みだった。
     江口教授は「キノコは水分含有量の違いで成分が変化することがある。日本海側は今年、雨が多く、毒性を持つ変異が起きた可能性もある」と話している。

    14日午前2時27分ごろ、鹿児島西部で震度3の地震があった。気象庁によると、震源地は鹿児島県西方沖で、震源の深さは約10キロ。マグニチュード(M)5・1と推定される。午前2時50分ごろには、長崎県五島市や鹿児島県枕崎市などで震度1を観測した。
     
  • 12/13
    イネゲノムを完全解読 日本など10カ国・地域共同
     日本など10カ国・地域が共同で進めていたイネのゲノム(全遺伝情報)の完全解読が完了したと、国際チームに参加する農業生物資源研究所(茨城県つくば市)の佐々木卓治ゲノム研究グループ長らが13日、島村宜伸農相に報告した。
     遺伝情報を記録した約3億9000万対の全塩基配列のうち、現在の技術で解読可能な約3億7000万対(95%)を、99.99%の高精度で読み解いた。遺伝子は約4万個あると推定されるという。
     精密な設計図が明らかになったことで、有用な遺伝子の所在や機能の解明が容易になり、おいしかったり病気に強かったりする新品種の開発が本格化する。
     対象にしたのは、日本の稲作でコシヒカリが主役になる前に主流だった「日本晴」。12本ある染色体のうち、日本は最多の6本を担当しチームを主導した。
     解読は1998年に開始。2002年12月に全体の約92%をおおまかに読んだ段階で、いったん終了宣言を出し、その後さらに難解部分の解読を続けていた。
     遺伝子の場所が明確になると、遺伝子組み換え技術が利用できる。また、経験や偶然が頼りだった交配による品種改良でも、目指す品種を早く見つけて育てることが可能になる。共通の配列が多いトウモロコシ、コムギなどの新品種育成にも役立つと期待される。
     佐々木グループ長は「2年前に比べ、正確で切れ目のほとんどない塩基配列が分かった。200万画素だったデジタルカメラが500万画素になったようなもので、情報の信頼性が飛躍的に向上した」と話している。
     
  • 12/12
    12日午後2時28分ごろと、13日午前7時53分ごろの2回、鹿児島県で震度3を記録する地震があった。12日午後3時58分ごろには同県の大浦などで震度2、同7時26分ごろには同県の下甑島で震度1、13日午前7時58分ごろには大浦で震度2の地震がそれぞれ発生した。気象庁によると、いずれも震源地は鹿児島県西方沖で、震源の深さは約10キロ。最初の地震の規模はマグニチュード(M)5・1と推定される。
     
  • 12/11
    心臓弁膜手術後3人死亡、同じ医師が執刀 東京医大病院
     東京医大病院(東京都新宿区、臼井正彦院長)第二外科で2002年10月から03年3月にかけて、同じ男性心臓外科医(45)が執刀した心臓弁膜症の患者3人が、手術後に相次いで死亡していたことが11日、分かった。院長ら病院トップへの報告はなかった。
     東京医大病院は同日以降、事実関係を厚生労働省、都、新宿署に届けるとともに、事故調査委員会を設けて調査する。
     胸部外科学会の統計では心臓弁膜手術の死亡率は3%前後という。
     東京医大病院では今年1月にも心臓弁手術を受けた患者1人が死亡し、この医師は助手として手術に参加したが執刀はしていなかったという。
     患者遺族の関係者によると、このうち執刀しなかったケースを含む3遺族が医療ミスの疑いがあるとして東京簡裁に証拠保全を請求。簡裁は10日、死亡患者のカルテなどの保全手続きをした。
     関係者によると、1例目の女性(71)は02年10月に手術を受けたが、03年1月に死亡。また、同年1月に手術を受けた女性(81)も同月中に死亡した。さらに03年3月に手術の女性(68)は同年4月に亡くなった。
     東京医大病院によると、この医師はこれまで心臓弁膜症手術188例にかかわり、執刀経験は21例だという。
     循環器外科の専門家は「患者の年齢や心臓の状態などによって手術のリスクは異なり、ミスかどうか判断するには医学的な検証が必要」と話す。別の医師は「トップに事実が報告されない体制の方が問題。患者側に手術のリスクを説明していたかどうかも確認する必要がある」と指摘する。
    心臓弁膜症 心臓の血液の出入り口にある弁が、肥厚や変形により正常な機能をしなくなる症状。弁が狭くなり、血液の流れが妨げられるものを狭窄(きょうさく)症、弁が不完全に閉鎖するため、血液の逆流を起こすものを閉鎖不全症という。
     弁膜症の原因は、病気の後遺症や高齢化などさまざまで、原因を特定できないものも多い。心筋の収縮力を増強させる強心剤などを投与する内科的治療と、弁の悪い部分を修復する「弁形成手術」、弁そのものを人工弁に取り換える「弁置換手術」などの外科的治療がある。
     
  • 12/10
    <曲がるスキャナー>有機半導体を使った薄いシート型
     東京大工学系研究科の染谷隆夫助教授らが10日、ノートにはさんで持ち歩け、ワインのラベルや本のページにも密着して読み取りできる薄いシート型のスキャナーを開発したと発表した。有機半導体を使った世界初のタイプで、3〜5年後の実用化を目指す。
     シート型スキャナーは、光センサーの役割を果たす有機ダイオードのフィルムと、センサーからの信号を読む役割の有機トランジスタのフィルムの2枚を張り合わせた。試作品は5センチ四方、厚さ1ミリのシート状。普通の用紙に印刷された1ミリ角の「T」の文字を読み取れたという。
     実用化には、シート型スキャナーにコネクターなどを取り付ける必要がある。コストはシリコンを使った現在のスキャナーの100分の1程度で、共同研究者の同大国際・産学共同研究センターの桜井貴康教授は「有機トランジスタは空気中の酸素や水分で劣化しやすく、保護する方法を探して実用化を目指す」と話している。

     
  • 12/09
    国士舘大生を逮捕 女子高生とわいせつ行為
     群馬県警少年課は9日、栃木県青少年健全育成条例違反(18歳未満に対するわいせつ行為)の疑いで、国士舘大工学部4年、山中健大朗容疑者(24)=東京都世田谷区=を逮捕した。
     調べでは、山中容疑者は8月下旬に2回、中学時代の同級生の男子大学生(23)と運転手の男(24)=いずれも同容疑で逮捕=と、栃木県足利市のホテルに男女計6、7人で集まり、うち1人の女子高校生(15)が18歳未満と知りながら、わいせつ行為をした疑い。
     女子高生が別の傷害事件で桐生署に被害届を出し、事情を聴く中で発覚。男女は出会い系サイトで知り合い、現金の受け渡しなどはなかったという。

    4倍の速さで点滴後、71歳女性死亡 東京・江戸川区の病院
     東京都江戸川区の葛西中央病院(早川大府院長)で11月、心肺停止状態になった入院中の都内の女性(71)に、通常の約4倍の速さで昇圧剤を点滴し、その後女性が死亡していたことが、9日分かった。病院から届けを受けた警視庁葛西署は業務上過失致死の疑いもあるとみて調べている。
     病院によると、女性は肺炎などのため10月28日から入院。11月15日午前に腹痛を訴え、同日午後4時ごろに心肺停止状態になった。院長は救命措置として昇圧剤200ミリリットルを10時間で投与するように医師に指示したが、誤って2時間半で投与されたという。女性は翌16日午前0時20分ごろ死亡した。
     病院は「死因が不詳」として16日に同署に届け、その後事故調査委員会を設置した。同署は院長らから当時の状況を聞くとともに点滴装置を押収。遺体を司法解剖し詳しい死因を調べている。
     早川院長は「点滴が指示より速かったことは事実。死因との関係は不明で、事故調査委員会と警察の調査を待ちたい」と話している。

    9日午前2時15分ごろ、福島県で震度3の地震があった。気象庁によると、震源地は茨城県沖で、震源の深さは約50キロ。地震の規模はマグニチュード(M)4・4と推定される。
     
  • 12/08
    <血液型番組>各局に配慮要望 放送倫理機構
     血液型による性格判断を扱うテレビ番組が相次ぎ放送され、視聴者からの批判も多いことを受けて、NHKと民放でつくる「放送倫理・番組向上機構(BPO)」の青少年委員会は8日、「血液型によって人間の性格が規定されるという見方を助長しないよう」、放送各局へ要望した。
     BPOによると、問題のある番組は今年4月以降約50回放送され、視聴者からの批判も11月末までで150件にのぼる。血液型性格判断は科学的に証明されていないにもかかわらず、これらの番組は実証済みであるかのように取り上げており、要望では「本人の意思ではどうしようもない血液型で人を分類、価値付けすることは差別に通じる危険がある。特に判断能力にたけていない子供たちが固定観念を持つ恐れがある」などと指摘している。

    違法広告の監視強めて 「脂肪包む」問題で通知
     「脂肪を包み便と一緒に排せつする」とうたうダイエット食品の広告問題で、厚生労働省は8日、宣伝通りの効果がなく虚偽・誇大広告を禁じた健康増進法に違反するとして、広告を監視指導するよう地方自治体に通知した。
     国立・健康栄養研究所が9種類の商品を動物実験で調べたが、脂肪を包む効果は確認されなかったため、厚労省が対策を検討、インターネット上で意見を公募した上で通知を決めた。
     業者から「自社の動物実験で効果を確認した」という反論もあったが、データを検証すると、通常では考えられないほど大量の食品を摂取させており、判断材料にはならないと結論づけた。

     
  • 12/07
    「バス捕食の被害明らか」 学会が専門家アンケート
     ブラックバスの一種オオクチバスが生息する水域では、他の環境悪化要因がなくても在来種が減るなど、生態系への被害が多く起きていることが7日、日本魚類学会の外来魚問題検討部会(部会長・丸山隆東京海洋大助手)が実施した専門家への緊急アンケートで分かった。
     在来種の魚や水生昆虫がブラックバスに捕食される被害については各地で研究があるが、釣り業界には「在来種減少は護岸工事や水質悪化といった環境破壊が原因」との主張も根強い。
     学会側は「ブラックバスだけの影響を抜き出してみたが、予想通り生態系への被害の大きさが確認できた」としている。


    <自民党税調>フリーターなどへの課税強化へ 所得を把握
     自民党税制調査会(津島雄二会長)は7日、就労期間が1年未満のフリーターやアルバイトなどに対する個人住民税の課税を強化する方針を固めた。個人住民税のうち、所得に応じて課税する分(所得割)は毎年1月1日時点で就労していない場合、所得が把握できず、課税されていない。このため、就労時期にかかわらず、雇用主(企業)に給与支払いを市町村に報告するよう義務付けて所得を把握できるようにする。05年度税制改正大綱に盛り込み、07年度にも適用する。
     個人住民税の所得割は、1月1日時点で給与を受けている就労者が対象。企業は市町村に給与支払い報告書を提出し、市町村は同報告書を基に徴税する。フリーターやアルバイトなど短期就労の非正社員の場合、2月から数カ月働くなど1月1日に就労していなければ、企業が市町村に報告する義務はなかった。
     しかし、企業がリストラなどで正社員を減らしフリーターやアルバイトなど非正社員の採用を進めたこともあり、01年の非正社員は417万人と、91年の2倍以上に増えている。これに伴い、課税されない層も増え、対策が必要になっていた。
     一方、経済産業省が要望していた企業の人材育成への支援策「人材投資減税」については、導入を見送る方向になった。

    <学力低下>「悲惨な結果」と専門家 OECD調査
     日本の15歳(高校1年生)の読解力低下をあらわにした経済協力開発機構(OECD)の03年学習到達度調査(PISA)。読解力だけでなく、「1位グループ」(文部科学省)とされた数学的活用力でさえ「明らかに低下している」ととらえる教育関係者も少なくない。試験と同時実施の意識調査からは、成績はよくても勉強への関心が低い生徒像や、生徒から当てにされない学校像も浮かび上がった。
    ■数学的活用力は1位から6位に後退
     前回00年の調査で1位だった数学的活用力は6位に後退し、得点も前回の557点から23点下がった。出題された4分野のうち、特に計算などの「量」分野が11位、確率・統計など「不確実性」分野が9位と香港など上位国に引き離された。
     「他の上位国と統計的な有意差はない」と文科省は分析する。だが岡部恒治・埼玉大経済学部教授(数学)は「明らかに成績が落ちたととらえるべき結果だ。計算など量分野は本来得意分野だったので、深刻な状態。読解力の低下は(数学の)文章題が解けない子どもの増加にも影響を与えている」と分析する。
     数学で初めて実施した生徒への意識調査では、勉強への否定的な反応が大半を占めた。「数学の本を読むのが好き」12.8%(参加国平均30.8%)▽「数学を勉強するのは楽しいから」26.1%(同38.0%)▽「将来の仕事の可能性を広げてくれるから学びがいがある」42.9%(同77.9%)。「学んだ数学を日常生活にどう応用できるかを考えている」にいたっては12.5%とニュージーランド60.5%の約5分の1だった。
     日本学術会議数学教育小委員会が昨年、全国の大学教員を対象にした「大学生の数学学力に関する調査」では、計算力の低下や教員養成課程の学生の学力低下を感じる教員が増加。「世界トップレベル」とされてきた高校生以下の学力低下も目前に迫っている状態だった。
     上野健爾・京都大大学院理学研究科教授(数学)は「悲惨な結果だ。勉強の面白さを理解できなければ、知識が頭の中を通過するだけで、分数も分からない大学生を生むことになる。学習指導要領改訂で教科書が薄くなり、子どもの関心を呼び起こす内容が削られてしまったことも一因だ」と話す。
    ■低い学校への信頼、満足度
     授業で先生が支援してくれていると生徒はどれぐらいみているか。生徒への意識調査結果を13カ国(欧米など主要7カ国と今回成績のよかった香港など)で比べると、日本は「(先生は)生徒一人一人の勉強に関心がある」「意見を発表する機会を与えてくれる」など数学教師による支援度を問う5項目のいずれでも、「いつもそうだ」と全面肯定する生徒の割合が平均より低かった。5項目を平均すると13カ国で最低だった。
     特に「意見発表の機会を与えてくれる」では、「いつもそうだ」「たいていそうだ」を合わせても肯定派は46%と半数に届かず、OECD加盟国平均を12ポイントも下回った。逆に「ほとんどない」は平均を7ポイント上回る20%だった。生徒と教師の関係を問う質問「多くの先生は、生徒が満足しているかに関心がある」も肯定派は45%にとどまり、平均を20ポイント下回った。
     学校への信頼感も他国より希薄だ。「(学校が)仕事に役立つことを教えてくれた」に肯定的に答えた生徒は59%と加盟国平均より28ポイントも低く、13カ国中で最低。「決断する自信をつけてくれた」も52%と18ポイント下回った。
    ■教師の質や充足度も見劣り
     前回に続きトップクラスの成績だったフィンランドや韓国は日本とどこが違うのか。両国はともに「教員の質」を重視している。文科省によると、フィンランドは教員資格の基準を大学院修士課程修了以上としている。今回の学校長らへの意識調査でも、教師の充足度を示す指標(加盟国の平均値は0)は韓国の0.64とフィンランドの0.56が飛び抜けて高い。日本は0.04で平均水準だった。
     「生徒に対する教師の期待が高い」「生徒と教師の人間関係がよい」など教師による学級雰囲気作りを示す指標でも、総合的に見ると韓国、フィンランドが上位1、2位を占めた。日本は悪い方から3位で、前回00年調査から悪化していた。
    ■【数学的活用力の設問例】あるTVレポーターがこのグラフ(縦軸は年間の盗難事件数)を示して、「1999年は1998年に比べて、盗難事件が激増しています」と言いました。このレポーターの発言は、このグラフの説明として適切ですか。適切である、または適切でない理由を説明してください。
    ■<正答例>「適切ではない。グラフの全体が表示されるべきである」「激増かどうかは言い切れない。97年の盗難数が98年と同様なら、99年に大きく増加したと言えるかもしれない」など


    男性医師の喫煙率は22% 呼吸器、循環器科で低く
     日本医師会が7日発表した全国の会員医師を対象にした喫煙意識調査で、4年前に比べ男性医師の喫煙率が27・1%から21・5%に低下し、特に喫煙と関係の深い疾患を担当する医師などの禁煙傾向が目立つことが分かった。米国や英国に比べると高いが、一般国民の半分以下の水準だという。
     診療科別の喫煙率は、呼吸器科が14・9%、循環器科が15・5%と特に低く、耳鼻咽喉(いんこう)科は4年前の33・3%から18・5%と大きく低下。肺がんや虚血性心疾患、咽頭(いんとう)がん、舌がんなどの診察で、医師自身が喫煙による健康被害の怖さを感じている実態を反映した形だ。喫煙率が高かったのは産婦人科(26・3%)、泌尿器科(26・2%)など。
     女性医師は全体で6・8%から5・4%に低下した。


    景気、下り坂傾向 一致指数3カ月連続50%割れ
    内閣府が7日発表した10月の景気動向指数(速報値)は、生産や消費といった経済指標の悪化を受け、景気の現状を示す一致指数が11・1%となり、景気が上向いているかどうかの分岐点を示す50%を3カ月連続で下回った。景気拡大局面での3カ月連続割れは、1995年9月までの4カ月連続以来9年ぶり。
    一致指数が3カ月続けて50%を切ると、景気後退局面に入った可能性があるといわれる。内閣府は「(将来)さかのぼって(景気の状況を)見た時、(既に景気の)山をつけた可能性は否定できない」と指摘し、景気が後退局面に入っている恐れもあるとの厳しい認識を示した。

    7日午後6時30分ごろ北海道東部で震度3の地震があった。気象庁によると、震源地は釧路沖で、震源の深さは約50キロ。地震の規模はマグニチュード4・6と推定される。

    亜細亜大野球部の5人逮捕 中央線電車内で集団痴漢
     JR中央線の電車内で集団で痴漢行為をしようとしたとして、警視庁小金井署は7日、強制わいせつ未遂の現行犯で、東京都日の出町、亜細亜大学2年の男性(20)ら5人を逮捕した。
     5人はいずれも同大野球部に所属する20歳の大学2年生。「やっていない」と容疑を否認しているという。
     調べでは、5人は7日午前8時15分ごろ、JR中央線国分寺−武蔵小金井間の電車内で、神奈川県相模原市の事務職の女性(20)の体を触ろうとした疑い。
     女性は11月30日に被害に遭っており、周囲で警察官が警戒、現場で現行犯逮捕した。女性は「前回も同じメンバーだった」と話しているという。5人は電車内で実行犯や見張り役など役割分担をしていた。
     亜細亜大学野球部は東都大学野球一部リーグに所属する名門。

    6日午後11時15分ごろ、北海道東部で地震があり、厚岸で震度5強、釧路町、弟子屈、更別などで震度5弱を記録した。青森、宮城両県で震度3など東北地方と新潟、茨城、静岡の各県でも揺れを観測した。
     
  • 12/06
    トウモロコシからDVD 環境対応、ビクター開発
     日本ビクターは6日、トウモロコシのでんぷんから合成したプラスチックを材料とするDVDを開発したと発表した。商品化は未定だが、石油消費や二酸化炭素(CO2)排出削減につながる「環境に優しいDVD」(同社)として企業などにPRしたい考え。
     このDVDは植物原料から成るプラスチック「ポリ乳酸」が主材料。ポリ乳酸はパソコン本体などで使われる例が増えているが、高温に弱いためDVDへの応用が難しかった。
     ビクターは、室内での利用が可能な約55度まで耐えられる素材づくりに成功。材料の価格が現行DVDの約3倍なのが難点だが、同社は「CDや次世代DVDにも応用が可能」としている。

    6日午後11時15分ごろ、北海道東部で地震があり、厚岸で震度5強、釧路町、弟子屈、更別などで震度5弱を記録した。青森、宮城両県で震度3など東北地方と新潟、茨城、静岡の各県でも揺れを観測した。気象庁によると、震源地は根室半島の南西80キロ付近で、震源の深さは約46キロ、マグニチュード(M)は6・9と推定される。

    6日午前4時45分ごろ、青森県で震度3の地震があった。気象庁によると、震源地は青森県東方沖で、震源の深さは約70キロ。マグニチュード(M)は4.7と推定される。
     
  • 12/05
     
  • 12/04
     
  • 12/03
    限度量3倍の薬で意識不明か 70代男性、京都大病院
     京都大病院(田中紘一院長)は3日、抗リウマチ薬を投与した近畿在住の70代の男性が意識不明になったと発表した。集中治療室(ICU)で人工呼吸器で管理している。
     医師歴1年の研修医が限度量の3倍近い投与を指示、これが原因となった可能性もあり、京都府警川端署に届けた。
     男性は2000年以降、関節リウマチなどで同病院で受診し、抗リウマチ薬のメトトレキサートなどの投与を受けた。今年10月25日、消化管出血のため同病院に緊急入院した。
     男性は通院中は、外来担当医の指示で同薬を週1回、1日6ミリグラム服用していた。入院後、病棟担当の研修医(25)が連日投与を指示。5日間にわたり計11回、22ミリグラムが投与され、数日後に呼吸状態が悪化した。
     この薬は最高で週に8ミリグラムまでしか使ってはいけないとされている。研修医は「この薬に関する十分な知識がなかった」と話しているという。研修医を指導する11年目の医師もチェックをしていなかった。
     田中院長は「治療に全力で当たっており、患者に深くおわびする」と話した。
     この薬は免疫を抑えるなどの作用があり、過剰投与で肺炎が重くなったのではないかという。同病院は医療事故調査委員会を2日付で設置、詳しい原因や再発防止策について検討する。

    医師装い“中絶手術” 腹部切開、埼玉の男逮捕
     宮城県警石巻署は3日、携帯電話の掲示板で中絶を希望した同県石巻市の無職女性(29)に医師を装って腹部を切開し重傷を負わせたとして、傷害の疑いで埼玉県新座市、無職、山下仁志容疑者(30)を逮捕した。
     女性は独身で、事件の数日前、携帯電話でインターネットの医療相談掲示板に「おなかが大きくなりすぎておろせない」などと書き込み、山下容疑者が「何度も同じような中絶をしたことがある」などと持ち掛け、白衣で“執刀”したという。
     女性は妊娠7−8カ月で、法的に中絶できる6カ月を過ぎていた。山下容疑者は医師免許を持っておらず、医療関係の仕事の経験もなかった。
     女性は「都内の有名病院に勤めている」という山下容疑者を信用。身分を確認せずに知人宅に招いた。女性、胎児とも命に別条はなく、現段階では出産に影響はないという。
     調べでは、山下容疑者は11月24日夜、石巻市の民家で、女性の腹部をメスのような刃物で切開、重傷を負わせた疑い。
     傷は長さ10センチ以上、深さ5センチ以上で子宮まで達し、医療用の糸で縫い合わせてあった。同容疑者の自宅からメスのような刃物やはさみが見つかったという。
     “手術”は2時間以上に及び、麻酔はしていなかったとみられる。女性は怖さから自分で目隠ししていたが、痛みに耐えられなくなり119番した。消防署員が駆けつけたときには山下容疑者の姿はなかった。

    わいせつ容疑で中3逮捕 小学校の女児ら触る
     幼稚園や小学校の女児ら3人の体を触るなどわいせつな行為をしたとして、奈良県警高田署は3日までに、強制わいせつの疑いで奈良県内の中学3年の男子生徒(14)を逮捕、送検した。
     調べでは、男子生徒は9月11日から10月15日にかけて、同県香芝市や広陵町の駐車場などで、幼稚園に通う女児(5つ)や小学生女児(7つ)ら3人に、「学校どこ」と話しかけて接近。「おにいちゃん、病気やから触らせて」などと言い、体を触るなどした疑い。
     男子生徒が逮捕されたのは10月23日。調べに対し、4月から女児に対するわいせつ行為を7回、声掛けを15回繰り返したことを自供。「小さい子であれば抵抗されないと思った」と供述しているという。
     
  • 12/02
    国士舘大サッカー部、無期限活動停止 集団わいせつで
     女子高生に集団でわいせつな行為をした部員15人が逮捕された国士舘大サッカー部は2日、活動を無期限停止することを決めた。全日本大学サッカー連盟も同日、東京都内で緊急常任理事会を開き、同大の申し入れを了承した。
     また、国士舘大の大沢英雄学長はサッカー部長を辞任した。

    6歳男児、飼い犬助けようと戻り死亡 愛媛で民家火災
     2日午前5時55分ごろ、愛媛県松前町、パート店員、寺田宏美さん(28)方から出火、木造2階建て約140平方メートルを全焼した。東隣の民家木造平屋の一部を延焼し、南と北隣の民家2軒の一部も焼いた。
     伊予署の調べでは、寺田さん方2階部分の焼け跡から、寺田さんの二男で保育園児の龍君(6つ)が遺体で見つかった。龍君は火災に気付き外に逃げたが、飼い犬を助けようと自宅に戻り、逃げ遅れたとみられる。
     寺田さんと、長男の小学2年の智大君(8つ)は手や足に軽いやけど、寺田さんと同居の男性(29)も消火活動中に背中や腰にやけどを負った。
     龍君は智大君、男性と2階で、寺田さんは1階で寝ていたという。2階のストーブから火が上がり、カーテンに燃え移ったという。
     
  • 12/01
    1日午後11時30分ごろ、滋賀県や京都府で震度3を記録するなど関西や中部地域の一部で地震があった。大阪管区気象台などによると、震源地は京都府南部で、震源の深さは約20キロ。地震の規模はマグニチュード(M)4・1と推定される。

    国士舘大サッカー部員15人を逮捕 少女にわいせつ行為
     警視庁少年育成課と町田署は1日、高校1年生だった少女(16)をマンションの一室に誘い込み、7時間以上にわたり集団でわいせつな行為をしたとして、児童福祉法違反や東京都青少年健全育成条例違反の疑いで、国士舘大サッカー部員15人を逮捕した。
     逮捕されたのは、18−21歳の部員。いずれも容疑を認めており、警視庁は余罪についても追及する。
     国士舘大の大沢英雄学長は1日、当面の間、サッカー部の活動を自粛すると発表した。
     調べでは、部員の1人が6月2日深夜、5月下旬にJR町田駅前で声を掛けて知り合った都内の当時15歳だった女子生徒を呼び出し、自室に連れて行き、わいせつな行為の相手として部員14人を紹介。3日午前0時ごろから同7時半ごろまでの間、15人でわいせつな行為をした疑い。
     国士舘大サッカー部は1956年の創部。大学のクラブでは唯一、日本フットボールリーグ(JFL)に所属している。全日本大学サッカー選手権や総理大臣杯、関東大学選手権に優勝するなど大学サッカー界の強豪で、部員は約240人。

    1日午前10時32分ごろ、東北地方で地震があった。仙台管区気象台の観測によると、震源地は宮城県沖、震源の深さは約80キロ。
     
  • 11/30
    12月にイネゲノム完全解読 日本も参加の国際チーム
     日本など10カ国・地域が共同で進めているイネのゲノム(全遺伝情報)解読が、12月中旬に完了する見通しとなったことを30日、国際チームに参加する農業生物資源研究所(茨城県つくば市)などが明らかにした。
     味や病気に強い性質などにかかわる重要な遺伝子がどこにあるかを見つけ出すことが容易になり、イネやほかの穀物の品種改良に役立つと期待される。
     イネゲノム解読は日本が主導。2002年12月、約3億9000万対の塩基配列のうち約92%がおおまかに解読された段階で、いったん解読終了宣言が出された。
     国際チームは残されていた難解部分の解読を進め、現在の技術で解読可能な全体の約95%に当たる約3億7000万対を、99.99%の高精度で明らかにしたという。

    ウイルスで乳がん細胞破壊 大阪でも臨床実験へ
     ウイルスの増殖機能を利用し乳がん細胞を破壊して治療する臨床試験を大阪府立成人病センター(大阪市)の高橋克仁遺伝子治療室長らが計画、30日に同センター倫理審査委員会専門部会が大筋で承認した。
     同内容の臨床試験を名古屋大が昨年実施、がん細胞は30−100%消滅し、安全性も確認された。高橋室長らは名古屋大より観察期間を長くし、治療効果を詳しく調べる。患者6人を対象に、来年3月にも実施する。
     高橋室長によると、毒性が弱い特殊なヘルペスウイルスを腫瘍(しゅよう)に注射、4週間後に一部を切り取って検査し、さらに4週間経過をみる。
     ウイルスが増殖し、がん細胞を内部から突き破って破壊するほか、破壊されたがん細胞が攻撃対象の目印になり、患者の免疫力が上がることが期待できるという。
     このウイルスが正常な細胞で増殖する可能性は低いといい、患者にウイルスによるアレルギーがないかを事前に検査し、試験終了後は抗ウイルス剤を服用する。
     高橋室長は「腫瘍を小さくし、乳房温存手術が可能な状態にするなどの治療につながるのではないか」と話している。

    諌早湾干拓で環境異変 堤防内外で陸生細菌が増加
     国営諌早湾干拓事業(長崎県)で潮受け堤防が閉め切られた1997年4月以降、本来、陸上に分布する陸生細菌が周辺海域で急増していることが、小林信之長崎大大学院教授(ウイルス学)らの研究グループの調査で分かった。
     海域に陸生細菌が存在するのは、主に生活排水の流入が原因。陸生細菌の急増は、堤防閉め切りによる周辺海域の環境汚染の急速な進行を示しているという。30日、長崎市で開かれた日本環境変異原学会で小林教授が発表した。
     調査は、96−98年にかけて、諌早湾の沿岸部で堤防内の4カ所と堤防外の3カ所で海洋微生物を採取。遺伝子解析により陸生細菌か海水に生息する海洋細菌かを判別し、全体に占める両者の割合を比較した。
     その結果、堤防内の陸生細菌の割合は、閉め切り前の96年10月には27.8%だったが、97年5月には45.9%、98年9月は72.6%まで増え、海洋細菌の割合が減少した。堤防外の陸生細菌も、96年10月の20.7%が、97年5月には28.6%、98年9月は53.3%と増加した。
     小林教授は「閉め切りにより堤防内で陸生細菌が増加するのは当然のことだ。堤防外でも水質浄化能力の低下や、潮流の変化が起きていると考えられる。環境異変はさらに広がっている可能性がある」と話している。

    30日午後2時55分ごろ、北海道東部の別海で震度3、釧路、中標津などで震度2を観測する地震があった。気象庁によると、震源地は釧路沖で、震源の深さは約50キロ。マグニチュードは4・4と推定される。
     
  • 11/29
    <H2Aロケット>来年2月に打ち上げ再開 宇宙開発委
     文部科学省宇宙開発委員会の再点検専門委員会は29日、宇宙航空研究開発機構(JAXA)が実施したH2Aロケットの再点検、設計変更などについて、「問題ない」との審査結果をまとめた。この結果、H2Aロケットは来年2月に打ち上げが再開される見通しとなった。最初に搭載されるのは気象衛星「ひまわり5号機」の後継衛星の予定だ。
     H2Aロケットは昨年11月に打ち上げに失敗。原因は、固体ロケットブースターのノズル壁面に穴が開き、切り離しができなかったためだった。JAXAはブースターのノズルの形状を変更したほか、ロケット全体の再点検をした。

    29日午前3時32分ごろ、北海道東部で地震があり、弟子屈や別海などで震度5強を記録した。青森、岩手、宮城の3県で震度3、このほか東北から関東地方にかけての広い範囲で揺れを観測した。気象庁によると、震源地は釧路沖(根室半島の南西70キロ付近)で、震源の深さは約48キロ。マグニチュード(M)は7.1と推定される。
     
  • 11/28
    豚内臓でE型肝炎感染か 北海道、男性1人が死亡
     北海道北見市内の焼き肉店で豚の内臓などを食べた6人がE型肝炎ウイルス(HEV)に集団感染した疑いがあり、このうち男性1人が劇症肝炎で死亡していたことが28日、厚生労働省と北海道庁の調査で分かった。
     HEVは熱に弱く、加熱調理すれば感染を防げるが、豚の内臓などが生焼けで感染した可能性がある。これまで野生のシカやイノシシの生肉を食べて感染した例はあるが、流通食品が原因と確認されたケースはなく、道庁が感染源特定を急いでいる。
     厚労省や道庁によると、お盆で集まった親せきの計13人が8月中旬、焼き肉店で会食。うち60代の男性1人が9月下旬に劇症肝炎を発症し、10月に入って死亡。血液検査でE型肝炎と診断された。
     その後の道庁などの調査で、男性の息子の血液からHEVが検出されたほか、4人の血液からも感染歴があることを示す抗体が見つかった。息子は9月に献血しており、輸血を受けたリンパ腫の男性患者もHEVに感染していた。
     道庁は焼き肉店の食事が感染源となった可能性があるとみて、来店したほかの客の健康調査などを進めている。
     豚は大半が幼い時期にHEV感染し、出荷時期までにほぼウイルスは消失するといわれているが、レバーなど内臓には残りやすい。過去に北海道の市販豚レバーから検出されたとの報告もある。

    日韓、太ってないけど「やせたい」願望 3カ国の女子大生調査
     自分は太っているといった体形に関する自意識は日本と韓国が非常に強い一方、中国は実際に肥満が少なく心身とも健康な人が多いことが、山口県立大の森口覚教授(栄養学)が行った、体形や生活について3カ国の女子大生約800人の調査で分かった。
     調査対象は山口県立大、曲阜師範大(中国)、慶南大(韓国)の3大学で、18歳から22歳の女子大生。平成14年に調査した。
     日本は23%が「太っている」、83%が「やせたい」と回答し、3カ国で最も多かった。だが、体格指数(BMI)や体脂肪率で分類すると、日本は69%が標準体形で、肥満は4%にすぎず、必要以上にやせたい意識が強いことが分かった。
     韓国も60%がダイエットを経験するなど、やせ願望が強かったが、標準体形から外れた肥満ややせは、日本や中国より多かった。激しい受験競争などで中学、高校時代に運動が不足、食生活も乱れているためではないかという。
     中国は標準体形が大半で、肥満は1%未満。健康状態は3カ国の中で最も良く、「今のままでよい」と自己評価する人が多かった。

    日の出、日の入り見たことない 小中学生の過半数
     自然体験の調査に、「生まれてから一度も日の出、日の入りを見たことがない」と答えた小・中学生が過半数にのぼることが、川村学園女子大の斎藤哲瑯教授(教育社会学)の調査で分かった。「海や川で魚釣りをした」「身長よりも高い木に登った」ことのない子供も4割強。いずれも前回調査(平成12年)より未経験者が増え、過去最多。斎藤教授は「親が自然の中に子供を引っ張り出さなければ、太陽の動きを追う経験もできない」と危惧(きぐ)を抱いている。
     調査は今年6月、関東・東北の小中学生3288人を対象に実施。その結果、日の出や日の入りを見たことがない子供が、市部の子供で52.6%、郡部でも45.9%にのぼった。
     ほかにも「木の実や野草をとって食べたことがない」子供は市部で60.7%、郡部でも49.4%▽「わき水を飲んだことがない」子供は市部55.3%、郡部48.8%−など、自然体験の貧困さが目立つ。
     体験の貧困さは自然の中だけにとどまらず、日常生活でも「生まれたばかりの赤ちゃんを見たことがない」49.8%▽「自分の服を洗濯したり干したことがない」43.6%▽「包丁やナイフで果物の皮をむいたことがない」21.5%−と続く。
     年齢の違う人と触れ合う機会がなかったり、お手伝いもしないなど、衣食住すべてで日常体験が不足している、今の子供像が浮き彫りになった。
     一方で、自然体験が多い子供は、生活経験も豊かな上に「家にいるのが楽しい」「学校が楽しい」と答える割合が高い傾向にあり、多様な経験と生活の満足度に関連性が見られるという。
     斎藤教授は「旅行やキャンプといった“行事”ではなく、日常の中でちょっとした自然現象に目を配ることが大切。生活体験についても同様で、お手伝いをさせたり、地域の人と触れ合ったりして、日常の中で経験できるよう、親が配慮すべきだ」と訴えている。
     
  • 11/27
    27日午前7時42分ごろ、北海道の十勝地方などで震度4の地震があった。気象庁によると、震源地は十勝支庁南部で、震源の深さは約60キロ。地震の規模はマグニチュード(M)5・6と推定される。
     
  • 11/26
     
  • 11/25
    火力発電所2基で減肉確認 東電の袖ケ浦と鹿島
     東京電力は25日、火力発電所の袖ケ浦3号機(千葉県袖ケ浦市)と鹿島6号機(茨城県神栖町)で、必要な肉厚を下回って減肉している配管がそれぞれ7カ所と6カ所の計13カ所見つかり交換したと発表した。
     いずれも自主点検で発見された。東電は9月、火力発電所の肉厚評価の結果、全発電所の計47基すべてで必要肉厚を満たしていると経済産業省に報告していた。
     東電は「類似の発電所から減肉の状況を推測して評価していたが、実際に点検したら減肉が見つかった。ほかの発電所でも見つかる可能性がある」として、早急に検査し、減肉が確認された配管は交換する方針。
     13カ所は、内径が狭まったオリフィスの下流部など、配管内部が削られやすい場所で、必要な肉厚を3・44−0・05ミリ下回っていた。同様の構造を持つ別の発電所のデータからの推定値より2倍程度、減肉が進んでいたという。
     管内の流速や水の状態が微妙に異なるためで、東電は減肉の推定法も見直すことにしている。
     
  • 11/24
    <日立>屋外で指静脈を認証 世界初の開発
     日立製作所は、屋外で指静脈の認証ができる技術を世界で初めて開発した。静脈認証は指や手に光を照射して静脈の影を読み取って個人を識別する。従来の技術は適切な光量が条件となるため、天候によって明るさが異なる屋外での認証は困難とされていたが、日立は光の明るさに応じて感度を自動調整し、静脈を読み取る方法の開発に成功した。3年後の実用化を目指している。
     指の静脈パターンは一人一人違い、指紋より認識率が高く、偽造は困難といわれている。指静脈認証が実用化されれば、自動車の盗難防止システムや家の玄関のかぎの代替装置、原発や空港などの重要施設の出入管理のための登録者認証など、使い道が広がりそうだ。
     認証装置の試作機は大きさが縦80ミリ横72ミリ高さ73ミリ。晴天から曇天まで日光の明るさの違いによって読み取るカメラの感度を調節し、指の静脈の影を読み取る。木陰や夜など光が足りない場合は補助ライトで光量を補い、屋外のあらゆる条件に対応できるという。
     日立製作所中央研究所の宮武孝文研究主幹は「試作機の小型化を進め、幅広い場面で利用可能にしたい」と話している。

    <半導体>世界稼働率7四半期ぶり減少 7〜9月期
     世界半導体生産能力統計(SICAS)が24日発表した世界の半導体メーカーの7〜9月期の生産設備稼働率は、前四半期比2.6%減の93.1となり、7四半期ぶりに減少した。一方、生産能力は200ミリウエハー(基板)換算で同3.9%増の週134万7900と6四半期連続の増加。相次ぐ設備投資による過剰感やデジタル家電の伸びの鈍化などから、半導体市場が調整期に入っていることを裏付けた。
     ただ、稼働率は90%以上と依然高い水準。半導体はパソコン以外にも家電や携帯電話などに幅広く使われているため、SICAS日本委員会は「一服感は来年ぐらいまで続くかもしれないが、急落することはない」と指摘している。

    最古級のニホンジカ化石 20万年前、絶滅種のカメも
     千葉県立中央博物館(千葉市)は24日、同県袖ケ浦市吉野田の約20万年前の地層から、日本最古級の「ニホンジカ」と、国内2例目となる絶滅種の「ヤベイシガメ」の化石が見つかったと発表した。
     同博物館によると、同時代のニホンジカの化石は、2002年の静岡県浜松市の出土例と並び国内最古。ヤベイシガメはニホンイシガメに近いとされる日本の固有種で、過去には1949年に栃木県で発見されただけという。
     同博物館研究員らのグループが99年から発掘調査を実施。県道近くの斜面からナウマンゾウの歯などとともに出土した。
     ニホンジカの化石は左の角や下あご、首の部分などで、角は全長約30センチ。少なくとも2頭分の化石だという。ヤベイシガメは背中と腹の甲羅の一部で、甲羅の全長は約18センチとみられる。


    <卵巣がん>初の治療ガイドライン 婦人科腫瘍学会
     日本婦人科腫瘍(しゅよう)学会(植木実理事長)は24日、卵巣がんに対する初の治療ガイドラインをまとめた。手術による卵巣の全摘出と抗がん剤の併用を基本としたが、10〜20代に多い卵巣がんの一種「胚(はい)細胞腫瘍」については、片側の卵巣を温存することを推薦した。病巣の拡大を見落とす恐れがあることなどから、内視鏡手術については実施しないことを求めた。
     日本人で新たに卵巣がんになる患者は、年間約6000人とされる。有効な検診方法がなく、早期発見が難しい。
     卵巣がんの9割以上を占める上皮性卵巣腫瘍については、二つある卵巣や子宮などを摘出し、抗がん剤を使用することを基本とした。抗がん剤は、プラチナ製剤のカルボプラチンとタキサン製剤のパクリタキセルの併用を「強く推薦」した。
     胚細胞腫瘍では、患者や家族へのインフォームド・コンセント(十分な説明に基づく同意)を経て、片側の卵巣などを温存する手術を「推薦」した。抗がん剤の使い方も上皮性卵巣腫瘍とは異なる。

    最新ハブのリコールは12月 強度不足で三菱ふそう
     三菱ふそうトラック・バスは24日、大型車のタイヤと車軸をつなぐハブのうち、これまでリコール対象でなかった最新式ハブなどにも強度不足があるとして、12月中旬にも国土交通省にリコールを届けると発表した。
     三菱ふそうは、タイヤ脱落により横浜で死亡事故が起きた旧式ハブなどの装着車を3月以降、リコールしている。今回の届け出と合わせ、同社製大型車の約60%のハブがリコール対象になる。
     三菱ふそうによると、今回届け出予定のうち後輪ハブはトラック「グレート」など約11万6500台、前輪ハブはトラック「スーパーグレート」、バス「エアロキング」など約1万9500台。

    宇宙利用し新素材研究 光自動車も夢じゃない?
     宇宙で新素材を作り、将来は光で走る自動車や光コンピューターを−。名古屋工業大(名古屋市)と宇宙航空研究開発機構は24日、国際宇宙ステーションを利用し、地上では生成が難しい新素材の共同研究を始めると発表した。
     研究対象は「高分子フォトニック結晶」と呼ばれる人工結晶。この結晶に熱や電圧、磁場などの刺激を与えると、通過する光の方向や色を変えたり、光を遮断したりできる。
     結晶内の構造を均一にする必要があるが、重力がある地球上ではひずみが生じるため、宇宙でなければ作れないという。
     リーダーの木下隆利教授は「成功すれば光をエネルギーとしてためる『光池』の開発も夢ではなく、さらには光(駆動)自動車、光コンピューターなどの実用化につながる」と意欲を見せている。「センサー」として有害物質などの検知に活用することも可能だという。


    麻疹、風疹予防接種2回へ 就学前追加、06年度にも
     厚生労働省の予防接種に関する検討会(座長・加藤達夫聖マリアンナ医大教授)は24日、現在は乳幼児期に1回だけの麻疹(ましん)(はしか)と風疹(ふうしん)の予防接種を、それぞれ2回にすることを決めた。2006年4月の導入を目指す。
     最初の接種で免疫を獲得できなかった子供や、接種を受けなかった子供に免疫をつけるとともに、接種後の免疫低下を防ぐのが目的。
     接種時期は1歳時と就学前。2回目の接種年齢は今後決めるが、接種の有無を小学校入学時にチェックし、接種率向上につなげようと就学前に決まった。
     将来、麻疹と風疹混合のMRワクチンが導入されれば、接種を受ける側の負担を減らせる。
     国内の麻疹患者は、乳幼児を中心に推定で年間10万−20万人で、死亡報告は10数人以上。学校での集団発生も起きており、他の先進国からは“麻疹輸出国”と非難されている。

     
  • 11/23
    <エイズ>今年の死者310万人 東アジアなどで感染者急増
    国連エイズ合同計画(UNAIDS)は23日、世界のエイズ感染の状況を推計でまとめた04年版報告書を発表し、中国など東アジア地域と、旧ソ連・東欧地域でエイズ感染者が急増していると警告した。
     報告書は、今年のエイズによる死者は約310万人で、新たに約490万人がエイズに感染したと推定。今年末時点の世界の感染者は過去最高の約3940万人とみている。
     感染者の約6割を南部アフリカ地域が占める一方、東アジアでは約110万人、旧ソ連・東欧では約140万人と、いずれも2年前の1.5倍に達する見込みで、特に中国やロシア、ウクライナでの患者の急増を指摘している。
     報告はまた、女性の感染防止意識を高める重要性を強調。南部アフリカ(感染者の57%が女性)に比べ、東アジア(同22%)や東南アジア(同30%)では感染者の圧倒的多数が男性だが、タイやカンボジアでは性産業などで感染した男性から妻への感染が増えており、今後アジアでも一般女性の感染者が増える恐れがあると警告している。

     
  • 11/22
    22日午前8時53分ごろ、沖縄県の宮古島で震度3の地震があった。気象庁によると、震源地は宮古島近海で、震源の深さはごく浅い。地震の規模はマグニチュード(M)3・7と推定される。
     
  • 11/21
    <イトウ>10水系は稚魚の生息なし 北海道内20水系で
     環境省のレッドデータリストで絶滅危惧(きぐ)1B(危険度の高い方から2番目のランク)に分類されている「幻の魚」イトウ(サケ科)が生息する北海道内の河川20水系のうち、10水系は稚魚が生息しておらず、確実に世代交代している川は6水系しかないことが21日、野生鮭研究所(標津町、小宮山英重所長)の調査で分かった。河川改修などの人為的な河川環境の悪化に加え、小宮山所長は「牧草地の草地更新によって河川に流れ込む大量の泥が産卵床に積もり、卵や稚魚が死んでいる可能性が高い」と指摘している。
     小宮山所長は、イトウが生息していた記録のある道内45水系について、79年以降、産卵床や産卵場所、稚魚の出現状況、発眼卵の状況などを調査。現在はうち20水系で生息が確認され、00年からの5年間は、目視とたも網を使って4〜8月にかけてチェックを重ねた。
     その結果、数年以上にわたって稚魚が確認できなかった水系は▽根室海峡に面した伊茶仁(いちゃに)川、標津川、茶志骨(ちゃしこつ)川、当幌川、西別川、床丹川、風蓮川▽オホーツク海に面した藻琴川、止別(やんべつ)川▽道南の尻別川――の計10河川に及んだ。いずれも「産卵床に大量の泥が流入し卵が窒息死している点」(小宮山所長)でほぼ共通しているという。野生のイトウの寿命は最長で17年程度とされ、小宮山所長は「今いる成魚が寿命を迎えれば、その川からイトウは消える」と話している。
     成魚が20匹以下に減り稚魚がわずかしか確認されなかった水系も釧路川など4水系あった。世代交代が確実に行われているのは6水系にとどまった。

    21日午前9時27分ごろ、熊本県の八代で震度3など九州で地震があった。続いて午前9時50分ごろにも八代などで震度2の地震があった。気象庁の観測によると、最初の地震の震源地は熊本県天草芦北地方で、震源の深さは約10キロ。地震の規模はマグニチュード(M)4・2と推定される。
     
  • 11/20
     
  • 11/19
    <肥満>寝不足が原因? 米大研究グループ
    米コロンビア大の研究グループは「睡眠不足は肥満を引き起こす」との研究結果をまとめ、米ネバダ州ラスベガスで開かれた北米肥満研究会の総会で発表した。
     同グループは米政府の健康栄養調査のデータを分析した。7〜9時間の十分な睡眠を取る人に比べて、睡眠時間が4時間以下の人は肥満になる率は73%も高かった。5時間睡眠では50%、6時間睡眠でも23%、肥満になる率が高かった。
     起きている時間が長いと消費カロリーが増えるが、摂取カロリーもそれ以上に増加していることを示している。同グループは「人間は夜が短く食物が豊富な夏の間に栄養を蓄え、夜が長い冬に備えようとする。睡眠不足になると、体が夏と認識して食欲を増進させ、体脂肪の蓄積を促す」と推測している。


    <新種類人猿化石>スペインで発見 ヒトの起源の解明なるか
     ヒトとゴリラやチンパンジーなど大型類人猿の共通の祖先とみられる新種の類人猿化石がスペイン・バルセロナ近郊の約1300万年前(中新世中期)の地層から発掘された。この時期の類人猿の化石はほとんど見つかっておらず、発掘チームは「ヒトの起源の解明につながる重要な発見だ」としている。スペインのミゲル・クルサフォント古生物学研究所などが19日発行の米科学誌「サイエンス」に発表した。
     化石はオスとみられ、頭や胸、腰、手足など1個体分の骨格約80点が発掘された。チンパンジーよりやや小さく、体重は35キロと推定された。
     発見場所がカタルーニャ地方にあたることなどから「ピエロラピテクス・カタロニクス」と名付けられた。
     目や鼻の位置が現代の大型類人猿とよく似ており、手首は柔軟で木登りに適していた。一方で、手の指は短く、原始的な猿の特徴も持っていた。
     中新世中期はヒトの祖先を含む大型類人猿が、テナガザルなど小型類人猿から分かれて進化を始めた時期にあたる。しかし、化石の発見例は少なく、研究が遅れていた。


    19日午後5時40分ごろ、東北地方の一部で震度3の地震があった。仙台管区気象台の観測によると、震源地は宮城県沖で、震源の深さは約80キロ。
     
  • 11/18
     
  • 11/17
    <東京女子医大>点滴ミスで患者死亡 2千万円で遺族と示談
     東京都新宿区の東京女子医大病院で昨年9月、入院中の埼玉県上福岡市の女性(当時63歳)に点滴をする際、医師が静脈に刺すべき点滴針を誤って動脈に挿入し、死亡させていたことが16日、分かった。同病院は過失を認め遺族に謝罪。今月、2000万円を支払うことで示談が成立した。警視庁牛込署は担当医を業務上過失致死容疑で書類送検する方針。
     関係者によると、女性は食道がんで入院。点滴で栄養補給していた。昨年9月24日午後、医師が首の血管に点滴針を挿入したところ、大量の血液が逆流したため、誤って動脈に挿入したことに気づいたという。医師はすぐに針を抜き止血処置をしたが、女性はすでに窒息状態だったという。女性は約3時間後に出血が原因で死亡した。同病院は翌25日、医療事故として同署に届け出た。
     事故を受け同病院は栄養管理用の点滴針の挿入を首ではなく、ひじの静脈への挿入のみとし、ガイドラインを作成し院内に周知した。
     遺族は「大病院だから信用していた。二度と同じことが起きないようにしてほしい」と話している。同病院は「より一層の安全管理に取り組みたい」としている。


    親の圧力減り? 女性の結婚願望、40代で激減
     未婚女性の結婚願望が40代で急速にしぼむのは、親族のプレッシャーから解放されたから?−。インターネット調査会社のアンケートで、未婚男性は40代になっても強い結婚願望がある一方、女性は結婚したい気持ちが急速に薄らぐことが分かった。
     未婚について親族からのプレッシャーを「感じる」と答えた男性は30代より40代の方が多かったが、女性は逆に激減しており、親兄弟が気にする「世間の目」が結婚への焦りや願望を生んでいるといえそうだ。
     アイブリッジ(大阪市)によると、結婚を「すぐしたい」「いつかしたい」と考える男性は30代で85・4%、40代も74・7%と高い割合。一方、30代で82・0%と圧倒的だった結婚願望を持つ女性は、40代で44・0%とほぼ半減した。
     他方、未婚であることに親族からプレッシャーを感じると答えた男性は30代で51・3%、40代は56・7%と増加。逆に女性は30代の57・3%から40代の39・3%へ18・0ポイントも減った。
     未婚の不安や焦りが「ある」と答えた女性も30代の16・0%から40代は5・3%へ減った。
     アイブリッジは「未婚の40代女性は周囲の圧力が減るほか、経済力もあって仕事に楽しみを見いだしているのではないか」と分析している。
     調査は10月に実施し、30代と40代の男女計600人が回答した。
     
  • 11/16
    フェロモンセンサーを特定 雄のガの触角に遺伝子確認
     雄のガが雌の性フェロモンを遠くからかぎ分ける際のセンサーとなる、嗅覚(きゅうかく)受容体の遺伝子を雄の触角から分離することに、京大農学部の西岡孝明教授(昆虫生理学)と大学院生桜井健志さんらが成功、15日付の米科学アカデミーの紀要(電子版)に発表した。
     「ファーブル昆虫記」で知られるようになったガの性フェロモンは、カイコガなど数種類で既に分子構造が解明されている。だが、西岡教授によると、受容体の遺伝子特定は世界で初めてで、昆虫の雌が雑種化を避けるため、同種の雄だけをひきつける生態の解明に役立ちそうだ。

     
  • 11/15
    <イルカ>ブリヂストンがゴム製の人工尾びれを製作 沖縄
     沖縄美(ちゅ)ら海水族館(沖縄県本部町)で飼育され、原因不明の病気で尾びれを失ったイルカのために、タイヤメーカーのブリヂストンがゴム製の人工尾びれを独自技術で製作、無料提供した。イルカが拒否反応を示さない材質に仕上げ、装着によって本来の泳ぎを取り戻したという。
     同社が15日発表したもので、人工尾びれを提供されたのは同水族館で28年飼育されているメスのバンドウイルカ。02年10月ごろに尾びれの末端が腐る病気にかかり、大部分を切除した。命に別条はなかったが仲間と泳ぐことができず、体重増で不健康な状態になった。
     水族館が対策を考え、ブリヂストンが同年12月にボランティアで人工尾びれの製作に着手。「世界でも参考例がなく、手探りだった」(技術担当者)が、肌を傷めない素材のゴムを使い、形状、強度などに工夫を凝らした。
     今年3月にほぼ完成し、水槽で実験を重ねた結果、イルカは関係者が驚くほど活発な泳ぎぶりになり、7月から一般公開された。同社は「事業化は考えていないが、成果は役立てたい」とし、各地の水族館から相談があれば検討するという。


    呼吸器外れ女性患者死亡 愛知の病院で手術中に
     愛知県祖父江町の尾西病院(鈴木一也院長)で10月下旬、子宮筋腫と卵巣のう腫の摘出手術中に麻酔を兼ねた人工呼吸器の管が外れて患者の女性(33)が意識不明となり、半月後に死亡していたことが15日分かった。
     同病院は医療ミスを認め遺族に謝罪。稲沢署は業務上過失致死容疑で捜査を始めた。
     病院によると、女性は10月28日午後、腹腔(ふくこう)鏡を使った手術を受けた。筋弛緩(しかん)剤で自発呼吸ができない状態にし、人工呼吸器で酸素を気管内に送り込んでいたが、管の接続部分が外れて無呼吸状態になった。
     異常を知らせるアラームが切れていたため、麻酔担当の男性医師(54)らが容体の変化に気付いたのは無呼吸になってから約30分後だった。女性は低酸素で意識不明の重体となり、意識が戻らないまま11月14日に多臓器不全で死亡した。
     手術は麻酔担当医と執刀医(53)のほか、女性看護師らが当たったが、アラームのスイッチを入れるのは看護師の仕事だった。管が外れた部分は患者の顔の近くで、手術中は頭部に布をかぶせていたため気付くのが遅れたという。
     鈴木院長は「重大な医療ミスを犯した。院内に事故調査部会を設置して原因究明に努めている」としている。

    C型肝炎 陽性でも86%治療せず 受診指導ない職場
     C型肝炎ウイルス検査が陽性でも医師にかかるよう指導しない職場の健診では、陽性と判定された人の約86%が受診しなかったとする調査結果を、愛知医大消化器内科(各務伸一教授)とJA愛知厚生連長久手農村健診センター(山田晴生所長)が15日までにまとめた。
     C型肝炎のウイルス感染者は、初期は無症状の場合が多いが、放置すると70歳までに4−5割が肝硬変や肝がんになるというデータもあり、早急に治療を始めたり、定期的に肝機能をチェックしたりすることが、生存率を伸ばすのに不可欠とされる。
     調査した福沢嘉孝助教授は「今のままでは肝がん撲滅は不可能。働き盛りの職員の健康を守るため、会社が受診勧奨を徹底するなどの対策が必要だ」と訴えている。
     福沢助教授らは昨年、愛知県内の団体で働く健康保険組合員と家族計約1万2000人を対象にした職域健診で、C型肝炎ウイルスの検査結果と、その後の受診行動を調査。「感染の可能性が極めて高い」と判定された118人のうち、受診した人は16人(13・6%)にすぎなかった。
     一方、同県内のある自治体が実施している国民健康保険加入者らを対象とした健診では、陽性者の受診率は54・5%だった。
     自治体健診では受診を促すパンフレットを送るなどの事後指導をしていたが、職域では結果を通知するだけだったため、検査を受けた人が肝がんのリスクを十分に理解できず、受診率に差が開いた可能性があるという。
     福沢助教授は「職域健診ではプライバシー保護が大きな壁になって、受診指導を行いづらくなっている。ほとんどの会社で実態は同様と考えられる」と分析している。
    ■C型肝炎の治療 インターフェロンを使った抗ウイルス療法で感染者の3分の1はウイルスを排除でき、3分の1は肝炎の進行を遅らせることができるとされる。薬が効きにくい難治性にも効果的な新薬が承認されるなど、治療の選択の幅が広がってきた。抗炎症療法や生活習慣の改善で進行を遅らせる可能性があるとの報告があり、定期的な検査で肝がんを早期に発見、治療する技術も向上している。
     
  • 11/14
    <温暖化ガス>大企業35社が「排出権」取得へ基金設立
     トヨタ自動車やソニー、東京電力、三菱商事など大手企業約35社は12月1日、地球温暖化の原因になる温室効果ガスの排出量を削減する途上国の事業を支援し、削減分を「排出権」として取得する日本初のファンド「日本温暖化ガス削減基金」(JGRF)を設立する。温室効果ガス削減を義務付ける京都議定書が05年2月に発効することを受け、国内主力企業が一体となって削減に取り組む姿勢を強調、排出権取引の新たなモデルとしての確立を目指す。
     JGRFは国内の電力、石油、機械、鉄鋼、セメント、ガス、商社の大手約35社と政府系の国際協力銀行、日本政策投資銀行が計約1億4000万ドル(約150億円)を出資して設立。途上国に温暖化防止技術などを供与して削減分の排出権を受け取る「クリーン開発メカニズム」を活用する。具体的には、途上国の風力発電所建設など温室効果ガスの大幅削減が見込める事業に資金を提供し、見返りにガス削減分の排出権を取得。排出権は出資額に応じて、各企業に分配する。
     中東・アフリカでの風力発電所建設▽中南米のごみ処理場のメタンガス回収・再利用施設建設▽アジアの炭鉱で発生するメタンガスの回収・再利用事業――など4件が候補として挙がっており、途上国などから約50件にのぼる相談も寄せられている。2014年までの活動期間に、二酸化炭素(CO2)換算で03年の国内排出量(13億3000万トン)の約1.1%にあたる1500万トン前後の取得を目指す。
     京都議定書は、批准した先進国に90年(一部ガスは95年)を基準とした温室効果ガスの削減目標を設定。日本は12年までに6%の削減を義務付けられており、産業界も日本経済団体連合会が中心になって産業別の自主削減目標を掲げている。
     ただ、「国内の削減余地は年々減っている」(トヨタ)ため、途上国から排出権を取得する枠組み作りを急いでいた。ファンド形式によって、多くの案件を手がけることができ、リスク分散を図れるメリットがある。ドイツも企業連合が途上国から排出権を取得するファンドを設立している。
     JGRFに参加している商社は、取得した排出権をメーカーなどに転売するビジネスも検討しており、国際協力銀行は「途上国のプロジェクト推進を競い合えば、地球全体でガス削減に拍車がかかる。JGRFのノウハウを国内外に提供したい」と話している。
    ■【排出権】二酸化炭素などの温室効果ガスを排出する権利。京都議定書は先進国に対し、2012年までに温暖化ガスの排出量を一定以下に減らすよう義務付けているが、達成が困難なため他国からの排出権取得を認めている。取得方法として議定書は(1)他国の排出削減事業に協力し、見返りに排出権を取得(2)他の先進国から排出権を購入――の二つを認めている。

    ヘルパーを介護福祉士に 06年度から資格取得研修
     厚生労働省は13日、介護現場で働くための資格要件を国家資格の介護福祉士に一本化する方針を固めた。介護福祉士の資格を持たず既に介護職に就いているホームヘルパーなど23万7000人や新たに介護の仕事を目指す人について、2006年度から福祉士の資格取得に向けた研修を実施する。来年の介護保険制度改革の一環で、高い技術や知識を身につけてもらい、介護の質を高めるのが狙い。
     ただ高齢化が進んで介護需要が増える上、研修時間や費用の面で負担増となる可能性もあり、完全移行にはかなり時間がかかりそうだ。
     現在、政府はフィリピンとの経済連携協定締結交渉で介護に従事しているフィリピン人を受け入れる方針を示しており、国内の介護職資格を統一することで受け入れ環境を整備する狙いもあるとみられる。


    原子炉容器との結合部に傷 伊方原発1号機の配管
     愛媛県と四国電力は14日、定期検査中の伊方原発1号機(同県伊方町、加圧水型、56万6000キロワット)で、原子炉容器と配管の接合部に最大長さ約5ミリの傷が2カ所見つかったと発表した。
     運転中に一次冷却水が漏れた形跡はなく、周囲への放射能の影響はないという。
     同電力によると、傷があったのは、原子炉容器に肉厚約8センチのステンレスの配管(直径90センチ)が溶接された管台部分。管台部分に内張りされた厚さ4ミリのステンレスに、長さ約5ミリと約4ミリの傷が見つかった。深さは分かっていないという。
     配管には運転時、1時間当たり約2万トンの一次冷却水が流れている。
     1996年の定期検査でこの場所を調べた際は異常はなかった。海外では、同様の場所で応力腐食割れが起きた例があるといい、同電力は傷ができた原因を調べている。
     四国電力によると、原子炉容器の一部で傷が見つかったのは、関西電力高浜原発1号機(福井県)、大飯原発3号機(同)に続き3例目。
     伊方原発1号機は9月から定期検査中。
     
  • 11/13
    <医療過誤>心臓手術で死亡、執刀医を聴取 埼玉の病院
     埼玉県越谷市の独協医科大学越谷病院(長尾光修院長)で02年10月、狭心症と診断された同市の会社役員、二川剛さん(当時67歳)が心臓のバイパス手術中、心臓の傷などからの大量出血が原因で死亡する医療事故があったことが12日、分かった。当初、病院は心臓を傷つけたことを遺族に説明していなかった。県警越谷署は手術ミスとみて、同大教授ら執刀医から業務上過失致死容疑で事情聴取を始めた。
     関係者らによると、二川さんは狭心症の治療のため02年10月18日、人工心肺などを使わず心臓が動いた状態で、狭くなった冠動脈部分を体内の別の血管を使って再生する手術を受けた。手術は午前10時ごろ始まり、心臓を持ち上げるための器具を装着した。その際、タニケットと呼ばれるゴム管が心臓にぶつかり長さ約1センチの傷がつき、出血と血圧の低下が始まったらしい。病院の記録には午後0時50分ごろ「(心臓左心房の)左心耳rapture(破れるの意)」と記されている。
     その後、傷口を縫合し止血をしたが心臓の動きが悪くなったため、出血から約15分後、急きょ人工心肺装置を使って血液の体外循環の措置をとった。しかし、循環血液が血管の内壁にぶつかり、大動脈はく離を起こし、大量出血したとみられる。
     午後4時ごろ、医師から「アクシデントがあった」と家族に連絡があり、午後8時にも経過報告があった。午後9時ごろ集中治療室で対面した家族は「顔は膨れあがり、管が体のあらゆるところに突き刺さっていた」という。医師は「死んではいません。人工心肺を使って心臓だけが動いている状態」と告げたという。回復の見込みはないと思った家族の意思で、生命維持装置が外され死亡した。
     しかし、医師は経緯について「心臓の動きが鈍くなったため、人工心肺を装着したら血管がはく離した」と説明したが、心臓の傷には触れなかった。病院側は手術から約7カ月後、遺族に初めて心臓を傷付けたことを伝え「出血はあったが大量出血ではなかった」「誰が切ったかわからない」などと話したという。
     遺族は同署に被害届を提出している。病院は「警察が捜査している段階なので、詳しいコメントは差し控えたい。今後の対応については、捜査の結果を待って検討したい」としている。

     
  • 11/12
    微粒子使い、がん細胞識別 ナノテクで治療の可能性
     がん細胞を識別できるタンパク質を量子ドットと呼ばれる微粒子に融合させる技術を、独立行政法人「産業技術総合研究所」四国センター(高松市)の馬場嘉信名古屋大教授(応用化学)らの研究グループが開発し、12日発表した。
     この微粒子が結合したがん細胞に紫外線を照射し続けると、がん細胞の一部が死ぬことを確認し、実用化できれば、がん治療に役立つと期待できそうだ。
     研究グループは、直径3ナノメートル(ナノは10億分の1)の量子ドットに、がん細胞と結合しやすいレクチンと呼ばれるタンパク質を融合させた。がん細胞に結合した微粒子に紫外線を照射すると緑の蛍光色を発するため、正常細胞と識別できた。


    手術ミスの2医師書類送検 福岡市の白十字病院
     福岡県警捜査一課は12日、交通事故で搬送された男性患者=佐賀県唐津市、当時(59)=を手術ミスで死なせたとして、業務上過失致死の疑いで、福岡市西区の白十字病院(溝口強美病院長)の麻酔科の男性(51)と女性(44)の2医師を書類送検した。
     調べでは、2人は昨年12月22日、乗用車で電柱に衝突して頚椎(けいつい)を損傷した男性の手術をしようとした際、気道確保のための気管内挿管に失敗するなどし、今年1月8日に低酸素脳症で死亡させた疑い。
     2人は別の医師を呼び、気管を緊急切開して酸素を供給したが手遅れだった。挿管できるかどうかを事前に判断するための気道内確認なども怠っていた。「挿管の失敗は想定外だった」と話しているという。


    12日午後5時29分ごろ、和歌山県の有田と湯浅で震度3の地震があった。大阪管区気象台によると、震源地は紀伊水道で、震源の深さは約10キロ。マグニチュード(M)は3・6と推定される。
     
  • 11/11
    <さい帯血移植>2000例に 03年の大人への適用で増加
     赤ちゃんのへその緒に含まれる造血機能に富む血液を、白血病患者などに移植する非血縁者間のさい帯血移植が2000例に達したと日本さい帯血バンクネットワーク(東京都港区、鎌田薫会長)が11日、発表した。治療を始めた当初は、移植対象を体重の軽い患者に限っていたため、年間200件を超えることはなかったが、03年に採取基準を上げて大人への適用が可能になり、爆発的に増加した。
     さい帯血を移植に使うためには、患者の体重1キロ当たり2000万個程度の細胞が必要とされ、体重の軽い患者のための治療法とされてきた。大人は骨髄移植などの治療法が尽きた後の最終手段に限っていた。
     しかし、さい帯血の採取方法が改良されて、比較的多くの細胞が採取できるようになったことから、03年に採取する細胞数の基準を上げた。これにより、より体重の重い患者へも適用できるようなった。
     最初の1000例は6年4カ月間かかったが、次の1000例は1年5カ月間で達成した。
     鎌田会長は「これからは骨髄移植などと並んで白血病などに対する治療法として広く普及させたい」と話している。

    札幌管区気象台によると、11日午後7時3分ごろ、北海道の釧路支庁中南部で震度4の地震があった。

    食事後の運動で急激なアレルギー 小中高校生の1万人に1人発生
     特定の食品を食べた後に運動をすることで起きる急激なアレルギー「食物依存性運動誘発アナフィラキシー」が、小、中、高校生の1万人に1人程度の割合で発生していることが、横浜市立大の相原雄幸助教授(小児科学)らの11日までの調査で分かった。
     最初の発症は10代前半が多いが、正確に診断されないまま発症を繰り返すケースもある。相原助教授は「再発防止が肝心。病気の存在を広く知ってもらうことが必要だ」と話している。
     食物依存性運動誘発アナフィラキシーは、全身のじんましんや顔面の腫れ、呼吸困難や血圧低下、意識障害が特徴。運動により、食品中の抗原の吸収が活発になることなどが原因とされる。重症例も多く、そばを食べた後に水泳をして死亡した例がある。
     相原助教授らが1999−2003年に神奈川県内で行った調査によると、小学生では8人、中学生では13人、高校生では9人の計30人に発症経験があった。小学生は約1万6400人に1人、中学生は約5900人に1人、高校生は約1万1600人に1人、全体では約1万400人に1人の割合。男子が80%(24人)を占めた。
     正しく診断されていたのは半数以下で、中高生22人のうち4人が5回以上発症を繰り返していた。昨年の小学校調査では病気を知っている養護教諭は約64%だった。
     相原助教授は「運動の機会が多い学校での予防が最も効果的。成人しても正しく診断されずに苦しんでいる人は多いはずなので、疑わしい場合は病院などで検査を受けてほしい」と話している。
    ■アナフィラキシー タンパク質などの抗原に過敏になっているときに、同じ抗原に再接触して起きる急性アレルギー反応。食物依存性運動誘発アナフィラキシーの原因は、食品は小麦製品や甲殻類が多く、運動では球技やランニングが目立つ。複数の食品の組み合わせや、速足程度の軽い運動で起こることもある。

    元日歯専務理事に有罪
     厚生労働相の諮問機関「中央社会保険医療協議会」(中医協)を舞台にした汚職で、贈賄罪に問われた日本歯科医師会(日歯)の元専務理事、梅田昭夫被告(76)に、東京地裁は11日、懲役1年、執行猶予3年(求刑懲役1年)の判決を言い渡した。日歯をめぐる一連の事件で判決は初めて。
     判決理由で岡田雄一裁判長は「相手に現金を半ば押しつけるように受け取りを勧めるなど、大胆で積極的犯行。中医協における審議の公正さを損ない、国民の信頼を失墜させたが、反省している」と述べた。
     判決によると、梅田被告は日歯の前会長、臼田貞夫被告(73)=贈賄罪などで公判中=らと共謀。通常の初診料より割高なかかりつけ歯科医初診料の適用要件緩和について中医協で賛成してもらうため2001−03年、中医協委員だった元社会保険庁長官、下村健被告(74)、元連合副会長、加藤勝敏被告(60)=いずれも収賄罪で公判中=を料亭で接待、現金などわいろを渡した。
     
  • 11/10
    <白血病>日本初の遺伝子治療 筑波大付属病院
     筑波大付属病院(茨城県つくば市)は10日、骨髄移植後に白血病が再発した40代の男性に遺伝子治療をしたと発表した。白血病患者に遺伝子治療が実施されたのは日本では初めて。
     再発白血病の治療では、白血病細胞をなくすために、骨髄提供者の「Tリンパ球」を患者に投与するが、このリンパ球が肝臓などの正常細胞をも攻撃し、副作用が起こる場合がある。
     同病院遺伝子治療グループの長沢俊郎グループ長らは、投与するリンパ球に、特定の薬剤と一緒になると自分自身が破壊されるように働く遺伝子を導入。副作用が現れた場合には、薬剤投与でリンパ球自体をなくす治療法を開発した。
     治療を受けた患者は昨年10月に骨髄移植を受けたが、今年7月に再発、今月2日に遺伝子を組み込んだリンパ球の投与を受けた。現時点で副作用は出ていないという。
     長沢グループ長は「いわば安全弁付きのリンパ球なので、今までより多く投与でき、治療困難な白血病への効果が期待できる」と話している。
     この治療法は02年3月に厚生労働省などから計画の承認を受けた。同年8月、フランスで「免疫不全症患者の治療に使ったところ、一部の患者が白血病を発症した」との報告があったことから、計画を修正して、改めて昨年10月に承認を受けていた。

    <買春医師逮捕>女子高校生ら60〜70人と診療所内で買春
     警視庁は10日、東京都調布市菊野台2、医師、当間正三郎(66)▽町田市本町田、会社員、久保嘉彦(50)▽都内の高校1年の少女(15)の3容疑者を児童買春禁止法違反などの疑いで逮捕したと発表した。当間容疑者は約6年前から、診察に来た女子高校生らに援助交際やあっせんを求め、診療所内で少女60〜70人を買春、約1000万円を支払ったという。当間容疑者は「捕まって良かった。自分では歯止めをかけられなかった」などと供述しているという。
     調べでは、当間容疑者は6月9日、経営する北区十条2の診療所で、少女の紹介で知り合った都内の高校1年の女子生徒(16)に6万円をわたしてみだらな行為をした疑い。久保容疑者は、逮捕された少女のあっせんで、7月25日、同じ女子生徒に6万円を渡してみだらな行為をした疑い。

    楽天市場、店舗数が1万店突破
     インターネット商店街最大手の楽天は9日、10月末に商店街「楽天市場」の店舗数が1万店を突破したと発表した。最新データの11月4日現在では1万96店。プロ野球参入が決定し、問い合わせが増えているといい、今後、出店に弾みが付く可能性もある。
     楽天市場は1997年5月に13店舗でスタート。2001年2月には5000店を超え、その後も順調に増えてきた。販売中の商品は924万点、会員は約700万人で、いずれも日本最大という。固定客の多さが楽天の強みとなっており出店増に結び付いている。

    「大腸がんを便秘と誤診」 遺族が日赤に6900万円賠償請求
     神戸赤十字病院付属須磨診療所(神戸市須磨区)で大腸がんの治療を受け、その後死亡した女性=当時(54)=の神戸市に住む遺族が10日、当初がんを便秘と誤診され適切な治療を受けられなかったなどとして、日本赤十字社に約6900万円の損害賠償を求める訴訟を神戸地裁に起こした。
     訴状によると、女性は1999年6月に腹痛を起こし同診療所で腸閉塞(へいそく)と診断され入院。医師はエックス線写真から「便の塊」と説明、女性は詳細な検査を求めたが点滴とかん腸を繰り返した。
     入院約10日後の6月末の再検査で腫瘍(しゅよう)だったことが分かり、手術が行われたが、他臓器への転移を調べる検査は行われず、7月末に肝臓への転移が判明。その後、女性は症状が悪化して翌年5月に死亡した。
     遺族は「早期に大腸がんと診断し、適切な治療をすべきだったのに便秘と即断して検査を怠った。適切な治療を受ければ長期に延命できた可能性が高い」と主張。
     日赤側は「訴状を受け取った上で、内容をよく検討し、しかるべく対応したい」としている。

    高校生39%、大学生61% 就職内定率、改善傾向
     来春卒業予定で就職を希望する高校生の9月末時点での内定率が38・9%と、前年同期を4・4ポイント上回ったことが10日、厚生労働省の調査で分かった。3年前の水準を超えており、改善傾向が見えてきた。大学生の内定率も61・3%と、過去最低だった前年を1・1ポイント上回った。
     厚労省と文部科学省は「依然、状況は厳しく地域差もあるが、全体的には底を脱し持ち直しつつある」と分析している。
     調査結果によると、高校生の求人数は約19万1000人(前年同期比25・9%増)で、求職者は19万7000人(同2・0%減)。内定者は約7万7000人(同10・6%増)。
     男子の内定率は44・0%、女子33・1%で、男女の内定率の差は約11ポイントと拡大。厚労省は、高卒女子の希望が多い事務職が派遣労働者に置き換えられているとみている。
     全国を14のブロックに分けた内定率では東海が58・8%でトップ、次いで京阪神の49・3%。最低は北海道の14・7%と、依然厳しい状況をうかがわせた。
     大学生は男子が62・9%(前年同期比1・8ポイント増)、女子はほぼ横ばいの59・2%(同0・1ポイント増)にとどまった。中学生の求人倍率は0・29倍で前年をわずかに上回った。
     厚労省によると、製造業を中心に採用意欲が増しているが、新卒採用では慎重に人材を見極めるため、従来より学生に内定を出す時期が遅くなっているという。
     高校、中学の調査は公共職業安定所を通じて実施。地域別、都道府県別の求人倍率はだぶりを防ぐために県外の求人数を除外している。大学の調査は厚労省、文科省が抽出した108校の5860人を調べた。
     
  • 11/09
    新しい変身パターンを発見 東北大など、ニュートリノ研究で成果
     素粒子ニュートリノが質量を持つために、飛んでいる間に種類が変わる「振動現象」の新しいパターンを発見したと東北大と中国、米国、フランスの国際共同実験「カムランド」チームが9日、発表した。成果は近く米物理学誌に発表する。
     電子型、ミュー型、タウ型と3種類のニュートリノのうち、種類が変わって再び元に戻る「振動」のパターンが発見されたのはミュー型からタウ型への振動だけだったのに対し、チームは今回、電子型からミュー型への振動パターンを確認。平均的なエネルギーを持つニュートリノは約35キロを1周期とする振動パターンで変身を繰り返すことを突き止めた。
     研究チームは「ニュートリノの性質解明が一歩前進した」としている。
     チームは岐阜県飛騨市神岡町に建設した高感度のニュートリノ観測装置カムランドを使い、平均約180キロ離れた福井、新潟、静岡各県などの原発で発生し飛来するニュートリノを観測。2002年3月から今年1月までのデータを分析した。
     実際に観測されるのは電子型と双子のような関係の「反粒子」だが、振動パターンなど基本的性質は同じ。振動がないとすると約365個が検出されるところ、実際には258個しか検出されず、振動が起きていることが99・998%の確度で裏付けられた。
     チームを率いる鈴木厚人東北大教授は「今後はもっと観測精度を上げるとともに、地球内部の放射性元素崩壊で発生するニュートリノをつかまえたい」と話している。
    カムランド 東北大が岐阜県飛騨市の神岡鉱山に作ったニュートリノ観測装置。直径19メートルのステンレス製球形タンク内の直径13メートルの袋にパラフィンを主成分とする透明な混合液体1000トンを封入。ニュートリノとの反応で出る微弱な光をタンク壁面に並べた光電子増倍管で検出する。2002年1月に実験開始。同年12月、太陽で発生したニュートリノが地球到達時に半減する「太陽ニュートリノ問題」という30年来の謎を解明した。
    安田修東京都立大助手(素粒子理論)の話 太陽内部で発生する電子型ニュートリノの変身はスーパーカミオカンデなどの観測で分かっていたが、理論的には不確定な点があり、振動パターンが存在することの立証は難しかった。今回の結果は人工的に制御されたニュートリノ発生源である原子炉を利用し、電子型の振動パターンの存在を証明したもので、ニュートリノの性質を解明する上で意義が大きい。

    磁石につく新液体合成に成功 東大チーム
     磁石に強く引きつけられる性質(磁性)を持つ新しい液体を合成することに、東京大の浜口宏夫教授らが成功し、9日発表した。磁石の粉末を油に交ぜた従来の磁性流体などに比べ常温でも安定しており、分離しにくいなどの特徴がある。浜口教授は「この液体は合成が簡単な上、全く揮発せず、燃えない、凍りにくい。いろいろな応用が期待できる」と話している。
     食塩など一般的な塩は常温では固体だが、一部には常温でも結晶化せずに液体の状態である「イオン液体」と呼ばれる物質が存在する。
     浜口教授らが、磁性を持つことで知られる塩化鉄酸イオンなどを使ってイオン液体を合成したところ、液体自体にも磁性が確認された。通常の液体では分子がバラバラになっているのに対し、イオン液体の場合は、部分的に分子が整列した状態になっているとみられ、この部分が磁性の発揮に関連しているらしい。
     浜口教授は「将来的には磁石は固体という常識を覆す、液体磁石の開発にもつながる」と話している。

    H2Aロケットの改良型ブースター燃焼試験、2度目も「良好」
     宇宙航空研究開発機構は9日、H2Aロケットの改良型固形ロケットブースターの燃焼試験を種子島宇宙センター(鹿児島県)で実施した。
     燃焼試験は9月に続いて2度目。同機構は「良好なデータを得られた」としている。2回の試験結果を詳細に分析した上で12月に最後となる3度目の試験を行う予定。
     昨年打ち上げに失敗した6号機では、ブースターの燃焼ガスで噴射口内側の耐熱材に穴が開いたことからロケットとの分離に失敗した。
     改良型は、噴射口を従来の「ハ」の字型から緩やかなカーブを付けた釣り鐘型にすることで耐熱材への負担を減らして損傷を少なくする設計となっている。
     同機構はH2Aの打ち上げ再開のめどについては「現段階では決まっていない」としている。

    セレンは基準の6・8倍 大阪のOAP漏水、改善勧告へ
     複合施設「大阪アメニティパーク」(OAP、大阪市北区)の地下駐車場で10月、重金属セレンなどを含む水が漏れた問題で、大阪市は9日、立ち入り調査で採取した水から下水排出基準の6・8倍(環境基準の68倍)のセレンと3・6倍のヒ素(同36倍)を検出したと発表した。10日に事業主(排水部分)の三菱マテリアル(東京)に対し、改善を勧告する。
     同社は社内調査で排出基準の160倍(同1600倍)のセレンなどを検出し、市に報告していた。
     市土壌水質課によると、1日の立ち入り調査で駐車場周辺の4カ所から採水。うち漏水をポンプでくみ上げ、下水管に排出する地点で高濃度のセレンを、ろ過装置で処理する前の水から高濃度のヒ素をそれぞれ検出した。
     漏水を確認した10月20日から止水された22日までのポンプの稼働時間から、市は約30トンの汚染水が下水管に排出されたとみている。
     改善勧告では、セレンなどが排水基準以下となるような処理策や定期的な水質調査の実施などを求める。
     大阪市は2002年10月にも同社に対し、1997年から02年にかけて、同様の汚染水を排出したとして改善指導している。

    点滴薬取り違えで有罪判決
     点滴薬を取り違えて患者を死亡させたとして、業務上過失致死罪に問われた准看護師、元久美子被告(30)=奈良市=に対し、大阪地裁は9日、禁固1年6月、執行猶予3年(求刑禁固1年6月)の判決を言い渡した。
     角田正紀裁判官は「基本的な注意義務を怠り取り返しのつかない重大な結果を招いたが、病院の薬の保管体制にも問題があった」と述べた。
     判決によると、元被告は2001年5月5日、大阪府八尾市の今川病院に過呼吸で救急搬送された女性=当時(32)=に対し、医師から精神安定剤の点滴を指示されたが、薬棚から強心剤のアンプルを取り出して名前を確認せず誤って点滴、女性を薬物ショックで死亡させた。

    杏林大病院で医療ミスか 内視鏡検査後に女性患者死亡
     杏林大学医学部付属病院(東京都三鷹市)で10月、大腸の内視鏡検査を受けた80代の女性患者が検査の約6時間後に死亡していたことが8日、分かった。警視庁三鷹署は医療ミスの疑いがあるとして、業務上過失致死容疑で病院関係者から事情を聴いている。
     調べでは、女性は6月ごろから同病院に入院中で、10月6日午後、小型カメラを装着した管を大腸に挿入して患部を見る内視鏡検査を受け、同日午後7時ごろ死亡した。
     司法解剖の結果、女性の大腸付近に穴が開いていたことが判明。三鷹署は担当医が内視鏡の操作を誤り、大腸に穴が開いて出血、死亡した可能性があるとみている。
     病院側は8日午後、三鷹署に連絡。医師法では死亡から24時間以内に警察に届けることになっており、病院は「遺族から警察に届けないよう言われ、戸惑ったので時間がかかった。最終的に病院として届けた方がいいと判断した」と説明している。
     
  • 11/08
    <温室効果ガス>排出量、90年比で8%増に
     二酸化炭素(CO2)など地球温暖化の原因となる温室効果ガスの03年度の国内総排出量が前年度より0.4%増え、基準年の90年比で8%増となったことが環境省の速報値で8日、分かった。東京電力の一連のトラブル隠しで原発の運転が停止し、CO2の排出量が多い火力発電所に依存した影響が出た。京都議定書で日本が義務付けられた6%削減の目標からさらに開いた。
     9日開かれる環境相の諮問機関である中央環境審議会地球環境部会で報告される。
     同省によると、03年度の温室効果ガスの総排出量は13億3600万トン(CO2換算)だった。温室効果ガスの約9割を占めるCO2の排出量は12億5500万トン。この内訳は工場など産業部門が37.9%▽自動車など運輸部門が20.7%▽オフィスビルなど業務部門が15.7%▽家庭部門が13.3%――などだった。

    地震前にイオン濃度上昇? 研究者が神奈川で観測
     地震発生や火山噴火前には、地下の岩盤が破壊され、ラドンガスが放出されることにより大気中のイオン濃度が上昇するとの仮説に基づき、矢田直之神奈川工大助教授(熱工学)が8月から測定を始めた結果、8日までに、通常の数十倍の濃度が10回以上観測された。
     濃度上昇が観測されたのは、紀伊半島沖地震(9月5日)の前日、浅間山の噴火(9月23日)の前日、新潟県中越地震(10月23日)の11日前など。
     ただ濃度が上昇したのに、地震や火山活動との関係がはっきりしないケースもある。
     神奈川県厚木市の同大研究室で測定した。
     2つの地震では比較的大きなイオン、火山噴火では比較的小さなイオンの濃度がそれぞれ上昇。濃度が高いほど地震の規模が大きいとみられるという。


    9割「症状改善せず」 依然苦しむ大気汚染患者
     日本の高度経済成長期を中心に大気汚染による呼吸器疾患で公害病と認定された患者約1万8800人を対象に環境省が調査した結果、回答者の約9割が症状について「悪化」もしくは「変化しない」と答え、依然としてぜんそくなどの症状に苦しんでいることが7日分かった。
     公害病患者救済を目的とする公害健康被害補償法(公健法)が1974年に施行されて以来、同省の大気汚染患者の生活実態調査は初めて。
     ぜんそくや息切れなどが毎日出るとした患者は39%。健康を害し継続的な仕事に従事できなかったため年金がない患者も多く、46%が生活費の5割以上を障害補償費に頼っていた。
     大気汚染公害は過去のものとされ、88年の公健法改正で患者の新規認定が打ち切られるなど補償費総額は減り続けているが、被害に苦しむ患者実態があらためて浮き彫りになり、補償制度の見直しが迫られそうだ。


    9日午前零時7分ごろ、関東から近畿地方にかけて地震があり、伊豆諸島や伊豆半島で震度3を観測した。気象庁によると、震源地は東海道沖で、震源の深さは約10キロ。マグニチュードは5・4と推定される。
     
  • 11/07
    脳の状態、眼球で診断 平塚共済病院チーム
     心筋梗塞(こうそく)や不整脈でいったん心臓が停止した後に蘇生(そせい)した患者では、心停止による脳へのダメージを眼球の向きで判定できるとする研究結果を、平塚共済病院(神奈川県平塚市)の城倉健神経内科部長らが7日までにまとめた。
     眼球が上を向いている場合は、危険な状況にあるものの意識を回復する可能性が残っている。下向きだと、非常に危険な状態は脱しているが、植物状態になるなど回復の可能性は低いという。
     城倉部長らは昏睡(こんすい)患者50人を観察。眼球が上向きだった15人のうち、7人は死亡、5人は植物状態になったが、3人が意識を回復した。下向きだった11人では、1人が死亡、10人が植物状態になった。
     小脳は普段は眼球が上を向くのを抑えており、上向きになるのは小脳の機能が落ちているためで、下向きは小脳がゆっくりと回復している状態。

     
  • 11/06
    <早食い死>大会参加の主婦、のどに詰まらせ 兵庫
     6日午前11時45分ごろ、兵庫県福崎町の町立多目的ホール「エルデホール」前の広場で、めんやパンの早食い大会に参加していた同県姫路市内の主婦(38)が突然、呼吸困難になり意識を失った。病院に搬送されたが、約9時間後に死亡した。福崎署は食べ物をのどに詰まらせ死亡したとみている。
     調べでは、早食い大会は、同町などが主催した産業祭のイベント。同町特産の麦の一種「もち麦」を使った数種類の加工品をいかに早く食べるかを競った。27人が4組に分かれて出場し、亡くなった女性は最終組で参加していた。同署はイベントの運営に問題がなかったか、関係者から事情を聴いている。


    <架空請求>簡裁の法制度など悪用相次ぐ、放置すると有効に
     出会い系サイトなどの利用料支払いの架空請求で、簡易裁判所の「支払督促制度」や「少額訴訟」を悪用した新たな手口が相次いでいる。異議申し立てなどをせずに放っておくと、架空請求でも有効となる恐れがある。国民生活センターは「必ず裁判所に確認した上で、専門家に相談して」と注意を呼びかけている。
     支払督促は民事訴訟法上の手続きで、債権者が簡易裁判所に申し立て、債務者に金銭の支払いを求める制度。
     簡易裁判所は債務者の言い分を聞かずに督促の書類を作る。債務者が書類を受け取って2週間以内に異議を申し立てないと、債権者は新たに裁判所に「仮執行宣言付の支払督促」を申し立てる。その後、裁判所から債務者に書類が送られ、異議申し立てをしないと、2週間後に債権が確定してしまう。ただ、確定しても債務者は「請求異議」の訴えは起こせる。
     センターに寄せられた支払督促の相談は、8月に裁判所の書式を偽造した請求が2件、9月以降は、正式な裁判所の手続きを踏んだ請求が3件あり、いずれも未遂で終わっている。
     20代の女性は、夫あてに出会い系サイトの利用料金19万円を請求する書類が裁判所から送られてきた。夫は「請求業者のサイトは使っていない」と異議申し立てをした。その後、業者側が裁判に必要な手数料を払わなかったため、請求が却下された。
     また、少額訴訟は60万円以下の金銭支払いを請求する簡易裁判所の手続きで、原則として1回の審理で判決が出る。被告が最初の口頭弁論に出席せず、請求内容を争う書類も提出しないと、請求通りの判決が出る。
     今年4月、20代の男性会社員は出会い系サイト運営業者から、携帯電話でサイトを利用したと料金の支払いを求めて、少額訴訟を起こされた。男性は異議を申し立て、簡裁から地裁に移され審理されることになり、業者は訴えを取り下げた。同センターにはこのほか、同様の相談が6件あった。
     消費者問題に詳しい瀬戸和宏弁護士は「これまでの架空請求は放置すればよかった。しかし、裁判所の手続きを悪用した手口の場合は正反対で、たとえ身に覚えがなくても、制度にのっとった手続きを踏まねばならない」と話している。

    架空請求に“法律”の装い 「注意を」と国民センター
     身に覚えのない出会い系サイトの利用料などの支払いを要求する架空請求問題で、支払督促や少額訴訟といった裁判手続きに関する文言、書類を使った手口が増えていることが、国民生活センター(東京)に6日までに寄せられた相談などで分かった。
     一般になじみのない制度を悪用して消費者の不安をあおるのが狙いとみられ、同センターはホームページなどで注意を呼び掛けている。
     同センターによると、支払督促をうたった架空請求に関する相談は8月ごろから増え始めた。8月下旬、60代の無職男性に届いた封書には、偽物の「支払督促申立書」「起訴予告通知書」などが入っており、有料サイト利用料として約16万5000円を請求された。
     支払督促制度は、債権者の一方的な申し立てに基づき、簡易裁判所が督促状を債務者に送付。債務者が2週間以内に異議を申し立てなければ、督促に確定判決と同じ効果が生じる制度。10月には、本物の支払督促で10数万円を請求されたケースも3件起きている。

     
  • 11/05
    5日午後1時45分ごろ、東北地方の一部で震度3の地震があり、岩手県宮古で震度3を記録した。仙台管区気象台の観測によると、震源地は岩手県沖で、震源の深さは約50キロ。
     
  • 11/04
    4日午後11時3分ごろ、北海道の別海で震度4の地震があった。気象庁によると、震源地は国後島付近で震源の深さは約60キロ。マグニチュード(M)は5・7と推定される。

    4日午前3時13分ごろ、九州地方で地震があり、熊本県菊水町で震度4を観測した。気象庁によると、震源地は福岡県筑後地方で、震源の深さは約10キロ。マグニチュード(M)は4.3と推定される。
     
  • 11/03
    長子に多い強迫性障害 「一人っ子」説当たらず
     親の期待を受けやすい一人っ子に多いとされる子供の精神疾患の一つ「強迫性障害(強迫神経症)」が、きょうだいを持つ子供にむしろ多くみられる傾向が、関西医科大医学部などの分析で明らかになった。名古屋市で3日、開かれた日本児童青年精神医学会総会で発表された。
     特に同性のきょうだいを持つ長子に多く、「親が他のきょうだいと比較する」などライバルを持つ葛藤(かっとう)が原因とみられるという。
     強迫性障害は極度の潔癖性や、何度も確かめないと気が済まない確認強迫などの症状。
     三重県立小児診療センターあすなろ学園で6年間、強迫性障害と診断された4−18歳の56人のきょうだい構成を分析した結果、一人っ子は9%、2人が63%、3人が20%、4人が7%だった。一人っ子に多いとの従来の見方とは異なり、きょうだいを持つ子供の診断数が多かった。

     
  • 11/02
    「下劣で醜悪」和田被告に懲役14年 スーフリ事件
     イベント企画サークル「スーパーフリー」(解散)メンバーによる女子大生集団暴行事件で、3件の準強姦(ごうかん)罪に問われた元代表で早稲田大生だった和田真一郎被告(30)に、東京地裁(中谷雄二郎裁判長)は2日、懲役14年(求刑懲役15年)の判決を言い渡した。
     判決理由で中谷裁判長は「人間としてあるまじき下劣かつ醜悪な犯行で、誠に悪質」と述べた。
     事件では14人が起訴され、全被告が一審で実刑の判決を受けた。
     判決によると、和田被告らは昨年5月18日夜、東京・六本木の居酒屋で、パーティーの二次会に参加した女子大生を泥酔させて暴行。13年12月にも豊島区内の和田被告の自宅兼サークル事務所で、別の女子大生を泥酔させて暴行するなどした。
     単独の準強姦罪は懲役15年が最も重い刑だが、和田被告は3事件で起訴されたため、刑法の規定により懲役20年まで量刑が可能。
     過去の事件では、12年に強姦致傷罪と9件の準強姦罪に問われた男性医師が懲役15年(求刑懲役20年)の判決を受け、確定している。

    女性 19歳の中絶、50人に1人 10年前の倍
    人工妊娠中絶の実施率
    (1000人当たり。20歳未満には15歳未満の件数含む。)
    25〜29歳:14.8人
    20〜24歳:20.2人
    20歳未満:11.9人
    19歳:19.9人
    18歳:15.7人
    17歳:11.8人
    16歳:7.3人
    15歳:2.4人
     19歳の女性の50人に1人、18歳だと64人に1人の割合で15年度に人工妊娠中絶をしていたことが2日、厚生労働省の統計で分かった。10代を1歳刻みで集計したのは初めて。10代の中絶率は前年度より微減したが、10年前の約2倍と依然多かった。
     厚労省は10代女性の身体と心を傷つける中絶の減少を母子保健10カ年計画で目指しており「ショッキングな数字。学校や市民団体と協力して性に関する知識の普及啓発をしたい」(母子保健課)としている。
     この調査は昭和23年に開始、母体保護法に基づいて都道府県などに届け出があった件数を集計し、平成13年までは1−12月の年間数、14年度からは年度の数字をまとめている。
     これまで20−40代は5歳刻み、それ以下は「20歳未満」と一括集計してきたが、急増する10代の中絶実態をつかむため初めて15−19歳を年齢別に調査した。
     15年度の20歳未満の中絶は計4万475件。年齢別では19歳が約1万4600件と最も多く、18歳約1万1100件、17歳約7900件と続き、15歳未満も483件あった。
     年齢人口1000人当たりの中絶実施率で見ると、19歳はほぼ50人に1人に当たる19・9で、20代以降で最も高い20−24歳の20・2に匹敵する高率。18歳も15・7で、25−29歳(14・8)や30−34歳(13・3)を上回り、20歳前後に中絶のピークがあった。
     10代全体で見た中絶実施率は5年の6・6から13年の13・0まで急増。その後わずかに減少し、15年度は11・9だった。
     15年度の全年代を通した総件数は、前年度より約9500件減の31万9831件。
    人工妊娠中絶 妊娠21週までに人工的な方法で流産させてしまうこと。日本では「母体保護法」により、中絶を受けるための条件が決められている。1妊娠の継続や出産が身体的、経済的な理由で母体の健康を損なう恐れがある場合2暴行や脅迫によって妊娠した場合−の2つ。妊娠22週以降は「胎児は母体外で生命を保持することができる」とみなされ、中絶はできない。
     
  • 11/01
    死亡保険金は相続の対象外 遺産分割で最高裁初判断
     兄弟姉妹4人で親の遺産を分割する際、長男が受け取っていた死亡保険金も繰り入れて分割すべきかどうかが争われた家事審判で、最高裁第二小法廷(北川弘治裁判長)は1日までに「保険金は(遺産相続の対象となる)特別受益には当たらない」との初判断を示し、長男を除く3人の抗告を棄却する決定をした。
     死亡保険金の扱いは、遺産分割調停でもめることが多く、協議の大きな支障となってきた。下級審は特別受益とする例が目立ったが、最高裁の判断が示されたことで、調停での協議促進などに役立ちそうだ。決定は10月29日付。
     この家事審判は、兵庫県伊丹市に住んでいた両親が1990年に相次いで死亡し、相続人となった兄弟姉妹4人が同市の土地について遺産分割を争った。長男は計約800万円の死亡保険金などを受け取っていた。


    火力発電所8カ所で減肉 中部電力
     中部電力は1日、美浜原発死傷事故を受け経済産業省原子力安全・保安院の求めに応じ、火力発電所の配管を調べたところ、4発電所の5基、計8カ所で、肉厚が国の基準を下回っていたと発表した。
     このうち7カ所は既に修理を終え、知多発電所3号機(同県知多市)の1カ所についても年内に修理するという。
     中部電は「従来の自主点検では見つからなかった場所があった。今後は国などと安全管理の方法を検討する」と説明している。
     修理を終えた7カ所は武豊発電所3号機(愛知県武豊町)の1カ所、四日市発電所3号機(三重県四日市市)の2カ所、川越発電所3号系列(三重県川越町)の4カ所。
     8カ所とも弁や流量測定のため配管を細くしている部分で、最も削れていた配管は、基準値を4.66ミリ下回っていた。
     今回は中間段階の結果。運転開始後20年以上の火力発電所の検査は、約1400カ所の半数を終え、年内に終了。20年未満の発電所の約1900カ所については、来年4月までに終えるという。
     
  • 10/31
     
  • 10/30
    漏水からセレン、ヒ素 OAP駐車場、下水道へ
     土壌などの重金属汚染を隠し、複合施設「大阪アメニティパーク」(OAP、大阪市)のマンションを分譲したとして、宅地建物取引業法違反容疑で大阪府警の家宅捜索を受けた三菱地所と三菱マテリアルは30日、OAP内の地下駐車場で漏水があり、環境基準の1600倍(排出基準の160倍)のセレンと20倍(同2倍)のヒ素を検出したと発表した。
     漏水はそのまま下水道に流され、報告を受けた大阪市は下水道法違反の疑いもあるとして調査している。
     両社によると、台風23号の影響で20日から22日にかけ、OAPタワーの地下駐車場で漏水が発生。漏水の水質を調べたところ、25日に環境基準を大幅に上回る結果が分かった。大阪市には28日に報告したという。
     大阪市土壌水質課は「ほかの下水とともに希釈されているだろうが、排水溝で排出基準を超えていれば、下水道法に違反している可能性がある」と話している。

     
  • 10/29
    本震とペアの断層動く 27日発生のM6.1地震
     国土地理院(茨城県つくば市)は29日、新潟県中越地震で27日に起きたマグニチュード(M)6.1の余震について、北東−南西方向に長さ約9キロ、幅約5キロ、傾斜角34度の断層面が約50センチずれたとする断層モデルを発表した。
     23日に起きたM6.8の本震の断層から東約10キロに位置し、同じメカニズムで本震の断層に直交しているペアの断層だという。
     直交するペアの断層は「共役断層」と呼ばれ、横ずれ断層では1997年の鹿児島県北西部の地震などで見つかった例があるが、今回のような逆断層型では国内初の確認例。観測精度が上がったためで、世界的にも珍しいという。
     本震の断層モデルは、長さ21キロ、幅10キロで深さ2.8キロから西側に下がる断層が、最大1.8メートルずれたとされる。
     この時は同県守門村に設置した基準点が北西に約20センチ移動、約9センチ沈下していたが、27日の余震では、逆に北東方向へ約5ミリ移動、約3センチ隆起したことを確認。
     この変動から余震の断層モデルを推定すると、深さ約10キロから、本震断層とは逆に東側に下がる断層モデルとなった。
     双方の断層は、直角に交わる形で向き合っていることになるが、余震の震源分布とも一致した。
     同院地理地殻活動研究センターの津沢正晴課長は「本震と余震の断層面は別だが、この付近の地殻にかかる力は同じのため発生のメカニズムも同じで、ペアの断層だ」としている。
     
  • 10/28
    新たに4人が急性脳症 全員がスギヒラタケ摂取
     秋田県は28日、新たに県内で男女4人が急性脳症を発症したと発表した。全員スギヒラタケを食べており、うち3人は腎臓に持病があった。4人は入院中という。
     県健康対策課によると、4人は湯沢市の病院で診察を受けた60代の男性1人と、大曲市で診察を受けた70代から90代の女性3人。4人は9月下旬、意識障害や両足の脱力などを訴えた。
     これで県内の発症者は計22人になった。このうち腎臓に障害のあった患者と、スギヒラタケを食べていた患者はどちらも20人。

    楽天とTUTAYAでポイント相互交換が可能に
     レンタルビデオ店「TUTAYA」を展開するカルチュア・コンビニエンス・クラブ(CCC)と、インターネット上の商店街を運営する楽天は28日、利用した際にたまるポイントの相互交換を11月から始めると発表した。双方の会員の利便性を高めるのが狙い。
     会見したCCCの増田宗昭社長は、楽天が表明しているプロ野球の新球団が実現すれば、TUTAYAのポイントで観戦チケットがもらえるサービスなども検討していることを明らかにした。
     CCCのポイントサービスにはローソンなども参加しており、利用できる店舗数は約2万2300店。楽天のネット上の商店街には約3万店舗があり、計5万2300店で相互交換できる。
     
  • 10/27
    27日午後9時27分ごろ、和歌山県で震度3の地震があった。大阪管区気象台によると、震源地は紀伊水道で震源の深さは約40キロ。
     
  • 10/26
    超新星爆発で気候変動か 太平洋深海底で痕跡発見
     太平洋の深海底にある約280万年前の地層に、星が進化の最期に爆発する「超新星爆発」で宇宙空間にまき散らされた放射性同位元素が多く含まれていることを、ドイツとオーストリアの共同研究チームが26日までに突き止めた。
     約280万年前は気候が地球規模で大変動した時期で、チームは「超新星爆発で強まった宇宙線が雲の形成を促し、気候変動を引き起こした可能性がある。生物の進化に影響を与えたかもしれない」としている。
     超新星爆発の痕跡が見つかったのは北緯9度、西経146度の太平洋東部にある水深4,830メートルの海底。チームは1976年にドイツの調査船が採取したマンガン鉄の堆積(たいせき)層の一部を詳しく調べた。
     この堆積層は100万年に数ミリずつ成長する。分析の結果、約280万年前の層に鉄の放射性同位体で、地上では生成されることがなく、超新星爆発で大量にできるとされる鉄60が豊富に含まれていることが分かった。
     鉄60の量から爆発は数十パーセク(天体に関する距離の単位。1パーセクは3.26光年)離れた宇宙空間で起きたと推定される。放出された粒子は数十万年にわたって押し寄せ、地球に降り注ぐ宇宙線が約15%増えたという。宇宙線が増えると大気の低層で雲が増えるという説がある。
     一方、約280万年前は北半球で氷河期が始まり、アフリカで寒冷化や乾燥化が始まった時期に当たる。アフリカではこれを機に植物の種類が一変、約250万年前には人類の祖先となるヒト属が出現した。
     研究チームは「超新星爆発は気候変動の引き金となり、人類の進化にも影響した可能性がある」と指摘している。

    データ改ざん新たに14件 関電、単純ミスは約8000件
     関西電力の火力発電所検査データ改ざん問題で、数値をねつ造、改ざんしたケースが新たに14件見つかったことが26日明らかになった。関電は5月に87件の改ざんを発表しており、合計で100件を超えることになった。26日午後に関電が正式に発表する。
     改ざんは、計測値を基準内に収まるように書き換えたり、基準値を変えるなどの悪質なものだった。また、単純な転記の誤りや誤記などは合計約8000件に上った。
     経済産業省は関電からの報告を受けた上で、立ち入り検査を実施、火力発電所担当者の免許はく奪などの行政処分を検討する。
     中川昭一経産相は、閣議後の会見で「(経営陣の責任については)公益性の高い企業として、ご自身でどう判断されるか見ていきたい」と述べた。
     
  • 10/25
    <中絶薬>「ミフェプリストン」健康被害懸念と警告 厚労省
     厚生労働省は25日、国内では未承認の飲む妊娠中絶薬「ミフェプリストン」(一般名)について、欧米では医師のみが処方できる医薬品で、安易に個人輸入するのは健康被害が懸念されるとして、医師の処方が確認された場合以外は個人輸入を認めない方針を決めた。厚労省のホームページ(HP)上で注意喚起し、日本医師会などに健康被害の実態把握の協力を依頼した。
     同省によると今年6月、四国で20代の女性が服用し出血が止まらず、医療機関にかかるなどの健康被害があった。この薬はインターネットの個人輸入代行業者がHPで宣伝していることもあり、医師らから安全性について、問い合わせが厚労省に寄せられていた。

    「のむ中絶薬」のまないで 厚労省が警告、輸入制限も
     国内未承認の「のむ中絶薬」がインターネットを通じた個人輸入で出回り、健康被害が懸念されるとして、厚生労働省は25日、医師の処方なしで輸入できないよう規制すると発表した。自己責任で輸入する薬へのこうした措置は異例。
     日本産科婦人科医会などに対しても健康被害があれば保健所に報告するよう要請、実態把握に乗り出すとともに、ホームページにこの薬の「Q&A」を掲載し「ネットで入手して安易に使わないで」と呼び掛けた。
     同省の発表によると、この薬はフランスで開発された「RU486」(成分名ミフェプリストン)。米国やフランスでは承認薬として医師の監視下で使われている。
     国内では2、3年前から「息隠」という中国製品がインターネットの個人輸入代行業者のページで宣伝されるようになった。代金は中絶1回分で1万円程度。

     
  • 10/24
    21キロの断層1・8mずれる 国土地理院の解析結果
     新潟県中越地震は、長さ(南北方向)約21キロ、幅(東西方向)約10キロの断層が最大1・8メートルずれて発生したことが、国土地理院(茨城県つくば市)の24日までの観測で分かった。
     衛星利用測位システム(GPS)が同日正午までにとらえた地殻変動データから、地下で動いた断層を推定。断層面は水平面に対し、北西側が深くなるように53度傾き、最も浅い部分が地表から約2・8キロ、最深部が約11キロと分かった。
     地理院の当初の解析では南東側が深いとみられたが、垂直方向の変動データなどから、逆に南東側が浅く北西側が深いと判断した。横ずれはほとんどなく地表方向にずり上がったとみられる。
     新潟県内の水平方向の動きでは、守門村が北西に約20センチ、湯之谷村が北西に約5センチ移動。柏崎市内の2地点は南東に約5・5センチと約4・5センチずれ、震源域の東西から圧縮力がかかっていたことが分かった。小千谷市は圧縮で押し出されるように南西へ約9センチ動いた。
     垂直方向では小千谷市が約24センチ隆起し、守門村で約9センチ沈下。地殻変動は長野県や関東北部から福島県まで広範囲に及んでいた。
     地理院は「地表に断層は現れていないが、今回の解析結果から、震源の断層は南側の十日町断層帯の延長にある可能性もある」としている。
     
  • 10/23
    「逆断層タイプ」と気象庁 震度6強クラスの余震も
     新潟県中越地方の地震を受け、気象庁の山本雅博地震津波監視課長が23日夜、記者会見し、午後5時56分ごろに新潟県小千谷市で震度6強を観測した地震について「北西・南東方向に圧力軸を持つ『逆断層タイプ』とみられ、この付近で一般的に発生する地震のパターンではないか」と説明した。
     山本課長は「内陸部で起こる震源の浅い地震は、たて続けに余震が続くことがある。今後も余震活動は活発な状態が続き、震度6強になるような余震が起こる可能性もある。今後も1週間程度は余震への注意が必要」と述べた。
     また「北陸や関東では相次ぐ台風などによる大雨で地盤が弱くなっており、がけ崩れへの注意が必要だ」と警戒を呼び掛けた。


    高校生が水害被災地で奮闘 震災で生まれた環境防災科
     台風23号で堤防が決壊し、市街地が大規模に冠水した兵庫県豊岡市に23日、同県立舞子高校環境防災科(神戸市垂水区)の生徒らがボランティアとして駆け付け、床上浸水した施設の清掃や後片付けに奮闘した。
     同科は1995年の阪神大震災の経験を踏まえ、実践的な防災知識を学べる全国初のコースとして、兵庫県が2002年4月に開設。課外活動として復興ボランティアをするのは今回が初めてだ。生徒らは「少しでも被災地の役に立ちたい」と張り切っている。
     「よーし行くぞ」「こっちこっち」。約2メートルの高さまで浸水した豊岡市庄境。水が引いた集会所、市立総合隣保館で同科の1年から3年の生徒18人が屋内から泥だらけのソファや本棚、机を次々と運び出していく。
     引率の三浦巡教諭(40)は「これまで教室でボランティア論などの授業はしているが、実地体験はなかった。頭だけでなく体で学んでくれれば」と目を細めた。


    ジャムにかびで回収 セイコーマート公表せず
     コンビニエンスストアのセイコーマート(札幌市)の自社ブランド製品「ブルーベリージャム」にかびが生えているのが見つかり、約3300個を回収していることが23日、分かった。同社は公表していなかった。
     同社や札幌市によると、ジャムはポーランドの食品会社に製造を委託した。7月に入荷した約2万900個を倉庫で保管。運搬中、誤って落下し瓶が割れるなどした物は除いたが、確認漏れがあり、ふたが緩んだものが店頭に出てしまったという。
     8月30日、札幌市東区の店舗で、ジャムを買った男性客から「ふたを開けると、かびが生えていた」と苦情があり、同社は翌日、札幌市保健所に届けた。販売を停止した9月1日まで北海道と茨城、埼玉両県で販売したという。
     保健所は食品衛生法に基づき、販売中止と回収を文書で指示したが、公表は企業の判断に任せたという。同社は「これまでに3件の苦情を受けているが、健康上に被害があったとは聞いていない。公表しなかったことは今後の反省材料にしたい」としている。
     
  • 10/22
     
  • 10/21
    義務教育費廃止に反対 ノーベル賞受賞者ら22人
     ノーベル賞受賞者の小柴昌俊東大名誉教授や野依良治理化学研究所理事長、江崎玲於奈芝浦工大学長ら有識者22人が21日、国・地方財政の三位一体改革で、全国知事会など地方6団体が廃止を求めている義務教育費国庫負担制度の維持を求める緊急メッセージをまとめ、細田博之官房長官と中山成彬文科相に提出した。
     メッセージは「教育改革は必要だが、憲法で保障されている教育の機会均等という義務教育の根幹を揺るがせてはならない」と指摘。
     同負担制度について「日本の将来にどのような影響を及ぼすかの検証を抜きに、財政論から安易に廃止してはならない」としている。


    女性は飲みすぎにご注意を アルコール性肝障害が急増
     大量の飲酒が原因のアルコール性肝障害で入院した患者のうち、女性の占める割合が急増する傾向にあることが、慶応大病院消化器内科の堀江義則講師らによる全国調査で分かった。福岡市で開かれている日本肝臓学会で21日、発表した。
     女性は男性よりも少ない飲酒量、短い期間で肝障害になりやすいほか、治療しても再発しやすいとされる。堀江講師は「女性の社会進出などで飲酒の機会が増え、飲みやすい酒類も多くなった。今後も患者の増加が予想され、女性向けの節酒、断酒指導が必要になるだろう」と話している。
     堀江講師らは、全国の医療機関約1200施設を対象に、1998年から2002年までの5年間にアルコール性肝障害で入院した患者についてアンケートを行った。
     患者全体に占める女性の割合は98年は9・3%だったが、02年には16・5%に。アルコール性肝障害とウイルス性肝炎を併発した人でも女性の割合は5・4%から10・6%に倍増した。


    「廃止考えてない」と業界 プリペイド式携帯禁止に当惑
     自民、公明両党がプリペイド式携帯電話の販売を禁止する法案の今国会提出を目指すことで20日、一致したのを受け、通信事業者には「廃止は考えていない」(最大手のボーダフォン)などと当惑が広がった。
     総務省と通信業界は利用者の本人確認を徹底する犯罪防止策を同日、発表する予定だったが「様子を見たい」(総務省)と急きょ、取りやめた。
     総務省によるとプリペイド式は約270万人が利用。塾通いの子に持たせるなどの需要があるほか、欧州にはプリペイド式が主流の国もある。廃止は利用者への影響が大きく「犯罪防止策を充実しながら継続するのが現実的ではないか」などの疑問の声も出ている。
     約37万台の契約を持つKDDIは「法案の詳細が分からず、今後のことは何ともいえない」という。同社の小野寺正社長は従来「短期滞在の外国人などに適している。現段階で廃止の考えはない」としていた。
     
  • 10/20
     
  • 10/19
    電話加入権料を10年にも廃止へ 総務相の諮問機関が答申
     情報通信審議会(総務相の諮問機関)は19日、NTT東西地域会社の固定電話の契約時に必要な加入権料(施設設置負担金)について、段階的に廃止するよう麻生太郎総務相に答申した。NTT東西は2010年にも加入権料を撤廃する方向で検討を進め、月内にも発表する方針だ。
     現在7万2000円(税抜き)の加入権料を5年程度かけて徐々に金額を引き下げ、最終的には廃止する方向だ。
     NTTは、これまでに徴収した4兆円以上に上る加入権料の払い戻しは「一時金である」として応じない構えだ。しかし、加入権は市場で売買されているほか、企業も無形固定資産として計上しており、このまま廃止されれば既存契約者の反発は必至だ。
     答申では、加入権料について「契約者数が増えていた時代にはネットワーク拡張のための資金調達という観点から一定の意義があったが、近年は契約者数が減少して意義が失われている」と指摘した。
     また、KDDIやソフトバンクグループが、加入権料が不要のサービスを開始することで「NTT東西にとっては競争対抗上の観点から、早期に見直す必要が高まってきており、新規加入の妨げとなる加入権料の廃止は容認するべきだ」としている。

    冬の富士山、微小地震が急増 噴火とは無関係
     冬の間、富士山の山頂付近で起きる微小地震が昨冬、急増していたことが気象研究所(茨城県つくば市)と防災科学技術研究所(同)の観測で分かった。震源はいずれも浅く、地下水が急激に冷えて凍り、膨張するため起きると考えられ、噴火につながるものではないという。
     気象研究所の高木朗充研究官は「将来、マグマの活動で噴火につながる微小地震が増えた場合と区別するため、今回の地震発生メカニズムを詳しく解明する必要がある」と話している。19日からの静岡市での日本火山学会で報告した。
     高木研究官によると、山体内の水分凍結で微小地震が起きたケースは1970年代に浅間山でもあった。今回観測されたものは最大でマグニチュード(M)0・1と、この種の地震としては大きかったという。
     山頂付近で発生したと推定される地震のうち、揺れが一定以上のものは、2002年10月−03年4月が13回だったのに対し、03−04年の同じ期間では147回に達した。震源が特定できたのは5回で、標高2700−3300メートル付近の山体内だった。
     気温変動との関係を調べたところ、明け方にかけて気温が短時間で10度以上低下し、氷点下20度以下になった場合に多発する傾向があり、水分の凍結が関係しているとみられた。
     ただ、厳冬期の1月より2、3月の方が多く、気象条件だけでは急増の説明はつかないなど、詳しいメカニズムの解明はこれからだという。
     
  • 10/18
     
  • 10/17
    <自殺者>ニコチン濃度高く 解剖例調査で判明
     たばこを吸う習慣がある人のうち、自殺した人の血液中のニコチン濃度は、事故や病気で死亡した人に比べ約3.5倍も高いことが、高知大医学部の守屋文夫助教授(法中毒学)らによる司法解剖例の調査でわかった。自殺とニコチン濃度の関係を調べた研究は初めてという。守屋助教授は「たばこの本数が異常に増えれば、自殺に走るサインの可能性がある」と注意を呼びかけている。
     高知大病院で02年10月〜03年12月に実施した司法解剖のうち、腐敗が進んでいない31例の遺体について、血中のニコチン濃度を調べた。
     喫煙の習慣があったのは13人。このうち、自殺した8人(男性6人、女性2人)の濃度は血液1リットル当たり65.1〜205マイクログラム(マイクロは100万分の1)だったのに対し、その他の5人(男性4人、女性1人)は同4.4〜62.1マイクログラムで、顕著な差があった。平均値では約3.5倍も違った。ニコチンは肝臓で分解されるため、血中濃度をみれば死亡直前の喫煙状況がわかるという。
     守屋助教授によると、ニコチンは精神を安定させる作用がある一方、吸い過ぎると、逆に気分が落ち込み、自殺の引き金になるとも考えられるという。うつの状態から逃れようとたばこを吸い過ぎ、自殺に走ったケースもあるとみられる。


    がん放射線治療の精度向上 中枢神経近くも可能 放医研開発
     がん細胞を放射線で除去する放射線治療の際、照射停止の速度を大幅に短縮した世界最速の「高速ビーム遮断法」を文部科学省所管の独立行政法人、放射線医学総合研究所(千葉市)が開発した。照射の停止操作をしてから実際に停止されるまでの時差が解消されるため、正常組織を損なわずに悪性腫瘍(しゆよう)だけをより正確に狙い撃ちすることが可能になり、これまで照射を見合わせていた中枢神経近くの腫瘍にも適用できる見通しという。臨床実験などを通じて数年内の実用化を目指している。
     同研究所では平成6年から、シンクロトロンと呼ばれる円形の加速器を使って炭素線(放射線)を光速の約70%に加速した後、腫瘍に照射する治療を行ってきた。
     しかし、肺がんや肝臓がんの治療では、照射部位が患者の呼吸によって動くため炭素線を止めても現実の停止位置に誤差が生じ、わずかではあるが、正常細胞にまで照射し死滅させてしまう欠点があった。また、中枢神経近くにできた脊索腫や脳腫瘍については、周囲の組織を傷つける恐れがあるため、放射線治療を見送るケースが少なくなかった。
     今回の新手法は、同研究所重粒子医科学センターの山田聰・加速器物理工学部長らのグループが開発。炭素線の取り出しに使われる高周波電場と炭素線の加速・減速に使われる高周波電場を同時に停止することで、炭素線の停止開始から実際に止まるまでの時間を従来の約20分の1にあたる100万分の50秒にまで短縮した。
     「感覚的には手術に使うメスをレーザーメスに代えるぐらい飛躍的に精度が向上する。より精密な線量のコントロールによって、これまで足踏みしていた中枢神経近くの腫瘍には特に有効だ」(野田耕司・主任研究員)という。
     国内のがん治療は現在、放射線治療と抗がん剤投与、外科手術による摘出の3つに大別されるが、いずれも副作用や技術面で問題をかかえ、決定的な治療法は確立されていない。今回の高速ビーム遮断法は放射線がん治療分野で、世界的にも注目されている。

    17日午前2時19分ごろ、千葉、茨城、栃木の各県で震度3の地震があった。また、同3時54分ごろにも福島、茨城、栃木、千葉各県で震度3の地震があった。気象庁によると、いずれも震源地は茨城県沖で、地震の規模はマグニチュード(M)5・6。震源の深さは午前2時19分が約40キロ、同3時54分が約30キロ。
     
  • 10/16
    16日午後1時41分ごろ、和歌山県の海南と下津で震度3の地震があった。大阪管区気象台によると、震源地は和歌山県北部で、震源の深さは約10キロ。地震の規模はマグニチュード(M)3・8と推定される。

    16日午前7時45分、岩手県の安代で震度3の地震があった。気象庁によると、震源地は青森県三八上北地方、震源の深さは約10キロ。マグニチュード(M)は4・2と推定される。
     
  • 10/15
    軍艦島で屋上緑化調査 最大22・5度の温度差
     長崎大工学部の後藤恵之輔教授(土木工学)のグループが、30年前に閉山し無人となった炭鉱の島「端島」(長崎県高島町、通称軍艦島)で屋上緑化の調査を行ったところ、緑化した屋上と、していない屋上では最大約22・5度の温度差があることが分かった。後藤教授らが15日、記者会見し発表した。
     調査は隣り合った9階建ての鉄筋コンクリートのアパート2棟を使って行われ、雑草で緑化された屋上と緑化されていないコンクリートの屋上を比較。屋上の表面温度を赤外線映像で計測したところ最大約22・5度の差があり、最上階の室内では最大1・3度の温度差があった。
     後藤教授によると、軍艦島の屋上緑化は1963年ごろ本格化し、日本でも初期の屋上緑化といえるという。


    15日午後1時9分ごろ、沖縄県与那国町で震度5弱の地震があった。気象庁の観測によると、震源地は与那国島近海で、震源の深さは約83キロ。マグニチュード(M)は6・6と推定される。

    はしか、風疹2回接種へ 予防接種検討会が初会合
     予防接種の実施法や制度面の見直しを進める厚生労働省の検討会の初会合が15日午前、開かれた。厚労省は、はしか=麻疹(ましん)=と風疹(ふうしん)混合のMRワクチンの2回接種などを提案。2006年の予防接種法改正に向け、専門家らが検討する。
     はしかは、子供の予防接種率が上がり患者数が減っているが、年間10万−20万人の患者が出ていると推定され、学校などでの集団発生も続いている。風疹では、妊娠初期に妊婦が感染し子に障害が出る先天性風疹症候群が増加傾向にある。
     
  • 10/14
    北海道で14例目のBSE
     農水省は14日、北海道生まれで生後48カ月で死んだ雌のホルスタインが、牛海綿状脳症(BSE)と確認されたと発表した。国内のBSE感染牛は14頭目。死んだ牛の検査でBSE感染が確認されたのは今年3月以来、2頭目。
     農水省によると、この牛は2000年10月に北海道鹿追町で生まれた。今月11日に、死んだ牛を対象とした1次検査(エライザ法)で陽性となり、動物衛生研究所(茨城県つくば市)で詳しい検査を行い、感染が確認された。
     国内では全頭検査とは別に、今年4月から全都道府県で生後24カ月以上の死んだ牛を対象にBSE検査を実施している。
     
  • 10/13
    13日午後6時31分ごろ、鳥取県西部と島根県東部で震度3の地震があった。大阪管区気象台によると、震源地は島根県東部で、震源の深さは約10キロ。地震の規模はマグニチュード(M)3.7と推定される。

    2歳男児が虫歯治療中死亡 舌でのどふさがり窒息
     大阪歯科大病院(今井久夫院長、大阪市中央区)で7月、2歳の男児が虫歯の治療中に舌でのどがふさがる舌根沈下を起こし窒息死していたことが13日、分かった。
     男児は下あごに障害があり舌根沈下を起こしやすい状態だったといい、治療開始後、数分で容体が急変したという。病院は大阪府警東署に通報、同署は業務上過失致死の疑いもあるとみて調べている。
     同病院によると、男児は7月13日に来院。小児歯科の主治医が、両親から障害の説明を受けた後、歯科衛生士らと治療を開始。その後、付き添っていた母親が、男児が呼吸していないことに気付き、医師らが心臓マッサージなどを施したが、移送先の別の病院で同日夕、死亡が確認された。
     病院の内部調査で舌根沈下による窒息死と判明した。医師は男児が元気だったため、舌根沈下が起きても、のどがふさがらないようにする管を通すなどの処置は不要と判断したという。
     今井院長は13日、記者会見し「お子さんが亡くなられたという事実は重く受け止めているが、医療ミスがあったとの認識はない」とコメントした。
     
  • 10/12
    最古級の石器、さらに70点 9万年前の地層から出土
     長崎県平戸市教育委員会は12日、同市山中町の入口遺跡の約9万年前とみられる地層から、中期旧石器が新たに約70点出土したと発表した。同遺跡からは2002年、同期の石器24点が出土しており、日本最古級とされた岩手県宮守村の金取遺跡(8万5000年前−5万年前)に並ぶ時代の石器として関係者が注目していた。
     同教委は今年6月1日−7月23日、前回の地層とほぼ同じ場所約93平方メートルを調査。深さも前回とほぼ同じ約1メートルの地点から舟形状石器やスクレイパー(削器)など約計70点が出土した。
     これまでの入口遺跡の調査で、石器3点が出土した約10万3000年前の地層からは、今回は出土しなかった。
     同教委は「今回の出土は、前回の時代研究をさらに裏付けるものとみられる」と話している。
     
  • 10/11
     
  • 10/10
    <関西電力>火力発電所の配管2カ所で肉厚不足
     関西電力は9日、火力発電の姫路第一発電所5号機(兵庫県姫路市)で、安全確保のための国の技術基準に必要な肉厚を0.03ミリ下回る配管が2カ所で見つかった、と発表した。
     関電によると、肉厚不足だったのは、排熱を回収して再利用するための炭素鋼配管。計算上必要な肉厚は15.53ミリだが、実測値はいずれも15.5ミリだった。関電は今月3日からガスタービンを停止して検査しているが、配管を取り換えるため運転の停止期間を延長する。同発電所6号機でも、配管1カ所で肉厚不足が見つかっており、取り換え工事をしている。

     
  • 10/09
    <電話加入権>2011年めどに廃止へ NTT東西
     NTT東日本、西日本は8日、新たに電話を設置する際に必要な施設設置負担金(電話加入権)を2011年をめどに廃止する方針を固めた。加入権設定の目的だった電話網の整備がほぼ完成したと判断したためで、これまでに受け取った負担金は一時金であるとして返金に応じない方針。加入権は市場で売買されているほか、企業会計上は、価値が劣化しない無形固定資産として計上されており、廃止によって加入権が無価値になると、影響が大きい。
     このため、総務省はNTT東西に対し、加入権獲得のために必要な現行の負担金7万5600円を06年度以降5〜6年かけて段階的に引き下げていくよう求めるほか、06年度から企業が加入権を減価償却できるように財務省に要望するなど対策を講じる方針だ。
     関係筋によると、総務省の情報通信審議会電気通信事業部会は19日に「NTT東西が加入権廃止も選択肢とした見直しを欲するのであれば、それは受忍されるべきだ」との答申を出す。新電電が加入権のいらない固定電話サービスを今冬から開始するなど、通信業界の競争が激化しているため、NTT東西は答申を受け、月内に廃止を最終決定する見通し。
     加入権による収入は、電話局から加入者までの電話線の建設に充てられてきたため、利用者側には「国民の共有財産を建設するための利用者からの借金」との見方も根強く、廃止には利用者の強い反発が出ることも予想される。企業側は日本経団連が「廃止は妥当」と結論付けるなど受け入れる姿勢だが、加入権が無価値になった場合の企業負担は軽くはない。
     加入権は現在、譲渡や質入れも可能。民間の加入権売買業者の販売価格は1万円台に低迷しており、買い取りをやめた業者も多い。加入権を取引する業者で作る全日本電話取引業協会は「加入権保有者が今後も何らかのメリットを受けられるようNTTと交渉していく」と話している。

     
  • 10/08
    <浅間山>火口底温度、最高の555度に
     防災科学技術研究所(茨城県つくば市)は8日、群馬・長野県境の浅間山(2568メートル)の火口底温度が00年以降では最高の555度に達していると発表した。航空機に搭載した赤外線映像装置で7日午前に観測した。火口底近くにマグマがあることを示しており、同研究所は「当面は火山活動が続くだろう」と話している。
     同研究所は、浅間山で火山性地震が頻発した00年9月から、火口底の温度観測をしてきた。これまでの最高は02年8月の435度だった。
     一方、国土地理院(同)は同日、9月16日に火口内部で確認した溶岩の噴出量は約90万立方メートルだったと発表した。噴出に伴いドームができたが、その後の噴火でドームは姿を消している。


    8日午前4時26分ごろ、北海道から北東北にかけて地震があり、北海道の浦河などで震度3を観測した。気象庁によると、震源地は10勝地方南部で、震源の深さは約60キロ。マグニチュード(M)は5・1と推定される。
     
  • 10/07
    1年4カ月ぶり50%割れ 8月の景気動向指数
     内閣府が7日発表した8月の景気動向指数(速報値)は、景気の現状を示す一致指数が38・2%となり、景気が上向いているかの分岐点となる50%を昨年4月以来1年4カ月ぶりに下回った。
     一致指数を構成する指標のうち大口電力使用量や百貨店販売額、鉱工業生産指数などがマイナスとなったためで、景気回復ペースの鈍化を示した形となった。
     内閣府は、台風の上陸が相次ぎ、鉄鋼などの生産・出荷や、百貨店の客足が鈍るという一時的な要因によるものと分析。「一致指数は改善の動きが続いている」との基調判断を維持した。
     景気動向指数は、景気循環の「山」「谷」を判定する基準になっている。暫定的に2002年1月を谷としている今回の景気拡大期間は2年7カ月に達したことになり、内閣府は1950年代の「神武景気」(2年7カ月)に並んだ可能性が高いとしている。
     景気の先行きを示す先行指数は72・2%となり、12カ月連続で50%を超えた。景気実態よりも遅れて動く遅行指数は16・7%で2カ月連続で50%を下回った。
     景気動向指数は複数の経済指標を3カ月前と比較。プラスだった指標の割合から景気の方向性を総合的に判断する。

    7日午後10時1分ごろ、東北から関東にかけて地震があり、茨城県の大子で震度3を観測した。気象庁によると、震源地は鹿島灘で、震源の深さは約60キロ。マグニチュードは4・2と推定される。

    研究用原子炉が自動停止 被ばくや環境への影響なし
     文部科学省に入った連絡によると、7日午前10時55分、日本原子力研究所大洗研究所(茨城県大洗町)の材料試験炉JMTRが運転中に自動停止した。従業員の被ばくや環境への影響はないという。原研が原因を調査している。
     同省によると、JMTRは定期検査中で、原子炉の燃料棒を入れ替える作業をしていた。計29本ある燃料棒を抜き取り、新しい燃料棒数本を入れた段階で、制御棒の効き具合などを調べる特性試験をするために運転していたところ、照射試験設備で警報が出て、制御棒が自動的に降り停止したという。
     JMTRは原子炉で発生した中性子を試料に照射してさまざまな試験をする施設。

    6日午後11時40分ごろ、東北地方から中部地方の広い範囲で地震があり、茨城県南部と埼玉県南部で震度5弱を観測した。関東地方の震度5以上は、2002年2月、茨城県沖を震源とする地震で、同県で震度5弱を記録して以来。気象庁によると、震源地は茨城県南部で、震源の深さは約66キロ。マグニチュード(M)は5.7と推定される。
     
  • 10/06
    圧力抑制プールから異物 志賀原発1号機
     北陸電力は6日、定期検査中の志賀原発1号機(石川県志賀町、沸騰水型、54万キロワット)の圧力抑制室のプール底で、ひもやテープ、金具などの異物が46点見つかったと発表した。
     同プールには約2000立方メートルの水があり、事故時の緊急炉心冷却装置(ECCS)の水源となるが、安全上の問題はなく、既に回収したという。
     プールの清掃は1999年の定期検査以後は実施していなかった。今回見つかった異物は、その後の検査で仮設の照明器具を設置した際に使用し、作業員が落としたものと考えられる。今回の検査で潜水作業員がプール底の鉄さびを清掃中に発見、回収した。
     北陸電力は、物品の管理や作業員教育の徹底を図るとしている。

    必要肉厚以下の配管使用か 福島第一原発、交換せず
     運転中の東京電力福島第一原発5号機で、2003年2−9月の定期検査で配管の肉厚の余寿命が0.8年とされながら現在まで交換されていない配管があったことが6日、分かった。
     福島県は、計算上はすでに必要肉厚を0.1ミリ以上下回っている可能性があるとして、経済産業省原子力安全・保安院に見解を求めた。
     東電は「該当部分の肉厚は十分確保されている」などとして安全上問題ないとしており、11月1日からの定期検査で、配管を取り換える予定。
     県によると、問題の配管は炭素鋼で、約140度の熱水が流れており、年に0.6ミリ減肉が進むとされている。必要肉厚は3.8ミリで、03年2−9月の定期検査では4.3ミリ。現在3.7ミリ以下になっている可能性があるという。
     東電は「該当部分は配管内の圧力が低く、肉厚は0.3ミリまで耐えられる。原子力安全・保安院も了解している」と話している。
     東電は美浜原発事故を受け「減肉管理は適切に行っている」と県に説明していたが、県は各プラントごとにデータを求めていた。

    百年後の夏は大雨続き? 降水量20%増と気象庁温暖化予測
     温暖化の影響で100年後の夏には、北海道を除いて全国的に降水量が20%以上増加し、北陸、山陰、九州北部では一回に降る雨の量も大幅に増えるとする予測結果を、気象庁気候情報課の石原幸司係長らのグループが6日までにまとめた。
     福岡市で開催の日本気象学会で報告。本年度中に気象庁が公表する「地球温暖化予測情報」に盛り込む。
     予測は、気候変動に関する政府間パネル(IPCC)によるシナリオのうち、温室効果ガスの排出が今後も比較的高水準で続くケースを採用。気象研究所が開発した地域気候モデルで、1981−2000年とその100年後の2081−2100年の6−9月の気象を計算、比較した。
     その結果、この間の1カ月の平均降水量は、北海道を除くほぼ全国で20%以上も増加。一回に降る雨の量を表した降水強度も、九州南部を除いて全国的に約20%増加するが、特に北陸、山陰、九州北部ではより強くなる傾向が出た。
     これは、異常気象をもたらすエルニーニョ現象の発生時に似た大気の変化が起き、暖かく湿った空気が日本に入り込みやすくなるためで、降水量の増加だけでなく、梅雨明けも遅くなるという。

    6日午前7時10分ごろ、沖縄県の宮古島西仲宗根で震度3、宮古島で震度2、多良間島で震度1の地震があった。気象庁によると、震源地は宮古島近海で、震源の深さは約50キロ。マグニチュード(M)は4.4と推定される。
     
  • 10/05
    防犯劇ヒント…「名字言ってみろ」 オレオレ詐欺撃退
     「オレオレ詐欺」とみられる不審な電話を受けた東京都文京区の無職の男性(73)が、警察が企画したオレオレ対策の「防犯劇」を見ていたことから犯行を見抜き、教わった通りに「うちの名字は」と迫って相手の男を撃退していたことが5日、分かった。
     男性は「電話の男は、劇と同じで実に“名演”だった。劇を見ていなかったらだまされるところだった」と警察に感謝の言葉を寄せた。
     警視庁本富士署によると、9月28日午後、男性の妻(71)が「おれだよ」とかかった電話を、おいからと勘違い。妻が1人でないと気付いた男はいったん電話を切ったが、翌日になって「友人の保証人になってしまった。相談に乗ってくれないか」と「本題」を切り出した。
     妻の話で「これが劇で見たオレオレ詐欺か」と気付いた男性が、教わった通りに「うちの名字を言ってみろ」と問いただしたところ、男は黙って電話を切ったという。
     防犯劇を上演したのは、9月中旬から本富士署員が結成、地域で活動している「本富士出前防犯劇団」。弁護士や警察官を装う新たな「オレオレ」の手口も紹介、不審電話では名字や名前を言わせるよう指導した。詐欺師役を務めるベテラン刑事は「オレオレ詐欺がなくなるまでやる」と、早速あがった成果に満足そうな様子だ。

    5日午前8時33分ごろ福井県北部、岐阜県西部、愛知県北部などで震度3の地震があった。気象庁の観測によると、震源地は福井県北部で、震源の深さは10キロ。マグニチュード(M)は4.8と推定される。
     
  • 10/04
    チンギスハンの霊廟発見 世界史の謎解明へ前進
     モンゴルのアウラガ遺跡を調査している日本モンゴル合同調査団(総隊長・加藤晋平元国学院大教授)は、四角形の基壇上に造られた13−15世紀の霊廟(れいびょう)跡を発見、4日、東京都内で記者会見し「チンギスハンを祭った霊廟と考えられ、長い間謎だったチンギスハンの陵墓を発見する重要な手掛かりになる」と発表した。
     地上に何も残さないで葬られたとされるチンギスハンの陵墓の在りかは世界史上の大きな謎の一つとされてきた。霊廟跡からは陵墓についての歴史書の記述と一致する証拠が多く見つかり、陵墓発見に大きく迫った。
     調査団によると、発掘は2001年から、07年までの予定。中国の史料などから、アウラガ遺跡がチンギスハンの宮殿「大オルド」だったとみて発掘を開始。約25メートル四方の基壇の上で、約11メートル四方の範囲に霊廟の跡とみられる礎石や柱穴を確認した。瓦やレンガが出土していないことから、テントで上屋を造っていたとみている。
     霊廟内には上から見ると「凸」の形に高さ約40センチの石の壁がめぐり、火をたいた跡があった。基壇の周囲には灰や馬の骨を埋めた穴が見つかり、調査団はチンギスハンを祭るために馬などを焼いた「焼飯」(しょうはん)の儀式が行われた証拠と判断、中国の歴史書の記述と一致するとしている。
     さらに霊廟の南側からは皇帝のシンボルとされる竜の文様を描いた香炉が出土。14世紀のペルシャの歴史書にある「チンギスハンの大オルドは墓所に近く、いつも香がたかれている」という記述と一致するという。
     調査団の白石典之新潟大助教授(考古学)は「焼飯の儀式が確認されたことで、チンギスハンの霊廟と確定した。他の王朝の陵墓と、陵墓を祭る施設の距離関係から、アウラガ遺跡から半径12キロの範囲内にチンギスハンの陵墓があるのではないか」と話している。
    ■チンギスハン 1162年ごろ−1227年。幼名はテムジン。1206年に部族を統一してモンゴル帝国を建国した。ハンは王の意味で、死後に皇帝を意味するハーンの号が贈られた。西アジアや南ロシアにまで及ぶ帝国を建設したが、遠征中に中国で死去。盗掘を避けるため、地上に何も残さないで葬られたとされている。
     
  • 10/03
     
  • 10/02
     
  • 10/01
    組み換え大豆を商用栽培へ 北海道は中止要請の方針
     北海道長沼町の畑作農家が、遺伝子組み換え(GM)大豆を来年、商用目的で本格栽培する計画であることが、1日明らかになった。国内でGM作物が商用栽培された例は確認されていない。北海道はことし3月、GM作物の屋外栽培を全面規制するガイドラインを設けており、農家から事情を聴き中止要請する方針。
     畑作農家は西南農場代表宮井能雅さん(46)で、米モンサント社の除草剤耐性を持つGM大豆を、最大4・6ヘクタール栽培する計画。除草剤をまいても大豆だけが枯れないため、除草の手間が省け、従来の大豆に比べ1ヘクタール当たり3万−4万円の経費削減になるという。既に複数の販売先と接触している。
     GM作物の屋外栽培を規制する法律はない。宮井さんは「農水省の指針に従って栽培するので問題はなく、北海道に止められる理由はない。遺伝子組み換え技術への政府対応の遅さを知ってほしい」と話している。


    富士山測候所、職員常駐の歴史に幕 台風監視など役目終え
     気象庁は1日、富士山(3、776メートル)山頂にある富士山測候所(滝沢袈裟夫所長)を無人化し、1932(昭和7)年に中央気象台(当時)が臨時観測所を開設してから続けてきた職員常駐の幕を閉じた。
     測候所は高層の気象データを連続的に記録し、65年の富士山レーダー運用開始からは太平洋上の台風監視に大きな役割を果たした。自動観測技術の進歩で無人化が決まり、今年8月下旬には風向・風速や目視による天気の観測を廃止。気温、気圧などの自動観測が続けられている。
     99年には富士山レーダー運用を終了。開設以来、4人の職員が滑落などで殉職した。
     当初は9月30日に無人化の予定だったが、台風21号の上陸で1日遅れた。山頂で無人化のため最後の業務に当たってきた職員らは1日、庁舎の電源遮断工事などの後、下山した。
     気象庁は庁舎の再利用方法が決まるまで測候所の組織を残し、登山客が訪れる毎年7、8月だけ、庁舎管理のため職員を駐在させるという。
     滝沢所長は「名残惜しいが、職員が登山や山頂での過酷な勤務から解放されるという点では、ほっとしている。気象庁を象徴する職場の無人化という節目で、これも大きな職務と感じている」と話していた。

    「軽すぎる」求刑上回る判決 大阪地裁
     大阪市内で女性5人に暴行した上、現金を奪ったなどとして、強盗や強姦(ごうかん)罪などに問われた無職、中島直人被告(34)に対し、大阪地裁の杉田宗久裁判長は1日、検察側の懲役13年の求刑を上回る懲役14年の判決を言い渡した。
     杉田裁判長は判決理由で「性的欲求の不満を解消するための犯行で、身勝手極まりなく悪質」と指摘。その上で「強姦罪は女性の性的自由を侵害するだけでなく、人格そのものをじゅうりんする犯罪。検察官の求刑は軽すぎる」と述べた。
     判決によると、中島被告は昨年12月から今年3月にかけて、大阪市内で帰宅途中の女性5人に対し、後ろから抱きつき「騒いだら刺す」などと脅迫。うち3人をマンションの踊り場などで暴行し、現金計約4万円などを奪ったほか、2人にわいせつな行為をした。
     
  • 09/30
    ワクチン副作用で8人死亡 昨年度のインフルエンザ
     昨年度にインフルエンザワクチンの副作用が疑われるケースとして報告されたのは162人で、うち7人は死亡例だったことが、厚生労働省が30日出した医薬品・医療用具等安全性情報で分かった。薬事法に基づく今回の報告のほかに、予防接種法に基づく報告もあり、合わせると副作用は192人、死亡8人となる。
     2002年度の死亡は5人だった。
     今回の報告分では、死亡したのは50−90代の男女で、接種後に急性心不全や心筋梗塞(こうそく)、肺炎などを起こした。
     副作用の疑いは、死亡も含め162人で計259件発生。注射部位が赤くなったり腫れたりしたのが26件、発熱18件、ショック症状14件、肝機能障害12件のほか、意識消失、関節痛などだった。


    小惑星、無事に地球通過 トータチス
     直径約5キロの小惑星トータチスが29日夜、地球から月までの距離の約4倍に当たる、約155万キロまで地球に近づいた末、無事に通り過ぎた。
     1989年に発見されたトータチスはほぼ4年に1回、地球に近づく軌道を回っているが、今回はこれまでで最も地球に近づいた。また、これほど大きな小惑星によるものとしては、記録的な接近距離だったという。
     接近時の姿は南半球で見ることができ、欧州南天天文台は、南米チリにある直径8・2メートルの望遠鏡「VLT」で、トータチスの姿を観測。秒速約11キロで、みなみのさんかく座を横切っていく姿を撮影した。

    犯罪利用多いプリペイド携帯の廃止検討 NTTドコモ
     NTTドコモの中村維夫社長は30日の記者会見で、家族を装って現金をだまし取る「オレオレ詐欺」などの犯罪で使われるケースが多い料金先払いの「プリペイド式携帯電話」を、廃止する方向で検討していることを明らかにした。
     プリペイド携帯は、被害者に現金の振り込みを指定するなど、犯罪の便利な道具として利用されている。使用者の特定が難しく、捜査の障害になっている。携帯最大手のドコモが廃止に向けた意向を表明したことで、業界全体にも影響を与えそうだ。
     廃止の時期は未定だが、「新規発売を停止するなど段階を追って進めていかなければならない」としている。
     ドコモのプリペイド携帯は約9万台にとどまり、毎月の加入件数も減少している。中村社長は「プリペイド携帯に対する携帯各社の考え方は違っているが、社会的な問題点を多く抱えており、ドコモとしては有用でないと考える」と述べた。
     
  • 09/29
    虫が寄らない照明を実現 松下電工がカバーを開発
     松下電工は、蛍光灯を覆うことで、虫が集まりやすい光の波長を遮断するカバーを開発、虫をほとんど寄せ付けない照明の実現にこぎつけた。既に商品化しており、虫の混入を嫌う食品工場やコンビニなど夜中まで営業する商店主にとっては朗報だ。
     昆虫には光に集まる性質があり、米国の学者が1960年代に虫が好む光の波長を突き止めたが、虫の種類や実験回数が十分ではなく実証されたとまでは言えなかった。
     松下電工は、昆虫の視覚や色覚を研究する横浜市大の教授に協力を要請。それまで昆虫と縁がなかった照明の技術者たちが、何千、何万の虫と実験室や山奥で悪戦苦闘した。特に光のどの波長に虫が反応するかを何回も実験を繰り返し、製品に応用できるレベルで実証した。その結果、多くの昆虫が人間の目に見えない紫外線から青色までの光の領域に集まることを確認した。


    生活保護の対象、94万世帯 過去最高を更新
     厚生労働省は29日、生活保護の受給対象となった世帯が、昨年度は月平均で前年度比8.1%増の94万1270世帯で、過去最高を更新したと発表した。世帯数は、1993年度以降、11年連続して増加。対象人員(月平均)は8.2%増の134万4327人で、こちらは96年度から連続増加となっている。
     発表によると、昨年9月に新たに保護対象となった1万9440世帯の保護開始理由をみると、「病気」によるものが最も多く7498世帯で38.6%を占め、次に多かったのは「収入の減少・喪失」で、3966世帯、20.4%に上った。
     厚生労働省は、保護対象が過去最高を更新し続けているのは、長引く不況が原因と分析している。
     同省は国と地方財政の三位一体改革の中で、生活保護費の国庫負担引き下げを目指しているが、保護対象の増加傾向が続いていることで、地方が補助率引き下げに対する反対姿勢を一層強めることが予想される。

    ペットボトルの回収率61% 回収率60%超えは初
     飲料や樹脂の業界団体でつくる「PETボトルリサイクル推進協議会」(東京)は29日、ペットボトルの2003年度の回収率が前年度比7.6ポイント増の61.0%になったと発表した。回収率が60%を超えるのは初めてで、米国19.6%(推定)、欧州30.0%(同)と比べても大幅に高い。
     市町村による回収率が増加したほか、協議会が確認したスーパーなどの事業者による自主回収量も増えた。
     同協議会は「極めて順調にリサイクル事業が進んでいる」と評価、10年後の14年度に回収率80%以上を目指している。
     
  • 09/28
    葉酸が大腸がん予防に効果 九大、患者らの遺伝子解析
     ホウレンソウなど葉物野菜に多い葉酸と呼ばれるビタミンが、大腸がん予防に効果があることを九州大の古野純典教授(予防医学)らの研究グループが大規模な疫学調査で裏付けた。29日から福岡市で開催される日本癌学会で発表する。
     古野教授らは、福岡県内の医療機関8施設に入院した大腸がん患者685人と、一般住民778人について、体に取り込まれた葉酸の変化に関係する遺伝子を解析した。
     葉酸は体内で次々と形を変えていくが、その過程で遺伝子を安定させる物質になる段階がある。がんは遺伝子異常で起きるため、葉酸がこの物質の形で多くとどまるほどがんが起こりにくくなる。この物質のままとどまりやすい程度には遺伝子の特定部位の型によって個人差があり、とどまりやすい型の人は一般住民で17・1%いたのに対し、患者では12・4%とやや少なかった。


    美浜3号機に初の停止命令 経産省事故委が中間報告
     11人の死傷者を出した関西電力美浜原発3号機の蒸気噴出事故で、経済産業省は27日、国が定める技術基準に適合していることが確認されるまで美浜原発3号機の運転を再開しないよう求める初の停止命令を出した。
     また経産省の事故調査委員会はこの日、関西電力などの配管管理ミスが原因との中間報告をまとめた。中川昭一経産相は関電の藤洋作社長を厳重注意処分とするとともに「(関電の責任問題は)厳重注意、停止命令でおしまいとは考えていない」との厳しい見方を示した。
     中間報告は、不適正な配管の減肉管理が事故の原因で、その責任は関電、三菱重工、検査会社の日本アームの3社にあり、関電の品質管理が機能していなかったと指摘。再発防止のため、配管管理を統一的に行うシステムの整備などを求めた。
     これを受け、関電は下請け会社に委託してきた2次系配管の減肉管理を関電が自ら行うことを柱とする再発防止策を発表。記者会見した藤社長は「厳粛に受け止め、今後も再発防止と信頼回復に全力を尽くすのが使命」と辞任はあらためて否定したものの「(責任が)終わりでないのは十分承知している」と話し、追加処分の可能性を示唆した。
     関電は保守管理体制を抜本的に見直し、来年3月末までに経産省へ報告する。

    <理研>「最も重い新元素」生成に成功
     これまで存在が確認されたどの元素より重い、新元素の生成に成功したと理化学研究所が28日、発表した。日本の研究チームが単独で新元素を発見したのは初めて。新元素の原子核は陽子113個と中性子165個でできており、原子番号は113番。データが補強され、新元素と認められれば、国際学会から研究チームに元素の命名権が与えられる。日本にちなんだ「ジャポニウム」や理研にちなんだ「リケニウム」などの名前が候補にあがっている。
     理研の森田浩介・先任研究員らは今年5月、毎秒2兆5000億個の亜鉛原子(陽子数30個)をビスマス原子(同83個)に高速で衝突させる実験を始めた。80日間続け、陽子数113個の新元素の原子を1個確認した。この原子は放射線を出し、約1万分の3秒後により軽い元素に変わった。
     森田研究員は「重い原子核の構造や性質を探る手がかりになる。さらに重い元素の生成にも挑戦したい」と話している。
     元素は、原子核の中の陽子の数(原子番号)で区別される。陽子はプラスの電気を帯びている。数が増えると互いの反発力が強まり、原子核が不安定になる。天然の元素では、原子番号92のウランが最も重い。
     日本人では、東北帝国大総長を務めた小川正孝博士が約100年前、原子番号43の新元素を発見したと発表。「ニッポニウム」と命名したが、後に誤りが判明した。
     ロシアの研究チームが今年2月、原子番号115と113の新元素を合成したと発表したが、データが不十分で命名権は与えられていない。

    名称はジャポニウム? 最も重い新元素、理研が発見
     現在知られているどの元素よりも重い、新しい元素を発見したと理化学研究所(埼玉県和光市)の森田浩介先任研究員らの実験チームが28日発表した。加速器実験で合成に成功したもので、日本人が新元素を見つけたのは初めて。
     原子番号は113。結果が確定すれば研究チームに命名権が与えられ、元素の周期表に名が残ることになる。新元素の名として日本にちなんだ「ジャポニウム」などが候補に挙がっている。
     理研のチームは加速器で原子番号30の亜鉛原子を飛ばし、原子番号83のビスマス原子でできた標的に当てるという方法で、113番の新元素作りに挑戦してきた。
     今年夏、1秒間に2.5兆個の亜鉛原子を80日間連続で計1700京(京は兆の1万倍)回、ビスマスに衝突させた結果、7月23日に新元素1個を検出した。
     新元素は1万分の3秒後、より軽い元素へと崩壊。原子核をつくる陽子と中性子の数を合わせた質量数は278だった。
     天然元素で最も重いのは原子番号92のウラン。それより重い元素は実験で合成される人工元素で1940年以降、ほぼ番号順に見つかった。重いほど合成が難しく、96年にドイツで112番が見つかってから足踏みが続いていた。
     今年2月、ロシアの研究所が「115番と113番を発見した」と発表したが、国際学会で認められるに至っていない。
     日本人では約100年前、後に東北帝国大総長となる小川正孝氏が鉱石から新元素を分離し「ニッポニウム」と命名。しかし再確認できず、幻の発見に終わっていた。
    ■原子番号と質量数 普通の物質は原子でできている。その中心にある原子核は陽子と中性子で構成される。陽子の数が原子番号で、水素の1からウランの92まで天然に存在し、93以上がプルトニウムなどの人工元素。陽子と中性子の個数を足し合わせた数が質量数。一般に原子番号が多いほど重い。人工元素は寿命が極めて短く、より軽い元素へと崩壊するが、安定な元素の存在も理論的には予想されている。
     
  • 09/27
    課徴金の減免拡大提示 独禁法改正で修正案
     公正取引委員会は27日、独占禁止法改正の修正案を自民党独禁法調査会に提示した。経済界の主張を一部取り入れ、独禁法に違反した企業への課徴金の減免制度拡大などを盛り込んだ。
     ただ、課徴金の算定率については、現在の6%から2倍程度に引き上げる当初案のままで、反対する経済界との溝は埋まらない状態だ。
     調査会の塩崎恭久事務局長は「秋の臨時国会に改正案を提出するのは小泉政権の公約」として、公取委と日本経団連など経済団体に対し、早急に歩み寄るよう促した。
     公取委の修正案は、談合などからの途中離脱者には課徴金を軽減する措置を新たに導入。自ら違反事実を申告した場合、課徴金を減免する対象企業数を2社目までから3社目までに拡大する。
     さらに、課徴金と刑事罰の併存などを見直す検討の場を設け、2年をめどに結論を出すとした。
     調査会では、日本商工会議所や自民党の一部議員から「課徴金引き上げそのものに反対」「結論を2年後に先送りするような改正案は拙速だ」などの反対意見が出た。

    配管管理ミスが原因 美浜原発事故で中間報告
     11人の死傷者を出した関西電力美浜原発3号機の蒸気噴出事故で、経済産業省の事故調査委員会は27日、関西電力などの配管管理ミスが事故原因だとした中間報告をまとめた。
     これを受け中川昭一経産相は関電の藤洋作社長を厳重注意とし、再発防止策の徹底を要求。同省は美浜原発3号機について、国が定める技術基準に適合していることが確認されるまで、運転を再開しないよう命じた。
     8月9日の事故発生から2カ月近く。原因究明は一応の区切りを迎えたが、メーカーの三菱重工業や関電、検査会社間が、どのような経緯で管理ミスを起こしたかの詳しいいきさつは依然不明で、福井県警による捜査に委ねられた。
     中間報告は、不適正な配管の減肉管理が事故の原因で、その責任は関電、三菱重工、検査会社の日本アームの3社にあると指摘。関電の品質管理が機能していなかったことが背景だとした。
     また、経産省は美浜原発1号機、高浜原発3号機、大飯原発2号機について「品質保証システムが機能している」との評価を取り消した。
     藤社長は「厳粛に受け止め、再発防止と信頼回復に全力を尽くす」と答え、辞任を否定した。

    アレルギーでぜんそく誘発、ハムスターにかまれ死亡
     埼玉県に住む40代の男性が今年2月、飼っていたハムスターに指をかまれた直後に意識不明となり、搬送先の病院で死亡していたことが27日までに分かった。傷口からハムスターの唾液(だえき)が体内に入り、急激なアレルギー反応である「アナフィラキシー」が発生、持病のぜんそくを誘発したという。
     ハムスターなどペットの齧歯(げっし)類にかまれたのが原因のアナフィラキシーは1995年以降、広島県など全国で17人報告され、16人は大事に至らなかったが、1人は植物状態になった。かまれた直後の死亡例は初めてとみられる。
     診察した清田和也さいたま赤十字病院救命救急センター長は「常に起きるわけではないが、アレルギー体質の人や、かまれる危険の高い獣医師は気を付けた方がいい」と注意を呼び掛けている。
     アナフィラキシーは、タンパク質などの異物が何度も体に入ることで、その異物に対し体の免疫システムが過敏になることで起きる。食物など一般的には無害なものでも原因になることがある。
     男性は4、5年前からジャンガリアンハムスターを飼い、何度もかまれていた。当日は、自宅で左手の指をかまれた後にせき込み、数十分後に倒れているのを家族が発見。病院に運ばれたときには、心肺停止状態で助からなかった。
     男性の臓器や血液を調べたところ、アレルギーの際に多くみられる白血球の一種が見つかり、ハムスターのタンパク質への強い反応も確認された。アナフィラキシーで持病のぜんそくが誘発され、窒息死したらしい。
    ■アナフィラキシー 以前にさらされた薬物やタンパク質などの異物に過敏になっているときに、同じ異物に再接触して起きる急性アレルギー反応。注射やのみ薬、食物、ハチ刺されなどが原因になる。呼吸困難やめまい、意識障害などを伴うことがあり、血圧低下などのショック症状を起こして死亡することもある。
     
  • 09/26
    26日午後8時35分ごろ、和歌山県で震度3の地震があった。大阪管区気象台によると、震源地は和歌山県北部で、震源の深さは約10キロ。地震の規模はマグニチュード(M)3・3と推定される。

    奄美で新発見の樹木「ワダツミノキ」と命名
     鹿児島県・奄美大島で、絶滅危ぐ種に指定される樹木、クサミズキの新種が発見された。奄美出身の歌手、元ちとせさんのヒット曲名にちなんで「ワダツミノキ」と名付けられ、8月に日本植物分類学会の英文誌に発表された。
     京都大の加藤真教授(生態学)が2年前に採取。同大総合博物館の永益英敏助教授(植物分類学)が鑑定した結果、インドや南中国などに分布する常緑小高木のクサミズキ属の1種で、日本では八重山諸島と徳之島、奄美大島にしか分布していない絶滅危ぐ種と判明。
     さらに八重山や台湾のものに比べて葉や花が大きく、おしべ先端の袋が突き出すなど、形態が異なる新種と認定された。
     「ワダツミノキ」は「海神の木」という意味。5月中旬に直径約1センチの白い花を咲かせる。
     永益助教授は「生物をたくさん残している奄美はまだまだ新種が多数出ると思う。伐採や埋め立てをせずに今のままの生態を保ってほしい」と話している。
     
  • 09/25
    <リウマチ治療>副作用など判定するDNAチップ開発
     東芝は東京女子医大の鎌谷直之教授の研究グループと共同で、リウマチ治療の薬の効き目や副作用の発生する確率を、患者の遺伝子から判定できるDNAチップの開発に成功した。リウマチは患者によって重い合併症を発症したり、効き目の高い治療薬も重い副作用を引き起こすケースがある。チップにより事前に合併症を抑える投薬を行ったり、副作用を起こしにくい薬を選択することなどが可能になり、患者ごとに適切な治療を行うことができると医療関係者は期待している。
     DNAチップは5センチ×3センチの長方形で、厚さは5ミリほど。患者の血液やだ液などの体液から抽出したDNAを入れると、チップのセンサーが反応する仕組み。チップ自体は03年に開発されていたが、今回はリウマチ治療用として改良された。10月から同大の膠原(こうげん)病リウマチ痛風センターで検証を行い、医療機関向けに来年秋の販売開始を目指す。価格は未定。


    <クジャク>メスのオス選び 飾り羽でなく鳴き声がポイント
     クジャクのメスが交尾相手のオスを選ぶポイントはきらびやかな飾り羽ではなく、鳴き声だったことが東京大大学院総合文化研究科の高橋麻理子特任研究員(28)らの研究で明らかになった。91年に英国の研究グループが発表した「飾り羽の目玉模様の数が多いオスほどもてる」とする説が定説となっていたが、これを覆す結果だ。
     クジャクはつがいでは行動せず、繁殖期になるとメスが気に入ったオスを選んで交尾する。オスは鳴き声を上げたり、飾り羽を広げて揺すったりしてメスの気を引くが、実際に交尾できるオスは20%以下で、少数のもてるオスがメスを独占する傾向がある。
     同大学院の長谷川寿一教授(認知行動科学)のグループは95年から、静岡県伊東市の伊豆シャボテン公園で放し飼いにされているインドクジャクを観察し、英グループの結果の追認を試みたが、目玉模様の数とメスの配偶者選択の間には相関が見られなかった。
     98年から同公園で観察を開始した高橋さんは、飾り羽の長さや左右対称性、羽を揺する頻度や強さ、オスの縄張りの広さや位置などと交尾行動との相関を調べたが、全く無関係だった。
     02年からは繁殖期特有の「ケオーン」「カー」という2種類の鳴き声に着目し、オス17羽の鳴き声と交尾行動の相関を調べた。その結果、「ケオーン」「カー」の音節が5回以上続くオスが高い確率で交尾に成功していることが分かった。また、5音節以上連続して鳴くオスほど、男性ホルモンのテストステロン濃度が高かった。
     高橋さんは「『美しい羽のオスがもてる』というのが神話のように言われてきたが、意外な結果だった。オスは見ていて痛ましくなるほど鳴く。今後はなぜ鳴き声と交尾行動が結びついているのかというメカニズムを解明したい」と意気込んでいる。長谷川教授は「飾り羽は成熟したオスであることを示す最低条件に過ぎないのではないか」と推測している。


    のむ中絶薬、ネットで横行 厚労省が実態把握へ
     日本で未承認の「のむ中絶薬」がインターネットを通じた個人輸入で出回り、服用した女性の一部に出血が止まらないなどのトラブルが発生、使ってはならない子宮外妊娠の女性が服用して緊急手術に至ったケースもあることが25日、関係者の話で分かった。
     個人輸入は薬事法の規制を受けないが、「自己判断だけで服用すれば、命にかかわる事故が起きかねない」と警告する専門家もいる。手術より手軽で安価なため国内でも広まる可能性があり、厚生労働省は被害例などの情報収集を始めた。
     厚労省監視指導・麻薬対策課によると、妊娠初期にのんで人工的に流産させる錠剤タイプの経口中絶薬で、日本では未承認だが、フランスや米国などで承認され医師の監視下で使われている。

     
  • 09/24
    国の借金729兆円 1人当たり571万円に
     財務省は24日、国債や借入金など国の債務残高(借金)が今年6月末時点で729兆2281億円と、3月末時点より26兆802億円膨らみ過去最悪を更新したと発表した。
     借金は、2004年度の税収見込み額(約41兆7500億円)の17・5倍の規模。国民1人当たり約571万円の借金を背負っていることになり、深刻な財政事情をあらためて裏付けた。
     国の歳入不足を補うために大量の国債を発行したことが響いた。また、過去に実施した円売りドル買い介入資金を確保するため、日銀に売却した米国債を買い戻したことにより政府短期証券の発行も増えた。
     国債の残高は571兆4271億円で、3月末より15兆108億円増えた。


    <民間給与>03年分は平均444万円 6年連続で減少
     民間企業に勤める人が03年の1年間に得た平均給与は、前年より3万9000円(0.9%)少ない444万円で、6年連続で減ったことが、国税庁の民間給与実態統計調査で分かった。景気回復の兆しが見えるとはいえ、サラリーマンの財布にはまだ反映されていない様子が浮かび上がる。
     03年の1年間を通じ民間企業に勤めた給与所得者は4466万人で、前年よりも6万人(0.1%)減った。給与総額は1兆9951億円(1.0%)減って198兆2639億円だった。
     平均給与の内訳をみると、給料・手当は374万円(前年比0.4%減)。景気の影響を受けやすいボーナス(賞与)の平均は70万円(3.3%減)だった。男女別の平均給与は男性544万円(0.7%減)、女性275万円(1.0%減)。


    スーパー、百貨店の売上減 8月、猛暑・五輪効果なし
     日本チェーンストア協会と日本百貨店協会が24日発表した8月の売上高(店舗調整済み)は、スーパーが前年同月比4・6%減、百貨店が4・8%減だった。いずれも6カ月連続の前年割れで、マイナス幅は7月より拡大した。
     前半は猛暑で秋物衣料への切り替えが進まず、後半は台風上陸で天候が崩れ客足が遠のいた。期待されたアテネオリンピック商戦も、両業界全体の販売を押し上げるほどではなかった。
     特に不振だった衣料品は、スーパーで12・7%減と2001年10月以来の減少幅。百貨店では7・7%減。「8月は秋物(の動き)が鈍く、猛暑のマイナス作用が目立った」(百貨店協会)。


    浅間山、午前も小規模噴火
     23日夜に中規模な噴火があった群馬、長野県境の浅間山(2、568メートル)は、24日午前9時半すぎにもごく小規模な噴火が観測された。気象庁は引き続き小−中規模の噴火が発生する可能性があるとして、注意を呼び掛けた。
     
  • 09/23
    13頭目BSEを確定診断 奈良県が感染ルート調査へ
     国内13頭目の牛海綿状脳症(BSE)感染牛とされた奈良県新庄町の乳牛について、厚生労働省の専門家会議は23日、検査データからBSEと確定診断した。
     これを受け、奈良県は24日以降に家畜伝染病予防法に基づいて新庄町の酪農家に対し、飼っている牛23頭の移動制限を指示、感染ルートやほかの感染牛の有無などを調べる。
     脳にたまった異常プリオン(タンパク質)を調べるウエスタンブロット法の検査では22日に陽性と判明。23日に行った脳の病理組織検査でもBSEに特徴的な空胞が見つかった。
     専門家会議は「典型的なBSE」として会合は開かず、電子メールで検査データを確認した。
     厚労省などによると、牛は1996年2月に北海道士幌町で生まれた雌のホルスタイン。19日に後ろ脚が伸びた状態で起き上がれなくなり、奈良県食肉流通センターに搬入、21日の1次検査で疑陽性となった。

    5カ月で執行率わずか27% 捜査用報償費本当に必要?
     北海道警の捜査用報償費が、ことし4−8月の5カ月間で執行されたのは約2200万円、本年度予算に対する執行率で27%にとどまっていることが22日、分かった。昨年末に発覚し、少なくとも2000年度までほぼ全部署で行われていたことが判明した裏金問題の影響とみられる。
     裏金問題を受け、本年度の報償費予算は前年度より約30%削減した約8300万円とされたが、それでも執行率が低いことから、「もともとそんなに必要なかったのではないか」(共産党)との声も上がっている。
     道議会の代表質問で、共産党の質問に吉沢慶信副知事が答えた。
     道警の報償費の執行率は2000年度まではほぼ99%だったが、捜査諸雑費の新設など経理改革が行われた01年度は67%、02年度は82%。03年度は予算額約1億1800万円に対し、執行額は約7280万円で執行率は61%となっていた。
     
  • 09/22
    ゲルマニウム、実は納豆か Gキャピ50万円で販売
     貴金属会社「グランドキャピタル」による違法集金事件で、同社の関連会社が販売していた“ゲルマニウム含有の健康食品”が、実際は納豆の抽出物を原料にしていた疑いのあることが22日、分かった。
     関係者の話やパンフレットによると、関連会社「日本ゲルマニウム」と「ファイザージャパン」は2002年1月から粉末状の「グランドミラクルゲルマ」を1箱(10グラム入り)50万円で販売。
     “天然酵母有機ゲルマニウム”が原料で「細胞の活性化と免疫力、自然治癒力が高まる」などと紹介し「配当金も得られる」と購入を勧めた。
     しかし同社の元関係者は「ゲルマニウムではなく、納豆の抽出物ナットウキナーゼを含んだ製品を仕入れて売っていた」と証言。大阪、大分両府県警も、商品が偽りだった可能性があるとみて調べている。


    高齢化の影響、日本が最も深刻 IMF、移民受け入れ提言
     国際通貨基金(IMF)は22日、高齢化に伴う労働力人口の比率低下の影響は、少子高齢化が急速に進む日本が長期的に最も厳しく、成長率の低下とともに将来は経常収支が赤字に転落するとの分析を盛り込んだ報告書を発表した。
     これは人口動態が世界経済に与える影響を分析した報告書で、日本には、海外からの移民受け入れが一つの対策になると提言。日本や欧州など先進国の高齢化は国の財政を悪化させ、とりわけ年金制度や医療保険制度の制約となると指摘し、高齢化が進むほど制度改革が困難になるとして、早急な政策対応を促した。
     報告書はIMFが今月末にも公表する世界経済見通しに盛り込まれる。
     移民受け入れ策について報告書は、米国では人口増に寄与したと評価する一方、日本や欧州の人口高齢化に対しては「一時的な」改善策にすぎず、長期的にそれだけで問題は解決できないとも強調。自国の出生率を上げる対応が必要だと指摘した。同時に、社会への受け入れや政治的な障害など、移民受け入れ実現の困難さにも触れた。

    手のひら認証カードを導入 東京三菱銀、来月から
     東京三菱銀行は22日、手のひらの静脈を専用装置で読み取って本人確認する、次世代の銀行カードの取り扱いを10月12日から始める、と発表した。銀行のキャッシュカードなどに身体認証を採用するのは、大手銀行では初めて。
     手のひら認証は、カードの盗難や磁気情報を写し取る「スキミング」などによる預金被害を防ぐ効果が大きく、盗難補償も付けて安全対策を大幅に強化したのが特長。
     「スーパーIC カード『東京三菱VISA』」で、搭載のICチップに静脈の模様を記録し、全国約270の有人店舗に置く対応装置で本人の静脈と照合する。従来のキャッシュカードや電子マネーのほか、銀行本体が発行するリボルビング(定額返済)払い付きクレジットカード機能も付けた。
     募集は、預金金利の優遇や最高1億円までの被害補償が付いた「ゴールドプレミアム」(年会費1万500円)から開始。来春以降、一般カードの取り扱いも始め年間100万枚の発行を目指す。
     手のひら認証は、スルガ銀行が静岡県や神奈川県などの店舗に7月に導入している。

    15人が結核に集団感染 京都の自動車教習所
     京都府健康対策室は22日、同府京丹後市網野町の自動車教習所で教官や生徒ら計15人が結核に感染、うち3人が発病したと発表した。
     同室によると、教習所の30代の男性教官が5月上旬、せきや発熱などの症状を訴え、肺結核と診断されて入院。
     男性の家族や同僚、生徒ら計107人を検査したところ、50代の男性職員と10代の女性生徒の発病と12人の感染が判明した。
     最初に発病した男性は既に退院し、ほかの2人は通院中だが、快方に向かっている。同室は感染源を調べている。
     
  • 09/21
    <脳梗塞>長時間ほろ酔い気分が続く人は注意
     体内でアルコールを分解する酵素「ADH2」の活性が弱い男性は、強い男性より脳梗塞(こうそく)になる危険性が2倍以上高いことが日本医科大と国立長寿医療センターの大規模な疫学研究で21日、分かった。ADH2は酒の強弱とは直接関係ないが、活性が低い人はアルコールが分解されにくい。研究グループの太田成男・日本医大教授(細胞生物学)は「長時間ほろ酔い気分が続く人は脳梗塞に注意した方がいい」と指摘している。
     ADH2の活性は両親から受け継いだ遺伝子で決まり、日本人の約4割は活性の低い型を持っている。脳梗塞の遺伝的な危険因子が明らかになったのは初めて。女性では顕著な差はみられなかった。研究結果は来月発行の米神経学会誌に掲載される。
     グループは97年から愛知県で、無作為抽出した住民2267人を対象に、老化に関するさまざまな疫学調査を続けている。今回、MRI(磁気共鳴画像化装置)検査で脳梗塞が認められた男性136人、女性79人に対し、肥満度や血中コレステロール濃度、喫煙や飲酒の有無などとの相関を調べた。
     年齢の影響を補正した結果、男性ではADH2の活性が弱い人は強い人に比べ、2.16倍も脳梗塞になった割合が多かった。従来から危険因子とされてきた中では、高血圧の2・4倍に次いで高いリスクだという。女性で差がみられなかったのは、女性ホルモンがADH2を活性化する働きがあるためだとみている。
     太田教授は「日本人に脳梗塞が多いのは塩分の取りすぎが原因だなどと言われてきたが、遺伝的要因がかなり大きいことが分かった。自分の体質を理解し生活習慣を改めれば、かなり予防できるのではないか」と話す。

    異常プリオン解く分子発見 BSE、ヤコブ病治療に道
     牛海綿状脳症(BSE)やクロイツフェルト・ヤコブ病などの原因となるタンパク質「異常プリオン」の立体構造を素早く解きほぐす分子を、国立精神・神経センター神経研究所(東京都小平市)の八谷如美研究員らが20日までに発見した。
     BSEやヤコブ病などのプリオン病は、折れ曲がったり巻いたりした正常プリオンが、さらに複雑な構造になった異常プリオンに変形、脳の中に蓄積して発症する。この構造がほぐれれば体内の酵素で分解されるため、プリオン病の治療法の開発に役立ちそうだ。
     八谷研究員らは、酵母の細胞質の中に、細胞分裂の際に細胞の骨格をほぐす、はさみのような形の分子を発見、アンフォルジンと命名した。


    若い男性16%が性感染症 札幌の大学生調査
     札幌医大の塚本泰司教授(泌尿器科)が、札幌市内の大学生など若く健康な男性100人を対象に、性感染症の調査をしたところ、16人がクラミジアなどにかかっていたことが分かった。いずれも発症しておらず、自覚症状もなかった。
     こうした無症候感染者は、自覚のないまま感染を広めている可能性が高い。高率で見つかったことで、若い世代の性感染症拡大を防ぐため、早急な対策が求められそうだ。
     塚本教授は「性感染症の予防ができなければ、エイズも予防できない。性交渉すれば性感染症にかかる可能性があることを、学校教育の場できちんと教えるべきだ」と話している。
     調査は2002年秋に実施、ことしにかけてまとめた。100人の平均年齢は22歳。16人のうち6人がクラミジア、12人がヒトパピローマウイルス(HPV)に感染、うち2人が重複感染していた。HPVはウイルスの型によって陰茎がんなどの原因となる。
     塚本教授の調査に厚生労働省も注目、ことしさらに100人を調査し、無症候感染の実態把握を目指す。

    乳児を浴槽に沈めた母親逮捕 夫が人工呼吸、息吹き返す
    千葉県警鎌ケ谷署は21日、生後14日の長女を浴槽に沈めて殺そうとしたとして、殺人未遂の疑いで千葉県船橋市の主婦(30)を逮捕した。
    調べでは、主婦は21日午前0時ごろ、同県鎌ケ谷市の実家で、服を着たままの長女を約5分間、浴槽に沈めて殺そうとした疑い。長女は病院に運ばれたが、命に別条はないという。
    主婦は「眠れなかった」と供述、精神的に不安定な面がみられることから、同署は刑事責任能力について慎重に調べている。
    主婦は、夫と長女の3人で実家の2階で20日午後9時ごろ就寝。長女を風呂に沈めた後、夫を呼びに行ったという。夫が人工呼吸をしたところ、長女は息を吹き返し、妻が呼んだ救急車で搬送された。

    4階から7歳の長女落とした母親逮捕 熊本
    21日午前4時25分ごろ、熊本市新町の無職女(28)から、娘をマンション4階の自室窓から落としたと110番があった。救急隊員らが駆け付けたところ、女の小学2年の長女(7つ)が駐車場で倒れており、病院に運ばれたが約1時間半後に死亡した。熊本南署は、殺人未遂の現行犯で女を逮捕した。
    調べによると、女は母親、姉、妹、祖母の5人で暮らしており、養護施設に入所中の長女が一時帰宅していた。長女、母親、祖母の3人と同じ部屋にいた女が、寝ている長女を持ち上げて窓から落としたという。
    熊本南署は、動機や刑事責任能力の有無について慎重に調べている。

    21日午前10時13分ごろ、中四国を中心に震度3の地震があり、広島県と愛媛県で震度3を観測した。 大阪管区気象台によると、震源地は瀬戸内海中部で、震源の深さは約50キロ。地震の規模はマグニチュード(M)4・6と推定される。
     
  • 09/20
    <大銀河>引力で小銀河破壊の様子を撮影 すばる望遠鏡
     小規模銀河が隣接する大規模銀河の引力で破壊されている現場を、米ハワイ州にある国立天文台のすばる望遠鏡で撮影することに、谷口義明・東北大助教授(天文学)らの研究グループが成功した。小規模銀河から引きはがされた星が、帯状に延びている状態が鮮明にとらえられた。
     この銀河はろくぶんぎ座の方向にあり、地球からの距離は約10億光年。現在の銀河形成理論では、大規模銀河は周囲の小規模銀河をのみ込みながら成長するとされており、理論通りの現象が観測された。
     谷口助教授は「銀河の成長過程を解明する貴重な手がかりが得られた」と話している。


    太陽が沈む方角、3割が知らず 危うい小学生の天文知識
     小学生の約5割は月が満ち欠けする理由を理解しておらず、約3割は太陽が沈む方角を知らない−。天文現象に対する小学生の知識や理解は危機的状況にあることが縣秀彦国立天文台助教授らの20日までの調査で分かった。
     「ゆとり教育」のため学校で教えなくなったり、自然体験が減ったりしたことが原因とみられ、縣さんは理科教育の見直しを訴えている。結果は盛岡市で21日から始まる日本天文学会で報告する。
     調査は北海道と長野、東京、福井、大阪、広島にある計9校で、4−6年生の720人を対象に、複数の選択肢から正解を選ぶ形で実施した。
     月が満ち欠けする理由について「地球から見て太陽と月の位置関係が変わるから」と正しく答えた児童は47%にとどまった。不正解の「月が地球の影に入る」は37%で「いろいろな形の月がある」は2%、「分からない」と無回答が計14%だった。
     また太陽が沈む方角を尋ねる問題では全体の3割近くが「西」と答えられなかった。都市部の児童ほど正解率が低く、夕日を見る機会が少ないことが原因と分析している。
     縣さんは「学習指導要領では月の満ち欠けが必修ではないので正解率が低いのは当然」と指摘。満ち欠けの理由を教える授業をした茨城県のある小学校で別に調べたところ、正解率は高く、縣さんは「子どもには月の満ち欠けを理解する力はある」と話している。
     今回の調査では、自然体験の豊富な児童ほど全体的に正解率が高いという結果も出ており、縣さんは「日常体験と学校での学びが結び付くような理科教育が必要ではないか」と話している。

    あなたのプロポーズ教えて 「結婚に夢持って」と奈良県が募集
     「そろそろ家にあいさつに来てよ」「いつも一緒にいよう」−。結婚に夢を持ってもらい、少子化対策につなげようと、奈良県が「プロポーズの言葉100選」を募集したところ、全国から問い合わせが殺到している。
     20日までの約1カ月半で全国から約400件の応募があり「どれも幸せそうな熱い言葉。思わず顔が赤くなります」と担当者。10月末に締め切り、優秀作の表彰や作品集発行を予定している。
     応募者の7割以上が女性で、中には「あなたと人生最大のギャンブルがしたい」(20代女性)という熱烈な言葉も。最年少は保母さんにおもちゃの指輪で結婚を申し込んだ5歳男児、最高齢は81歳男性という。
     同県は2003年の合計特殊出生率(女性1人が生涯に産む子供の平均数)が1・18で、東京都、京都府に次いで低い。県は「少子化の背景に晩婚、非婚などの風潮がある」と分析、結婚へのあこがれを育てようと企画した。
     
  • 09/19
    <DNA>型情報をデータベース化して犯人識別 警察庁
     警察庁は犯罪現場で採取した血液など犯人の遺留物から得たDNAの型情報を指紋や足跡情報と同様、データベース化することを決めた。DNA型情報はこれまでは事件を直接担当する警察本部で保有していた。同庁は「全国の情報の一元化により、県をまたがって起きた未解決事件に関連性があるか否か把握しやすくなる」と話している。
     警察庁によると、DNA型情報は、人のDNAが持つ特徴的な塩基配列の繰り返しを数値化したもので、犯人識別の資料として使われている。DNAのうち、先天的な病気の有無など個人の遺伝子情報そのものを表すたんぱく質の部分は、同庁が昨年7月、全国の警察に通達した運用指針に基づき、使われていない。鑑定後は資料の破棄を義務付けている。
     DNA型鑑定は89年から本格導入され、昨年は1159事件で行われた。指紋などが現場に残っていない場合、遺留された血液、体液、毛髪などから採取したDNA型情報が犯人特定の有力な資料となり、裁判でも証拠採用されている。昨年8月、精度の高い分析機器を各県に1台導入し、現在は別人で型が一致する確率は1100万人に1人という。準備が整い次第、データベースの運用を始める方針。
     警察庁は、容疑者が逮捕されれば「その時点で具体的な個人情報になるので、データベースから外す」としている。海外では、逮捕後に改めて血液採取などをして、DNA型情報をデータベース化している国もある。この点について、警察庁は「国民に是非を問うべきテーマで、仮に導入を検討するとしても、有識者による研究会を設置するなどあらゆる角度からの検証が必要」と慎重だ。


    火口底部でマグマを確認 浅間山
     気象庁と国土地理院は19日、今月1日の中規模噴火から活動が続く浅間山の火口をレーダーで16日に撮影した画像を分析した結果、火口底部でマグマを確認したと発表した。浅間山でマグマが確認されたのは1973年以来。
     気象庁などによると、火口底部の北東部に半径約100メートル、高さ数十メートルのもちを重ねたようなドーム状の地形が出来ており、1日の噴火以降、マグマが断続的に噴出して形成したとみられる。量は多くても50万立方メートルとされる。
     気象庁は「火山活動全般で顕著な変化は観測されておらず、マグマが急速にたまる可能性は低い」としているが、1日と同程度の噴火が起きる可能性があり、引き続き注意を呼び掛けている。
     また気象庁は18日に上空から赤外線を使って観測し、火口底部の半径約50メートルが少なくとも150度以上の高温になっていることを確認した。

    厚労省、ゲノム利用薬で指針策定へ 年内にも治験の実態調査
     患者個人のゲノム(全遺伝情報)を利用し効果が高く副作用が少ない薬を作る「ゲノム創薬」で、厚生労働省は19日までに、遺伝情報の扱いや臨床試験(治験)の際の安全性に関する指針を策定することを決めた。
     ゲノム利用薬は、究極のプライバシーといわれる遺伝情報を基にしている上、ゲノムと薬効の関連が完全に解明されておらず、研究開発を推進する上で、倫理面や安全性への一層の配慮が必要となるため。
     同省は、来年度までに専門家らによる検討会の設置を計画。年内にも、こうした薬作りの治験の実態調査に乗り出す。
     薬の効き目や副作用は、遺伝子の違いで合成される代謝酵素やその他の結合タンパク質が異なるため、個人差がある。
     患者のゲノムを調べて新薬を作ったり、ゲノムの特徴をつかんだ上で処方したりすれば、効果がある人にだけ投薬して無駄な服薬を防げ、副作用も避けられる。
     医療費の抑制にも役立つと期待され、既に、特定の遺伝子がよく働いている人を対象にした抗がん剤も登場している。
     ただ、治験の進め方、有効性や安全性の評価法、ゲノム検体の扱い、患者へのインフォームドコンセント(十分な説明と同意)などは、各製薬会社の裁量に任されているのが現状。
     同省は「ゲノムと薬の安全性、有効性は関連が十分解明されていない事項も多い」として、承認申請時の基準なども含め指針を作る計画だ。
     同様の指針作りは、米国でも食品医薬品局(FDA)が進めている。
    ヒトゲノムと薬 ヒトゲノムは1人の人間が持つ全遺伝情報。実体はDNAで、4種類の塩基の並びで情報が記録されている。ヒトゲノムの完全解読が2003年4月、国際チームにより発表され、薬剤開発への応用が加速、世界的にゲノムを利用した創薬が進行している。薬の開発効率が大幅に上がると期待されるが、遺伝情報判明による不利益や遺伝カウンセリングの必要性などの課題が指摘されている。

    通算11個目、超新星発見 山形市のアマチュア天文家
     山形市のアマチュア天文家で食品製造業、板垣公一さん(56)が、恒星が一生の最後に爆発して明るく輝く現象である超新星を発見、国際天文学連合が19日までに「超新星2004eo」として認定した。
     板垣さんが発見した超新星は今年に入って5個目、通算では11個目になる。17日午後9時ごろ、いるか座の銀河NGC6928の中にあるのを発見した。明るさは17・8等級。
     板垣さんは8月1日に11・2等級と極めて明るい超新星を発見したばかりで、相次ぐ発見だが「運がよかっただけです」と控えめに喜びを語った。

    「10年で治安悪化」86% 内閣府調査
     内閣府が18日付で発表した「治安に関する世論調査」によると、ここ10年間で日本の治安が「悪くなった」と思う人が86・6%と「良くなった」の7・1%を大きく上回った。2003年の刑法犯認知件数は、279万件と10年前と比べ約100万件も増えており、犯罪の急増に国民が不安を募らせている実態が浮き彫りになった。
     治安が悪くなった理由(複数回答)としては「外国人の不法滞在者が増えたから」が54・4%と最も多く、「青少年の教育が不十分」47・0%、「地域社会の連帯意識が希薄」43・8%、「さまざまな情報が容易に手に入るから」40・6%と続いた。
     最近の犯罪の傾向(同)については「低年齢化」を指摘する人が81・8%に上り、「残酷になっている」が66・1%、「単純な動機で発生」が58・1%だった。
     自分や身近な人を犯罪に巻き込むかもしれないと不安になる組織や個人のタイプ(同)を聞いたところ、「情緒不安定な人や怒りっぽい(すぐキレる)人」が最多で49・4%。次いで「外国人の犯罪グループや不法滞在者」43・2%、「暴走族などの非行集団や非行少年」43・1%の順だった。
     警察庁は「おおむね犯罪の実態と国民の感覚とが一致している。国民の不安を取り除くために、犯罪の取り締まり以外にも自主防犯活動の促進、犯罪情報の提供などさまざまな施策に取り組みたい」としている。
     調査は7月に全国の20歳以上の男女3000人を対象に実施、有効回収率は69・9%。治安に関する調査は今回が初めて。
     
  • 09/18
    ネズミなどウイルス媒介? 鹿児島の豚コレラ
     鹿児島県内の豚から3月以降、豚コレラウイルスが相次いで見つかった問題で、農水省は18日、専門家会議を開き、発生場所が狭い範囲に集中していることからネズミなどがウイルスを媒介した可能性が指摘された。
     豚コレラウイルスは今年に入って3月、7月、8月(2回)、今月16日の計5回見つかり、うち4回は鹿屋市の半径1キロ以内に集中していた。
     3月のウイルスは無許可で豚に接種した未承認ワクチンが原因とされており、生き残ったウイルスがネズミなどを介して伝染した可能性があるという。
     まん延防止のための緊急ワクチン使用については、自然界のウイルスに比べ毒性が弱く、限定的な感染にとどまっているため必要ないと判断された。
     
  • 09/17
    貯蓄減少世帯は47.7%、収入減で取り崩しが50%超
     金融広報中央委員会(事務局・日銀)が公表した「家計の金融資産に関する世論調査」によると、貯蓄のない世帯(2人以上の世帯)が全体の22.1%となり、1963年の調査開始時(22.2%)に次ぐ高水準となった。
     また、前年より貯蓄が減ったと回答した世帯(2人以上の世帯)の比率は前年からやや減少したものの、47.7%と依然高水準。減少した理由としては、「定例的な収入が減ったので、貯蓄を取り崩した」とする回答が54.2%に上り、企業によるリストラの厳しい状況を反映した数字と言える。
     金融資産を保有する世帯の保有資産の平均額は、前年比62万円減少の1398万円、中央値は800万円となった。
     来年4月のペイオフ全面解禁を控え、郵便貯金を除く預貯金残高が1000万円を超える世帯のうち、預け入れ先を複数に分散するなど「何らかの行動をした」と答えた世帯は全体の70.3%だった。1000万円を超える部分で、国債や金など他の資産を購入した世帯は7.5%だった。
     調査は年1回実施。今回は6月25日から7月5日にかけて全国の1万0080世帯を対象に行い、回収率は44.8%だった。
    「貯蓄なし」22・1% 2人以上世帯で過去2番目
     金融広報中央委員会(事務局・日銀)が17日発表した2004年の「家計の金融資産に関する世論調査」によると、預貯金や株式など貯蓄がない2人以上の世帯数の割合が、前年比0・3ポイント増の22・1%となり、調査を始めた1963年の22・2%に次ぐ過去2番目の高水準となった。
     貯蓄がある世帯の平均保有額も62万円減の1398万円と、1999年の1366万円以来の低水準。事務局は「景気回復は家計には及んでおらず、堅調な消費は預貯金の取り崩しに負っている部分が大きい」と分析している。
     また、05年4月のペイオフ(預金の払戻保証額の制限措置)全面解禁を前に、預け入れ先の分散など何らかの行動をした世帯が11・1ポイント増の44・2%。一方、預金について「自己責任と言われても困る」と受け止めている世帯が44・0%に上り、ペイオフなど預金保険制度を「全く知らない」と答えた世帯も27・3%あった。


    浅間山、地震減少傾向続く 噴煙1500メートルまで上昇
     群馬、長野県境の浅間山は17日午後も回数が数えられない連続的小噴火の状態が続いたが、噴火に伴う地震は依然として減少傾向にある。しかし、気象庁は「過去の活動例からみて、中規模噴火があった1日夜と同程度の噴火を繰り返す恐れがある」と注意を呼び掛けた。
     気象庁によると、噴火に伴う地震回数は、16日午後のピーク時には1時間に80回を超えたが、17日午後3時までの1時間は17回にまで減少した。
     17日午後の噴煙は最高で火口から1500メートルまで上昇。浅間山上空では20日にかけて西風が吹くとみられ、風下に当たる地域では降灰の恐れもあるという。
     
  • 09/16
    自給率45%の目標達成困難 コメ消費減少など背景
     農水省は16日、食料自給率を2010年度までに45%まで引き上げる目標が達成困難になった、との見通しを明らかにした。自給率は03年度で40%と6年連続の横ばい。主な先進国で最低水準という状態は、当分改善されそうにない。
     45%の目標は2000年3月に設定された。ここ数年、国産でまかなえるコメの消費が大幅に減少している一方、国産比率を高めるべき肉類、牛乳・乳製品、魚介類などの生産が減っている。このような傾向が続けば、目標の達成は困難という。農業従事者の減少など国内農業の衰退も背景にある。
     農水省は05年3月に、15年度を目標とする農政改革の基本方針を策定するとともに、新たな自給率目標も盛り込む予定。農業団体を中心に今後、自給率を高める具体的な施策を求める声が強まりそうだ。

    <ヒ素汚染>茨城県が神栖町のコメ農家4軒に出荷自粛を要請
     茨城県は16日、旧日本軍の毒ガスが原因とみられる井戸水汚染があった同県神栖町で収穫されたコメから、有機ヒ素化合物のジフェニルアルシン酸が検出されたと発表した。県は「食べても健康への影響は少ない」としているが、安全性が確認できるまで、収穫した4農家に今年産米13.7トンの出荷自粛を要請した。
     県は、同町内で高濃度の有機ヒ素化合物が検出された2カ所の井戸の半径500メートル圏内の農業用井戸45カ所を、今年5〜8月に調査した。その結果、5カ所からジフェニルアルシン酸を検出した。さらに、この井戸水を稲作に利用していた4農家が収穫したコメを国立環境研究所(同県つくば市)に依頼して分析したところ、ジフェニルアルシン酸が検出されたという。検出量はコメ1キロあたり0.043〜0.110ミリグラムだった。
     このうち1軒が家族で食べるために保管していた昨年産のコメからは、1キロ当たり0.02ミリグラムのジフェニルアルシン酸が検出された。この農家の家族5人に対して毛髪などを検査したが、ジフェニルアルシン酸は検出されなかった。昨年産のうち5.6トンは茨城県内で販売されたという。
     ジフェニルアルシン酸は、旧日本軍の毒ガス「くしゃみ剤」の主成分「ジフェニルシアノアルシン」などが水に溶けてできる物質で、自然界に存在しない。神栖町では昨年3月、飲用井戸水が環境基準の450倍にあたるヒ素で汚染されているのが分かり、その後の検査でジフェニルアルシン酸が検出された。


    <メタン>氷河期の気温急上期に大量放出 海底地層から判明
     「次世代のエネルギー源」と注目されるメタンハイドレートの大量放出が、青森県・下北半島沖の海底で起きていた証拠を、海洋研究開発機構などの研究グループが見つけ、16日発表した。メタンガスと水が高圧下でシャーベット状になったメタンハイドレートは、温暖化効果が二酸化炭素の20倍もある。グループは「1万年前まで続いた氷河期に急激な気温上昇の時期が何度かあり、大量放出との関連が初めて裏付けられた」としている。
     海洋機構の研究船「みらい」が01年、下北半島沖の海底(水深1366メートル)で採取した地層標本を分析。気温上昇が確認されている2万5400年前の地層を炭素14で特定。地層中の海産生物である有孔虫の殻に含まれる炭素の同位体元素の比率を調べた。
     内田昌男研究員によると、有孔虫は海中のメタンを使って殻を作る。調べた当時の有孔虫の殻は、同位体元素の比率が通常とは違っていた。これは、メタンハイドレートの放出によって海中の同位体元素の分布が変わったためと考えられ、メタンを餌にするバクテリアで調べても同じ結果が得られた。
     氷河期に繰り返された気温上昇は、10年間に4〜5度という急激なものだが、その原因はよく分かっていない。内田研究員は「放出と温暖化の関係を解明する手がかりになる」と話す。

    海底にメタン大量放出の跡 過去の温暖化と関連か
     海洋研究開発機構と国立環境研究所は16日、青森県下北半島沖の海底堆積(たいせき)物の分析から、約2万5400年前に周辺の海底から大量のメタンが放出された痕跡があることを確認したと発表した。
     当時は最終氷河期の最中に突発的な温度上昇があったことが知られていおり、同機構の内田昌男研究員は「強力な温室効果ガスであるメタンが大量に放出され、地球の温暖化を招いた可能性がある」としている。
     同機構は、下北半島沖の水深約1300メートルの海底から、約13メートルの柱状の堆積物を採取。約2万5400年前の層で見つかった有孔虫の化石中の炭素同位体比の分析から、メタンガス由来の炭素が環境中に多く含まれていたことを突き止めた。


    <医薬品>ネット販売を規制へ 厚労省検討
     医薬品をインターネットで販売する業者が増え、薬剤師らによる対面販売しか認められていない薬も売るケースが出てきた。厚生労働省は都道府県などを通じ販売しないよう指導しているが、強制力がなく、一部の業者は独自の判断で販売を続けている。薬害被害者団体からは新たな薬害の発生を懸念する声が上がっており、厚労省は営業停止など行政処分ができるよう薬事法改正の検討を始めた。
     薬事法は店頭での医薬品の販売を原則としているが、厚労省は88年の旧厚生省通知で、安全性の問題が少ないとされた胃腸薬やビタミン製剤などに限定して通信販売を認めた。しかし、それ以外は副作用の説明などが必要として、薬剤師らによる対面販売を義務づけている。ただ、通知に違反しても指導までで、行政処分などは科せない。
     業界関係者によると、インターネットで医薬品を販売しているのは100社以上に上るとみられるが、厚労省も実態はつかんでいない。
     東京のある業者は医薬品の一般販売業の免許を持っているが、店舗での販売はほとんどなく、インターネットが中心。取り扱っている医薬品は1430点で、通信販売が禁じられている風邪薬や鎮静剤なども売り、通知に抵触するとして行政から指導を受けている。
     しかし、業者側は「医薬品メーカーなどから情報を集め、副作用の恐れが高いものは自社の判断で販売していない。通知では例示された医薬品以外にも、行政側との協議で通信販売が認められる余地を残しており、内容があいまいだ。インターネットの普及も考慮し、規制するなら十分論議して法律で明確にすべきだ」と反論、販売をやめる気はないという。
     一方、全国薬害被害者団体連絡協議会は今月9日、「一般用医薬品の安易な販売拡大によって、重大な薬害が再発することを強く懸念する」として、ネット販売の取り締まり強化を厚労省に要望した。
     医薬品を巡っては、厚労省が整腸薬など計15種類371品目を「安全上特に問題がない」として、医薬部外品に指定。7月30日から薬剤師のいないコンビニエンスストアなどでの販売が解禁されたが、風邪薬や解熱剤などは副作用の問題から除外されている。


    悪性中皮腫で死亡、企業に責任 「アスベスト対策怠った」
     加熱炉工事などの現場監督で長年アスベスト(石綿)の粉じんを吸い込み、悪性中皮腫で死亡した千葉県の男性=当時(51)=の遺族が「会社が安全対策を怠ったのが原因」として、勤務先だった2社に計1億2100万円の損害賠償を求めた訴訟の判決で、東京地裁は16日、関西保温工業(大阪市)に約5700万円の支払いを命じた。
     原告代理人によると、アスベストとの関連が指摘される悪性中皮腫をめぐり、企業の賠償責任を認めた判決は初めて。
     判決理由で松本利幸裁判長は、病気とアスベストの因果関係を認めた上で「1960年代には石綿粉じんが生命、健康に重大な影響を与えることは医学会だけでなく、石綿を扱う業界でも知られていた」と指摘。
     「会社は、現場監督にも作業員と同様にマスクやゴーグルの着用を義務付け、危険性についての社員教育をする義務があったのに、全くしなかった」とした。
     判決によると、男性は63年から84年まで関西保温工業に勤務し、工事現場で断熱用の建築資材などに含まれるアスベストに接触。退職後の95年から体調が悪化し、翌年、悪性中皮腫で死亡した。99年に労災認定を受けている。
     関西保温工業を退社後に勤務した1社への請求は、死亡との因果関係が認められず棄却された。
     原告代理人によると、アスベストによる悪性中皮腫発症をめぐる訴訟は横浜地裁などで約10件が係争中。

    改良ブースターで燃焼試験 H2A、耐熱材損傷大幅減
     宇宙航空研究開発機構は16日、H2Aロケット6号機打ち上げ失敗の原因となった固体ロケットブースターについて、設計を変更した改良型試作機の燃焼試験を種子島宇宙センター(鹿児島県)で実施した。
     昨年11月の6号機打ち上げは、ブースターを分離できずに失敗。燃焼ガスで噴射口内側の耐熱材が削られて穴が開き、噴出したガスがブースターとロケットを分離する回路を焼き切ったのが原因とされる。
     改良型ブースターの噴射口は、形状に緩やかなカーブをつけた釣り鐘型で、耐熱材の損傷を少なくする設計。ブースターを横倒しに固定し、午前11時から約2分間燃焼させると、ごう音とともに白煙が立ち上った。
     同機構は試験終了後、「削れた量は外見上大幅に減った」との見解を示した。噴射口周辺のひずみや温度なども計測しており、今後ブースターを工場に搬送、データを解析して設計変更の妥当性を確認する。
     同機構は年内にさらに2度の燃焼試験を行う。ブースター1本の価格は約6億円、今回の試験費用は約10億円という。

    九電・玄海原発4号機が手動停止 発電機用水素の圧力低下
     九州電力は16日、佐賀県玄海町の玄海原発4号機(加圧水型軽水炉、118万キロワット)で、発電機の内部に充てんされた冷却用水素の圧力が急速に低下したため、同日中に原子炉を手動停止し点検すると発表した。
     水素は同じ発電機の内部を循環する冷却水の配管内に入り込んだ可能性があるが、事故につながる恐れはなく、環境への放射能の影響もないという。
     冷却用水素は発電機内に1平方センチ当たり約5キロの圧力で充てんされている。通常でも徐々に減って圧力が低下するため、1−2カ月ごとに発電機の外にあるガスボンベから補給する。
     ところが、15日午後7時ごろから16日午前5時半ごろまでの間に、通常時の1−2カ月分に相当する約0・3キロの急速な圧力低下が起き、異常と認めたという。
     同社によると、同様の事例は1992年以降、東京電力などの原発で5件発生。いずれも冷却水配管の継ぎ目がゆるみ、高圧で充てんされた水素が圧力の低い配管の中へ漏れたことが原因とみられるという。

    高校生の就職戦線スタート 地方では厳しい求人倍率
     来春卒業の高校生への採用活動が16日解禁され、全国各地でメーカーやスーパーなどの採用試験が始まった。
     東京都千代田区にある大手スーパー、イトーヨーカ堂の本部には、約50人の高校生が採用試験を受けに集まった。一様に緊張した面持ちで「おはようございます」と人事担当者らにあいさつ。千葉県の県立高校の女子生徒は「私は人と接する仕事がしたかったので来ました。でも友達の中にはなかなか求人がなくて悩んでいる子も多い」と話した。
     イトーヨーカ堂は来年度にかけ、十数店舗を新設するため、昨年の10倍の300人を採用する方針だという。
     厚生労働省によると、今年7月時点で求職者21万2000人に対し企業側の求人数は14万6000人で求人倍率は0.69倍。2年連続で改善したが、都市部と地方では求人倍率の差が拡大しており、地方で職を求める高校生にとっては厳しい就職戦線となりそうだ。
     厚労省の担当者は「厳しい経営環境から企業側が業績と人件費を考慮しながら求人を出すため、長期にわたる就職活動を余儀なくされる高校生が増えている」と話している。
     
  • 09/15
    人口問題対策で資金難深刻 今年の世界人口白書
     急増する世界人口の抑制のための行動を定めた1994年の国際人口開発会議(ICPD)以降も先進国から発展途上国への資金援助が不足するなど、多くの課題が山積しているとする「世界人口白書2004」を国連人口基金が15日、発表した。
     白書は「発展途上国の約3億5000万組のカップルが、希望する(避妊など)家族計画サービスを受けられないでいる」と指摘。ICPDで各国が合意した目標達成への真剣な努力なしには、世界は貧困と環境破壊に苦しむことになると警告した。
     白書によると、世界の人口は現在63億7760万人(推計)で、2050年には89億人に増えると見込まれ、カイロでICPDが開かれた94年当時の予測の98億人を下回るなど、一定の成果があった。
     だが、先進国は、ICPDで2005年までに人口問題などへの取り組みのために年間61億ドルを拠出することを約束したにもかかわらず、実際に提供された金額は年間約20億−30億ドルにとどまっている。


    浅間山、活発な状態続く 15日の噴火は40回に
     火山活動が続く群馬、長野県境の浅間山(2,568メートル)は15日も活発な状態が続き、同日発生した噴火は40回に達し、1日夜の噴火以来、1日で最も多い回数になった。
     いずれも1日夜や14日午後の噴火に比べて規模が小さいが、気象庁は「小−中規模の噴火がさらに繰り返し起きる可能性がある」として注意を呼び掛けた。
     気象庁によると、15日の噴火はほとんどが小規模。午前11時台の3回を皮切りに、午後に相次ぎ、午後11時台だけで8回観測した。
     最も噴煙が高かったのは午前11時58分の噴火で、火口から約1500メートルまで上がった。噴煙は風に乗って南に流れ、長野県軽井沢町役場などでわずかな量の降灰が観測された。
     火山性微動や地震回数も増加傾向にあるものの、地殻変動データには大きな変化はみられていないという。

    圧力抑制プールから異物 東電福島第1原発3号機
     定期検査中の東京電力福島第1原発3号機で、圧力抑制室のプール内に縦横各約15センチの金属片や針金などの異物計109個があることが15日、東電の調査で分かった。今後、すべて回収する。
     東電によると、プールは直径、高さが各約8メートルの円柱形で、プールの上にある作業場から落下した可能性が高いという。1999年10月から2000年3月の定検の際に実施したプール内の清掃後に混入したとみている。

    浅間山で小規模噴火続く 噴煙は1500mに
     火山活動が続く群馬、長野県境の浅間山(2、568メートル)で、15日正午前に小規模噴火が3回発生、灰色の噴煙が火口のへりから約1500メートルの高さまで上がり、南に流れた。同日未明にもごく小規模の噴火が2回あり、気象庁は火山活動に引き続き注意を呼び掛けた。
     気象庁によると、午前11時53分と同56分、同58分の3回にわたって小規模に噴火。それぞれ小さい空振を観測したが、火口から南に約8キロ離れた軽井沢測候所(長野県軽井沢町)では、噴石の飛散などは確認されていないという。
     また、長野地方気象台によると、午前1時5分ごろ発生したごく小規模噴火では、噴煙が約400メートル上がり微小な空気の振動も観測された。同4時50分ごろのごく小規模噴火でも、噴煙が約300メートルまで上がり、軽井沢測候所でわずかな量の降灰が観測された。
     
  • 09/14
    浅間山が再び噴火 約2500メートルまで噴煙
     14日午後3時36分ごろ、群馬、長野県境の浅間山(2,568メートル)が小規模に噴火、灰色の噴煙が火口のへりから約2500メートルの高さまで上がった。浅間山では同日午前3時28分ごろと、午後1時31分ごろにもごく小規模な噴火があった。気象庁は「今後も同程度の噴火を繰り返す可能性がある」と注意を呼び掛けた。
     気象庁によると、午後3時半すぎの噴火では、目立った空気の振動や噴石は観測されず、地震活動などのデータにも大きな変化はないという。噴煙は約7分間続き、東の方向に流れた。
     気象庁は「1日夜の噴火を中規模とすると、午後3時すぎの噴火は小規模」としている。
     14日未明と同日午後1時半ごろのごく小規模な噴火では、噴煙は約300メートルまで上がった。浅間山の東約45キロの群馬県高崎市付近で、わずかな降灰が確認された。
     気象庁は、浅間山の火山活動度レベルを3(山頂火口で小−中規模噴火が発生)のままとしている。

    「脂肪包む」明確な効果なし ダイエット食品を動物実験
     「脂肪分を体内で包み込んで、便と一緒に排せつする」とうたう9種類のダイエット食品に、宣伝通りの明確な効果はないことが14日までに、国立健康・栄養研究所の動物実験で分かった。実験を依頼した厚生労働省は、誇大広告を禁じた健康増進法に違反する可能性もあるとして、行政指導を検討している。
     これまで文献調査などに基づきダイエット食品について「科学的な根拠が明らかではない」として注意を呼びかけたことはあったが、実際に効果があるかどうか調査したのは初めて。
     ダイエットブームが広がり、劇的な効果をうたう食品が出回る中、成分と効果の因果関係がはっきりしない食品が目立つため、消費者に客観的な情報を提供しようと動物実験に踏み切った。
     実験の対象は、摂取すると体内で脂肪分を包み込み、便と一緒に排せつすることでダイエット効果があるとうたう市販の9種類の商品。ネズミの餌に混ぜ、3週間摂取させて効果を調べた。
     ふんを分析した結果、商品を使わなかったネズミのふんより脂肪分が少し多く含まれるようになるものはあったが、脂質の98%以上は体内で消化吸収されており、体重の増減に明確な差はなかった。いずれも通常の摂取方法では、ダイエット効果が認められないと結論づけた。
     厚労省は、広告で消費者に誤解を与えないようホームページで注意を呼びかけるとともに、業者の広告が誇大な内容や紛らわしい表現など不適切な場合は、是正するように指導する方針。
     実験の結果は、10月1日から大阪市で開かれる日本臨床栄養学会で発表される予定。

    100歳以上が2万3038人 過去最多を更新 04年長寿番付
     「敬老の日」を前に厚生労働省は14日、2004年の長寿者名簿(長寿番付)を発表した。9月末までに100歳以上になる高齢者(海外居住者を除く)は2万3038人で、初めて2万人を超えた昨年をさらに2000人以上、上回り、過去最多を更新した。
     調査を始めた1963年(153人)の約150倍で、最近12年間は前年比で毎年十数%ずつ増えている。人口10万人当たりの100歳以上の長寿者数は全国平均で18・05人と過去最高。都道府県別では、沖縄県が73年以降、連続1位。100歳以上の84・7%は女性で、特に女性の長寿化が顕著になっている。
     最高齢は福岡県飯塚市に住む小山ウラさんの114歳。長寿番付の38位までが全員女性で、男性は広島県豊栄町に住む重高小八さんの109歳が最高だった。
     ギネスブックの認定による「世界一」は、昨年まで男女とも日本人だったが、今年は小山さんより約2カ月年長の114歳のオランダ人女性が世界最高齢。男性の一位は113歳の米国人だった。
     都道府県別の100歳以上の高齢者比率は、1位の沖縄県が47・07人。2位は高知で、島根、熊本、鹿児島と続き、上位10県を中国・四国・九州地方で占める。逆に最も少ない埼玉県は8・54人で、以下青森、千葉、茨城、愛知の順となり、今年も西日本に長寿県が多い「西高東低」は変わらなかった。
     100歳以上は全体で昨年より2477人増えた。男女別内訳は、男性が3523人、女性が1万9515人。
     調査は9月30日までに100歳以上になる人を9月1日時点でまとめた。

    浅間山でごく小規模な噴火 噴煙が約300メートルまで上昇
     14日午前3時28分ごろ、長野、群馬県境の浅間山(2、568メートル)で、ごく小規模な噴火があった。気象庁によると有色噴煙が火口から約300メートルまで上がったものの十数分後には収まったという。煙の噴出に伴い、微小な火山性地震や微動も観測された。
     噴火後、14日午前10時までに地震活動の観測データに異常な変化は表れていないという。
     気象庁に群馬県警から入った情報では、浅間山の東約45キロの同県高崎市付近で、わずかな量の降灰があったという。
     気象庁は1日の噴火後、火山活動度レベルを3(小−中規模噴火の発生する可能性がある)のままにしており、「1日と同規模の噴火が発生する可能性もあり引き続き注意してほしい」と呼び掛けている。
     
  • 09/13
    九州で初のBSE 国内12頭目、熊本の5歳雌
     厚生労働省の牛海綿状脳症(BSE)の専門家会議は13日、全頭検査で疑陽性となった熊本県泗水町の乳用牛1頭をBSEと確定診断した。5歳2カ月の雌のホルスタインで国内12頭目、九州では初めての感染牛となる。
     肉や内臓などは焼却処分され、流通しない。
     熊本県は家畜伝染病予防法に基づき、泗水町の酪農家が一緒に飼っていた同居牛を監視下に置き、ほかに感染牛がいないかなどを調査する。
     2001年秋に、国内初の感染牛確認を受けて肉骨粉の製造・販売などが禁止される前に生まれた牛で、厚労省と農水省は感染ルートの解明に全力を挙げる。
     厚労省によると、この牛は1999年7月3日、飼育地の酪農家のもとで出生。今月10日、県食肉衛生検査所で行った一次検査で疑陽性となり、国立感染症研究所で確認検査が行われた。
     脳に蓄積した異常プリオン(タンパク質)を調べるウエスタンブロット法という検査で陽性となり、脳の病理組織検査でもBSEに特徴的な空胞が少し見つかった。

    鶏用H5N1ワクチン開発 北大が国内初、備蓄目指す
     東南アジアで再流行している鳥インフルエンザ(H5N1型)の鶏用ワクチン試作品を、喜田宏北海道大教授(獣医微生物学)らが13日までに、開発した。実験で効果を確かめており、3年後をめどに製造、備蓄を目指している。
     鳥インフルエンザ対策は鶏を処分して感染拡大を防ぐのが効果的として、国内では鶏へのワクチン接種は行われていない。しかし、ウイルスを制圧できない場合は、ワクチン使用が流行防止のための選択肢として検討されている。
     喜田教授らは、カモから分離したH5N2型とH7N1型のウイルスの遺伝子交換によってH5N1型ウイルスを作りだし、これを不活性化してワクチンにした。
     鶏の皮下や鼻腔(びくう)内に同ワクチンを接種し、約5週間後、山口県の鶏から検出されたH5N1型ウイルスに感染させた。その結果、皮下に接種した8羽のうち7羽が、鼻腔内接種の8羽では4羽がインフルエンザを発症せず、ワクチンの効果が確かめられた。
     鶏にワクチンを使うと、ウイルス感染した鶏が見つかりにくくなり、流行の発見が遅れる懸念がある。喜田教授らは感染した鶏を見分ける検査法を開発しており、ワクチン使用は同検査との併用が条件としている。

    道警本部長「深くおわび」 裏金14億円を議会で報告
    北海道警の裏金問題で芦刈勝治本部長は13日の道議会総務委員会で、1998−2000年度の3年間の捜査用報償費など計約14億円ほぼ全額が不正な方法で支出されたことを認めた上で「極めて遺憾。道民に深くおわびする」と謝罪した。
    裏金づくりはほぼ全部署で行われ、14億円のうち約6億7000万円が捜査目的以外の支出だったとする中間報告書を同委員会に提出した。組織全体での裏金づくりを認めたのは全国の警察で初めて。返還額は利息を含め約8億5000万円に上る見通し。
    芦刈勝治本部長は「公金の取り扱いにはいささかの疎漏があってもいけない」と述べた。
    約14億円のうち捜査活動の経費に使われた支出は約7億3000万円で、残りの約6億7000万円のほとんどは激励費や打ち上げ費用など目的外の支出だった。返還基準や対象者を年内をめどに確定させる。退職者についても、一部返還させる方向で検討する。
    98年度から02年度の旅費でも、20数部署でカラ出張など不正があり、交際費などに充てていた。食糧費や交際費では裏金はなかったとしている。
    裏金14億円すべてを返還対象としないことについては、道警は「捜査活動に使われた支出について返還しなかった弟子屈署の例を基準にした」としている。
     
  • 09/12
    <温泉無効>塩素殺菌すると、酸化作用で肌ガサガサの恐れ
     殺菌のため温泉に塩素を投入すると、温泉が持つ還元作用が失われることを大河内正一・法政大工学部教授(水科学)と日本温泉総合研究所(東京都渋谷区)の研究グループが突き止め、東京都内で開催中の日本温泉科学会で11日発表した。大河内教授は「塩素消毒すると、酸化作用を持つようになり、皮膚の老化が促進される恐れがある」と指摘している。
     研究グループは松山市の道後温泉の源泉と塩素殺菌された温泉水、神戸市の有馬温泉の「金泉」の源泉と塩素殺菌された温泉水について、酸化還元作用の指標となるpH(水素イオン濃度)と酸化還元電位を調べた。
     道後温泉の源泉には還元作用があった。塩素殺菌した温泉水はpH値が変わらなかったものの、電位が酸化側に上がり、酸化作用を持つように変化していた。有馬温泉も源泉は還元作用があったが、塩素を投入した温泉水はpH値が下がって酸性度が強まり、電位も上がって酸化作用を持つようになっていた。
     道後温泉については、愛媛県の条例で塩素消毒が義務付けられている。松山市は今年2月、「塩素消毒によって泉質の変化はなかった」と発表している。大河内教授は、有馬温泉のように鉄分などの溶解成分が多いと、塩素と化学反応を起こしてpH値や成分の変化を招くが、道後温泉のようなアルカリ性単純泉の場合は変化が目立たないと分析している。
     研究グループによると、温泉には還元力があるため、一定の塩素濃度を確保するには、通常の水の消毒に比べて多くの量の塩素投入が必要だ。大河内教授は「温泉の還元作用は皮膚の老化を抑制する効果がある。塩素を投入した温泉に入るのは、塩素消毒したプールに入るようなものだ。循環させないかけ流しの温泉なら、原則として塩素殺菌は必要ない」と話している。


    三菱ふそう、新型車販売が停止状態 国の審査厳格化で
    一連のリコール(無料回収・修理)問題を抱える三菱ふそうトラック・バスの新型車発売が、事実上停止状態になっていることが12日、分かった。国土交通省が、車輪脱落事故を起こした大型車だけでなく、中・小型車でも同社製車両の型式審査を厳格化、審査をクリアしていないためだ。
    これにより、9月から全面的に始まった新たなディーゼル排ガス規制に対応するよう開発した約100種類の型式で、発売のめどが立っていない。9月から販売予定の小型のトラック「キャンター」、中型の「ファイター」も含まれる。
     
  • 09/11
    不同意の理由なし 放置自転車税で、総務省
     全国ワースト級の放置自転車数に悩む東京都豊島区が、自転車撤去や駐輪場整備などの対策に充てる財源とするため新設を目指す法定外目的税「放置自転車対策推進税」について、麻生太郎総務相は今週にも同意する。だが、課税される鉄道会社側は訴訟の構えを崩しておらず、課税をめぐる混乱は続きそうだ。
     同税条例は昨年12月の区議会で成立、区は総務省に同意を得る手続きを取った。以来約9カ月。標準処理期間とされる3カ月から大幅に延びたのは、同税が「筋が悪い。しかし不同意にする理由もない」(総務省幹部)内容だったため。同省は、課税以外の方策を探るための協議を鉄道会社と続けるよう区に求めるなど、異例の慎重さで対応した。

     
  • 09/10
    <裁判員制度>市民の司法参加の意義 国民に十分に浸透せず
     全国世論調査では、市民の司法参加を実現する裁判員制度の意義が国民に十分に浸透していない実態が浮かんだ。政府は今後、ビデオ制作を含め、国民により訴えかけやすい方法で広報活動を展開する予定だが、周知徹底に向けてさらに方策を練る必要に迫られそうだ。
     男女別でみた場合、「やってみたい」と答えたのは男性21%に対し、女性はわずか13%。逆に「やりたくない」は男性47%に対し、女性は63%に上り、女性の消極的な姿勢が目立つ。現状では子育てや介護にかかわる多くが女性で、国会審議でも裁判所内の施設の充実など受け入れ環境の整備の必要性が指摘された。女性が参加しやすい環境作りが急務だ。
     一方、年代別では、「やってみたい」と「義務なのでやる」を合わせると、20代52%、30代54%、40代50%とそれぞれ5割以上を占めたのに対し、50代は42%、60代33%、70歳以上は21%と格段に数値が落ちている。年齢が高いほど、従来の裁判官だけによる裁判に任せればよいという意識が強いとも受け取れるが、「裁判に健全な社会常識を反映させる」という裁判員制度の趣旨から言えば、50代以上の参加は制度を安定させるうえでも欠かせない。いかにこの年代層に理解を得られるかもカギになる。
     欧米の先進国では陪審・参審制度が長年運用され、国民が裁判に加わるのは常識になっている。今後の周知活動次第では、国民の理解を広げることは可能になる。

    <裁判員制度>「やってみたい」わずか17% 全国世論調査
     毎日新聞が今月3〜5日に実施した全国世論調査(面接)で、国民が重大な刑事裁判に参加する「裁判員制度」の裁判員に選ばれた場合、やってみたいかどうかを尋ねた結果、「やってみたい」と回答したのは全体の17%にとどまったのに対し、「やりたくない」は56%と半数を上回った。今年5月に裁判員法が成立して3カ月余が経過し、政府は09年春の制度スタートを目指して国民への周知活動の準備を始めたが、国民の参加意欲が高まっていない現状が明らかになった。
     調査は成人男女4571人を対象に行い、2589人から回答を得た。回答率は57%。
     裁判員制度を「知っている」と答えたのは66%で、「知らない」の32%を大きく上回った。刑事裁判に市民感覚を取り入れる裁判員制度の導入で、現行の裁判よりもよくなると思うかとの質問には「よくなると思う」が37%、「思わない」が54%で、制度に懐疑的な人の方が多かった。
     選ばれた場合、やってみたいと思うかとの問いでは、「やってみたい」と「義務なのでやる」(24%)という回答を合わせても41%で、「やりたくない」を下回った。
     介護・育児や仕事への著しい損害が生じる場合は裁判員の辞退が認められているが、政府はさらに「絶対に人を裁きたくない」など思想・信条上の理由がある場合にも辞退を認めることを検討している。思想・信条を辞退理由に認めるべきだと思うかを尋ねたところ、「認めるべきだ」は73%で、「認めるべきではない」は20%にとどまった。思想・信条を辞退理由に認めた場合、裁判員の義務を免れる便法に使われる恐れも指摘されるが、思想・信条を尊重すべきだという国民意識が強いことが浮き彫りになった。

    <非配偶者間人工授精>「父を知る権利」求め東京で講演会
     第三者の提供精子を使う非配偶者間人工授精(AID)で生まれた米国人のビル・コードレイさん(59)が10日、東京都内で講演した。「育ててくれた親の代わりになれる人はいないが、ルーツを知ることで初めて、私たちは自立できる」と語り、当事者たちの連帯と提供者を知る権利の獲得を訴えた。
     AIDは日本でも50年以上の歴史がある。これまで1万人以上が生まれたとされるが、提供者に関する情報は封じられ、両親の多くは子どもに事実を伝えていない。
     コードレイさんは37歳の時、自分がAIDで生まれたことを母から告げられた。自分を含めた兄弟4人は誰も父親とは似ていなかった。知らされていなかったことに怒りを感じたが、「幼いころから抱いてきた違和感の原因が分かり、納得がいった」という。母の死後に提供者を知りたいと産婦人科を訪ねたが、答えは得られなかった。
     AIDの問題点についてコードレイさんは、秘密が親子間に見えない壁を作ることや遺伝的つながりがない父親が孤独感を感じることを挙げた。

    <芋焼酎>搾りかすに抗がん作用 熊本大教授ら実験
     芋焼酎の搾りかすで作った醸造酢に抗がん作用があることを、熊本大学大学院の木田建次教授(生命科学)らが動物実験で確かめた。焼酎ブームで熊本など南九州3県の搾りかすは、01年度に約42万キロリットルも発生している。食品リサイクル法で副産物の有効利用が求められており、健康増進も兼ねた一石二鳥の解決策と期待される。東京都内で開催の日本醸造学会で9日、発表された。
     木田教授らは、芋焼酎の搾りかすに酢酸菌を加え醸造酢を作製。背中に筋肉のがんを移植したマウスを7匹ずつ6群に分け、通常の餌を与える群、餌に醸造酢を0.1%、0.3%、0.5%、0.75%、1%を混ぜて与える群とした。生存率とがんの大きさを比べた。
     その結果、通常の餌を与えた群の平均生存日数は約45日で、67日までにすべて死亡した。だが、0.5%群は55日で1匹が死亡しただけで70日まで6匹が生存。0.75%群も4匹が生存した。
     がんの大きさは移植10日目ではすべての群で直径5ミリ、体積70立方ミリ程度だったが、通常群では45日目に平均8800立方ミリまで大きくなったのに対し、0.5%群と0.75%群は平均3000立方ミリで、増殖抑制効果がみられた。0.1%群と0.3%群では目立った効果はなく、1%群も0.5%群などに比べると効果は低かった。
     担当した留学生の韓蓮淑さんは「搾りかすは一部が飼料や肥料になっているが、多くは焼却処分されている。抗がん効果のメカニズムを解明し、健康を意識した醸造酢の実用化を目指したい」と話している。

    生後20カ月以下に限定 輸入牛肉 農相
     亀井善之農相は10日の閣議後の記者会見で、米国産牛肉の輸入再開条件をめぐる対米交渉について「(全頭検査を緩和した場合も)国内と同等の措置という条件は変わらない。同じような考え方を主張しなくてはならない」と述べ、牛海綿状脳症(BSE)検査をしなくても輸入できる牛肉を、生後20カ月以下に限定する考えを示した。
     米側は、非公式協議で生後24カ月以下を除外するよう打診しているが、それを拒否する発言。農相は「(脳など)特定危険部位の除去についても日本と同じであることが必要」と強調した。正式な政府間協議の再開時期は「決まっていない」と述べた。
     また坂口力厚生労働相は、閣議後会見で「(全頭検査の緩和では)消費者との対話が必要。日本の消費者の理解が得られた上で外交上の話し合いになる。そんなに早く結論は出ない」と述べ、日米協議の再開に時間がかかるとの見方を示した。

    “ニート”な若者52万人 深刻さ増す 労働経済白書
     厚生労働省は10日、「2004年版労働経済の分析」(労働経済白書)を発表した。求職せず通学もしないため社会問題になっている「若年無業者」について、初めて集計。その数は平成15年は年平均で前年より4万人多い52万人に上り、問題が深刻さを増している実態が明らかになった。
     若年層の失業率が高止まりしている問題と併せ、白書は、企業活動や景気への影響だけでなく「社会の維持、発展」といった観点からも「憂慮すべき問題」と警告している。
     若年無業者は、求職活動していない非労働力人口のうち、15−34歳で、学校を卒業した後、進学などせず結婚もしていない人などを指す。総務省の労働力調査を基に厚労省が集計した。
     白書は、若年層の就職能力に関する実態調査も紹介し、若年層が修得すれば企業に採用される可能性が高まる能力として(1)コミュニケーション能力(2)基礎学力(3)資格取得(4)責任感−を挙げた。
     一方、アルバイトなどで生活する「フリーター」は、15年平均で217万人と前年比8万人増だった。
     白書はこうした若年無業者、フリーターの増加に関連し「(産業界だけでなく、教育現場など)国民各層の意識を喚起し、若年者の意欲や能力を付与、向上させることが重要」と提言している。
     このほか白書は、企業の雇用制度と業績の関係についても分析している。経常利益が3年前より増加した企業は、減益となった企業に比べて、成果を賃金に反映する制度、目標管理制度、年俸制を導入している割合が、それぞれ5%前後高かった。
    働かない人、100万人? 坂口力厚生労働相は10日、閣議後の記者会見で、労働経済白書で指摘された若年無業者を意味する「ニート(NEET)」について「仕事も勉強も訓練もしたくないという、働かない人、いわゆるニートは50万人くらいといわれているが、その倍はいるのではないかと思う」との見方を示した。
     その上で「難しい問題だが、そういう人に『(仕事を)しよう』と思うきっかけをどう与えるか、取り組まなくてはいけない」と述べた。
    若年層の雇用問題 景気回復で失業率は改善傾向にあるが、若年層だけをみると依然高水準。7月の完全失業率は全体が4・9%だったのに対し、15−24歳は9・4%、25−34歳は6・1%だった。企業が新規採用を抑制していることや、企業の求める職業能力が身に付いていない若者が増えていることなどによる。
     失業率には反映されないが、さらに深刻なのが働く意欲もない「若年無業者」の問題。働かず、教育も訓練も受けていない若者という意味で「ニート(NEET)」(Not in Employment、Education or Training)とも呼ばれる。

    10日午後1時22分ごろ、北海道東部で震度3の地震があった。気象庁によると、震源地は10勝支庁南部で、震源の深さは約60キロ。マグニチュード(M)は5・2と推定される。

    温泉の湯の色、元通りに 思わぬ地震の副産物 和歌山
     和歌山県新宮市の温泉宿泊施設、高田グリーンランド「雲取温泉」の湯の色が、5日に紀伊半島沖で起きた地震の後、オープン当時の濃い乳白色に戻った。
     同温泉は4年にオープン。乳白色のアルカリ単純泉が「全身美容に良い」と女性に人気が高まり、これまで約93万人が利用した。
     湯の色は年々薄まり半透明になっていたが、5日午後7時すぎ、同市で震度5弱を記録した地震の後、湯の色が変わったことに入浴客が気付いた。
     施設の担当者は「色が薄くなり心配していた。地震の副産物だろうか」と喜んでいる。

    海底地震計5台を設置へ 気象庁
     気象庁は10日、紀伊半島南東沖で5日以降相次いでいる地震活動を調べるため、海底地震計を5台設置することを決めた。余震が起きている海域が気象庁の観測網から離れているためで、余震域の広がりや波形データを詳細に把握する。
     設置されるのは「自己浮上式海底地震計」と呼ばれ、海底でデータを収集した後、観測船から信号を出すと海上に浮上して回収される地震計。
     気象庁は舞鶴海洋気象台の観測船清風丸を16日からこの海域に派遣し、約2カ月半後に地震計を回収する予定。
     今回の地震後、政府の地震調査委員会も、震源域周辺に東大地震研究所の海底地震計を設置している。
     
  • 09/09
    欧州委、遺伝子組み換え種子の作付けを認可
    欧州委員会は、欧州連合(EU)内での遺伝子組み換え(GMO)種子の作付け・販売を初めて認可した。
    環境保護団体は、他の作物が汚染される恐れがある、と反発を強めている。
    通常の種子へのGMO混入許容率を設定する提案は見送られた。環境団体は、この動きを歓迎している。
    今回、欧州委が作付けを認めたのは、米バイオ大手モンサント MON が開発した遺伝子組み換えトウモロコシの種子17種。
    EUでは、これまで、フランスとスペインでのみGMO種子の作付けが認められていた。

    「噴火繰り返す可能性」 浅間山噴火で予知連
     火山噴火予知連絡会(会長・藤井敏嗣東大地震研究所教授)は9日、拡大幹事会を気象庁で開き、1日に噴火した群馬、長野県境の浅間山(2、568メートル)について「今後も爆発的噴火を繰り返す可能性は否定できない」との見解をまとめた。大規模な噴火が切迫しているデータはないが、今後も監視が必要とした。
     火山弾や火山ガスの分析結果から、噴火には高温のマグマが関与したと考えられ、7月ごろに火口直下2、3キロの付近に100万立方メートルのマグマが注入され、その一部が今回の噴火に関与したらしい。ただし、火口直下に大量のマグマだまりがあるわけではないという。噴出物の量は6万−23万トンと推定している。
     噴火後は地震の回数は少ない状態で推移し、火山性微動も5日に小さい微動が2回あったほかは発生しておらず小康状態。噴煙は活発で、1日当たり約1000−2000トンの二酸化硫黄を放出している。


    <風疹>一部地域で流行、予防接種強化を通知 厚労省
     今年に入って一部地域で風疹(ふうしん)が流行したため厚生労働省は9日、胎児への感染を防ぐために予防接種の強化などの対策を都道府県に通知した。妊娠初期に風疹にかかると出生児が難聴や心疾患になる「先天性風疹症候群」(CRS)になる可能性がある。同省は来春の流行期に向けて製薬会社にワクチンの増産も要請した。
     対策は「風疹流行にともなう母児感染の予防対策構築に関する研究班」(班長・平原史樹横浜市立大大学院教授)の緊急提言を受けた。
     現在公費で接種できる生後12カ月以上90カ月未満の児童は接種率を高めるようにする。また、抗体のない妊婦と同居する家族、妊娠する可能性のある10代後半〜40代の女性にも予防接種を呼びかける。妊婦にも出産後に予防接種を受けるように勧める。原則として接種費用は自己負担となる。
     研究班によると、風疹は主に今年2〜6月に群馬、大分、栃木、鹿児島、沖縄など全国9県で局地的に流行した。特にCRS発症児は例年1例程度の報告例だが、今年は既に5例で、関係者は警戒感を強めている。

    <ロケット>「H2A」地上燃焼試験、16日実施
     宇宙航空研究開発機構は9日、打ち上げ再開を目指す国産ロケット「H2A」の改良ノズルの地上燃焼試験を16日に実施すると発表した。
     昨年11月の6号機の失敗原因が、ロケットブースターのノズル(噴射口)の設計ミスとされたため、同機構は形状や材質、製造方法などを改良した。鹿児島県の種子島宇宙センター内で、試作した実物大部品を実際に燃焼させ、燃焼圧力やノズルの温度など230種類のデータを取って性能を調べる。

    <NASA>太陽風収集の無人探査機、捕獲失敗で地面に激突
    太陽から吹き出す太陽風の粒子を宇宙空間で収集した米航空宇宙局(NASA)の無人探査機ジェネシスのカプセルが8日、大気圏に再突入したが、減速用パラシュートが開かず、予定していた空中でのヘリコプターによる捕獲に失敗した。カプセルは米中西部ユタ州の砂漠に時速約300キロで激突し、破損した。宇宙からの試料回収は米国の月探査船アポロや旧ソ連の無人探査機ルナが月の石を持ち帰って以来、約30年ぶりだった。
     NASAによるとカプセル(直径約1.5メートル、重さ約190キロ)は地面にめり込み、内部の粒子収集容器もダメージを受けた。収集試料が研究に使えるかどうか調査中。
     ジェネシスは01年8月に打ち上げられた。地球から約150万キロ離れた地点で、850日間にわたり太陽風粒子を収集した。収集量は最大でも約20マイクログラム(マイクロは100万分の1)だが、太陽の組成や太陽系の形成過程を知る手がかりになると期待されていた。総費用は約2億6400万ドル(約288億円)だった。


    量子コンピューターに一歩 半導体で特殊な状態の光
     現在のコンピューターでは複雑すぎて解けない問題も解決できる量子コンピューターの実現に必要な特殊な状態の光を、数ミリ角の半導体を使って作ることに東北大の枝松圭一教授らのチームが世界で初めて成功、9日付の英科学誌ネイチャーに発表した。
     この状態は「量子もつれ」と呼ばれ、従来は作りだすために高出力レーザーなどの大型装置が必要だった。半導体で量子もつれができたことで、小型装置の開発につながると期待される。
     量子コンピューターでは、光の粒子(光子)1個の状態が量子ビットという演算単位になる。量子もつれは複数の光子が結び付き一体化した状態。この状態になると、複数の量子ビットが連動し、高度な計算能力が生まれる。
     量子もつれは普通、非線形光学結晶という材料にレーザーを当て、内部の電子と反応させて作る。枝松教授らは、同結晶の代わりに塩化第一銅という数ミリ角の半導体を使用。レーザーの波長などを調節し、量子もつれを作ることに成功した。


    8日深夜から9日未明にかけて東海、近畿を中心に震度3と震度2の3回の地震があった。8日午後11時40分ごろと同58分ごろ、9日午前1時4分ごろで、気象庁によると、震源地は1回目と3回目が紀伊半島沖、2回目が東海道沖。震源の深さはいずれも約10キロ。マグニチュード(M)はそれぞれ5・3、6・2、4・2と推定される。
     
  • 09/08
    賞味期限切れハムを販売 カルフールに行政指導
    兵庫県尼崎市保健所は8日、外資系スーパー「カルフール・ジャパン」(東京)の尼崎店(尼崎市)が賞味期限切れの国産ハムを再包装して販売していたとして、同店に行政指導したことを明らかにした。
    同店は3月、国産豚肉の一部に「米国産」と不正表示して販売していたとして、農水省から商品の点検などを指示されたばかり。同保健所は「社内マニュアルでは賞味期限内の販売を定めており、衛生上危害を及ぼす恐れがあることを認識していたと考えられる」としている。
    尼崎市保健所によると7月下旬、匿名で「7月2日が賞味期限の国産ハムを小分けしてパックし、消費期限7月5日と表示して販売している」との情報があり、5回の立ち入り調査を実施。同店は「7月2日が賞味期限のハムを対面販売で3日に売った。賞味期限はよく見ていなかった」などと釈明したという。


    わずかな遺伝子の違い特定 糖尿病の発症リスク
     日本人の糖尿病のうち95%を占める2型糖尿病の発症リスクは、遺伝子のごくわずかな違いによって異なることを、大沢春彦愛媛大助教授(臨床検査医学)らのグループが見つけ、8日発表した。近く米国人類遺伝学会雑誌に掲載される。
     これを目印にして、糖尿病発症のリスクを判定、生活習慣の改善で発症を予防できる可能性があるという。
     大沢助教授らは、人により遺伝子の塩基配列が1つだけ異なるSNP(一塩基多型)に注目し、2型糖尿病の患者と健康な人をそれぞれ約550人調べた。
     血糖を下げるインスリンの働きを妨げるレジスチンというタンパク質の遺伝子がある染色体で、特定のSNPが発症リスクと関係していることを突き止めた。
     このSNPは、塩基がC(シトシン)とG(グアニン)の2通りに分かれており、2本の染色体の両方でGの人は、患者で14%、健康な人で8・5%。統計処理すると、2本ともGの人の発症リスクは、2本ともCの約2倍になった。


    海底に地震計を5台設置 紀伊半島南東沖地震で
     紀伊半島南東沖で5日以降相次いでいる地震で、政府の地震調査委員会(津村建四朗委員長)は8日、現在の陸上の観測網では余震の震源を正確に求めることが難しいため、マグニチュード(M)7・4の本震が起きた付近に新たに海底地震計を5台設置したことを明らかにした。
     地震計は東大地震研究所が設置。1週間ほど観測した後で回収し、詳しく解析する。
     国土地理院は衛星利用測位システム(GPS)による観測から、今回の地震の断層面は長さ約69キロ、幅約25キロで、地震で約3メートルずれたとの試算結果を出した。
     また、今回の地震が起きた付近では、過去にM7クラスの地震の発生記録はないとされていたが、この日の委員会で、古文書などの記録から1808年に潮岬沖でM7・6程度の地震があったとする報告があった。


    <中絶胎児>妊娠12週未満は廃棄物 環境省が見解
     横浜市中区の産婦人科医院「伊勢佐木クリニック」(原田慶堂院長、8月に廃院)が中絶胎児を一般ごみと一緒に捨てていた問題で、環境省が「他のごみと交ぜて捨てた場合、妊娠12週未満の中絶胎児も廃棄物として扱わざるを得ない」との見解を神奈川県警に示していたことが8日、分かった。県警は廃棄物処理法違反容疑での立件の可否を判断するため、同法に明記されていない中絶胎児の扱いの法解釈を示すよう要請していた。
     廃棄物処理法などでは、医療機関から出る血の付いた脱脂綿などは感染性一般廃棄物として、処理業者に種類や数量などを通知して捨てることが義務づけられている。
     中絶胎児について同省は従来、生命倫理上の理由を挙げ、「12週未満であっても廃棄物として扱うべきではない」と説明してきた。しかし、他のごみと交ぜて捨てられた場合は、「生活環境を保全する観点から、廃棄物処理法に沿って廃棄物として扱わざるを得ない」と新たな見解を示した。
     県警は8月、伊勢佐木クリニックを同法違反容疑で家宅捜索。同クリニックは今年4〜6月までに計10回、中絶胎児を一般ごみと一緒に捨てた疑いが持たれている。


    弥生開始、やはり前10世紀 歴博が再反論、論争続く
     「弥生時代の始まりは紀元前10世紀」との研究成果を昨年5月に発表した国立歴史民俗博物館(千葉県佐倉市)の研究グループは8日、九州大グループが今年7月に「定説通り紀元前5世紀ごろである」とした測定結果について「歴博の測定を否定せず、むしろ追認する」との見解を示した。
     歴博の藤尾慎一郎助教授は「異なる見解が出た原因は、根拠とした試料の性格や数値の読み方などの違い。誤差の範囲を広げれば矛盾はない」としており、弥生時代の始まりをめぐる議論は今後も続きそうだ。
     歴博は佐賀県・菜畑遺跡の土器などに付いた炭化物を分析。これに対し、九大グループは福岡県・曲り田遺跡から出土したシカの骨を、弥生の始まりを示す試料として歴博と同じ放射性炭素年代測定法で分析した。


    <SARS>治療薬につながる候補物質
     再流行が心配される重症急性呼吸器症候群(SARS)の治療薬につながる候補物質を見つけたと、理化学研究所や国立感染症研究所などのチームが8日発表した。ウイルス増殖を抑え、毒性も低いという。
     理研のタンパク質構造・機能研究グループ(横山茂之プロジェクトディレクター)がコンピューターを使った探索システムで、100万種類の化合物から約130種類に絞った。東京医科歯科大で、サルの細胞を使って調べたところ、そのうちの1種類が、ウイルス増殖を何もしない状態の1%以下に抑えることが分かった。
     この物質はSARSウイルスの増殖を促進する酵素が働かないようにしているらしい。実験では効果を発揮する濃度の100倍を投与しても細胞は健康で、毒性が低いことが確かめられた。
     SARSは治療薬がなく、対症療法が中心だ。同チームは特許出願準備を進める一方、製薬会社と協力して薬品を開発し、動物実験に着手する。順調に進んだ場合、今冬にも人間への臨床試験を始めたいという。

    時効を延長、有期刑30年に 厳罰化の刑事法改正答申
    法制審議会が8日答申した刑事法改正案要綱は、凶悪犯罪の罰則強化や公訴時効の延長、集団強姦(ごうかん)罪の新設が柱だ。法務省は答申を受け、刑法、刑事訴訟法などの改正案を秋の臨時国会にも提出する。
    要綱によると、単独の罪による有期刑の上限を現行の15年から20年に、2つ以上の罪を犯したり再犯の場合の上限を20年から30年に、心神耗弱などを理由に死刑や無期から減軽した場合の上限も15年から30年に引き上げる。
    殺人罪の懲役刑の下限は3年から5年に、傷害致死罪の下限は2年から3年に引き上げる。集団強姦罪(4年以上の有期懲役)の新設は早大生らのサークルによる女子大生集団暴行事件などを受けたもので、集団強姦致死傷罪は「無期または6年以上の懲役」とし、被害者の告訴なしでも処罰できるとした。


    ネット人口、アジアが1位 日本は地域4位
     アジア太平洋地域のインターネット利用者数が2000年から03年までの間に年率38%と急増、03年末の段階で約2億5500万人に達し、北米の約2億2700万人を追い越したことが7日、国際電気通信連合(ITU)のまとめで明らかになった。
     アジア太平洋地域では携帯電話の利用者数も急増。03年末の段階で5億6000万人となり、北米を抜いて世界最大の市場となった。
     ITUによると、アジア太平洋地域では03年10月に携帯と有線を合わせた電話の利用者数が10億人を超えたが、この時点で同地域では携帯電話の利用者数が有線電話の利用者数を逆転し、全体の53%となった。
     同地域ではネット利用者数の急増に伴い、ADSLやケーブル、光ファイバーなどを使ったブロードバンド(高速大容量)利用者数も増加。ブロードバンド利用者の比率は韓国が国民の23・3%に達し1位。日本は同11・7%と香港、台湾に次いで4位だった。
     ITUは、アジア太平洋地域の電話利用者が10年までにさらに10億人増えると予測。現在のブロードバンドは有線接続が優勢だが、今後は無線LANや次世代携帯電話などの無線接続によるブロードバンドが普及のスピードを早めるとみている。

    8日午後11時40分ごろと同58分ごろに東海、近畿を中心に相次いで広い範囲で震度3を初めとする地震があった。気象庁によると、震源地は1回目が紀伊半島沖、2回目が東海道沖で、震源の深さはいずれも約10キロ。マグニチュード(M)はそれぞれ5・3、6・2と推定される。

    マイワシの禁漁方針を撤回 水産庁、05年に日本海側
     水産庁は6日、都内で漁業団体や地方自治体の関係者を招いて、全国資源評価会議を開催。激減している日本海側のマイワシについて、2005年の漁獲可能量を当初、実質的な禁漁である「ゼロ」と提示したが、漁業団体からの反発が強いことから撤回した。
     同日の会合で、水産庁は日本海側のマイワシについて「資源回復のため、漁獲を避けるのが適切」と説明。これに対して、漁業団体からは「混獲があり漁獲量をゼロにすることは現実的に無理」「マイワシは海洋の環境に影響されており、漁獲量を管理しても資源は回復しない」など反発の声が上がった。
     このため水産庁は「ゼロ」を撤回し、前年と同様に漁獲可能量の数値評価を見送った。「ゼロに限りなく近いことを意味しており、漁獲を控えてほしいというメッセージに変わりはない」(漁場資源課)としているものの、実質的には少量の混獲による水揚げの容認につながることになる。
     水産庁は「禁漁からは後退したが、誤って捕獲する混獲の削減に努めるよう付記したことはこれまでより前進だ」(同課)と説明している。
     マイワシは対馬暖流系(日本海側)と太平洋系の2系統がある。日本海側は1990年代から急減し、02年の調査ではほとんど産卵が確認できなかった。

    8日午後7時12分ごろ、新潟県の長岡で震度3の地震があった。気象庁によると、震源地は新潟県中越地方で震源の深さは約10キロ。マグニチュード(M)3・5と推定される。

    ネットに女子アナ殺人予告 大阪府警、26歳男を逮捕
    インターネット掲示板「2ちゃんねる」に殺人予告をしたとして、大阪府警曽根崎署は8日、脅迫容疑で、岡山県倉敷市の派遣社員の男(26)を逮捕した。
    調べでは、男は8月上旬、当時住んでいた神戸市東灘区の自宅でノートパソコンを使って掲示板に、大阪府に住む20代の女性民放アナウンサーの実名を出し、「殺してもいいですか」などと殺人を予告する内容を書き込み、脅迫した疑い。
    女性は男と面識がなく、男が女性にストーカー行為などをした形跡もないことから、同署はいたずらで書き込みをした可能性もあるとみて、動機などを追及している。

    水道水沸かし「温泉」表示 三重県の2施設
     三重県は8日、菰野町の湯の山温泉の国民宿舎と鳥羽市の神代温泉の旅館で、ホームページや広告などに温泉と表示しながら水道水を沸かして使用していたと発表した。
     県によると、菰野町の国民宿舎では少なくとも1995年ごろから水道水を使用し、入湯税も徴収していたという。鳥羽市の旅館では2年前ごろから、温泉を止めて水道水に切り替えたという。
     県は、不当表示にあたると判断し、ホームページなどから温泉表示を削除するように指示。両施設とも同日までに削除した。
     また、県は津市や志摩町など9市町、38施設で、県の許可を得ずに温泉を利用していたとして、温泉法に基づき口頭注意した。

    8日午前3時36分ごろ、三重県の松阪や奈良県の下北山などで震度3など、東海から四国にかけて地震があった。気象庁によると、震源地は東海道沖で、マグニチュード(M)は5・4と推定される。5日に震度5弱を2回観測した地震の余震とみられる。
     
  • 09/07
    <石川島播磨>航空エンジン試運転装置でデータ改ざん
     石川島播磨重工業(本社・東京都)が航空エンジン整備用の試運転装置について、エンジン推力のデータを改ざんして装置製造元の承認を得て、8年間使っていたことが、国土交通省の調べで分かった。同省は7日、東京航空局長名で伊藤源嗣社長に再発防止措置と報告を求める業務改善を勧告した。同社はこの装置で201台のエンジンをテストして航空13社に出荷したが、安全上の問題は起きていなかった。
     国交省や同社によると、この装置は瑞穂工場(東京都瑞穂町)の「M5」。MD90型機に搭載する米国プラット&ホイットニー(P&W)社製「V2500―D5」エンジンの推力を計測する。
     工場内の計測値は、外気中での基準値と差が生じるため、P&W社は補正値を出して承認するよう定めている。96年1月下旬、瑞穂工場で補正のため運転した際、基準値を下回るはずの計測値が上回り、原因がわからなかった。同社生産技術部の社員らは、勝手に基準値を下回る値に改ざんしてP&W社の承認を得た。その後は、実際の計測値と改ざん値を併用して試運転し、日本エアシステム(現日本航空)など内外の航空会社に出荷を続けていた。
     また別の同種装置「M4」についても99年以降、補正値についてP&W社の承認を得ずに使い、エンジン39台をサウジアラビア航空など8社に出荷。さらに別の装置で小型ターボプロップ機用のゼネラル・エレクトリック(GE)社製のエンジン部品を試運転する際、装置の老朽化から作業手順書では試運転時間30分のところを10分間に短縮して済ませ、海上保安庁などに出荷していた。
     今年3月中旬、試運転を担当していた元社員が国交省に手紙で告発。同社は原因究明を進めるとともに4月、整備品の出荷を自粛した。同省は6月に立ち入り検査し、改ざんなど23項目の不適切な点を確認した。同社の検証や追跡調査の結果、安全性に問題はないことを確認したという。
     同社の玉木貞一・航空宇宙事業本部長は記者会見し「ルールが守られず、反省するとともに関係者におわびする。(改ざんは)エンジン整備の認定を早く受けたいという気持ちもあったようだ」と謝罪した。担当者らは退職しているが、社長を含め管理責任について社内処分も行う方針という。

    202の橋が「要対策」 化学反応で膨張、ひび割れ
     国土交通省は7日、北陸自動車道の矢木橋(富山県砺波市)など、国が管理する国道や高速道路などの202の橋で、化学反応によってコンクリートが一部で膨張やひび割れを起こす「アルカリ骨材反応」(ASR)への対策または対策の検討が必要だとする調査結果を発表した。
     ASRが見つかったのは606の橋で、北陸や中部地方で多かった。阪神高速の89に対し首都高速ではゼロだった。国交省は、このうち202の橋について「放置すると安全上問題がある」として、専門家による委員会で対策を検討し、必要と判断されれば穴埋め補強などを順次実施するとしている。
     ASRは、コンクリート内のアルカリ成分と骨材の化学反応でできる物質が水を含んで膨張する現象。国の材料管理が厳しくなった1984年以前に建設された西日本の橋で多いとされる。


    男性限定認める逆転判決 沖縄、軍用地料分配で
    米軍用地として接収された山林の入会権を持つ団体が、軍用地料の分配金受給資格を原則的に男性の子孫に限定したのは違憲として、沖縄県金武町の女性26人が団体を相手に、受給資格確認と計約8000万円の支払いを求めた訴訟の控訴審判決で、福岡高裁那覇支部の窪田正彦裁判長は7日、原告女性側全面勝訴の1審判決を取り消し、請求を棄却した。
    窪田裁判長は判決理由で「入会権者の資格について、男子孫と女子孫とで取り扱いを異にする地区の習慣が、公序良俗に違反するとまで認めることはできない」と判断。また「家の代表である世帯主が軍用地料を受給する入会権者となるが、そもそも原告が世帯主であるとの立証がない」と指摘した。
    原告側は、上告する方向で検討している。


    シカ肉の生食にはご注意を 18%にE型肝炎感染歴
     野生のシカの刺し身を食べたことがある人の18%から、過去にE型肝炎に感染していた事実を示す抗体が見つかったと、市立加西病院(兵庫県加西市)の北嶋直人消化器科部長が7日までに、米国のウイルス学専門誌に発表した。
     同病院では昨年、シカの刺し身によるE型肝炎の発症例4例が世界で初めて報告されている。北嶋部長は「シカ肉の刺し身による感染は珍しくないことが判明した。イノシシなども含めて野生動物の生肉は食べない方がよい」と話している。
     調査はシカ肉の刺し身を食べたことがある45人と、経験のない45人を比較。食べたことがある人の約18%に当たる8人から、過去にE型肝炎の抗体が見つかった。一方、食べたことのない人からの抗体検出は1人にとどまった。
     やはり水や食物を介して感染するA型肝炎の抗体も調べたが、シカ肉との関連はなかった。

    7日午後9時41分ごろ、新潟県を中心に南東北や北関東などで地震があり、同県山古志村で震度4を観測した。これに先立つ午後8時18分ごろと午後7時43分ごろにも、新潟県でそれぞれ震度3と震度1の地震があった。気象庁の観測によると、いずれも震源地は新潟県中越地方で、震源の深さは約10キロ。3回目の地震は、マグニチュード(M)が4・3と推定される。

    7日午前8時29分ごろ、東海地方から近畿地方にかけて強い地震があり、静岡、三重、兵庫、和歌山、奈良の各県で震度4を観測し、関東から四国にかけての広い地域で震度3を記録した。気象庁の観測によると、震源地は東海道沖で、震源の深さは約41キロ。地震の規模はマグニチュード(M)6.4と推定される。5日に震度5弱を記録した2回の地震と震源地が近く、余震とみられる。
     
  • 09/06
    <BSE検査見直し>日米協議再開へ 安全対策なお不信感
     食品安全委員会プリオン専門調査会の大筋合意を受け、米国産牛肉をめぐる日米の協議も「20カ月以下の若い牛」の輸入再開に向けて加速しそうだ。ただ、米国の安全対策に対する日本側の不信感は根強く、再開の道筋はなお不透明だ。
     米国政府は今回の調査会の報告書案を評価している。ベネマン米農務長官が8月26日に「日本はすべての(月齢の)牛の検査は要求しないだろう」と語ったとおりになりそうだからだ。
     米国では生後30カ月以上の牛の一部(年間約27万頭)を対象にBSE検査を行っており、これまで「30カ月以下の検査除外」を主張してきた。しかし、年間に処理される約3500万頭のうち、20カ月以下の牛が約8割を占めるので、「20カ月」の基準は受け入れやすいと考えられる。
     一方で、米国には安全対策全般の遅れが目立つ。脳など特定危険部位の除去対象は、日本の全頭に対して生後30カ月以上。飼料も、日本は牛由来の肉骨粉をすべて処分しているが、米国は豚などに与えており、牛に誤って食べさせる可能性が指摘される。さらに、米国は牛の生年月日や生産地などを管理する体制が整備されていない。月齢を確認できなければ、輸入は困難になる。
     政府は月内にも局長級協議を開き、全頭検査の要求は撤回する見込みだが、「安全意識に差があり過ぎる」(農水省幹部)との不信感を米国がどう払拭するかが課題になる。

    別系統でも基準超える減肉 美浜原発事故の調査委
     死傷事故を起こした関西電力美浜原発3号機で、事故があったのとは別の系統の配管でも、必要な肉厚の半分以下にまで減っている場所があったことが、6日、福井市内で開かれた第4回の事故調査委員会で明らかになった。
     3号機では、配管が破損したのとは別の系統の類似個所も点検リストから漏れていたことが分かっていたが、この部分では必要肉厚4・7ミリの半分以下の1・8ミリまで減肉が進んでいた。
     また、破損した2次系配管の最も薄いところはこれまで保安院の検査で0・6ミリだったが、その後、関西電力が測定点を多くとって検査したところ0・4ミリだったとのデータも提出された。


    震源の深さは38キロ、44キロ 2回の地震、気象庁が修正
    気象庁は6日午後、5日夜に中部や近畿を中心に最大震度5弱を観測した2回の地震について、当初約10キロとしていた震源の深さを、午後7時7分の地震は約38キロ、午後11時57分の地震は約44キロ(ともに暫定値)と修正発表した。
    気象庁によると、今回の地震の震源は観測網から離れており、深さを決める精度が高くなかったため、地震発生直後から「深さ約10キロ」と仮定して津波予報を出していた。
    その後、暫定値が判明したが、精度が不十分な可能性もあるため、これまで情報文には掲載しなかったという。

    想定外と専門家も戸惑い 東南海震源域近くでM7級
     紀伊半島沖と東海道沖で5日夜、相次いだマグニチュード(M)7前後の地震は、M8級の東南海地震の想定震源域に近かった。この付近でM7前後の地震は想定外で専門家も戸惑っている。
     東海から和歌山県潮岬沖を震源域とする東南海地震は、南海トラフで沈み込むフィリピン海プレートに押された陸側のプレートが、約100年周期で跳ね返って起きる。
     政府の地震調査委員会が2001年にまとめた長期評価では、30年以内に起きる確率を東南海が約50%、その西側の南海地震は約40%で、規模は南海がM8.4、東南海がM8.1前後、同時だとM8.5と推定している。
     こうしたプレート境界の地震に対し、今回はフィリピン海プレート内の逆断層型の地震で、発生メカニズムが違う。震源も東南海の想定震源域の沖で「東南海地震を起こす引き金にはならない」(阿部勝征東大地震研究所教授)との見方だ。
     しかし、5日夜の地震は「われわれが経験していない状況」(気象庁)、「正直戸惑っている」(阿部教授)と想定外で、今後の地震活動を注意深く監視する必要があるとしている。

    震度5弱の報告、システム障害で3時間遅れ 奈良
     奈良県などで相次いだ5日夜の地震で、同県下北山村寺垣内で観測されていた「震度5弱」の震度情報が、同県のシステム障害のため、奈良地方気象台に伝えるのに約3時間遅れていたことが6日分かった。同県は「警戒態勢などに影響は出なかったが、再発防止に努める」としている。
     県消防防災課によると、この観測点は県が設置した場所。
     2度目の地震直後の6日0時ごろ、県内47市町村から集約した震度情報を気象台に連絡するシステムに障害が発生し、途中で自動送信ができなくなった。すぐにファクスに切り替え、残る23自治体分の送信を再開したが、下北山村の報告が大幅に遅れたという。

    5日夜の地震で三重県志摩町が4センチ南に 国土地理院
     国土地理院(茨城県つくば市)は6日、5日夜の地震で、三重県志摩町にある基準点が南に約4センチ移動したと発表した。衛星利用測位システム(GPS)の連続観測で判明した。
     このほか、三重県磯部町で約3センチ移動するなど、紀伊半島東部を中心に広い範囲で南への地殻の移動が確認されたという。
     垂直方向の移動を示すデータはまだ集まっていないが、小さいと推定されるという。

    カード情報盗み預金窃取か ATM脇に読み取り装置
     愛知県半田市のスーパー駐車場内にある銀行のATM(現金自動預払機)コーナーで、何者かが置いた磁気情報読み取り装置にキャッシュカードを通した利用者が、預金を引き出される被害に遭っていたことが6日、分かった。半田署は窃盗などの疑いで捜査している。
     調べでは、半田市内の30代の主婦が8月上旬、このATM脇に「防犯上、ご利用のお客さまはカードをお通し下さい」と張り紙のある小さな箱状の磁気情報読み取り装置にカードを通した。同月下旬になって、別のATMから預金計約1000万円が引き出されていることが判明したが、張り紙や読み取り装置はすでに撤去されていた。
     古いタイプのキャッシュカードは、こうした装置で暗証番号も読み取られる恐れがあるといい、同署は何者かがカードを偽造したとみて、防犯ビデオを分析するなどして調べている。

    5日夜の地震、2つは類似のメカニズム 気象庁
     5日夜、近畿や東海を中心に2度にわたって発生した最大震度5弱の地震について、気象庁は6日未明「両方の地震ともフィリピン海プレートの沈み込みに伴うものとみられ、同じようなメカニズムだった可能性が高い」と発表した。2つの地震の震源は30−40キロ離れているという。
     懸念される東南海地震との関係については「今回は東南海地震のメカニズムとは異なっているが、関連性については政府の地震調査委員会などでの検討結果を待ちたい」としている。
     気象庁によると、1944年の東南海地震以降、紀伊半島沖周辺でマグニチュード(M)7前後の地震が相次いで発生したのは初めてという。
     一方、午後11時57分ごろ発生したM7.4の地震の後、各地で観測された津波の高さを情報電文に編集する気象庁の「量的津波予報システム」に障害が発生。自動作成・配信される電文が流れなくなるトラブルがあった。
     気象庁は、急きょ手作業で電文を書き直し、大阪管区気象台にファクス送信したが、通常より20−30分配信が遅れたという。同庁は「津波警報などに遅れはなかったが、原因を調査し再発防止に努めたい」としている。

    紀伊半島に2度、震度5弱 近畿中心に広範囲な地震
     5日午後7時7分ごろと同11時57分ごろ、近畿地方を中心に2度の地震があり、三重、奈良、和歌山の各県で震度5弱の地震を記録した。両地震で、京都、大阪両府のほか愛知、岐阜、滋賀などの各県でも震度4を観測したのをはじめ、関東、東海、北陸、中国、四国の広い範囲でいずれも震度3以上の揺れを感じた。震度2−1の余震も相次いだ。
     2度目の地震で気象庁は三重県南部、和歌山県、愛知県外海に津波警報を出し、三重県尾鷲市は市の全域の住民に避難勧告した。
     気象庁によると、最初の地震の震源地は紀伊半島沖で潮岬の東南東110キロ付近で震源の深さは約10キロ。地震の規模はマグニチュード(M)6・9と推定される。2度目は震源地が東海道沖、潮岬の東130キロ付近。震源の深さは約10キロ、M7・3と推定される。
     気象庁は1度目の地震について「(発生が懸念される)東南海地震とは発生メカニズムが違う」とした。
     
  • 09/05
    「東南海との関係は推定困難」と気象庁
     5日夜、紀伊半島沖でマグニチュード(M)6・9と7・3の地震が相次いだことと、懸念される東南海地震との関係について、気象庁の山本雅博・地震津波監視課長は「これまで経験したことのない状況なので、今後どう推移するか推定困難」と述べた。
     山本課長は午後7時すぎの1回目の地震については、解析結果を基に「フィリピン海プレート内部で発生したとみられ、懸念される東南海地震とはメカニズムが異なる」と説明した。
     しかし、午後11時57分の地震は1回目の地震のやや東側で発生し、規模も大きかった。2回目の発生メカニズムの解析が終了しておらず、山本課長は慎重な言い回しになった。
     気象庁の解析では、1回目の地震は、陸側のユーラシアプレートの下に沈み込む海側のフィリピン海プレート内部で発生したとみられ「逆断層型」と呼ばれるタイプ。東南海地震は二つのプレートの境界付近で起こるとされている。
     二つの地震に近い場所で起きた地震としては、昨年1月、今回の震源域から東に約50キロの地点で起きたマグニチュード5・3の地震がある。

    いたずら野生サル撃退、秘密兵器は「水鉄砲」
     京都市山科区の住宅地で畑を荒らすなど野生ザルの被害が相次ぎ、住民の苦情を受けた京都府警山科署がパトカーに水鉄砲を装備、本格的な撃退作戦に乗り出した。
     サルの専門家は「水鉄砲程度では…」と効果を疑問視するが、同署は「駄目なら水にからしや酢を混ぜてみる」と次の一手も練るなど、意気込んでいる。
     同署によると、サルによる被害が目立ち始めたのは7月。多いときは20匹ほどの群れで現れ、農作物を荒らしたり、民家に侵入して食物を盗むなど悪さを繰り返す。子ザルを撮影しようとした女子高校生が親ザルに引っかかれ、軽傷を負ったことも。
     同署は当初、かんしゃく玉で驚かせて撃退しようと試みたが効果はいまひとつ。そこで森敏雄署長が水鉄砲による退治を発案、おもちゃ屋からマシンガンスタイルの1丁を4000円で購入し、パトカーに装備した。射程は約5メートルで、連続10秒の放水が可能という。
     ただ京都大霊長類研究所の渡辺邦夫助教授(56)は「人間の食物の味を覚え人里に下りてきたサルは人に慣れている。水鉄砲では太刀打ちできないでしょう」と懐疑的。府警とサルの知恵比べは当分続きそうだ。

    5日午前3時25分ごろ、北海道で震度3の地震があった。気象庁によると、震源地は浦河沖で、震源の深さは約60キロ。マグニチュード(M)は4・8と推定される。津波の心配はないという。
     
  • 09/04
    ショベルカーも排ガス規制 環境省、06年以降車に
     環境省は4日までに、公道を走らず、ナンバーがないショベルカーやトラクターなど建設、農業、産業用特殊自動車に排ガス規制を導入する「特定特殊自動車排出ガス対策法」(仮称)を次期通常国会に提出する方針を決めた。大気汚染対策強化のため規制が必要と判断、2006年度以降に発売する車両から適用する。
     欧米ではナンバーなし車両も含めて幅広く排ガス規制しているが、日本では公道を走る自動車が大気汚染防止法と道路運送車両法で排ガス規制対象となり、ナンバーがない車両は法規制がない。
     環境省はナンバー付き特殊自動車について06年度から大幅な規制強化を決めており、新法制定によりナンバーなし車も同時に規制する。
     規制値はディーゼルエンジンの場合、気管支炎の原因とされる窒素酸化物(NOX)を現行より最大43%、粒子状物質を最大50%削減する。


    <BSE>食品安全委が報告書案「20カ月以下検出困難」
     国内のBSE(牛海綿状脳症)対策の見直しを検討している国の食品安全委員会プリオン専門調査会が「生後20カ月以下では、BSE感染牛を検出することは困難」との報告書案をまとめたことが3日、明らかになった。調査会が現在のBSE検査の限界について、具体的な月齢を示すのは初めて。報告書案は6日に開かれる調査会で検討され、了承される見通し。調査会が全頭検査から除外しうる月齢を明確にしたことで、米国産牛肉の輸入再開に向けて交渉中の日米協議に大きな影響を与えそうだ。
     早ければ9日の食品安全委の本委員会で、正式承認される。BSE対策を実施する厚生労働省や農林水産省は「食品安全委の結論を尊重する」としており、消費者などとの意見交換会を経て、全頭検査を緩和し、生後20カ月以下の牛を検査対象外にするとみられる。これにより、国内でBSE牛が確認された01年以降の日本のBSE対策は大きな転換点を迎える。
     BSEの病原体は検出可能な量まで蓄積するのに時間がかかる。調査会は7月に公表した報告書案では「若い牛」でのBSE検査の限界を指摘しつつ、それが何カ月齢の牛か、「現在の知見では明らかではない」と基準を明確にしなかった。
     しかし、市民団体などから「具体的な月齢を挙げて検討すべきだ」との意見が寄せられ、厚労省や農水省も「専門家がきちんと線引きをしてほしい」と要望していた。
     こうした経緯から調査会は「若い牛」の月齢を検討した。委員の中には「国際的に検出が困難と考えられている生後24カ月を基準とすべきだ」との意見もあったが、国内の全頭検査で生後21カ月と23カ月のBSE感染牛が確認されたことを重視し、「生後20カ月以下では検出困難」とした。
     調査会は今回の結論を「中間とりまとめ」と位置付け、将来、新しい検査法が確立したり、進行中の21カ月と23カ月の感染牛から採取した病原体の感染性確認実験などの結果によっては、再び結論を見直す。

    <新生児殺害>女子高生が出産後に絞殺 静岡で逮捕
    静岡県警三島署は4日、同県函南町内の私立高校に通う女子高校生(17)を殺人容疑で逮捕した。
    調べでは、高校生は7月13日午後10時ごろ、自宅の風呂場で男児を出産後、ひものようなもので首を絞めて殺害した疑い。同居の母親が風呂場でぐったりしている高校生と男児を見つけ、119番通報した。男児に首を絞めた跡があったため、搬送先の病院が警察に届け出た。高校生は容疑を認めている。家族は高校生の妊娠に気づかなかったという。

    <青果産地偽装>ブロッコリーも偽り販売 荷主「ローヤル」
    大阪市の第三セクターの荷役会社「大阪港埠頭ターミナル」(大阪市)による青果産地偽装事件で、荷主の青果商社「ローヤル」(京都市)は3日、中国産ブロッコリーを米国産と偽って販売したことを新たに認めた。これまで会社側は「社内調査では偽装の事実はない」と説明。近畿農政局は同日、ブロッコリーやカボチャなど3品目で産地偽装が確認されたとして同社に対し、JAS法(品質表示義務)に基づき、再発防止策などを10月4日までに提出するよう指示した。
    農政局によると、立ち入り調査の結果、01年12月、トンガ産カボチャ16.6トンをメキシコ産▽02年2月、ニュージーランド産カボチャ1.6トンをメキシコ産▽02年2〜4月、中国産ブロッコリー732箱(1箱38束)を米国産▽今年5〜6月、ハワイ産パイナップル654箱をフィリピン産――に、それぞれ社員が偽装したのを確認した。02〜03年に販売したパプリカでも、帳簿に入出荷の産地名に食い違いが見つかったが、偽装は確認できなかったという。
    ブロッコリーについては、ローヤルの元係長が米国産の注文を受けたが、中国産の箱を発泡スチロールの箱に入れ氷詰めにして販売。販売先の関西地方のスーパーからは米国産の代金を得ていた。元係長は「残留農薬が問題となり、余った中国産を処理したかった」と話したという。

    シティバンク、行政処分へ 金融庁が検討
    金融庁は、米大手銀行のシティバンクの国内拠点が、高所得層を対象に不適切な金融商品を販売したとして、行政処分する方向で検討に入ったことが、4日分かった。個人向け資産運用(プライベートバンキング)部門などの一部業務停止命令に踏み切る可能性もある。
    シティバンクが取り扱っていた金融商品は、銀行法で認められている範囲を超えていた可能性もあり、金融庁は慎重に調べている。9月中にも処分内容を固める見通しだ。金融庁は、シティバンクの顧客情報の管理に不備があったとして今年6月に業務改善命令を発動したばかり。
    シティバンクは、デリバティブ(金融派生商品)などを駆使した米国型の本格的なプライベートバンキング業務を日本に導入し、高所得の個人顧客を開拓。外国銀行の中では、国内の個人向け業務で最も成功した銀行とされている。
     
  • 09/03
    宇宙生活では照明が大切 少ないと生体リズムに乱れ
     明かりの少ない閉鎖空間で長期間生活すると、規則正しい生活を送っても睡眠や体温などの生体リズムが乱れることを北海道大大学院の本間研一教授(生理学)のグループが3日までに、突き止めた。東京都内で開催中の日本宇宙フォーラムで4日、発表する。
     これまでは、閉鎖的な空間であっても、規則正しい生活を送っていれば、精神的苦痛はあるものの生体リズムは乱れないというのが通説だった。建設中の国際宇宙ステーション(ISS)では暗い照明の閉鎖空間で長期間生活するとされており、本間教授は「多くの宇宙飛行士が陥る睡眠障害改善には、照明が有効だ」と話している。


    <鳥インフルエンザ>猫に感染確認 人感染型に変化の恐れも
     病原性の強いA型鳥インフルエンザウイルス(H5N1型)がペットの猫に感染することをオランダのエラスムス医療センターの研究チームが実験で確認した。研究チームは「ウイルスが飼い猫を通じて広がったり、人に感染しやすいタイプに変わる恐れがある」と指摘している。3日付の米科学誌「サイエンス」電子版で発表した。
     猫はA型インフルエンザウイルスに感染しにくいとされていたが、今年2月、タイでの感染が報告された。このため、研究チームは、ベトナムで鳥インフルエンザにかかった患者からウイルスを採取し、猫3匹に接種する実験をした。
     その結果、3匹とも発熱や呼吸困難などの症状が出て、1匹は接種後6日目に死んだ。死んだ猫は人と同様、肺の細胞に炎症が起こっていた。ウイルスを接種した猫と同じ部屋にいた別の猫や、ウイルスに感染した鶏を食べた猫も感染した。
     人のA型ウイルス(H3N2型)を別の3匹に接種しても感染せず、A型でもH5N1型が猫に感染しやすいことも確認できた。
     大槻公一・鳥取大教授(獣医微生物学)は「研究は、鳥インフルエンザが予想外の身近な動物を通じて広がる可能性を示した」と話している。


    <猿人>600万年前に二足歩行 骨のCT分析で判明
     約600万年前にいた人類の祖先の猿人は、すでに二足歩行していたことがコンピューター断層撮影(CT)による骨の化石の分析で判明したと、米仏の共同研究チームが3日付の米科学誌「サイエンス」に発表した。これまで確実に二足歩行をしていたと考えられているのは約400万年前の猿人で、人類の最大の特徴である二足歩行の歴史が一気に200万年もさかのぼることになり、人類史研究に大きな影響を及ぼしそうだ。
     600万年前の猿人は「オロリン・ツゲネンシス」と呼ばれ、2000年にケニア北西部で化石が発掘された。大たい骨がほぼ無傷で残っており、発掘当時から、外見的な特徴に基づき「二足歩行していたのではないか」と推定されていた。
     研究グループは、股関節につながる大たい骨のくびれた部分の内部構造をCTで詳しく調べた。その結果、骨の表層部が上側だけ薄くなっていることが分かった。これは樹上生活するチンパンジーなどとは異なり、直立二足歩行する人類と同じ構造だった。骨のほかの部分の形状も、類人猿よりは人類に近かった。
     研究グループは「分析結果は二足歩行の直接証拠を示している」と述べている。
     これまで、二足歩行が確実とされる最古の猿人は約400万年前にアフリカにいた「アウストラロピテクス・アナメンシス」だった。約600万年前は人類と類人猿が分岐した初期の時期と考えられている。
     国立科学博物館の馬場悠男・人類研究部長は「最近、500万〜700万年前の猿人の化石発見が相次いでいるが、これほど具体的に二足歩行の証拠を示したものはなかった。人類とチンパンジーがいつ分岐したかを知る手がかりになる」と話している。

    直径3−4メートルの噴石を確認 浅間山、小康状態続く
     長野、群馬県境の浅間山(2、568メートル)は3日午後も火山性微動などは発生せず、小康状態が続いた。気象庁が同日、上空から現地調査をし、火口から西に約500メートル離れた前掛山付近で直径3−4メートルの噴石が見つかったという。
     気象庁は「1日と同規模の噴火が発生する可能性は否定できない」として引き続き注意を呼び掛けた。
     気象庁によると、噴石は火口から2キロ前後の範囲に落下しており、火口周辺には黒色の堆積(たいせき)物が点在していた。3日午前9時現在、噴煙の高さは火口の縁から約200メートル、火口内の状態は確認できなかったという。
     火山性地震の発生回数は噴火があった1日は183回、2日は17回、13日は午後3時までに13回だった。

    墜落ヘリに微量の放射性物質
     沖縄県宜野湾市の沖縄国際大構内に米軍ヘリコプターが墜落した事故で、米軍は3日までに、同大に対し、機体の一部にベータ線を出す放射性物質が使われていたことを伝えた。
     同大によると、米軍は「低濃度の放射性物質が機体の安全装置に使われていた」と説明したが、詳細なデータについては「微量で、自然界に存在するものと変わらない」とするだけで、放射性物質の種類も含め明らかにしなかった。
     米軍側は、安全装置は機体の氷結を調べるためのものと説明し、「一般の航空機に搭載されているものと同種」としている。また機体のバランスを取るために、劣化ウランが機体の一部に使われていたのではとの指摘には「タングステンが使われていた」と否定した。
     大学側は、機体の材料の全リストを米側に要求。今後、米軍が回収した墜落現場付近の土壌を含め、沖縄県などとの合同調査を実施することを決めた。

    世界初の完全養殖マグロ3匹を出荷
     近畿大水産研究所(和歌山県串本町)は3日、完全養殖に成功したクロマグロの稚魚が成長、世界で初めて3匹を市場に出荷すると発表した。
     マグロは体長約1メートル、体重20キロ、市場で流通している食用サイズのマグロに比べて小さいが、脂身が多いという。
     出荷されるマグロは、大阪市の阪急百貨店梅田本店などで販売される予定。
     同研究所がマグロの養殖実験を始めたのは1970年。79年に世界で初めていけすの中で産卵に成功した。だが83年から10年間産卵がなく実験は難航していた。
     養殖技術の向上などで95年から2年連続、人工ふ化に成功し親マグロが2002年6月に産卵、約163万粒がふ化。受精卵の人工ふ化から稚魚の飼育、産卵までの完全養殖を実現した。
     マグロの養殖研究には国内のほかの3団体のほか、EU、オーストラリアなどでも取り組んでいるという。
     
  • 09/02
    <乳がん検診>マンモグラフィー6割で実施 地域差大きく
     触診よりも乳がんを早期発見できるマンモグラフィー(乳房のエックス線撮影装置)による乳がん検診が03年度、全国の全市区町村の約6割で実施されていることが、厚生労働省の調べで分かった。02年度の約5割(厚労省研究班調べ)から増えているが、都道府県別に見ると、100%実施している地域がある一方、10%に満たないところもあり、地域差が大きい実態が浮き彫りになった。
     マンモグラフィー検診の実施率が高かったのは100%の富山、石川を筆頭に、岩手(96.6%)、鹿児島(94.8%)、茨城(94.0%)。低いのは高知(3.8%)、山口(5.7%)、秋田(7.2%)、奈良(12.8%)、広島(18.9%)――など。
     マンモグラフィーの導入予定がないと答えた市区町村は全体の約1割で、その理由として、財政事情や市町村合併などを挙げているという。厚労省は来年度、新たにマンモグラフィー500台分の補助事業を始める予定で「各自治体に活用してもらい、受診率向上につなげたい」としている。

    <薬事法違反>メルスモン製薬に医薬品回収を指導 厚労省
     厚生労働省は2日、ヒトの胎盤を原料にした無許可医薬品を製造・販売したとして、医薬品製造業「メルスモン製薬」(東京都豊島区)に製品の自主回収を指導し、薬事法に基づく報告命令を出したと発表した。更年期障害などに効くとして、昨年、1万4000個を製造したとしている。この製品による健康被害の報告はないという。

    マイワシ禁漁へ 来年も減少…枯渇危機に 水産庁
     大衆魚として親しまれるマイワシの資源量が「極少の水準」となっているため、水産庁は1日、平成17年に日本海を回遊するマイワシの生物学的許容漁獲量(ABC)がゼロになったとし、他の魚種との混獲も認めない「禁漁」とする方針を決めた。同庁が6−7日に漁業者らを交えて開く全国資源評価会議に提示する。
     ABCは漁業資源を持続的に利用するため、生物学的に見た漁獲量の最大値で、これを超えると乱獲行為となる。漁業者の主張や経営を配慮した実際の漁獲可能量(TAC)は、11月に決定される。
     水産庁が発表した16年資源評価では、マイワシ、マサバ、スケトウダラが日本近海で激減している。マイワシは来年も減少が予測され、枯渇の危機にある。原因は(1)エサのプランクトンの減少など海洋環境の変化(2)資源量が低水準のときには漁獲割合が高い−などとみられている。
     マイワシの資源量は昭和63年に約2600万トンだったの対し、今年の推定量は、過去最低の11.3万トン。わずか0.4%に落ち込んでいる。特に日本海側は0.09万トンと枯渇状態になっている。
     太平洋側のマサバの資源量も、ピークだった昭和53年の512万トンに比べて、今年の推定量はわずか23万トン。北海道の日本海側を回遊する日本海北部系統群のスケトウダラは25.4万トンで、最盛期だった平成2年(79.2万トン)の3分の1で、統計を取り出した昭和56年以来、最低となっている。
     特にマイワシは韓国、ロシア漁船が漁獲をやめており、日本漁船だけが日本海で漁獲している状況で、水産庁は混獲されたマイワシも海に戻すよう指導する。
     
  • 09/01
    全面に石張りの方墳 奈良、渡来系有力者の墓か
     奈良県御所市のドント垣内古墳群で、6世紀末から7世紀初めの古墳3基が見つかり、うち1基は墳丘全面にびっしりと石を張った丁寧なつくりの方墳だったと奈良県立橿原考古学研究所が1日、発表した。
     似たような構造は、蘇我馬子の墓説もある石舞台古墳(奈良県明日香村、7世紀前半)やアカハゲ古墳(大阪府河南町、7世紀後半)などにあり、同研究所は「ドント垣内が威圧感を持たせるような工夫を先駆的に採用。他地域の有力者がまねたのでは」としている。
     周辺は、5世紀中ごろに滅んだ古代の有力豪族葛城氏の本拠地。6−7世紀には蘇我氏の勢力圏となり、これまでに渡来人系の建物跡も確認されていることから、葛城氏の末えいや渡来人など有力者の墓とみられる。


    1日午後8時7分ごろ、鹿児島県の悪石島で震度3の地震があった。気象庁によると、震源地は奄美大島近海で、震源の深さは約40キロ。マグニチュード(M)は4・9と推定される。

    1日午前11時49分ごろ、東北から関東、東海の一部にかけて地震があった。気象庁の観測によると、震源地は福島県沖で、震源の深さは約10キロ。マグニチュード(M)は5・8と推定される。
     
  • 08/31
    メキシコで新たな大油田 埋蔵量でイラクに迫る
     30日付のメキシコ紙ウニベルサルは、国有メキシコ石油公社(ペメックス)がメキシコ湾での3年におよぶ探査の結果、約540億バレルを埋蔵する新たな大油田を発見したと報じた。この結果、同国の推定原油埋蔵量は約1020億バレルとなり、イラクの確認埋蔵量に次ぐ規模になるという。
     石油輸出国機構(OPEC)によると、2003年の確認原油埋蔵量の世界1位はサウジアラビア(約2627億バレル)、次いでイラン(約1332億バレル)、イラク(約1150億バレル)が続く。メキシコの新油田の規模は確認されていないため単純比較はできないが、確認されればメキシコの原油埋蔵量は世界上位に浮上しそうだ。
     ペメックス側は「さらに技術的な分析が必要だ。近く正式に発表されるだろう」と話している。
     同紙がペメックスの探査担当責任者の話として伝えたところでは、新油田発見によりメキシコの原油生産量は現行の日量400万バレルから同700万バレルまで増加する可能性がある。採掘には高度な技術が必要で、国際石油資本(メジャー)の参加も検討している。
     ペメックスによると、03年の同国の推定埋蔵量は計480億バレル。

    性同一性障害の2人に性別変更認める 東京家裁
     心理的な性別と身体的な性別が一致しない性同一性障害を抱える東京都在住の2人について東京家裁は31日までに、審判で戸籍の性別の変更を認めた。同家裁は性別や年齢は明らかにしていない。
     東京家裁管内では、7月16日の性同一性障害特例法施行以来、8月16日までに13件の申し立てがあり、認められたのは2人が初めて。
     27日付と31日付で認められた2人は、いずれも31日に家裁を訪れ審判書を受け取ったという。
     これまでに那覇家裁や広島家裁も性別の変更を認めている。
     特例法は、2人以上の医師から性同一性障害と診断され、20歳以上の未婚者で子供がいないなどの条件を満たしている人が家裁に審判を請求できるとしている。
     
  • 08/30
    <ほ乳類化石>3700万年前の地層から3種同時出土 兵庫
     兵庫県立人と自然の博物館(同県三田市)は30日、三田市内の約3700万年前(新生代古第3紀)の地層から、3種類の陸生ほ乳類の歯や足跡の化石が見つかったと発表した。複数のほ乳類の化石が同時に見つかるのは珍しい。古第3紀は、現存のほ乳類の祖先が多く出現した時期で、同博物館は「今回の地層は年代測定が可能な火山灰層を含んでおり、今後さらに化石が発見されれば、生物史の研究上、重要な化石産地になる」と説明している。
     今年3〜5月、同博物館の三枝春生研究員らが同市富士が丘の道路延長工事現場から発掘。化石は、▽現存するバクを含む「バク上科」の歯3本(最長7.6ミリ)▽絶滅草食獣「炭獣」の歯6本(同14ミリ)▽別のほ乳類の足跡――の3種類。足跡は円形で約10カ所あり、直径は最大約20センチ。三枝研究員は「ほ乳類の足跡の化石としては国内最古」と話している。
     古第3紀のほ乳類化石の産地は国内に13〜14カ所あるが、複数の化石が1カ所で見つかるのはまれ。今回の地層は、神戸層群吉川層と呼ばれ、火山灰層を含んでおり、鉱物中の元素の変化を見ることで年代決定が可能。こうした特徴を持つ古第3紀の化石産地は、アジアではミャンマーにあるだけという。
     00年には、今回の発掘場所から南約1キロの神戸層群吉川層(神戸市北区)で、国内最古級の大型ほ乳類の化石が見つかっている。

    <文科省>スプリング8や地球シミュレータを企業に積極開放
     文部科学省は世界最高水準の能力を持つ放射光施設「スプリング8」(兵庫県三日月町)や大型計算機「地球シュミレータ」(横浜市)などの先端大型研究施設を、民間企業に積極的に開放していく方針を決めた。民間利用の推進で研究を活性化させ、世界的な成果を上げることを目指す。人気が高い3施設で来年度から始める。
     スプリング8は円周1.4キロの大型加速器から生まれる強い光を試料に当て、立体構造や性質を分析する。和歌山市の毒物カレー事件や警察庁長官狙撃事件の物証の鑑定に使われたほか、考古学など幅広い分野に活用されている。地球シミュレータは世界最速の計算機で、地球環境の予測などに使われている。
     これらの先端大型研究施設の多くは国が税金で造る。文科省によると、スプリング8の1319億円をはじめ、整備費が10億円以上の施設は全国に9カ所ある。独立行政法人が運営し、希望者は原則無料で使えるが、利用者が限られている問題点が指摘されてきた。
     スプリング8の場合、約6割を所有者(理化学研究所と日本原子力研究所)以外に提供しているものの、手続きの煩雑さや利用に制約があることから、利用する企業は少なかった。
     計画では、兵庫県三木市に来年完成予定の実大三次元震動破壊実験施設「Eディフェンス」を加えた3施設で、05年度から利用制度を設ける。光熱費などを利用料として徴収する一方、公募して選ばれた計画には研究費を支給する。
     文科省は来年度予算の概算要求に経費42億円を盛り込んだ。3施設で企業の利用が活発だった場合、他施設への導入も検討する。


    放射能帯びた排水漏れる 東電・福島第2原発
     東京電力は30日、福島第2原発の廃棄物処理建屋内の4カ所で、放射能を帯びた排水計約1・8リットルが床に漏れたと発表した。放射能量は最大で4000ベクレルとみられるが、外部への影響はないという。
     同社によると、作業員の作業服の洗濯排水を受けるますから水漏れし、29日未明、巡回中の作業員が発見した。排水管が何らかの原因で詰まり、手前の排水ますからあふれたとみて、同社が原因を調べている。
     
  • 08/29
    加熱器弁から微量の漏水 東電女川原発、発電再開に遅れ
     29日午前2時ごろ、定期検査中の東北電力女川原発3号機(宮城県女川、牡鹿町)で、原子炉への給水を加熱する高圧給水加熱器の弁から微量の漏水があった。
     東北電によると、外部への放射能の影響はない。原因を調べるため、8月下旬に予定されていた発電再開が9月以降にずれ込む見通しとなった。
     原子炉を起動して発電機などの試験中、タービン建屋内の高圧第2給水加熱器で加熱器内の圧力を調整するための弁付近から150ccの漏水を確認したため、約3時間半後にタービンを停止した。
     
  • 08/28
    ナノ粒子に健康影響懸念 米政府が毒性評価研究へ
     エレクトロニクスや医薬などに応用が期待される炭素などのナノ粒子(超微細粒子)が脳などに蓄積して健康に悪影響を及ぼす可能性があるとして、米政府が毒性評価の本格研究を始める計画が28日分かった。
     ナノ粒子をめぐっては、英王立協会が人体影響の検討を政府に勧告。米英政府が共同で、10月に国際シンポジウムを開くことを決めた。ナノテクノロジー(超微細技術)の産業化で最先端を走る日本でも、影響評価を求める声が強まりそうだ。
     米ロチェスター大の研究グループは、ラットにナノ粒子を吸入させる実験で、粒子が呼吸器官内だけでなく、脳にも蓄積することを報告。米サザンメソジスト大のグループは、炭素原子でできた微細な球状のナノ粒子を加えた水の中で48時間飼育した魚の脳に粒子が蓄積し、脳細胞に異常を引き起こすことを確認した。


    「異常あり」最悪の47% サラリーマンの健康診断
     企業に義務付けられている定期健康診断で、血中脂質や肝機能などの数値が「正常値に入っていない(異常あり)」とされたサラリーマンらの割合(有所見率)が昨年47.3%で過去最高だったことが28日、厚生労働省のまとめで分かった。
     有所見率は毎年少しずつ上昇し続け、1993年に比べ10年間で13.7ポイント上がった。特に血圧や血中脂質など生活習慣病のバロメーターとなる数値が悪くなっており「デスクワークが多く運動不足。お酒を飲む機会も多い」というサラリーマン像が浮かぶ。
     調査は、各企業の定期健康診断の結果を厚労省がまとめた。最も「異常あり」が多かったのは血中脂質で29.1%。次いで肝機能15.4%、血圧11.9%だった。
     生活習慣病の指標となる項目では、血圧が前年より0.4ポイント増、血中脂質0.7ポイント増、尿検査(糖)は1.9ポイント上昇した。これらの数値が悪化し過酷な労働環境が重なれば、動脈硬化から脳梗塞(こうそく)や心筋梗塞を招きかねない。
     有所見率が下がらない背景について厚労省は、長時間労働に歯止めがかからず、サラリーマンらが運動する時間もなかなか取れないと分析。「長時間労働を減らす企業側の努力と、個人の自覚が大切。国が健康増進を側面から支え、有所見率を下げたい」としている。
     
  • 08/27
    子供の2割で耐性ウイルス インフルエンザ薬の効果減
     インフルエンザ治療薬として広く使われているリン酸オセルタミビル(商品名タミフル)の投与を受けた子供の約2割で、ウイルスが耐性を示すようになり、同薬が効きにくくなることを東大医科学研究所の河岡義裕教授らが突き止め、28日付の英医学誌ランセットに発表した。
     従来のデータに比べ、耐性が高い割合でできることを示す結果という。
     河岡教授らは2002年と03年に同薬で治療を受けた生後2カ月から14歳までの50人を調査した。18%に当たる9人から、同薬が作用する部位の遺伝子に変異が起きたインフルエンザウイルスを分離。これらのウイルスは、同薬に対する耐性を獲得していることが分かった。


    和歌山の無許可温泉、検査の結果は水道水
     和歌山県太地町の「シーサイド一乃湯ホテル」が温泉施設を無許可で営業していた問題で、県は27日、立ち入り調査の結果を発表した。ホテルは今後、水道水を使用するといい、県はパンフレットなどの「天然温泉」という表示を改めるよう指導する。
     同ホテルは「本宮町の系列施設から週3回、2トン車で温泉を運んでいた」と説明したが、県の調査で裏付ける資料は見つからなかった。浴槽水を分析した結果、炭酸水素イオンなどの成分は水道水よりわずかに多いが、多くの成分が源泉水の10%未満だった。
     また木村良樹知事は同日までに、県内約450の温泉施設について、不当表示などがないか調査する方針を決めた。「(紀伊山地の霊場と参詣道が)世界遺産に登録され観光立県を標ぼうしており、対応が後手に回らないようにしたい」と話している。

    開示命令無視で制裁金 「2ちゃんねる」に東京地裁
     東京地裁(鬼沢友直裁判官)は27日、インターネット掲示板「2ちゃんねる」の運営者が、フリージャーナリスト3人の名誉を傷つける書き込みをした発信者に関する情報を開示するよう命じた判決に従わない制裁として、3人に1日当たり2万−5000円を支払うよう命じる間接強制の決定をした。
     東京地裁は4月、ジャーナリストの寺沢有さんら3人の申し立てに基づき、2ちゃんねる側に情報開示を命じる仮処分を決定。5月には、並行していた訴訟で、同内容の判決を言い渡したが、2ちゃんねる側は従っていない。
     寺沢さんは「裁判所を徹底的に無視し続ける姿勢は悪質。強制的な手段で追い込むしかない」と話している。

    小学生の暴力、前年度比28%の大幅増
     公立の小学生が2003年度に学校の内外で起こした暴力行為は1777件で、前年度に比べ27.6%増と大幅に悪化、現行の調査方式になった1997年度以降で最多となったことが27日、文部科学省の「問題行動調査」で分かった。小学生のいじめも8年ぶりに増え、子どもの荒れの低年齢化が浮き彫りになった。
     文科省は「憂慮すべき状況」と事態を重視、小学生を中心に事例分析をして背景を探る。都道府県教委の報告では、教師の注意に逆上するなど感情を抑制できない子どもが目立つという。
     小学生の校内暴力は前年度比27.7%増の1600件で過去最多。校外も26.4%増え177件だった。
     公立の小中高校生全体の暴力行為も4.8%増の3万5392件と3年ぶりに増えた。
     うち校内暴力は6.2%増の3万1278件。中学は5.4%増、高校も4.3%増えた。
     校外は4114件で3年連続減少した。
     小中高などを合わせたいじめも5.2%増と8年ぶりに増加。内訳は小学生が6.9%増の6051件、中学4.1%増の1万5159件、高校8.6%増の2070件−など。学年別の発生は中1が最も多く全体の31.3%を占めた。
     減少傾向だった校内暴力やいじめが、小中高でそろって増えたことについて文科省は「原因は分からないが、相談体制の整備などで件数を掘り起こした面もある。スクールカウンセラーの配置などこれまでの取り組みが間違っていたわけではない」としている。
     都道府県別にみると、小中高校の暴力行為が増えたのは2府24県。いじめが増えたのは2府27県に達した。
     子ども1000人当たりの発生件数は、暴力行為では最多が奈良の7.2、最も少ない福島が0.3。いじめは栃木の3.9が最も多く、最少は福島の0.1だった。
     公私立高校の中退は8.5%減の8万1799人と3年連続減り、改善傾向が続いている。

    温泉偽装の3軒に文書指導
     静岡県舞阪町の弁天島温泉のホテル2軒と同県浜松市の舘山寺温泉の旅館1軒が、水道水を使いながらパンフレットなどで「温泉」と偽って表示していた問題で、同県は27日、景品表示法(優良誤認)に違反するとして3軒に是正措置を講じるよう文書で指導した。
     県は17日に立ち入り調査した結果、3軒が加熱した水道水や井戸水だけを使用したり、源泉を数%しか使用していなかった事実を確認。3軒に対し、表示内容を速やかに是正するよう指導し、9月27日までに改善措置の報告を求めた。

    2号機でも基準超える減肉 過去の関電発表と矛盾
     配管の減肉が進んで蒸気が噴出した関西電力の美浜原発死傷事故で、事故が起きた美浜原発3号機の隣にある美浜原発2号機でも、基準を超えて配管の減肉が進んでいる場所が1カ所あることが27日、分かった。経済産業省原子力安全・保安院は破損の恐れがあるとして早急に交換するよう指導した。
     「美浜2号機については予定していた点検を完了し、すべての個所で必要な厚さを満たしていた」との23日の関西電力の発表と矛盾する内容で、同社の調査などの信頼性が大きく揺らぐことになった。
     保安院によると、美浜2号機の主給水配管で、必要肉厚が17.6ミリのところが、17.4ミリに減っていた場所が一カ所あった。
     また、高圧排気配管でも、必要肉厚は下回らないものの、薄くなって交換が必要な部分があることが判明。同電力の高浜原発2号機でも、同様に交換が必要な部分が2カ所見つかった。
     美浜3号機の事故を受けて、これまでの定期検査で減肉が進んでいたところを保安院が再調査するよう命じたことから明らかになったという。
     関西電力は事故を受けて美浜2号機と高浜2号機を止めて点検中だが、いずれも今回の自主的な点検対象の場所ではなかったという。
     
  • 08/26
    ガイド誌掲載狙いアンケートねつ造 和歌山の温泉旅館
     和歌山県白浜町の温泉旅館が、顧客アンケートを基にJTB(東京)が作っている年刊ガイド誌「満足度90点以上の宿」で大きく掲載させるため、従業員に客のふりをして回答をねつ造させていたことが26日、分かった。
     JTBによると、アンケートはJTBが契約する全国の旅館、ホテル約7600が対象。予約客に用紙を配布、宿泊後に返送してもらい「90点以上の宿」になると、スペースをさいて写真付きで紹介記事を掲載する。
     同ホテルは1997−2001年度、5年連続で同誌の「90点以上」になったが、99−03年度の回答のうち計54通がねつ造という。
     同ホテルによると、不正をしたのは前社長と従業員3人。JTB窓口で予約しアンケート用紙を入手、知人などの名で高得点を記入するなどした。関係者とばれないよう東京、名古屋や大阪まで足を運び、アンケート用紙を入手したという。
     昨年12月に元従業員が内部告発。JTBにも今年6月、同じ元従業員から連絡があり、今年も掲載の予定だったが再集計。掲載基準に満たなかった。
     ホテルの総支配人は「お客さまや同業者、JTBに多大な迷惑をかけた。真に満足していただける旅館を目指し、頑張りたい」としている。

    東電・福島第2原発2号機が運転再開
     東京電力は26日午前、再起動直後に配管からの冷却水漏れなどのトラブルが見つかり8日から停止していた福島第2原発2号機の原子炉を起動した。同社はトラブル原因となった作業手順書の誤りが是正されたとしている。作業が順調に進めば29日に発電を開始し、31日に定格出力に達する見込み。

    諌早湾干拓工事を差し止め 佐賀地裁が仮処分
     有明海異変による漁業被害は国営諌早湾干拓事業(長崎県)の影響だとして沿岸4県の漁業者106人が申し立てた工事差し止めの仮処分申請に対し、佐賀地裁の榎下義康裁判長は26日、「一審判決言い渡しに至るまで、工事を続行してはならない」と命じる決定をした。
     進行中の国の巨大プロジェクトを止める司法判断は初めて。国と漁業者らの間で激しい対立が続いている同事業に大きな影響を与えるだけでなく、公共事業全体の進め方に反省を迫る判断だ。
     国側は異議を申し立てる方針。九州農政局は、当面は干拓関連工事を中断することを明らかにした。
     2002年11月、漁業者や市民が、干拓地と調整池を仕切る前面堤防の工事差し止めなどを国に求め提訴、同時に仮処分を申請した。その後、工事全体の差し止めに訴因変更。原告は860人に増え審理が続いている。
     榎下裁判長は決定理由の中で「漁獲高の減少は経済生活の面で重大で深刻な影響を与えている」と漁業被害を認定。
     その上で、国が設置したノリ不作等検討委員会が「事業が有明海全体に影響を及ぼしたことが想定される」とした見解を「極めて信頼に値する」と重視。「干拓事業は有明海の漁業被害の唯一の原因とはいえないが、一定程度の因果関係は認められる」と指摘した。
     「完成した部分も含めて事業全体を再検討し、必要に応じた修正を施すことが肝要。工事が進行すれば再検討自体が困難になる」と結論づけた。
     また「国自らが設置したノリ不作等検討委員会が、事業の影響を検証するのに役立つとした中・長期開門調査を行っていない。因果関係の解明が難しくなる不利益を漁業者らのみが負担するのは公平ではない」と事業主体の農水省の姿勢を批判した。
     諌早湾干拓事業は、諌早湾の奥部を潮受け堤防で閉め切り、内側に干拓農地約700ヘクタールを造成する。総工費は約2500億円。2006年度中の完成に向け、既に9割以上の工事が終了している。
     漁業者約20人と福岡県有明海漁連は公害等調整委員会に有明海異変と同事業との原因裁定を求め、審理が続いている。
     
  • 08/25
    赤ちゃん数、さらに減少 ことし上半期、56万人
     今年1−6月に戸籍法に基づいて出生の届けがあった赤ちゃんの数は、前年同期より約4900人少ない56万958人だったことが25日、厚生労働省の人口動態統計(速報)で分かった。1人の女性が一生に産む子供の数(合計特殊出生率)が1・29に下がった昨年から、さらに少子化傾向が進んだ。
     同省の国立社会保障・人口問題研究所が2年前に公表した将来推計人口は、2006年をピークに日本の人口が減少に転じると予測しているが、データは日本の“人口減少時代”が目前に迫ったことを示している。
     速報値は日本に住む日本人と外国人、海外に住む日本人、前年までの分を遅れて届け出たケースを含んだ数値。外国人などを除外する年報のデータはこれより少なくなるが、全体の傾向は例年大きく変わらない。

    脳に影響する化学物質特定 ラット使った新手法開発
     注意欠陥多動性障害(ADHD)や自閉症など脳の発達障害を起こす可能性がある化学物質を特定する新手法を開発したと、産業技術総合研究所が25日発表した。
     化学物質をラットの脳に注射し、行動を分析する。同研究所は「ラットの結果をすぐに人に当てはめられないが、脳の病気と化学物質の関連の解明が進む」としている。
     プラスチックの可塑剤など環境中に広がった一部の化学物質は、生殖機能への影響が懸念されてきた。最近では、脳の発達に影響する可能性も指摘され、原因化学物質の特定が急がれている。
     同研究所が国立環境研究所と共同開発した手法では、調べたい化学物質を生後5日のラットの脳に注射。人の学童期に当たる生後4−5週になったところで外の音を遮断した箱に移して、中を動く回数を計測する。
     脳神経の発達が阻害されたラットは、正常なラットと比べて自発的に運動する回数が増えるため、化学物質の影響が分かるという。


    原子核の10倍の超高密度 理研など新現象発見
     理化学研究所と東大などの国際研究チームは24日、原子核が通常の10倍も高密度な状態になる新しい現象を発見した、と発表した。欧州物理学誌フィジックスレターズBに近く掲載される。
     原子核の密度は一定で変わらないと考えられてきた常識を覆し、物質の起源解明とともに新たな学問領域の開拓にもつながる成果という。
     理研の岩崎雅彦主任研究員らは、K中間子と呼ばれる素粒子をヘリウムの原子核に入れる実験を、高エネルギー加速器研究機構(茨城県つくば市)の加速器で実施。その結果、K中間子が陽子や中性子と強く結び付き、通常の原子核の10倍の高密度な状態となったことが分かった。
     岩崎雅彦主任研究員は「今回発見した現象は、予想外の大変不思議な状態。中性子星など高密度天体の研究や物質の質量の起源解明に役立つ」としている。


    25日午前1時49分ごろ、神奈川県で震度3の地震があった。気象庁によると、震源地は東京湾で震源の深さは約70キロ。地震の規模はマグニチュード(M)4・6と推定される。
     
  • 08/24
    <光触媒>窓に塗り打ち水すれば冷房効果
     住宅の屋根や外壁、窓に光触媒(酸化チタン)を塗り、そこに散水して室内を冷やす実験が24日、東京大先端科学技術研究センター(東京都目黒区)で公開された。光を当てるだけで汚れなどを分解する光触媒は、水となじみやすい性質もあり、水は薄い膜状になって家を覆う。水が蒸発する時の気化熱で、室内温度が下がるという。
     この日午後3時ごろの屋外の気温は30.0度。実験対象となった住宅は木造2階建て。室内は閉め切ってあったが、2階は28.9度になった。
     同大と住宅部材メーカー、新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)が6月から共同実験に取り組んできた。外気温がもっと高ければ、室温を4〜5度下げることができ、夏場の冷房による消費電力を1〜2割減らせる。水は今後、梅雨時などにためた雨水でまかなう計画だ。
     橋本和仁・同センター所長は「冷房の利用が減るので、地球温暖化対策になる。『打ち水効果』も期待でき、都市部のヒートアイランド対策にもつながる」と話す。

     
  • 08/23
    <早食い>肥満の元 遅く食べる人より平均5キロ以上重く
     国立健康・栄養研究所などの研究グループが全国の女子大生を対象に実施した大規模調査で、早食いの人ほど太っている傾向があることが明らかになった。とても速く食べる人は、とても遅く食べる人より平均5キロ以上、体重が重かった。「早食いは肥満の元」という言い伝えが実証される結果となった。
     調査は97年に全国22大学の18歳の女子大生を対象に実施した。食べる速さのほか、身長・体重、食事の内容、生活習慣について聞いた。回答した1744人のうち、摂取カロリーが過多や過少な人、生活習慣についての回答が不十分な人を除く1695人分のデータを数年がかりで解析した。
     食べる速さは「とても遅い」「比較的遅い」「普通」「比較的速い」「とても速い」の5段階で、自己申告してもらった。申告の確からしさを調べるため、1大学(222人)で友人にも評価してもらったところ、9割以上が本人の申告とほぼ一致した。
     解析の結果、身長と食べる速さとの相関関係がなかった一方、「とても速い」と答えた人の平均体重は55.4キロ、「とても遅い」は49.6キロで、5.8キロの差があった。体重(キロ)を身長(メートル)の2乗で割った体格指数BMIは「とても速い」が22.0、「とても遅い」が19.6で、ゆっくり食べる人ほどやせている傾向があった。
     1日当たりの摂取カロリーは早食いの人ほど多く、摂取カロリー当たりの食物繊維の量は遅食いの人ほど多かった。また、早食いの人ほどダイエットに取り組んだ経験のある割合が高かった。運動習慣やたばこなどの生活習慣と食べる速度との関連はなかった。
     研究は「生活習慣や運動量などのばらつきが少ない」との理由から女子大生を対象にした。現在は他世代の男女でも同様の調査を進めている。
     同研究所の佐々木敏・栄養所要量企画・運営リーダーは、遅食いの人ほど食物繊維の摂取量が多いことに注目し、「早食いの人たちは、食物繊維の少ない速く食べやすい食事をしているため、満腹感を感じる前に必要以上に食べてしまうのではないか。早食いの人は、自然にゆっくり食べられる食べ物を選ぶよう心がけてほしい」と話している。

    南関東のM7級地震、発生確率は「70%程度」
     政府の地震調査委員会は23日、相模湾から房総半島沖にかけた相模トラフ(海溝)で今後30年以内に、マグニチュード(M)8級の関東大震災型地震が起こる確率は「0−0.8%」で切迫していないとする評価結果を発表した。一方、ひとまわり小さいM7級が南関東で発生する確率は「70%程度」で、近い将来起こり得ると考えた対策が必要とした。
     相模トラフに関連する地震の確率評価は初。
     同トラフでは、陸のプレート(岩板)の下にフィリピン海プレートが沈み込んでおり、プレート境界の破壊によって1923年の関東大震災(M7.9)や1703年の元禄地震(M8.1)など巨大地震が繰り返し発生している。
     調査委は津波の跡などから、関東大震災型の地震は200−400年間隔で起こると判断。その中で元禄地震のように特に大きな地震は、2300年間隔と推定した。
     いずれも前回の発生から再来期間が経過していないため、今後30年の発生確率は関東大震災級で「ほぼ0−0.8%」、元禄地震級では「ほぼ0%」とした。
     また、南関東では沈み込むプレート内など地下30キロより深い部分が震源となるM7級の地震が歴史的に多く発生。死者31人を出した1894年の明治東京地震(M7.0)などがある。調査委は、こうした地震が今後30年以内に起こる確率を、過去の発生頻度から70%程度とした。場所により最大で震度6の揺れになるという。
     同じM7級でも、浅い部分で起こる直下型は評価が難しく、今回の対象からは外した。

    水道水を「温泉」表示 芦原温泉で新たに4軒
     福井県あわら市の芦原温泉で、旅館2軒が沸かした井戸水を温泉と表示していた問題で、同県は23日、新たに4軒の旅館が水道水を温泉と不当表示していたことを確認したと発表した。
     県によると、このうちの3軒は水道水だけを使用。1軒は水道水に井戸水を混ぜて使っていた。当初は温泉水を使っていたが、不純物が混じり泉質が悪くなったり、水量が減ったりしたため水道水に切り替えたという。
     県は、この4軒に対し、パンフレットやホームページの「温泉」表示を訂正するよう指導。ある経営者は「不景気の中、ぎりぎりの競争で、そうせざるを得なかった」と話しているという。
     一方、井戸水を温泉と表示していた別の2軒については、井戸水に温泉の成分を確認したが、温泉法が定める温泉利用許可を取っていなかったことが判明。県は早急に手続きするよう指導した。
     芦原温泉は今年で開湯120周年で、旅館や公共浴場など計42軒がある。景勝地の東尋坊に近く、昨年は100万人近くが訪れた。
     県は16日から、これらすべてに立ち入り調査を実施していた。
     
  • 08/22
     
  • 08/21
    名古屋でもアマメシバ訴訟 気管支炎の母子1億円請求
     東南アジア原産の野菜「アマメシバ」を粉末にした健康食品を食べて重症の気管支炎になったとして、名古屋市の70代と50代の母娘が21日、製造会社と販売会社、食品を紹介した健康雑誌の出版社などに計約1億800万円の損害賠償を求める訴えを名古屋地裁に起こすことを決めた。
     アマメシバによる健康被害の訴訟は、同じく重い気管支炎になった鹿児島県内の女性に続き2件目。原告代理人によると、健康食品を紹介した出版社を訴えるのは極めて珍しいという。
     訴状などによると、母娘は健康雑誌で「血圧・血糖値が下がった!」などとアマメシバを紹介した記事を見て、2001年8月から12月までに計約300グラム、娘は9月から12月までに計約400グラムを摂取した。
     2人とも02年1月から体調を崩し、気管支の先端部が詰まる閉塞(へいそく)性細気管支炎と診断された。身障者3級と認定され、娘は酸素吸入し、ほとんど寝たきりの状態になっている。


    骨髄細胞若返らせ心筋に 高齢者の再生医療に期待
     91歳の女性から採取した骨髄の細胞を遺伝子操作で“若返り”させた上、試験管内で心筋細胞に成長させる実験に梅沢明弘・国立成育医療センター部長らのグループが21日までに成功、欧州の遺伝子治療専門誌に発表した。
     骨髄にはさまざまな細胞に分化できる幹細胞が含まれており、傷んだ組織を修復する再生医療に利用され始めている。しかし受精卵からつくる胚(はい)性幹細胞(ES細胞)よりも増殖能力が劣り、特に高齢者の細胞は早く分裂が止まってしまうという欠点があった。グループは「若返り操作によって、年齢に関係なく自分の骨髄細胞を再生医療に使えるようになる」としている。
     グループは91歳の女性の骨髄から取り出した間葉系と呼ばれる幹細胞に、分裂能力を維持する働きがある「BMI1」という遺伝子を入れ、細胞の寿命を延ばすことに成功。この幹細胞に低分子化合物などを加え、規則的に拍動する心筋に分化させた。
     梅沢部長らは、幹細胞に直接遺伝子操作を加えず、培養液の成分を変えるだけで同様の若返り効果を得ることにもほぼ成功している。今後、心臓病患者に細胞を移植する臨床試験の実施を目指し、さらに安全性を確認したい、と同部長は話している。

    21日午前2時38分ごろ、沖縄県で地震があった。気象庁によると、震源地は与那国島近海で、震源の深さは約20キロ。マグニチュードは5.5と推定される。
     
  • 08/20
    <リニアコライダー>将来加速器国際委が方式を統一
     宇宙の誕生直後に物質に質量を与えたとされる「ヒッグス粒子」を探す新型加速器「リニアコライダー」の基本技術について、世界の研究者らで作る「将来加速器国際委員会」は20日、超電導状態を利用した加速技術を採用すると発表した。ヒッグス粒子を発見できれば、ノーベル賞級の研究成果とされる。
     リニアコライダーは全長約40キロ。その中で電子などを加速、衝突させることで、ヒッグス粒子の検出を目指す。建設費約5000億円の巨大プロジェクトのため、世界で一つだけ作り、各国の研究者が共同利用する予定だ。日本、米国、ドイツの3カ国が建設地の名乗りを上げている。
     各国が示した建設計画では、ドイツが超電導方式、日米が常温方式を利用した加速技術を提案していた。同委員会は「超電導方式の方がシステムが簡素でエネルギー効率も良い」と判断した。
     日本は高エネルギー加速器研究機構が中心となって計画を進めてきた。今後は超電導方式に計画内容を変更し、誘致活動を続ける。

    鳥取・三朝温泉でも水道水 入湯税も徴収
     鳥取県の三朝温泉旅館協同組合は20日、同温泉のホテル1軒が水道水だけを使っていたことがあったと発表した。同組合はホテルに温泉を使うよう指導した。
     同組合によると、このホテルは同町所有の有料温泉スタンドで購入した温泉を運んで使っていたが、約2年前からコスト削減のため、沸かした水道水を使うようになった。温泉を混ぜることもあったが、多くて5割程度だったという。
     ホテル内に温泉の成分分析表や効用などは掲載しておらず不当表示はなかったとしているが、入湯税は取っていた。
     同組合は「利用者の信頼を裏切ることになってしまった。安心して利用してもらえる温泉を目指したい」としている。

    幼稚園にもカウンセラー 文科省、来年度から
     文部科学省は20日、臨床心理士らが幼稚園を巡回し、幼稚園教諭や保護者の子育て相談に応じる「保育カウンセラー制度」を創設する方針を決めた。来年度予算の概算要求に盛り込む。
     核家族化の進行で、保護者からは「自分の育児は間違っていないか」と不安を訴える声が高まっている。幼稚園教諭にも、学習障害(LD)や注意欠陥多動性障害(ADHD)など発達障害のある子らへの対応に戸惑うケースが増え、専門性を持つ相談相手が必要だとの指摘が出ていた。
     文科省は全国約30カ所に拠点を設けてサポートチームを配置。カウンセラーらが地域の幼稚園を定期的に訪れ、専門的な視点から助言する。
     全国にある幼稚園の数は私立6割、公立4割で、園児数は私立が8割と圧倒的に多い。文科省は「誰もが気軽に相談できる体制をつくりたい」として、公立だけでなく私立幼稚園も対象にする。
     幼稚園を卒園した後の小学1年では、入学直後の児童が教室を歩き回るなど授業が成立しない「小1プロブレム(問題)」が指摘されている。中教審の審議でも、幼児教育を充実させるため「スクールカウンセラーの幼稚園版を創設すべきだ」との意見が出ていた。
    小1プロブレム  小学校に入学した子どもたちが落ち着いて教師の話を聞けず、席を立って歩き回るなど授業が成立しない現象。集団生活になじめず、ルールが理解できない子どもが増えているとして、1990年代後半から指摘され始めた。高学年の児童が自分の意思で授業を妨害したり、放棄したりする学級崩壊とは分けて考えられており、家庭の育児の力の低下や子育て環境の変化などが原因とされる。対策として、幼稚園と小学校の「幼小連携」を模索する動きも出始めている。
     
  • 08/19
    <がん発生率>やせ形男性もがんにご注意 厚労省研究班調査
     やせた日本人男性は、標準体形の男性に比べてがん発生率が最大29%も高いことが、厚生労働省研究班(主任研究者・津金昌一郎国立がんセンター予防研究部長)の大規模疫学調査で分かった。肥満でがんのリスクが高くなる危険性は数多く指摘されているが、やせ形もがんになりやすいことが新たに示された。
     研究班は90年から01年にかけて、全国の40〜60代の男女約9万人を継続調査した。がん発生率や死亡率と体格指数(BMI)との関係を調べた。がん発生率はBMIの数値別に計算し、地域差や喫煙率、飲酒量などを考慮して補正した。
     BMIは体重(キロ)を身長(メートル)の2乗で割った値。世界保健機関(WHО)は30以上を肥満、18.5未満をやせ形と区分している。
     調査結果によると、BMIが23〜29.9の男性はがん発生率がほとんど変わらなかった。やせ形になるに従って発生率は上昇し、発生率の最も低い同23〜24.9と比較すると、同19〜20.9は14%、最もやせていた同14〜18.9だと29%も発生率が高くなった。一方、最も太っていた同30〜39.9でも発生率は22%高かった。
     やせ形男性のがん発生率が高い理由は不明だ。調査開始3年以内にがんになった人を除いても発生率の傾向は変わらず、がんが原因でやせたとは考えにくいという。
     これに対し、女性については標準形とやせ形の人に顕著な違いがみられなかった。女性には子宮体がんや乳がんなど肥満とかかわりが深いがんが多いため、やせていることとの関連が出にくかったとみられる。
     同センターの井上真奈美室長は「日本人は欧米人に比べて、やせ形が多い。がん予防は肥満防止に偏る傾向があるが、日本ではやせていることによる危険性の方が影響が大きい」と話している。

    19日午後8時40分ごろ、東北地方や関東地方の広い範囲で震度4を初めとする地震があった。仙台管区気象台の観測によると、震源地は福島県沖で、震源の深さは約80キロ。マグニチュード(M)は5・1と推定される。

    19施設で一部浴槽に水道水 伊香保町が温泉調査公表
     群馬県の伊香保温泉で、一部の宿泊施設が水道水などを使いながら温泉と表示していたとされる問題で、57の宿泊施設と公共の入浴施設を調査していた伊香保町は19日、調査結果を公表した。
     自己申告に基づく調査の結果によると、温泉をひいていないことが明らかになった7施設以外でも、19の施設が露天風呂や気泡風呂など一部の浴槽で水道水やわき水を使用し、一軒の旅館が入浴剤を使用していた。
     町は「天然温泉と誤解される表示をしなければ、施設の一部で水道水を使うことに特に問題はない」としている。調査結果は町のホームページでも公表する。

    エアコン52万台を無償修理 東芝キヤリア、発火事故で
     エアコン大手の東芝キヤリア(東京)は19日、同社が製造した東芝ブランドなどのエアコンでモーター周辺から発火した事故があり、無償で点検、修理すると発表した。
     対象は家庭用ルームエアコンLDR、YDRの「大精快」シリーズなど45機種の約52万6000台。1998年から2002年に製造された。東京ガス、東邦ガス、大阪ガスにも供給しており、東京ガス、大阪ガスの2社分は両社が無償修理する。
     東芝キヤリアによると、発火事例は東京都と千葉、愛知、福岡各県で01年以降、計7件あった。エアコン本体が燃えたり、壁や床が焦げたが、けが人はなく大規模な火災は起きていないという。
     モーター付近の接続部品から出火したとみられ、専門業者がエアコンクリーニングをしたケースが6件占めた。洗浄液など電気を通しやすい物質が接続部品に付着。結露などで出た水分に触れ、発火したとみられるという。
     01年の愛知県内での発火事故の後、同社はホームページでエアコンクリーニングに関し注意喚起していた。しかし今年7月、都内でクリーニングしていないエアコンでも発火した例があったため、機体構造が類似する機種全体を無償修理することを決めた。

    韓国の貝とニラに検査命令 腸炎ビブリオ、殺虫剤を検出
     厚生労働省は19日、輸入の韓国産生食用タイラギガイから基準値を超す腸炎ビブリオが見つかったとして、輸入業者に自主検査を義務付ける検査命令を出した。韓国産のニラからも基準値を超す殺虫剤が検出され、検査命令を出した。
     厚労省によると、8月に福岡検疫所に届け出があったタイラギガイから基準値を大幅に超す腸炎ビブリオを検出。生食用タイラギガイは1月から8月17日までに197トン輸入されている。
     韓国産ニラからは、12日と18日に、関西空港検疫所でそれぞれ0・03ppm、0・02ppmの殺虫剤を検出した。基準値は0・01ppm。韓国産ニラは、1月から8月17日までに約2・5トン輸入されている。
     
  • 08/18
    基準7700倍の有害物質 HOYA工場の敷地土壌
     光学ガラス専門メーカーHOYAの羽村工場(東京都羽村市神明台4丁目)敷地内の土壌から、環境基準の7700倍に当たる1リットル当たり77ミリグラムの化学物質テトラクロロエチレンが検出されたことが18日、分かった。
     テトラクロロエチレンは機械の油汚れを落とす洗浄液などとして使われ、肝障害を起こす恐れがあるとされている。
     都有害化学物質対策課によると、羽村工場の閉鎖に伴う土壌検査で判明した。ほかにも環境基準の47倍の鉛など6物質が基準よりも高い数値を示したという。
     
  • 08/17
    健康食品にバイアグラ成分 福岡県がネット販売品を検査
     インターネットで通信販売された健康食品にバイアグラと同じ医薬品成分などが含まれていたことが分かり、福岡県保健福祉部は17日、薬事法違反(医薬品の無許可販売など)に当たるとして、製造・販売にかかわった県内の3業者を販売停止にすることを決め、岡山、鳥取の2販売業者を両県に通報した。
     同部薬務課によると、健康食品10品目を買い上げ検査した結果、滋養強壮に効くとした「優雅信源」「ステイ」「醒獅液」の3品目が、米ファイザー社のバイアグラの主成分シルデナフィルか、類似成分を含んでいた。
     これまでに健康被害の報告はないが、福岡県などは服用の中止を呼び掛けている。

    17日午後零時2分ごろと、午後1時16分ごろ、午後1時25分ごろの3回、北海道で震度2の地震があった。気象庁によると、震源地はいずれも十勝沖で、震源の深さは約30キロ。マグニチュードは5・2−4・9と推定される。
    北海道の浦河で3回とも震度2となったほか、北海道の広尾、静内、苫小牧などと、青森の野辺地、五戸、岩手の軽米、大野などで震度1となった。
    浦河では同日午後零時26分ごろにも、震度1の地震があった。

    米軍、現場検証を拒否 米軍ヘリ墜落事故
     沖縄県宜野湾市の沖縄国際大に米軍ヘリコプターが墜落した事故で、在沖縄米海兵隊法務部は17日朝、沖縄県警が同意を求めていた機体を含めた墜落現場の検証を拒否すると回答した。
     県警は同日、大学構内の機体の残骸(ざんがい)周辺に限った現場検証をした。今後、米軍の捜査資料や関係者の供述調書などの提出を求めていく方針だが、米側が応じるかどうかは不透明だ。
     宜野湾署を訪れた米軍担当官が提出した文書は「日米両国の合意事項に基づいて(検証には)応じられない」と、日米地位協定や日米合意議事録を検証拒否の根拠に挙げた。
     その上で「われわれの捜査が終了した後、日米合同委員会を通じて捜査結果を要請することができる」と付け加えた。
     合意議事録は、米軍の所有物について基地や提供区域の外であっても「日本国は捜索、差し押さえ、検証を行う権利を有しない」と規定。米国当局が「同意した場合はこの限りでない」としている。
     米軍は回答に先立って、16日から事故現場の機体などを撤去し、普天間飛行場内に搬入する作業を開始しており、機体を含めた通常の現場検証が不可能となった。現場では17日も米軍による機体の撤去作業が続けられた。
     県警は事故当日の13日夜に航空危険行為処罰法違反容疑で現場検証の令状を取って、米軍に検証の同意を求めた。16日まで再三の照会にも、米軍が「検討中」として回答を留保してきたため、不信感を強めていた。
     
  • 08/16
    <遺伝子制御>特殊なRNAで乳がん増殖抑制 産総研と東大
     特殊なリボ核酸(RNA)を使って遺伝情報の伝達を阻害し、乳がんの細胞増殖を抑制することに、産業技術総合研究所(茨城県つくば市)と東京大の研究チームが成功し、15日付の英科学誌「ネイチャー」電子版に発表した。がん治療薬の開発に結び付くと期待される。
     RNAは、DNAが持つ遺伝情報をたんぱく質に伝達するのが主な役目。最近開発された特殊なRNAは、遺伝情報の伝達を阻害する働きがある。研究チームはこの働きに着目。がんの転移などに関与する因子を標的とする特殊なRNAを設計した。これをヒトの乳がん細胞核内に注入すると、RNAを作るたんぱく質やDNAが化学反応を起こして変形。RNAが作られにくくなり、結果的に細胞増殖が抑制された。今回、細胞核内での遺伝子制御が可能になったことで、がん遺伝子や悪性ウイルスの生成を根本から防ぐことが可能になったという。
     多比良和誠・同研究所ジーンファンクション研究センター長は「今後はたんぱく質が変形する詳しい過程や、このRNAがほかのがんにも有効か調べ、日本の製薬会社に売り込みたい」と話した。

     
  • 08/15
     
  • 08/14
    南米産バナナの入荷日も偽装 輸入会社の指示で大阪市3セク
     ブロッコリーの産地偽装が発覚した大阪市の第3セクターの荷役会社「大阪港埠頭(ふとう)ターミナル」が南米産バナナの入荷日を偽り、在庫品を実際より新しく見せかけて出荷していたことが14日、分かった。
     ブロッコリーの偽装を指示したとされる荷主とは別の輸入会社(東京)の指示で約3年前から始まり、伝票なども改ざんしていたが、ブロッコリーの偽装発覚後は中止しているという。
     ターミナル社によると、輸入会社は南米のエクアドル産バナナを毎週約10万箱(約1300トン)輸入し、ターミナル社と別の会社が2週間交代で荷役作業を担当。
     2001年10月、輸入会社から「前の週以前に別の荷役会社が陸揚げし、残っているバナナを陸送するので、一緒に出荷してほしい」と依頼された。数万箱がターミナル社の倉庫に運び込まれ、ターミナル社は担当の約10万箱と同じ日に入荷したように台帳に記載して出荷してきたという。
     実際の入荷日との差は数週間で、出荷先の加工業者などには虚偽の内容を記載した「出庫伝票」を渡していた。また、つじつまが合うよう輸入した船名も改ざんした。
     ターミナル社の幹部は「出荷先は不良品を販売しないので品質に問題はなく、違法とは考えていないが、今後はやめるよう荷主に提案したい」と話している。
     
  • 08/13
     
  • 08/12
    パチンコ依存症、3割「そう思う」 全日遊連調査
     パチンコ店の全国組織「全日本遊技事業協同組合連合会」(全日遊連)が行ったアンケートでパチンコファンの約3割が、自分を依存症だと自覚していることが分かった。アンケートはパチンコファンを対象に全国163の遊技場で4493人が回答した。 「パチンコ依存症だと思ったことはありますか」の質問に対し、「思わない」との回答が49.3%だったが、その一方で、「思う」が28.9%、「分からない」が19.1%と、依存症を否定できない層が半数近くに上った。
     また、「期待している初当たりまでの限度額」は「2万円未満」が69.3%と最多。「2万円以上4万円未満」の16・9%と続き、「4万円以上6万円未満」も2.3%。「初当たりまでに投資限度額を超えてしまった場合」は「当たりそうならば続ける」が41.0%に対し「手持ち金による」は21.7%、「やめる」は18.3%だった。パチンコ駐車場の車内に取り残され、熱中症などで死亡した乳幼児が昨年1年間で4人に上る。パチンコファンの約3割が依存症との調査結果を踏まえ業界を挙げて「事故絶対防止」を推進する。

    やせた男性、がんに注意 厚労省研究班調査
     日本人男性は、やせているほどがんになりやすく、標準かやや太めに比べ、がん発生率は14−29%高いことが、厚生労働省研究班(主任研究者・津金昌一郎国立がんセンター予防研究部長)の大規模疫学調査で分かった。米国のがん専門誌に11日までに発表した。
     研究班は、40−60代の男女約9万人を1990年から約10年にわたって追跡し、がんの発生率や死亡率と体格指数(BMI)との関係を調べた。
     BMIは、体重(キロ)を身長(メートル)の2乗で割った値。標準は22で、25以上が肥満とされる。
     BMIが21−29・9の男性ではがんの発生率はほとんど変わらなかったが、やせとされる21未満で増加傾向が顕著だった。23−24・9の人の発生率と比較すると、19−20・9の人は14%、14−18・9の人は29%、それぞれ発生率が高かった。女性では、こうした傾向はみられなかった。
     研究開始から数年でがんになった人を除いて分析しても同様の結果となり、がんが原因でやせたとは考えにくいという。
     研究班の井上真奈美・同センター室長は「発生率でなく死亡率でみた場合、やせの影響はさらに顕著になる。やせすぎの人は、がんになった後の回復力も弱いのでは」と、やせすぎに注意するよう呼び掛けている。
     
  • 08/11
     
  • 08/10
    10日午後3時13分ごろ、岩手県の宮古五月と野田で震度5弱を観測するなど北海道から東北地方にかけての広い範囲で地震があった。気象庁によると、震源地は岩手県沖で、震源の深さは約50キロ。マグニチュード(M)は5.6と推定される。
     
  • 08/09
    小惑星に「ヤタガラス」 群馬の天文家が命名、登録
     群馬県大泉町のアマチュア天文家、小林隆男さんが、1997年に発見した小惑星を「ヤタガラス」と命名、9日までにスミソニアン天文台(米国)の小惑星センターに登録された。
     ヤタガラス(八咫烏)は7月、世界遺産に登録された「紀伊山地の霊場と参詣道」にある熊野三山の守り神。3本足の伝説の霊鳥で、サッカー日本代表のユニホームにも採用されている。
     小林さんは97年1月に発見した小惑星について、和歌山県新宮市在住の知人から「世界遺産に登録される熊野にまつわる名を付けたら」と勧められ「Yatagarasu」と名付けた。今年1月、スミソニアン天文台小惑星センターに登録を申請をしていた。
     小惑星は16・5等と暗く、肉眼では見えない。直径は2キロから3キロ(推定)。火星と木星の間に位置し、3−5年の周期で太陽の周りを回っているという。
     
  • 08/08
     
  • 08/07
    7日午後5時17分ごろ、宮城県北部で地震があった。仙台管区気象台の観測によると、震源地は宮城県北部で、震源の深さはごく浅い。
     
  • 08/06
    6日午前3時23分ごろ、東京都多摩東部で震度4を観測するなど関東地方を中心とした広い範囲で地震があった。気象庁の観測によると、震源地は千葉県北西部で、震源の深さは約八○キロ。マグニチュード(M)は4.9と推定される。津波の心配はないという。
     
  • 08/05
    児童買春の摘発数、歯止めかからず 今年1−6月
     今年1−6月に出会い系サイトがきっかけとなって起きた事件の摘発は、前年同期比0.5%増の785件で、殺人や強盗などの重要犯罪が減少する一方、児童買春が大幅に増えたことが5日、警察庁のまとめで分かった。
     出会い系サイトを利用して18歳未満に性交渉を持ち掛けることや、18歳未満が相手を誘うことを禁じた出会い系サイト規制法が昨年9月に施行されたが、児童買春を抑止する「切り札」とはならなかったようだ。
     罪種別では児童買春禁止法が同9.8%増の371件、児童福祉法も2倍以上の60件。重要犯罪は同30.2%減の44件だった。出会い系サイト規制法は15件で、うち2件は少女が摘発された。
     出会い系サイトへのアクセス手段は、全体の96.9%が携帯電話。被害者625人のうち、18歳未満が80.5%を占めた。
     
  • 08/04
     
  • 08/03
     
  • 08/02
     
  • 08/01
     
  • 07/31
     
  • 07/30
    食べ過ぎなければ大丈夫 厚労省がヒジキのQ&A
     ヒジキに高濃度の無機ヒ素が含まれているとして、英食品規格庁が自国民に食べないよう勧告したのに対し、厚生労働省は30日、「極端に多く摂取せず、バランスの良い食生活を心掛ければ健康リスクが高まることはない」と反論するQ&Aを同省ホームページに掲載した。
     その中で、日本人のヒジキ摂取量は1日当たり0・9グラムと推計。英国の調査で最も高濃度だったサンプルで計算しても、体重50キロの人の場合、その約5倍の4・7グラム以上を毎日食べ続けなければ、世界保健機関(WHO)が定めた1週間の暫定許容量を超えることはない、としている。
     また海藻中のヒ素による健康被害の報告はなく、ヒジキに含まれるヒ素の国際基準は設定されていないことも説明した。

    ダイエット効果でっち上げ チラシ掲載業者に排除命令
     「たったの1カ月で大幅ダイエットに成功」と根拠のない体験談を新聞の折り込みチラシに掲載したとして、公正取引委員会は30日、景品表示法違反(優良誤認)で通販業者「ネビオス」(東京)に対し、今後同様の表示をしないよう求める排除命令を出した。体験談には社員の友人やモデルの写真を使い、文章はでっち上げたという。
     公取委によると、ネビオスは昨年11月から今年2月まで、健康食品「ウエイトダウン」のチラシ約235万枚を配布した。写真付きで数人を登場させ、減った体重や体験談を紹介。「食べても食べてもドンドンやせる」「カロリーを90%以上カット」などと商品にダイエット効果があるように宣伝した。
     公取委がネビオスに体験談や宣伝内容に関する資料提出を求めたが、効果を裏付ける資料が提出されず、根拠のない不当表示と判断した。同社は体験談のでっち上げを認めたという。
     ウエイトダウンは2002年5月から今年3月までで約1万3000個売れた。公取委から指摘を受け、3月以降はチラシ配布をやめている。
     
  • 07/29
    29日午後1時8分ごろ、北海道・日高地方の浦河で震度3の地震があった。気象庁によると、震源地は十勝支庁南部で、震源の深さは約60キロ。地震の規模はマグニチュード(M)4・8と推定される。
     
  • 07/28
    ヒジキ食べないよう勧告 英政府、ヒ素含有理由に
    英食品規格庁は28日、日本から輸入したヒジキをサンプル調査した結果、発がん性が指摘されている無機ヒ素が、他の海藻に比べ高い濃度で含まれていることが分かったとし、英国民にヒジキを食べないよう勧告した。
     同庁は「ヒジキを時折食べたことがあっても、発がんの危険が著しく高まることはないだろう」と指摘。現段階では販売禁止に踏み切るのは適当でないとし、今後の対応を欧州連合(EU)の欧州委員会とも協議するとしている。
     発表によると、調査したのはヒジキのサンプル9例。無機ヒ素の含有量は他の海藻食品では1キロ当たり0・3ミリグラムの検出可能な限界量に満たなかったのに対し、ヒジキは販売段階の乾燥物で同66・7−96・1ミリグラム、水洗い後は同5・1−22・7ミリグラムだった。

     
  • 07/27
    <高校生性暴力被害>女子の5%が「強要された経験ある」 
     セックスを強要された経験のある女子高生は20人に1人――。臨床心理士や精神科医らの研究チーム(代表=野坂祐子・武蔵野大心理臨床センター研究員)が高校生に性暴力被害のアンケートをしたところ、こんな結果が出た。未遂も含めれば女子高生の5人に1人が強要され、6割以上は恋人・友人など親密な相手からの性暴力(デートレイプ)だった。高校生へのこの種のアンケートは初めてだという。
     「女性のためのアジア平和国民基金」から委託されて昨年11〜12月、東京と九州の公私立計12校にアンケート用紙を配り、2346人(女子1463人、男子883人)から回答を得た。
     セックスを無理強いされた経験は、未遂が女子の13%(男子は3%)、既遂は5%(同2%)に上った。このうちどれくらいが刑事事件になったのかは不明。既遂被害を受けた女子の相手(複数回答)は恋人36%、知り合い35%、友達30%の順で、知らない人は12%。被害場所は相手の家と自宅で7割近くを占めた。
     野坂代表は「デートレイプを起こさせないためには、教育現場での指導やメディアでの不断の啓発が不可欠」と話している。

    セックス強要20人に1人 女子高生への性暴力調査
     財団法人「女性のためのアジア平和国民基金」(東京)は27日、高校生を対象にした性暴力被害実態調査で「無理やりセックスされたことがある」と答えた女子生徒が20人に1人に上るとの結果を公表した。同基金によると、高校生の性暴力被害に関する大規模調査は国内で初めて。
     加害者は恋人が最も多く、調査をまとめた臨床心理士の野坂祐子大阪教育大講師は「親しい関係の中でセックスを強要されるデートレイプが多いことが明らかになった。『夜道に気を付けて』式の啓発ではなく、現実に即した形で被害予防のための教育を進める必要がある」と話している。
     調査は昨年11月から12月にかけ、東京都内と九州地方の高校計12校の協力で実施。女子生徒1463人と、男子生徒883人から回答を得た。
     女子生徒では「無理やりセックスされたことがある」との回答が5・3%だった。相手を複数回答で尋ねると「恋人」が35・9%とトップ。


    テレビ内のちりに有害物質 臭素化ダイオキシン検出
     テレビ内部にたまったちりに、ダイオキシンに似た毒性がある臭素化ダイオキシンや、機器を燃えにくくするため製造時に加えられる有害な臭素系難燃剤が高濃度で含まれていることが、国立環境研究所などの27日までの調査で分かった。
     製造時の熱などにより、難燃剤から臭素化ダイオキシンが生成された可能性が高いという。欧米では、難燃剤を使った電子機器がある室内のほこりから臭素化ダイオキシンを検出したとの報告があり、家電製品や電子機器が原因で起きる室内汚染の詳しい調査が必要になりそうだ。
     同研究所循環型社会形成推進・廃棄物研究センターの酒井伸一センター長らは、国内で使用後に廃棄されたテレビ24台から、ちりを採取し分析。1グラム当たり平均4・1マイクログラム(マイクロは100万分の1)の臭素化ダイオキシンを検出した。難燃剤のポリ臭素化ジフェニルエーテルも、同230マイクログラム含まれていた。

     
  • 07/26
    27日午前零時55分ごろ、岐阜県美濃中西部で震度4の地震があった。気象庁によると、震源地は岐阜県美濃中西部で、震源の深さは約10キロ。マグニチュード(M)4・6と推定される。
     
  • 07/25
     
  • 07/24
    チンパンジーもあくび伝染 「知性の証拠」京大が実験
     人のあくびを見て自分もあくびをしてしまう現象がチンパンジーでも起こることが、京都大霊長類研究所(愛知県犬山市)の松沢哲郎教授らの実験で分かった。英王立協会報(電子版)に24日までに、発表した。
     同教授は「あくびの伝染はほかの動物では起きないし、人間でも幼い子は起きない。他者の気分を理解する知性がチンパンジーに備わっている証拠」と話している。
     同研究所で飼育しているアイ(27)、マリ(27)など19歳以上の雌チンパンジー6頭で実験した。別のチンパンジーが口を開けている姿やあくびをしている姿のビデオを見せ、上映中と後の計6分間の反応を観察した。
     その結果、6頭のあくびの回数は、口を開けただけのシーンでは平均4.7回だったのに、あくびのシーンを見せると同10回に増えた。特にアイは2回が24回に増え、マリも9回が25回になって、この2頭であくびの伝染がはっきり確認できた。
     一方、アイなどが実験中に連れていた子供のチンパンジーでは、あくびはうつらなかった。
     同教授によると、人間の大人で同様の実験をすると42−55%の人があくびをするが、4歳以下の子供では伝染しない。あくびの伝染には、他人に共感する能力が必要と考えられるという。
     
  • 07/23
    高卒者離職初めて5割超す 就職後3年内、厚労省調査
     高卒者の就職後3年間での離職率が5割を超えたことが23日、厚生労働省の集計で分かった。離職率は、中卒、高卒、大卒の順番で俗に「7、5、3(割)」と言われていたが、実際にこれまで高校生の離職率が5割に達したことはなかった。若い世代にとって「フリーター」が一つの職種のように定着し、会社を辞める抵抗感が薄れてきたことも背景にあるとみられる。
     集計によると、2000年に就職した高卒者のうち、1年目に会社を辞めた人が約26%、2年目が約15%、3年目が約9%。3年間で計50・3%に達して1999年を2ポイント上回り、統計を取り始めて初めて5割を超えた。2000年の中卒者の離職率は73・0%、大卒者36・5%で、いずれも過去最高の割合だった。
     中卒、大卒とも95年にそれぞれ7割、3割を超えている。
     若者の離職率は一貫してじわじわと増え続けており、厚労省は「就職してみて自分の望んでいた仕事でなかったり、労働条件が厳しかったりすることもあるだろうが、近年は安易に『フリーター』に転じる例が多い」としている。
     集計は、企業や会社に義務付けられている雇用保険の申告を基に作成。若者の職場への定着状況をつかむため、就職後3年間の離職率をまとめている。
     
  • 07/22
    22日午後6時45分ごろ、沖縄県と鹿児島県の奄美大島などで震度3の地震があった。気象庁によると、震源地は沖縄本島近海で、震源の深さは約10キロ。マグニチュードは6・3と推定される。

    中絶胎児の細胞移植 脊髄損傷の日本人9人、中国で
     交通事故などで脊髄(せきずい)を損傷し重い障害を負った日本の患者9人が中国に渡航し、中絶胎児の細胞を移植する手術を受けていたことが22日、分かった。
     このうち3人は手術後に死亡。移植との因果関係は不明だが、手術の有効性も明らかでなく、患者支援団体「日本せきずい基金」(東京都府中市)では「現段階で勧められる治療法とはいえない」としている。
     手術を実施しているのは北京の首都医科大学の黄紅雲教授らのチーム。中絶胎児の鼻の神経細胞を、患者の脊髄損傷部付近に移植するもので、分化する能力の高い細胞による再生医療の一種という。
     2001年からこの手術を始め、日本からの9人はいずれも今年2月以降に移植を受けた。
     同基金によると、この手術は(1)長期の治療実績がまだ明らかになっていない(2)移植する細胞の安全性が確保されているか不明(3)手術後に異常な痛みが頻発するが、治療法が明らかでない−などの問題点があり、6月には「これらの内容が明らかにされなければ、治療法の妥当性は評価不能」との見解を公表した。
     
  • 07/21
     
  • 07/20
    「二分脊椎」発症率、赤ちゃん1万人に5・6人
     先天異常の一つで、脊椎(せきつい)から神経組織が露出し運動機能などに障害が出る「二分脊椎」の発症率が、2003年に赤ちゃん1万人当たり5・6人(速報値)となり、5年連続で増加したことが20日、日本産婦人科医会と横浜市立大国際先天異常モニタリングセンターの調査で分かった。
     二分脊椎などの神経管閉鎖障害はビタミンの一種、葉酸の摂取で発症リスクを減らせる。旧厚生省は2000年に妊娠可能年齢の女性に積極的な摂取を呼び掛けたが、専門家は「意識的に摂取する女性は少なく効果が上がっていない」と指摘、国は啓発に向け新たな対応を迫られそうだ。
     調査は日本産婦人科医会が1972年から毎年実施。薬害サリドマイドを教訓に先天異常の発生状況を把握するため、産科のある全国の医療機関の協力で続け、横浜市立大がデータを分析している。03年は約8万4000人の赤ちゃんのデータが集まった。
     二分脊椎の発症率は赤ちゃん1万人当たり5・6人。98年の3・2人から99年に4・1人と増えて以降、2000年4・8人、01年5・1人、02年5・5人と5年連続で前年を上回った。
     日本産婦人科医会常務理事の平原史樹横浜市立大大学院教授(産婦人科学)によると、米国や英国では90年代前半に女性への葉酸摂取勧告が相次いで出され、二分脊椎の発症率は低下傾向となっている。
     こうした動きを受け、旧厚生省は2000年12月に「通常の食事に加え、栄養補助食品から1日0・4ミリグラムの葉酸を摂取すれば発症リスクの低減が期待できる」と、葉酸摂取を推奨する通知を出した。
     だが、平原教授らが02年に実施した妊婦410人へのアンケートでは「妊娠前に葉酸を十分摂取したと思う」と答えた人は5人に1人にとどまり、女性へのより積極的な情報提供が必要な現状が浮かんでいる。
    二分脊椎(せきつい) 妊娠初期に神経組織を覆う脊椎の形成が不完全となり、一部が開いたままの状態になる神経管閉鎖障害の一つ。主に腰椎(ようつい)などに起き、腰から下の運動機能や知覚がまひしたり、水頭症など脳への合併症や排尿、排便障害が出たりすることがある。葉酸の十分な摂取で神経管閉鎖障害の発症リスクが低下するとの研究報告が海外で相次ぎ、女性への葉酸摂取勧告が米国(1992年)、英国(同)、カナダ(93年)、中国(同)などで出された。
    葉酸 ビタミンB群の水溶性ビタミンの一つで、細胞を作るために必要な核酸を合成したり、赤血球を作る作用がある。ホウレンソウやブロッコリー、アスパラガス、枝豆、納豆、イチゴなどに多く含まれるが、加熱など調理の過程で失われやすい。

    20日午前5時58分ごろ、北海道で震度3の地震があった。気象庁によると、震源地は十勝支庁南部で震源の深さは約110キロ。マグニチュード(M)5・1と推定される。
     
  • 07/19
    <てんかん>理研が新しい原因遺伝子を特定 米科学誌で発表
     てんかん患者の約1割を占めるとされる「若年性ミオクロニーてんかん(JME)」の新たな原因遺伝子を、理化学研究所脳科学総合研究センターの鈴木俊光研究員らが特定した。従来見つかっていた原因遺伝子とは違う作用を持ち、発病メカニズムの解明に役立つと期待される。19日付の米科学誌「ネイチャー・ジェネティクス」電子版に発表した。
     JMEは8〜20歳の若い時期に発症する。薬で発作を抑えられる比較的軽症のてんかんだが、薬をやめると再発する確率が高い。
     同センターが米カリフォルニア大ロサンゼルス校の協力を得て、JME患者のいる44家系を調べた結果、6家系で6番染色体上の遺伝子「EFHC1」に異常が見つかった。この遺伝子を詳しく調べたところ、「アポトーシス」と呼ばれるプログラムされた細胞死を起こす機能があり、遺伝子異常がある場合、この機能が低下することが確認された。他の原因遺伝子にはない作用だという。
     山川和弘・同センター神経遺伝研究チームリーダーは「本来死ぬべき神経細胞が生き残ることで神経のネットワークに異常が起こり、JME発症につながっている可能性がある」とみている。

     
  • 07/18
    <アルミ>回収率低下 ボトル缶のふた外すから
     03年度のアルミ缶リサイクル率が1977年の統計開始後初めて前年度を下回ったことが、アルミ缶リサイクル協会(東京都港区)の集計で分かった。キャップ付きアルミ製ボトル缶の消費量が増えたが、ペットボトルと同様にキャップを外して回収に出す人が多いためらしい。協会は「アルミ缶はキャップもリサイクル可能。付けたまま出して」と呼びかけているが、分別収集している自治体は「ペットボトルでは外し、アルミでは付けろと言われても混乱する」と困惑気味だ。
     協会によると、03年度のアルミ缶リサイクル量は24万3071トン。重量ベースのリサイクル率は毎年向上していたが、03年度は81.8%で前年度比1.3ポイント減になった。
     協会がアルミ缶を分別収集する自治体に聞き取りした結果、アルミ製ボトル缶のキャップを外してリサイクルに出す人が多いことが分かった。
     容量350〜500ミリリットルのアルミ製ボトルは平均約20グラムでうちキャップは約2グラム。協会は03年度は最低でもキャップの3割が回収されず、1800トン分が捨てられたと推計、「キャップ外し以外に低下原因は見あたらない」と話している。
     アルミ製ボトル缶はペットボトルに対抗して00年に登場した。ペットボトルより風味を保ちやすいとされる。03年度は出荷量が倍増し、国内で消費された飲料用アルミ缶(約180億缶)の約1割を占めた。本体もキャップもアルミで、キャップ付きのままつぶしてリサイクルできる。
     一方、ペットボトルはキャップと本体の材質が違う。ボトルも弾力があり、キャップを外さないとうまくつぶれない。自治体は、キャップ外しを呼びかけてきた。
     ごみの減量化運動に取り組む仙台市リサイクル推進課は「ペットボトルのキャップ外しが定着してきたのに、アルミのキャップは外すなと言われても徹底は難しい。メーカーは消費者の混乱を招かないボトル作りをしてほしい」と話している。

     
  • 07/17
    17日午後3時10分ごろ、東北から東海にかけての広い範囲で地震があり、横浜や千葉県の館山、静岡県の網代で震度4を観測した。気象庁によると、震源地は房総半島南東沖で、震源の深さは約60キロ。マグニチュード(M)は5・5と推定される。
     
  • 07/16
    <体外受精訴訟>死後の凍結精子でも父子認知 原告逆転勝訴
     死亡した夫の凍結保存精子を使った体外受精で生まれた愛媛県内の男児(3)が、民法上の父子関係の確認(死後認知)を国側に求めた訴訟の控訴審判決が16日、高松高裁であった。松本信弘裁判長は請求を棄却した1審・松山地裁判決(03年11月)を取り消し、父子関係を認めた。精子提供者の死後体外受精に関する初の父子認知で、生殖補助医療に大きな影響を与えるのは必至。民法も夫の死後の妊娠・出産は想定外で、国は法整備も含めた対応を迫られることになる。
     訴状などによると、夫は白血病で、骨髄移植手術に際し無精子症になる恐れから、98年に医療機関で精子を凍結保存。しかし、99年9月に死亡。その後、夫の妻が医療機関から凍結精子を受け取り、別の医療機関で体外受精して、01年5月に男児を出産した。男児を嫡出子として役所に届け出たが父親の死後300日を経過していたため民法の規定で認められず、妻が男児の法定代理人として、02年6月に松山地裁に提訴した。
     精子の凍結保存は国内でも普及しているが、精子提供者の死後に妊娠・出産したのは初めてのケースとみられている。
     1審判決は▽社会通念上、今回のようなケースで父子関係を認める認識は乏しい▽亡父が死後の出産に同意していたとは言えない、などとして請求を棄却した。
     原告側は、夫は死後の妊娠・出産を望んでおり、憲法13条の「幸福追求権」などを基に「戸籍に父の名が記載されること」が子どもの福祉にかなうなどと主張。国側は、夫は凍結保存の際に「死後は精子を廃棄する」と記載した依頼書に署名押印しており、認知によって子どもに養育などの具体的実益もない、などと反論していた。
     民法は父親の死後3年以内なら死後認知を提起できると規定しているが、死後の妊娠・出産については規定がない。

    <にがり>過剰摂取で命の危険も…ダイエット効果なし
     健康食品として人気を呼んでいる「にがり」について、独立行政法人国立健康・栄養研究所(東京都新宿区)は、「にがりのダイエット効果に根拠はない」とする注意をホームページで流し始めた。にがりを多量に摂取すると下痢を起こすので体重は減るかもしれないが、一時的な水分の減少に過ぎないという。また、にがりの過剰摂取で心肺停止を起こし救命救急センターに搬送されるケースもあった。
     にがりは海水を濃縮して塩を除いた残留物で、塩化マグネシウムが主成分。豆腐を作る凝固剤として使われている。同研究所によると、塩化マグネシウムに「糖の吸収を遅らせる」「脂肪の吸収をブロックする」などのダイエット効果があるという情報が目立っている。しかし、確実な根拠はないという。
     同研究所の梅垣敬三健康影響評価研究室長は「減量効果がないからといって量を増やして飲むと危険だ。利用目的や摂取量には十分注意してほしい」と訴えている。
     また、東京都立墨東病院救命救急センター(墨田区)には、昨年暮れ以降、急性マグネシウム中毒による心肺停止などの患者が2人、搬送された。70代男性は便秘改善の目的で家族から少量のにがり摂取を勧められたが、ペットボトル容器に入っていたため約100ミリリットルを誤って飲んだという。40代女性もペットボトルの半分近くを一気に飲み、心停止寸前で搬送された。
     いずれも人工透析などで一命をとりとめた。浜辺祐一救命救急センター部長は「ごく少量を飲むにがりを、ペットボトルのような容器に入れることは適切ではない」と話している。

     
  • 07/15
    41%が「キレる人増えた」 安全に関する内閣府調査
     内閣府が15日発表した「安全・安心に関する特別世論調査」によると、社会の安全が懸念される「身の回りで増えたこと」(複数回答)として、41・0%が「情緒不安定な人、すぐキレる人」を挙げ、最も多かった。
     社会の閉塞(へいそく)感が高まる中で、国民がストレス、いらいらを募らせている実態を反映した形。以下は「少年少女の非行・深夜はいかい」の32・5%、「児童虐待、家庭内暴力」の26・1%と続き、「子どもへのいたずら、連れ去り」も21・7%を占めた。
     「今の日本は安全・安心な国か」の問いには、「そう思わない」が55・9%で、「そう思う」の39・1%を大きく上回った。「安全・安心でない理由」(複数回答)としては「少年非行、引きこもり、自殺など社会問題が多発している」の65・8%がトップ。
     「治安が悪い」の64・0%や、「雇用や年金など経済的見通しが立てにくい」の55・6%、「国際情勢、テロ行為で平和が脅かされている」の51・4%が上位だった。

     
  • 07/14
    「にがり」取りすぎ注意 ブーム過熱で国立栄養研
     ダイエット効果があるとテレビや雑誌などで紹介され、健康食品としてブームになっている「にがり」について、独立行政法人国立健康・栄養研究所(東京)は14日、ダイエット効果の根拠がないとして、取りすぎに注意するようホームページで呼び掛けを始めた。
     にがりは濃縮した海水から塩を除いた後の残留物で、主成分は塩化マグネシウム。これまで豆腐を作る凝固剤として使われてきた。
     研究所によると、主成分の塩化マグネシウムが「糖の吸収を遅らせる」「脂肪の吸収をブロックする」「糖質代謝を促進する」などとして、ダイエット効果を紹介する例が目立つが、どれも確実な根拠や文献はない。
     マグネシウムは医薬品の世界では下剤に使われており、食品としても過剰に摂取すると下痢する可能性がある。下痢による一時的な体重減少は見かけの変化にすぎず、ビタミン、ミネラルの吸収を妨げることもある。

     
  • 07/13
    カレーに外国産の具、通販大手2社に排除命令
     通信販売用カタログのカレーの広告で、具の素材について日本各地の「ご当地産」のように強調しながら、実は外国産の具を使っていたなどとして、公正取引委員会は13日、東証1部上場の総合カタログ通販大手の「ベルーナ」(埼玉県上尾市)と「セシール」(高松市)の2社に対し景品表示法違反(優良誤認)で排除命令を出した。
     公取委によると、両社は月替わりで、日本各地の特産品を売り文句にしたレトルトカレーを通信販売し、ベルーナは03年1月〜04年2月、セシールは03年3月〜同12月、自社の通販カタログに産地を偽った商品を掲載した。

    クローン胚利用、新指針で 解禁の報告書を正式決定
     政府の総合科学技術会議生命倫理専門調査会は13日、クローン技術規制法に基づく指針で禁止しているヒトクローン胚(はい)作りを基礎研究に限って解禁し、作成と利用を新たな指針で規制するとした最終報告書を正式決定した。
     研究目的での受精卵(ヒト胚)作成も、生殖医療研究に限って認めた。23日の同会議(議長、小泉純一郎首相)に提出する。
     文部科学省などは今後、指針の策定とともに、胚作成に必要な卵子の入手や胚を使った研究が指針に定める基準に適合しているかを審査するための体制整備に乗り出す。
     一部の委員から、指針より強い法規制を求める強い声が上がったことを受け「国は新たな法整備に向けて引き続き検討する」との一文も盛り込まれた。
     ヒトクローン胚は再生医療への応用が期待されるが、有用性ははっきりしていない。このため報告書は、研究の科学的合理性を総合科学技術会議が検証する必要性をうたった。ヒトクローン胚に有用性がないと判断すれば、研究の中止勧告も含めた措置をとる。
     報告書は、ヒトクローン胚や受精卵を「生命の萌芽(ほうが)」と位置付けた。その上で、生命や健康維持が目的の研究で、科学、社会的に妥当な場合に例外的に作成を認めた。
     クローン人間が作られることのないように、研究機関を限定、作成の可否を国が審査して歯止めをかける。
     胚作りに使う卵子は、治療のために摘出された卵巣から取ったり、不妊治療で余ったものを使用するのが適切とした。ボランティアから卵子の提供を受けるのは、「人間の道具化や手段化」につながるとして禁止した。
    クローン技術規制法 クローン人間禁止法とも呼ばれる。2001年6月に施行され、ヒトクローン胚(はい)を、ヒトや動物の子宮に移植する行為を禁じ、違反者には10年以下の懲役または1000万円以下の罰金を科している。ヒトクローン胚自体の作成は、同法に基づく指針で禁止しており、施行後3年で見直すことになっていた。
     総合科学技術会議生命倫理専門調査会(委員21人)が正式決定したヒトクローン胚(はい)研究解禁の最終報告書について、石井美智子明治大教授ら5委員は13日夜、記者会見し、ヒトクローン胚や研究目的での受精卵(ヒト胚)の作成は認めるべきではないとする意見書を公表した。
     5委員は「今回の審議は拙速。人間の尊厳という理念をどう考えるかの考察が十分でなく、結論の根拠は極めて乏しい」として、意見書を近く調査会長に提出する。
     意見書は、研究目的の受精卵作成は原則禁止し、例外としての取り扱いの是非をあらためて決めるべきだと指摘。ヒトクローン胚については、社会の理解と納得が得られるまでは作成を認めるべきではないとした。
     他の4委員は、位田隆一京都大教授、勝木元也基礎生物学研究所長、島薗進東京大教授、鷲田清一大阪大副学長。
    不妊当事者グループ「フィンレージの会」の鈴木良子さんの話 ヒトクローン胚(はい)は、卵子がなければ作れないことを忘れてはならない。最終報告書には卵子提供者を法で保護するなどの措置が盛り込まれておらず、女性の負担を軽視しているのではないか。手術などで摘出した卵巣からの卵子採取が適当としているが、患者は弱い立場にあるため、提供を断れない心配がある。
     
  • 07/12
    <毛細血管網>印刷技術応用し再生成功 東京医科歯科大など
     東京医科歯科大と大日本印刷(本社・東京都新宿区)は12日、印刷技術を応用して人体の毛細血管網の「設計図」を作り、その通りに血管網を再生させる研究に成功したと発表した。毛細血管網の再生に成功した例はなく、将来、傷んだ臓器を回復させる再生医療などに応用できるという。
     研究チームは人の臓器の血管網を画像化し、特殊な基板上に正確に描き出した。この基板に、血管の元になる血管内皮細胞を流し込んで「型」を作り、別の培養細胞などに張り付け(転写)したところ、血管網が再生したという。
     骨髄などの幹細胞を移植しても血管は再生するが、再生効率などに問題がある。研究チームは実用化に向けて、動物実験を進めている。同大の森田育男教授(分子細胞機能学)は「この方法では、約2日で数センチ四方の血管網の再生が可能だ。心筋梗塞(こうそく)など血管再生が有効な病気の治療に早く応用したい」と話している。

    12日午後9時45分ごろ、兵庫県の福崎町で震度3を記録する地震があった。大阪管区気象台によると、震源地は兵庫県南西部で震源の深さは約10キロ。マグニチュード(M)は4・0と推定される。

    白骨温泉野天風呂に入浴剤 旅館組合、乳白色に着色
     500−600年の歴史がある名湯として知られる長野県安曇村の白骨温泉で、湯を乳白色に保つため、旅館組合が運営する「公共野天風呂」や旅館2業者で数年前から入浴剤を混ぜていたことが12日、分かった。
     白骨温泉の湯は石灰分で白く濁るのが特徴で「胃腸病などに効く」と効能を説明。乳白色の温泉が効き目があるとのイメージがあったため、入浴剤を混ぜるようになったという。
     旅館組合は8日から野天風呂での使用を中止。旅館で入浴剤を使う場合は、表示するよう決めた。「深く考えずに続けていたが、お客さまを欺く行為でおわびしたい」としている。
     同組合によると、野天風呂は1994年に営業を開始。96−97年ごろから、湯が乳白色にならなくなったため、営業開始前に毎日、入浴剤約0.8リットルを湯に混ぜていた。また旅館12業者のうち2業者が、天候や湯の温度の変化で白濁しなかった場合に、入浴剤を使っていた。
     一部の報道機関から「入浴剤を使用している」と指摘があり、組合が使用を認めた。
     
  • 07/11
     
  • 07/10
    <高山病>痴呆の危険 帰国後に言葉や動作が緩慢に
     空気中の酸素濃度が低い高地で高山病を起こした後に痴呆になるケースがあったことが分かり、順天堂大医学部などの研究グループが米国の高山病専門誌に発表した。脳に酸素が行き渡らず、組織の一部が破壊されるためとみられる。旅行や登山で高地に出かける中高年が増えているが、研究グループは「中高年の方は、短時間に高度を上げないようにご注意を」と呼び掛けている。
     同グループによると、順天堂大病院の精神神経科で診察したいずれも63歳の女性2人が、痴呆状態になる前に高山病の急性症状を起こしていた。
     このうち一人は太平洋に面したペルーの首都リマから空路でクスコ(標高約3400メートル)に移動した際に、吐き気や意識障害といった高山病の症状を起こした。治療で高山病の症状は治まったが、帰国後に言葉や動作が緩慢になり、痴呆と診断された。
     別の女性もリマからクスコへ空路移動し、高山病を起こした。約2カ月後から、記憶があいまいになるなどの痴呆症状を示した。
     2人の頭部を磁気共鳴画像化装置(MRI)で調べたところ、大脳の淡蒼球(たんそうきゅう)という部分の活動が低下していた。淡蒼球の組織が低酸素状態で破壊されたとみられる。淡蒼球は筋肉の運動などをつかさどる。一酸化炭素中毒でも、淡蒼球が壊されて痴呆が起きることが分かっている。
     女性の一人は18歳の時に肺結核にかかっていた。もう一人の女性は、空気中の酸素が薄くなっても呼吸量が増えない体質だと、帰国後の検査で分かった。いずれも呼吸器系が弱かった。
     同グループが過去の文献を調べたところ、高山病の後に痴呆状態になった症例が国内で3例見つかった。高地へ行ったことと痴呆との関連はこれまで詳しく調べられていなかったため、実際にはこうした症例はもっと多いとみられている。
     順天堂大の臼井千恵医師(精神医学)は「呼吸器に病歴を持つ中高年が、高山病を起こすような酸素の薄い高地へいきなり登ると、痴呆を起こす可能性が高まる」と話している。


    10日午後8時7分ごろ、関東地方から東北地方南部にかけ地震があった。気象庁の観測によると、震源地は茨城県南部で、震源の深さは40キロ。二宮(栃木)で震度4を観測した。マグニチュードは4・9と推定される。
     
  • 07/09
    9日午後7時54分ごろ、岩手県などで震度4の地震があった。仙台管区気象台の観測によると、震源地は岩手県内陸北部で、震源の深さは約10キロ。マグニチュード(M)は4・3と推定される。
     
  • 07/08
     
  • 07/07
     
  • 07/06
     
  • 07/05
    <フリーター雇用>企業の3割がフリーター経験を評価せず
     企業の3社に1社はフリーターを雇いたくない――。厚生労働省がまとめた04年雇用管理調査で、フリーター経験のある若者を厳しく評価する企業の姿が浮かび上がった。
     調査は、社員30人以上の企業5743社を対象に今年1月1日時点で実施し、4266社(74.3%)から回答を得た。フリーターを正社員として採用する場合、フリーター経験をマイナスに評価する企業は30.3%で、プラスに評価すると答えた3.6%を大幅に上回った。
     マイナス評価の理由(複数回答)は、「根気がなく、いつ辞めるか分からない」(70.7%)、「責任感がない」(51.1%)、「職業に対する意識などの教育が必要」(42.6%)、「年齢相応の技能、知識がない」(38.1%)など。逆に、プラス評価の理由は「豊富な経験を活用できる」(57.0%)、「チャレンジ精神を持っている」(45.3%)、「技能、知識がある」(44.7%)などで、職を転々とする傾向のあるフリーターに対する評価が真っ二つに分かれた。全体の61.9%は、フリーター経験は評価にほとんど影響しないと答えた。
     昨年1年間に実際にフリーターを正社員として採用した企業は11.8%にとどまり、アルバイト生活から正社員への転身の道は険しいのが現実だ。

    <母乳>国内未使用の農薬が微量検出 愛媛大など
     国内で製造・輸入実績のない有機塩素系農薬「トキサフェン」が日本人の母乳に含まれていることが、愛媛大沿岸環境科学研究センターの田辺信介教授の研究室と住化分析センター(本社・大阪市)の共同調査で分かった。厚生労働省や環境省によると、日本人からの検出例は初めて。田辺教授は「トキサフェンは、環境ホルモン(内分泌かく乱物質)の疑いがある。すぐに人体に悪影響があるとは言えない濃度だが、経路の特定が必要だ」と話している。7日から静岡市で開かれる環境化学討論会(日本環境化学会主催)で発表する。
     環境省によると、トキサフェンはトウモロコシやジャガイモなどの殺虫剤として、70年代に米国などで使われたが、その後は使用されている国・地域は確認されていないという。発がん性などの健康被害の恐れがあるとして、ポリ塩化ビフェニール(PCB)など有害化学物質12種類を規制する「残留性有機汚染物質に関するストックホルム条約」(今年5月発効)で製造・使用が原則的に禁止された。
     有機塩素系農薬は脂肪分によく溶け、生物の脂肪組織に蓄積されやすい。女性への影響が大きいとされていることから、母乳を調査した。99〜04年、愛媛県内の28〜36歳の女性6人と九州の27歳の女性1人の計7人の母乳を取り、汚染物質の濃度を調べた。その結果、全員から1グラム当たり7.6〜1.8ナノグラム(ナノは10億分の1)のトキサフェンが検出された。
     トキサフェンが、どのような経路で日本人の体内に蓄積されたかは不明だが、田辺教授は「かつての使用国から輸入された乳製品や魚などに蓄積されていたか、軽くて飛散しやすい物質のため、大気に乗って降雨などで汚染が広がった可能性もある」と指摘する。
     田辺教授らの調査では、これまでに日本近海のイルカやクジラから微量のトキサフェンが検出されていた。

    長短利益追求で脳活動に差 “キレる”秘密解明も?
     目先の利益を追求する際と、短期的には損をしても長期的利益を目指す際では、脳の中で活動が伝わる経路は違う−。こんな実験結果を国際電気通信基礎技術研究所(ATR、京都府精華町)と奈良先端科学技術大学院大、広島大の共同チームが4日付の英科学誌ネイチャーニューロサイエンス電子版に発表した。
     銅谷賢治ATR計算神経生物学研究室長は「『キレる』など、(短期的利益を求める)衝動的行動に脳の働きがどう関係しているかを調べるのに役立つ」と話している。
     チームは実験の参加者に規則を教えず、複数の図形を見て2個のボタンの一方を押し、得点を挙げるゲームをしてもらい、血流を測る機能的磁気共鳴画像装置(fMRI)で脳の活動を調べた。
     ゲームは図形とボタンの関係さえつかめば、どんどん得点できる「短期利益追求型」と、負けた後に大量得点のチャンスがくるなど、ルールが変則的で長期的な読みが要求される「長期利益追求型」を実施。
     fMRIで測ると、活動が大脳皮質からその下の大脳基底核に伝わる経路は、長期型と短期型では異なり、さらに、大脳基底核内では、長期型では高度な認知機能を担う部分を、短期型では情緒的機能を担う部分をそれぞれ通っていた。


    <大腸・肝がん>増殖促す遺伝子を確認 東大医科研チーム
     東京大医科学研究所ヒトゲノム解析センターなどの研究チームが、大腸がんと肝臓がんの細胞増殖を促進する遺伝子を突き止め、5日付の英科学誌「ネイチャー・セルバイオロジー」電子版に発表した。
     この遺伝子から作られるたんぱく質は、正常な細胞には存在せず、大腸と肝臓のがん細胞中にのみ出現していた。がん細胞が分裂する際、このたんぱく質が細胞質から細胞核の中に移動し、がん細胞の増殖を促進していた。
     このたんぱく質の働きを阻害する薬ができれば、がん細胞を確実に殺す抗がん剤になる可能性があるという。
     研究チームの中村祐輔教授(遺伝医学)は「このたんぱく質は、がん細胞にだけあって、他の臓器の細胞では存在しないか、ほとんど働いていないため、薬で働きを止めても副作用の心配が少ない。これだけ存在ががん細胞に特化したたんぱく質の特定は初めてだ」と話している。

    <マルファン症候群>新たな原因遺伝子特定 横浜市大チーム
     心臓病などの症状が表れる「マルファン症候群」の新たな原因遺伝子が3番染色体にあることを横浜市立大の松本直通教授(人類遺伝学)らのチームが見つけた。この発見で、より確実な早期診断が期待される。5日付の米科学誌「ネイチャー・ジェネティクス」電子版に発表した。
     マルファン症候群患者の7割は遺伝性で、人口5000〜1万人に1人の割合で発症するといわれる。思春期に急に身長が伸び、症状が出始める。血管がもろくなり、心臓病や網膜はく離を起こしやすい。米のリンカーン第16代大統領や、86年にバレーボールの試合中急死したフロー・ハイマン選手も同症候群だったといわれる。自覚症状がないまま長身を見込まれて運動選手になり、激しい練習で突然死するケースもあるという。
     同症候群はこれまでに、15番染色体上の遺伝子の異常と分かっていたが、それでは説明がつかない患者がいることから、チームは日本人患者の遺伝子を詳しく調べ、3番染色体にある「TGFベータ受容体2」の遺伝子が破壊されている部位を特定した。今後、二つの遺伝子の相互作用などを調べる。
     研究代表の新川詔夫・長崎大教授は「この症候群は診断が早いほど対処しやすい。遺伝子の特定で、潜在的な患者を見つけられる。将来的には、根治を目指す遺伝子治療も考えたい」と話す。

    「ニュートリノ振動」の直接観測に初めて成功 東大宇宙線研
     素粒子ニュートリノに質量があるため別種に変わる「ニュートリノ振動」で、飛んでいる間に種類が変わったり元に戻ったりする振動パターンの直接観測に世界で初めて成功した、と東京大宇宙線研究所(千葉県柏市)などの国際共同実験チームが5日発表した。成果は米物理学誌に近く発表する。
     特定の種類のニュートリノが飛ぶ間に減ることはこれまでの実験で確認され、振動によって観測しにくい別種に変わるためと考えられている。今回はこの説を裏付け、減少を説明するほかの仮説を否定した「駄目押し」ともいえる内容だ。
     チームは、宇宙から飛来した陽子やヘリウムが大気と衝突してできるミュー型ニュートリノを東大の観測装置スーパーカミオカンデ(岐阜県飛騨市)でとらえたデータを解析。
     スーパーカミオカンデの5万トンの水タンクにニュートリノが飛び込んできた角度などから飛行距離やエネルギーを推定。飛行距離が延びるにつれニュートリノの観測数が減り、その後は増加に転じることが分かった。
     これはミュー型がスーパーカミオカンデで観測できない別種に変わり、その後は元に戻る振動パターンを示しており、ニュートリノが崩壊して数が減るなどとする振動以外の理論を否定した。
     また今回の結果から、大気中で発生した平均的なミュー型が完全に別種に変わる距離は約500キロで、さらに約500キロ飛ぶと再びミュー型に戻ることも分かった。
     鈴木洋一郎宇宙線研所長は「ニュートリノ振動が波打つ様子をとらえることができた。今後はより精密な測定に取り組みたい」と話している。
    ニュートリノ振動 素粒子ニュートリノには「電子型」「ミュー型」「タウ型」の3種類がある。種類が変わり数が減る現象を振動という。1998年にスーパーカミオカンデ実験で発見され、国内外の実験で確認されてきた。ただ、ニュートリノが未知の粒子に壊れるとする「ニュートリノ崩壊」などの仮説でも、観測データを説明できるという批判が一部にあった。

    アカネ色素に発がん性 使用禁止を決定
     厚生労働省は5日、ハムやかまぼこの着色に使われる食品添加物「アカネ色素」について、動物実験で発がん性が見つかったことから、食品への使用を禁止することを決めた。既存添加物名簿から削除し、今週中に官報に告示する。
     2日に開かれた食品安全委員会と、5日開かれた薬事・食品衛生審議会分科会で危険性が認められたことを受け決めた。
     ソーセージや菓子、めん類、清涼飲料水などに使われていたが、今後は製造、販売、輸入のすべてが禁止。染料やインクなど、食品以外への使用は禁止の対象にならない。
     
  • 07/04
    4日午後9時31分ごろ、北海道の日高地方などで、震度3の地震があった。気象庁によると、震源地は浦河沖で、震源の深さは約70キロ。地震の規模はマグニチュード5・1と推定される。

    4日午前3時44分ごろ、岩手県で震度3の地震があった。気象庁によると、震源地は青森県38上北地方で、震源の深さは約100キロ。地震の規模はマグニチュード(M)4・5と推定される。
     
  • 07/03
    <待ち合わせ>恋人なら「待つし待たせたい」 セイコー調査
     待つなら25分、待たせるなら17分――。待ち合わせの遅刻の限度時間を尋ねたセイコーのアンケートで、こんな結果が出た。相手の立場別に見ると、目上の人に対しては「待つが待たせない」、家族については「待たないが待たせる」、友人は「待たないし待たせもしない」、恋人は「待つし待たせたい」という傾向が強く、待ち合わせの心構えも相手との距離によって大きく変わるようだ。
     アンケートは年齢を特定せず、国内の男女を対象にインターネットで実施、500人が回答した。
     このほか、待ち合わせの方法については、「○時ごろにと指定して、だいたいその時間に」と回答したのは49.6%と最も多く、「○時ちょうどと正確に指定する」が41.4%。「だいたいの時刻を指定して当日は携帯電話で調整」と答えたのは、わずか9%だった。また、遅刻を防ぐために4人に1人が「時計の針を進めている」と回答。携帯電話の普及で待ち合わせがルーズになっているという予想に反し、意外と時間に厳しい一面が見られた。

     
  • 07/02
    <ヘビの祖先>世界最古の新種の化石発見 石川県白峰村
     石川県白峰村桑島の白山山系にある中生代白亜紀前期(約1億3000万年前)の地層から、ヘビの祖先につながるは虫類「ドリコサウルス」類の新種とみられる化石が見つかった。2日発表した県教委などによると、ドリコサウルス類は欧州の浅い海の地層でしか見つかっておらず、ヘビは欧州の海を起源とする説が有力だった。今回の化石はそれを約3000万年さかのぼる世界最古のもので、欧州以外で初めて陸地の層から見つかった。県教委などは「ヘビの起源に関する説の転換を迫る重要な発見」としている。
     化石は背骨の胴から尾の付け根までの約15センチで、大たい骨も確認された。推定全長は40〜50センチで、これまで見つかっているものより3〜5割胴が長い。発見された層の周辺は陸地で、新種のドリコサウルス類は手足があり、川辺の湿地を体をくねらせてはい回るように歩いたとみられる。
     ドリコサウルス類はこれまで、欧州で白亜紀後期(約9900万〜6500万年前)のものが6種類見つかっているが、ヘビとは別の道筋で進化して絶滅した。また、化石が見つかった場所が海の地層だったことから、現在のヘビの体形は、海で泳ぐ間に胴体が長く手足がない形に変化してきたとの説が00年に発表されていた。
     今回の発見について調査団長の真鍋真・国立科学博物館地学研究部主任研究官は「ヘビの起源が、アジアの川辺である可能性が出てきた」と話している。

    「ダイエット」広告、根拠なし 公取委が製薬会社に排除命令
     「生活を変えずに理想の体形になった」などと健康食品の誇大なダイエット効果を示す体験談を新聞の折り込みチラシに掲載したとして、公正取引委員会は2日、景品表示法違反(優良誤認)で、イデアル製薬(東京)に表示の中止を求める排除命令を出した。
     昨年11月の法改正で、公取委は広告や表示を裏付ける合理的根拠の提出を事業者に求めることができるようになった。イデアル製薬は期限を過ぎても資料を提出せず、公取委は根拠のない不当表示と判断した。この規定の適用は初めて。
     公取委によると、イデアル製薬は昨年11−12月、健康食品「エス・スタイル」(1セット1万2800円)を紹介するチラシ2020万枚を配布。航空会社の客室乗務員と称する女性らを登場させ「自分に甘い私にも簡単にダイエットできた」「満足度100パーセントのダイエットに成功」などの体験談でPRし、昨年12月から今年3月にかけ約1億7700万円を売り上げた。

    「アカネ色素」を使用禁止へ 食品安全委が毒性認める
     内閣府の食品安全委員会は2日、ハムやかまぼこの着色に使われる食品添加物「アカネ色素」について、「発がん性や遺伝毒性が認められ、1日の摂取許容量を設定できない」とする評価をまとめた。厚生労働省は5日に開かれる薬事・食品衛生審議会分科会の答申を受け、既存添加物名簿からの削除を決める方針で、アカネ色素は使用禁止になる。
     厚労省の要請を受けた大手食肉メーカーなどは、既に販売の自粛や自主回収をしている。
     アカネ色素は植物の根から得られ、黄色や赤紫色の着色に利用。ソーセージやかまぼこ、菓子、めん類、清涼飲料水などに使われていた。これまで人の健康被害は報告されていない。
     国立医薬品食品衛生研究所でネズミの餌にアカネ色素を混ぜて調べたところ、腎臓に悪性腫瘍(しゅよう)の発生が認められた。

    2日午前10時22分ごろと同27分ごろ、伊豆大島で震度3の地震があった。午前10時31分ごろにも震度1の地震があった。気象庁の観測によると、震源地はいずれも伊豆大島近海。震度3の地震は震源の深さがそれぞれ約10キロと約20キロで、マグニチュード(M)は3.3、3.5と推定される。
     
  • 07/01
    <死亡胎児>幹細胞利用で再生医療に 厚労省が指針案提示
     厚生労働省の専門委員会は1日、死亡した胎児から幹細胞を採取して臨床研究に利用する際の指針案を示した。中絶への同意と治療への協力に関する意思確認は別個に行うことや、研究の科学的妥当性を国の機関が審査することなどを条件とした。指針に従えば、損傷した脊髄(せきずい)の回復など再生医療に死亡胎児を利用する治療が公式に解禁される。今秋までに最終案をまとめるが、生命倫理の観点から慎重な意見もあり、議論を呼びそうだ。
     指針案は、十分な動物実験の実績があり、他の治療法がないことを前提条件とした。
     その上で、胎児の両親が中絶の意思決定をした後に、医師以外のコーディネーターが研究内容を十分に説明するとした。同意はいつでも撤回できることも明記した。さらに、研究機関の倫理委員会の承認と、国の機関による審査を義務付けた。
     死亡胎児の利用は、同委員会が02年12月にいったん認めたが、審議過程を知った国会議員らから議論不足との指摘が出され、審議を継続。今年5月に再度容認し、具体的な手順を議論していた。
     指針は、幹細胞を用いた治療を想定しているため、基礎研究には適用されない。胎児の組織や臓器の利用も認めない。
     幹細胞は、さまざまな機能を持った細胞に分化、成長することができ、再生医療への応用が期待されていた。
     専門委の中畑龍俊委員長(京都大教授)は「きちんとしたルールの下に、再生医療を進める体制をつくりたい」と話している。

     
  • 06/30
     
  • 06/29
    意味分からず困った78% 外来語、高齢者ほど戸惑う
     外来語や略語の意味が分からず困った経験のある人は78%に上ることが29日、国立国語研究所の「外来語に関する意識調査」で分かった。このうち、困ったことが「しばしばある」と答えた割合は30代の12%に対し、60歳以上は3倍の37%に達し、高齢者ほど外来語に戸惑っていることを裏付けた。
     調査は昨年10−11月、15歳以上の4500人に面接し、約3100人が回答した。
     外来語に困ったことが「しばしばある」と答えたのは全体の24%、「時々ある」は53%。世代別にみると「しばしば」と答えたのは40代までは10%台だったが、50代でほぼ4人に1人の23%、60歳以上は3人に1人強の割合に増える。
     今以上に外来語が増えることには「好ましくない」「あまり好ましくない」が55%で、「好ましい」「まあ好ましい」の37%を上回った。
     「外来語を使う方か」との問いに「使う方」は16%。「使わない方」が60%と多数派で、60歳以上は80%に上った。

    イニシアチブは主導、発議 外来語33語の言い換え案
     国立国語研究所の外来語委員会(委員長・甲斐睦朗同研究所長)は29日、外来語の言い換え提案の第3回中間報告として、イニシアチブを「主導、発議」とするなど33語を公表した。8月末に最終報告をまとめる予定。
     前回から結論を先送りした5つの言葉は提案を見送った。過去に「時空自在」と提案したユビキタスは検討を継続するものの、ほかの4語は言い換えを断念した。いったん検討対象に挙げながら断念したのは初めて。
     この4語は第2回中間報告で(1)「回線接続」と提案したオンライン(2)「情報集積体」としたデータベース(3)「公開討論会」などとしたフォーラム(4)「文化支援」としたメセナ。「かえって分かりにくくなった」などの批判が出ていた。
     メセナについては見送りの理由として、固有名詞として使われることが多く、関連団体が言い換えに抗議したことを挙げた。ほかの3語は「既に定着している」「適切な言い換えが見つからなかった」などとした。

     
  • 06/28
    関西電力、記録ねつ造など3600件 11の火力発電所検査
     関西電力は28日、11カ所の火力発電施設で2000−2003年度に、定期検査のデータねつ造など不正な記録処理が3659件あったと発表した。
     不正が見つかったのは10カ所の火力発電所と、関西空港に電力を供給する発電施設の計11カ所。分解検査を実施していないのに記録をねつ造した例や、計測値や管理基準値の書き換え、開いていない会議の議事録作成などがあった。
     関西電力は「内部チェック機能が足りず、法令などの理解不足もあった。再発防止に努める」としている。
     関西電力では先月末、関空に電力を供給する発電施設で検査の不正が発覚し、他の発電施設についても調査していた。
     
  • 06/27
    27日午前4時43分ごろ、福島で震度3、宮城、茨城などで震度2の地震があった。気象庁によると、震源地は福島県沖で、震源の深さは約50キロ。地震の規模はマグニチュード(M)4.9と推定される。
     
  • 06/26
     
  • 06/25
    <染色体異常>産廃不法投棄現場のノネズミで発見
     青森、岩手両県にまたがる全国最大規模の産業廃棄物不法投棄現場に生息するノネズミに高い頻度の染色体異常があることが、弘前大学農学生命科学部の小原良孝教授(細胞遺伝学)と京谷恭弘研究員の調査で分かった。ロシアの化学薬品工場周辺のネズミで染色体異常が報告された例があるが、国内の野生生物でまとまった染色体異常が見つかったのは初めてという。小原教授は「直ちに人間に影響するとは言えないが、早急に他の野生生物を調査する必要がある」と話している。
     山や田畑に穴を掘ってすむノネズミの一種、ハタネズミを青森県田子町の投棄現場で30匹採取し、大たい骨の骨髄細胞の染色体を調べた。うち2匹は通常15対30本の染色体が31本あった。また、計1500細胞(1匹あたり50細胞)を調べたうち、染色体の切断や破損、別の染色体との交換などの異常が79件(1匹平均2.63件)もあった。
     比較のため現場から2キロ離れた場所の15匹を調べたが、染色体数異常のネズミは見つからず、染色体の切断や破損なども1匹平均0.8件にとどまっていた。
     地中で汚染物質を食べたり、体に直接接触したりした影響と考えられるという。現場ではダイオキシン類、ベンゼン、トリクロロエチレン、ジクロロエタン、フッ素などさまざまな化学物質が検出されている。今のところ原因物質は不明。
     小原教授は「青森県は10年がかりで撤去する方針だが、早急に撤去すべきだ。また、困難ではあると思うが、原因物質の特定もすべきだ」と話している。
     研究結果は10月に神奈川県厚木市で開かれる日本哺乳(ほにゅう)類学会で発表される。
     
  • 06/24
    タミフル服用後に精神症状 14人、厚労省安全性情報
     インフルエンザ治療薬タミフル(一般名リン酸オセルタミビル)服用後に精神神経症状が出たケースが2002年以降で14例報告されたとして、厚生労働省は24日、医薬品・医療用具等安全性情報を出し注意を呼び掛けた。
     同省によると、意識障害、異常行動、幻覚などで、10代未満が5人、10代5人、60代以上3人、年齢不明1人。投与中止でほとんどが回復し、後遺症は出なかった。
     小学校高学年の男児は、投与2日目に呼び掛けに対し反応が鈍くなり意識低下が数分続いた。10代前半の女性も投与2日目、窓から飛び降りようとしたり奇声を発したりした。海外でも同様の例が報告されている。
     同省は、投与との明確な因果関係は不明としているが、症状が出た際の投与中止などを添付文書に加えるよう製薬会社に指導した。この他、5人が投与後に肺炎を発症したという。
     タミフルは2000年に成人用カプセルが、02年に幼児、子供用シロップ状製品が、それぞれ製造承認された。

     
  • 06/23
    ヒトクローン胚作成容認 総合科技会議が方針
     クローン人間禁止法に基づく指針で研究が禁止されているヒトクローン胚(はい)について、総合科学技術会議生命倫理専門調査会は23日、再生医療などに向けた基礎研究に限って作成を容認する方針を決めた。専門調査会は、7月末の同会議本会議に方針を報告、文部科学省などが条件整備に乗り出す。
     ただ、クローン人間の出産防止措置、研究を検証する体制、卵子提供者を保護する枠組み−などの条件が整備されるまでは、作成を認めない。国内初のクローン胚が作られるまでには、まだ時間がかかる見通しだ。
     調査会内は容認反対の意見も強く、異例の採決の結果、賛成10人、反対5人での決定となった。
     調査会では、医師らを中心に「人間と動物では違いがあり、研究を進める必要がある」とヒトクローン胚研究の容認を求める意見がある一方で「科学的な必要性が吟味されておらず、時期尚早」との反論もあり議論は平行線をたどっていた。
     この日の会合では薬師寺泰蔵会長が、当面は治療に臨床応用せず基礎研究に限って容認するとした上、研究の意義を科学的に検証する体制などの条件が整備されるまでは「モラトリアム期間」として作成を認めない−と提案。出席した15人の委員が一人一人意見を述べたがまとまらず、異例の採決での決定となった。
     クローン胚は、核を取り除いた未受精卵に体細胞の核を入れて作る。患者本人の体細胞をもとにしたクローン胚から臓器や組織の細胞を作って移植に用いれば、拒絶反応が起こらず再生医療の中心技術になると期待されている。
     しかし、クローン人間誕生につながる恐れがあることなどから、フランス、ドイツなど14カ国が法律で研究を禁止、米国は政府研究費を出しておらず実質的に禁止している。一方、英国、韓国など8カ国が法律や指針で研究を認めている。
    ヒトクローン胚(はい) 核を取り除いた人間の卵子に、人間の皮膚などの体細胞の核を入れて作る胚。子宮に戻して順調に育てば、クローン人間が誕生する。医療応用では、患者の体細胞をもとにしたクローン胚から胚性幹細胞(ES細胞)を作り、移植用に神経や心筋などに分化させる方法がある。体細胞を提供した人と同じ遺伝的性質になるため、移植時の拒絶反応がないとされる。
    クローン人間禁止法 2001年6月に施行され、正式には「ヒトに関するクローン技術等の規制に関する法律」。クローン人間づくりにつながる恐れがあるとして、ヒトクローン胚(はい)などをヒトや動物の母体に移植する行為を禁じ、違反者には10年以下の懲役または1千万円以下の罰金を科している。ヒトクローン胚の研究自体は、同法に基づく指針により禁止されている。
     
  • 06/22
     
  • 06/21
     
  • 06/20
    松下、3千人の人員削減 業績回復でも合理化緩めず
     松下電器産業は20日、電池や電子部品の不採算品目生産を2004年度中に海外へ移し、これに伴い、早期退職の募集を柱にグループで3000人規模の人員削減を目指す方針を明らかにした。7月1日から順次、早期退職の募集を始める。
     松下はデジタル家電が好調で、今年3月期決算では業績が急回復した。それでも、競争力強化のために合理化策を緩めない姿勢は、他の企業にも影響を与えそうだ。
     電池部門の子会社、松下電池工業(大阪府守口市)は、ニッケル水素電池の製造を中国・無錫の子会社に移管し、神奈川県茅ケ崎市にある工場の対象となる従業員約600人を半減する方針だ。
     電子部品の子会社、松下電子部品(大阪府門真市)は、音響映像機器に使う汎用アルミ電解コンデンサーの製造を、山口市の工場からマレーシアへ移す。この部門の約1600人が早期退職や配置転換の対象となる。


    がんの原因知ってますか? 主因の「偏食」低い認知度
     がんになる最大の原因は「ウイルス・細菌」、次いで「たばこ」「ストレス」−−。日本人がこんなふうに考えていることが20日までに、厚生労働省研究班(主任・津金昌一郎国立がんセンター予防研究部長)の意識調査で分かった。
     米国の研究では「塩分の取りすぎ」「野菜や果物不足」といった偏った食生活が、たばこと並ぶ最大原因に挙げられているが、今回の調査では認知度がかなり低かった。
     津金部長は「がん予防をうたった健康食品などの関心は高いのに、バランスの良い食事でがんをかなり防げることは正しく理解されていない」と指摘している。
     調査は昨年12月、全国の成人男女2000人を個別に訪問して実施。1355人(68%)が回答した。
     12項目を挙げて「これが無くなれば日本に発生するがんを何パーセント防げると思うか」と質問した結果、昨年の世界的な新型肺炎(SARS)騒ぎが影響したためか「ウイルス・細菌」が最も高く、平均して51%。
     次いで「たばこ」の43%、「ストレス」の39%)、「環境ホルモン」の37%などが続き、「偏った食生活」は29%で8番目と低かった。


    20日午後2時39分ごろ、伊豆諸島の八丈島(東京都)で震度3の地震があった。気象庁によると、震源地は八丈島近海で、震源の深さは約30キロ。マグニチュード(M)は5・2と推定される。
     
  • 06/19
     
  • 06/19
     
  • 06/18
    E型肝炎に2人感染 長崎市、イノシシ肉食べ
     長崎市は18日、今年2月に野生のイノシシの肉を食べた男性2人がE型肝炎に感染していたと発表した。市は「野生肉を食べる際は、十分に加熱処理するだけでなく、生肉に触れたはしや皿の取り扱いにも注意が必要」と話している。
     市地域保健課によると、2人は長崎市内の70代と50代の男性。2月末、知人からもらった野生のイノシシの肉を焼いて食べ、70代の男性が5月初めに倦怠(けんたい)感を訴えて医療機関で受診、E型肝炎と診断され一時入院した。
     50代の男性は発症していないが、検査したところE型肝炎ウイルスが検出された。
     市は同じ肉を食べていることから、イノシシの肉が感染源とみている。
     E型肝炎は、発熱や食欲不振、黄疸(おうだん)などの症状が出る。


    日本最古の石積み護岸発見 長崎・壱岐の原の辻遺跡
     長崎県・壱岐の原の辻(はるのつじ)遺跡で、弥生時代中期(紀元前1世紀ごろ)の石積み護岸遺構が発見され、同県教育委員会が18日、発表した。弥生時代で石などを使った護岸は例がなく、国内最古の本格的な護岸遺構として注目される。
     同遺跡は、中国の史書「魏志倭人伝」に記された「一支国(いきこく)」の王都とされており、大陸との海上交易や、当時の土木技術の水準を示す貴重な発見という。
     護岸遺構は、直径20−50センチの玄武岩を長さ約40メートルにわたって積み上げた状態で見つかった。当初は単に石列と判断していたが、その後、丘陵すそ部の河川浸食を防ぐ目的で水辺に石を投げて築いた「捨て石傾斜護岸」であることが判明した。
     原の辻遺跡では、中国の銅剣や土器など朝鮮半島や中国との活発な行き来があったことを示す遺物が多数出土している。


    骨粗しょう症新薬に期待 世界初、化学合成に成功
     イソギンチャクの仲間に微量含まれ、骨粗しょう症や白血病の新薬に期待されているノルゾアンタミンという塩基性化合物を人工的に合成させることに、北海道大大学院の宮下正昭教授のグループが世界で初めて成功、18日付の米科学誌サイエンス(電子版)に発表した。
     女性ホルモンを投与する既存の骨粗しょう症治療では、卵巣が肥大するなどの激しい副作用を伴うのが難点だった。ノルゾアンタミンはこれまでのマウスへの実験で、副作用が全く出ないことが確認されている。
     さらにグループは、少ない工程で炭素や水素などの分子を結合させる効率の良い合成手法を確立しており、新薬開発の可能性が高まっている。
     ノルゾアンタミンはイソギンチャクの仲間、スナギンチャクから抽出される物質。名古屋大大学院の上村大輔教授らが1995年に骨密度や骨重量の低下を抑える働きがあることを発見した。

    肝障害生じるおそれ コンフリーの販売禁止
     健康食品として普及している「コンフリー」(別名ヒレハリソウ)を食べた人が肝障害を起こすケースが海外で相次いだ問題で、厚生労働省は18日、「健康被害が生じるおそれがある」との食品安全委員会の意見を受け、販売禁止を決めた。
     コンフリーはビタミンやミネラルを多く含み、スタミナ増強や貧血改善に効果がある健康食品として、お茶や錠剤などの形で広く普及。葉や根は食用とされてきた。
     しかしコンフリーを食べた結果、肝硬変や肝不全になる事例が海外で報告され、食品安全委員会が安全性を検討。厚労省は14日、業者に販売自粛や自主回収を求め、消費者には飲食を控えるよう呼び掛けていた。

    キトラ古墳石室で人骨と歯見つかる
     極彩色の壁画で知られる奈良県明日香村のキトラ古墳(特別史跡、7世紀末−8世紀初め)石室で、被葬者とみられる人骨と歯計10点、木棺の一部とみられる金具1点が見つかり文化庁が18日発表した。
     キトラ古墳の被葬者は天武天皇の皇子や渡来系氏族など諸説があるが、出土した骨などから性別や年齢も推定可能。絞り込む重要な手掛かりになりそうだ。
     高松塚古墳(同村)の被葬者は骨と歯から成年男性と判明している。文化財研究所(奈良市)などの調査チームは「丁寧に洗って鑑定すればいろいろな情報が分かるだろう」としている。
     人骨は頭部とみられ計7片確認した。最大で3−4センチ四方あり、あご部分の一片に歯が1本付いているなど、歯は計4本見つかった。
     金具(直径3.7センチ)は6枚の花弁を持つ花形銅製品。土で覆われているが、エックス線撮影し3カ所に直径2ミリの穴があり、銅製のくぎが1本通っていると分かった。
     築造時期や構造が共通する高松塚古墳やマルコ山古墳(同)出土の金具と似ており、調査チームは「高松塚と同タイプの漆塗り木棺内部に付けたくぎ隠しだろう」としている。
     6月10日に始まった石室内部の発掘は、四分の一の北側約0.5平方メートルを終了。木棺片とみられる大小の黒い漆片が全体に広がっていた。
     床面は高松塚と同じでしっくいを塗り込めてあり、床を埋めた土に残る赤い部分は、木棺に塗った水銀朱と判明した。木棺片は折り重なるように堆積(たいせき)しており、石室は何度も木棺片が動くほど水が入ったとみられる。
     土は北側で深さ約5センチ、南側は30−40センチあった。調査チームは、高松塚で出土した鏡や銀装大刀(たち)など副葬品の出土も期待できるとしている。

    18日午後5時21分ごろ、鹿児島県・中之島で震度3の地震があった。福岡管区気象台によると、震源地は奄美大島近海、震源の深さは約30キロ。マグニチュード4.4と推定される。
     
  • 06/17
     
  • 06/16
     
  • 06/15
    「がんに効く」キノコ販売 健康食品会社社長ら逮捕
     神奈川県警生活経済課などは15日、「がんに効く驚異のキノコ」などとうたって「メシマコブ」の粉末を販売したとして、薬事法違反(医薬品の無許可販売)の疑いで、いずれも東京都新宿区の健康食品販売会社「ラスティー」社長、田村浩昭容疑者(33)、「ウィル・フォー」社長、遠藤和彦容疑者(45)ら4人を逮捕した。
     メシマコブはクワの木に生えるキノコ。粉末が健康食品として売られている。
     田村容疑者らは「がん増殖阻止率が96・7%。生活習慣病にも有効」などと宣伝し、メシマコブ粉末を「メシマ・ライフ」や「メシマ・リンテウス」の商品名で販売。昨年1月から今年3月にかけ、仕入れ値の20倍以上で全国の約6300人に売り、5億5000万円以上の利益を上げたという。
     調べでは、田村容疑者らは昨年1月から今年3月にかけ、医薬品販売の許可を受けずに効能や用法を示して神戸市の無職女性(79)ら20人にメシマコブ粉末を計約580万円で販売した疑い。
     業者から入手した名簿を使って電話をかけたり、新聞に広告を掲載して客を勧誘していた。
     
  • 06/14
     
  • 06/13
     
  • 06/12
    <レポート>パラサイト・シングル増加はGDP押し下げる?
     「パラサイト・シングル」の増加は、住宅投資の減少を通じて国内総生産(GDP)を押し下げる?――
     第一生命経済研究所は社会人になっても結婚せず、親と同居して衣食住を依存する「パラサイト・シングル」に関するこんなレポートをまとめた。「個人の選択の問題を批判は出来ないが、マクロ経済にとってはマイナス効果のほうが強く現れる」という。
     00年の国勢調査でみると、20〜30代のパラサイト・シングル人口は約1219万人(95年比35万人増)。総人口の減少に伴って05年以降は減少するとみられるが、20〜30代人口に占める比率は00年の34.7%から、2020年には41.5%まで増える見通しという。
     同研究所は住宅取得層となる40代まで含めて、パラサイト増加による経済への影響を試算。住宅ローンや家賃の負担がないパラサイトは消費性向が高いため、マクロの実質個人消費を00〜05年の年平均で1286億円押し上げるという。
     一方で、住宅購入の意欲が働きにくいため、住宅投資額は年平均で6609億円下押しする。さらに、製材や金属など住宅関連産業への影響が同6298億円、家具や家電製品など耐久消費財の購入で634億円もマイナスとなる。
     結果として差し引き1兆2255億円のマイナスで、実質GDPを0.23%押し下げるという。同研究所は「所得税の配偶者控除の拡大など、結婚しやすい政策誘導も検討課題ではないか」とみている。

    12日午前2時5分ごろ、東北地方で震度4の地震があった。気象庁の観測によると、震源地は岩手県沖で、震源の深さは約60キロ。地震の規模はマグニチュード(M)4・8と推定される。
     
  • 06/11
    ニュートリノ質量を確認 人工素粒子で裏付け成功
     素粒子ニュートリノに質量があることを人工のニュートリノを使い、高い精度で確かめることに東京大宇宙線研究所(千葉県柏市)や高エネルギー加速器研究機構(茨城県つくば市)を中心とする国際共同実験「K2K」チーム(代表・西川公一郎京都大教授)が11日までに成功した。
     自然界のニュートリノを観測し質量を発見した「スーパーカミオカンデ実験」の結果を完全に裏付ける成果。超新星ニュートリノを見つけた小柴昌俊東大名誉教授に続く日本のニュートリノ研究のノーベル物理学賞受賞に弾みがつきそうだ。14日からパリで開かれる国際会議で発表する。
     使ったのは3種類のニュートリノのうち「ミュー型」で自然界では宇宙から飛来する陽子が大気とぶつかって発生。スーパーカミオカンデ実験はそうしたミュー型を観測、質量を見つけた。
     チームは高エネ研の加速器でミュー型ビームを作り、約250キロ離れた岐阜県飛騨市の地下鉱山にある東大の観測装置スーパーカミオカンデに向け発射した。ニュートリノはどんな物質もほとんどすり抜けるため、地下を通りスーパーカミオカンデに到達する。
     1999年6月の実験開始から今年2月までに108個のミュー型を検出。ニュートリノに質量がないと仮定した場合に届くはずの約150個に比べ、明らかに少なかった。
     これはニュートリノに質量があるため途中で別の型に変わる「ニュートリノ振動」が起き、スーパーカミオカンデで検出できない型に変身したと考えられるという。
     さらに、検出したニュートリノのエネルギー分布にもニュートリノ振動特有の偏りがあった。
     チームは「質量がある確率は99・99%」と分析。高エネ研の戸塚洋二機構長は「質量があることに疑問の余地はなくなった」と話している。
    ニュートリノ振動 素粒子ニュートリノには「電子型」「ミュー型」「タウ型」の3種類があり、そうした型が飛んでいる間に変わる現象をいう。ニュートリノが質量を持つために起きる。スーパーカミオカンデ実験チームが1998年、地球の大気中で発生するニュートリノの観測で発見したと発表。素粒子の標準理論では当時、質量ゼロとされていたため、学界に衝撃を与えた。その後、太陽内部の核融合反応で発生し、地球に飛来するニュートリノの観測などでも見つかった。

    11日午前3時12分ごろ、北海道を中心に東北北部にかけて地震があった。気象庁によると、震源地は十勝地方で、震源の深さは約60キロ。マグニチュード(M)は5.4と推定される。
     
  • 06/10
    少子化加速…出生率最低の1・29 自殺は最多3.2万人
     昨年1年間に生まれた赤ちゃんは約112万3800人で過去最少となり、1人の女性が一生に産む平均の子供数(合計特殊出生率)が初めて1.3を下回って1・29となったことが10日、厚生労働省の2003年人口動態統計(概数)で分かった。1・32だった02年から大幅に低下し、少子化が予想を上回るスピードで進行した。
     今回の年金制度改革で想定した水準を下回り、この勢いで少子化が進めば政府与党が約束した「現役世代の手取り年収の50%の給付水準維持」の実現は困難になる。
     厚労省人口動態・保健統計課は出生率の大幅低下について「ミレニアム婚や21世紀婚の反動で02年の結婚数が落ち込み、第1子誕生が少なかったため」の一時的傾向と分析している。
     統計によると、死亡数は101万5034人で、終戦直後の混乱期だった1947年以来、戦後2度目の100万人突破となった。死因の上位は(1)がん(30・5%)(2)心疾患(15・7%)(3)脳血管疾患(13・0%)。長引く不況の影響からか、自殺者は過去最多だった1998年を上回り3万2082人になった。
     03年に生まれた赤ちゃんは112万3828人で前年より3万27人減った。
     日本の合計特殊出生率は1970年代から減少傾向が止まらず、03年は東京都で0・9987と全国で初めて1・0を割り込むなど都市部の落ち込みが目立っている。
     結婚したカップルは74万220組で前年より1万7000組余り減った。一方、増加が続いていた離婚数は28万3906組と13年ぶりに減少に転じた。
     厚労省の研究所が02年に公表した将来推計人口(中位推計)は03年の合計特殊出生率を1・32とし、07年に1・30台で底を打って50年までに1・39程度まで緩やかに回復するとみていた。今国会で成立した年金制度改革関連法はこれを基本に負担と給付の額を試算した。
     03年の出生から死亡を引いた自然増加数は約10万8800人で、都道府県別では23道県でマイナスとなった。将来推計人口は06年をピークに日本の総人口が減少に転じるとしており「人口減少時代」が確実に近づいている。
     「別の計算方法なら出生率は1・55になります」。厚生労働省は、2003年の合計特殊出生率が過去最低の1・29になったと発表した10日の記者会見で、新たな「コーホート合計特殊出生率」という“物差し”を示してこう説明した。
     担当者は「晩婚、晩産の傾向が進む中で、ある1年間で計算しても女性が一生に産む子供数を正しく理解してもらえない」としたが「低い出生率を繕うためではないか」との声も上がった。
     厚労省が毎年公表しているのは、調査年に15−49歳の女性が出産した出生率を合計した「期間」出生率。最近は、既に出産済みの中年層と晩婚志向の20代がどちらも低いため「現実より低い数字になる」というのが厚労省の説明だ。
     これに対し「コーホート」は、ある年代が実際に産んだ子供の数を追跡したもので、例えば03年に35−39歳だった女性では1・55だった。
     しかし国際比較や将来推計人口で使うのは「期間」。会見では「子供を産まない20代が30代になれば産むと言う根拠はあるのか」と記者に問い詰められ、担当者が言葉に窮する場面もあった。
     ある統計学の専門家は「コーホートの方が現実に女性が産む子供数に近い可能性はあるが、どちらも正確とは言えない」と話している。
     
  • 06/09
     
  • 06/08
    8日午前8時5分から同9時13分にかけ、和歌山県で震度3を2回記録するなど3回にわたり断続的に地震があった。

    8日午前8時5分ごろ、和歌山県などで地震があった。大阪管区気象台によると、震源地は紀伊水道で震源の深さは約10キロ。地震の規模はマグニチュード(M)4・2と推定される。
     
  • 06/07
    <脂肪肝>血液検査正常の人も油断禁物 男性2割に可能性
     肥満度の指標(BMI)や血液中の中性脂肪値が正常でも、脂肪肝の可能性のある人が男性で2割、女性で1割いると予測されることが愛知医大の各務伸一教授(消化器内科)らの分析でわかった。肝臓に脂肪が過剰にたまる脂肪肝は、高脂血症や動脈硬化など生活習慣病の入り口の症状とされ、将来的に心筋梗塞(こうそく)や脳卒中につながる恐れがある。同大の福沢嘉孝助教授は「血液検査などの値が正常でも油断は禁物だ」と警告している。
     福沢助教授らは、03年度に愛知県厚生連長久手農村健診センター(山田晴生所長)で人間ドックの検査を受けた1055人を対象にした。受診者全員に腹部の超音波検査を実施、30.6%の人が、脂肪肝と診断された。
     非脂肪肝と診断された人について男女別にBMI=体重(キロ)割る身長(メートル)の2乗▽血液中の中性脂肪▽同ヘモグロビンA1c――の3項目の平均値を出した。男性でBMI22.1、中性脂肪107ミリグラム(血液1デシリットル中)、ヘモグロビン4.9%、女性で同じく21.6、81ミリグラム、4.8%を「正常モデル」とした。
     一般の健康診断で、BMIや中性脂肪値が正常でも、脂肪肝の可能性のある人がどの程度いるのかを推定した。「ロジスティック回帰分析」という統計処理方法を用いて、3項目の数値変化と脂肪肝の発症確率の分布を調べた。
     その結果、正常モデルでも、男性は20.8%、女性は9.3%の確率で脂肪肝の可能性があることが分かった。
     従来の診断基準では、BMI25以上で脂肪肝を疑っていたが、BMIは正常でも内臓の周囲に脂肪がつく内臓型肥満が増えていることと関係しているとみられるという。福沢助教授は「生活習慣病の予防のためには、診断基準を厳しくする必要がある」と話している。


    <金取遺跡>石器分布調べる第3次発掘始まる 岩手
     現在確認されている遺跡の中で日本最古とされる岩手県宮守村の金取(かねどり)遺跡の第3次発掘調査が7日、始まった。金取遺跡は昨年夏に行われた第2次調査で、地層の火山灰分析などから8万5000〜5万年前の中期旧石器時代のものと確認されている。石器などの分布範囲を調べるのが目的。
     第3次調査は3カ所約13平方メートルが対象。村教委が指導委員会(委員長・熊谷常正・盛岡大教授)などのアドバイスを受けて7月7日までの1カ月間をかけて調査する。調査結果は第2次調査分と合わせ今年度末までに報告書としてまとめられる。
     金取遺跡は85年の第1次調査で最も古いとみられた地層から石斧(せきふ)などの石器8点が出土。その後、東北旧石器文化研究所元副理事長のねつ造工作がなかった数少ない遺跡として注目を集めた。第2次調査で中期旧石器時代のものと確認された最古の地層から、人類が存在していたことの証しとなる石器が再び見付かることが期待されている。


    7日午後1時14分ごろ、北海道東部や東北北部で地震があった。気象庁によると、震源地は釧路沖で、震源の深さは約70キロ。マグニチュード5・0と推定される。
     
  • 06/06
     
  • 06/05
    不妊治療助成の開始は15県 独自項目盛り込む県も
     少子化対策の一環で、国の補助金事業として4月から始まった不妊治療費助成制度を実施しているのは、全都道府県のうち15県にとどまっているとの調査結果を、不妊に悩む人らの自助グループ「フィンレージの会」(東京都)がまとめ、5日発表した。
     実施15県では居住年数に条件をつけたり、女性に年齢制限を設けたりするなど、国の要綱に含まれない独自の項目を盛り込んでいる県もあった。同会は「調査期間に幅があり、状況が変わっている可能性がある。継続調査して不妊患者の声も聴き、制度改善に役立てたい」としている。
     国の要綱では、助成は保険が適用されない体外受精、顕微授精を受ける不妊夫婦に、年10万円を上限に2年間支給される仕組み。実施主体は都道府県、政令指定都市、中核市で、同会は今年5月上旬から6月上旬にかけて、47都道府県を対象に調べた。


    乳がん治療薬の効果予測 無駄な投薬、副作用防ぐ
     乳がん治療薬が効くかどうかについて患者の遺伝子7個を調べ、事前に判定する方法を癌(がん)研究会付属病院の吉本賢隆・乳腺外科副部長らが5日までに開発した。
     効果を期待できる患者だけに薬を使い、効かない患者への無駄な投薬をやめ副作用を防ぐ個別化医療の実現に近づく成果。今後、多人数の患者でこの方法の有効性を検証したいとしている。
     開発したのは、乳がん治療に広く使われている抗がん剤パクリタキセルの効果予測法。
     吉本副部長らは、同薬で治療を続けた後に手術を受けた局所進行性乳がん患者75人のがん組織の遺伝子を調べた。患者の中には、薬が効いてがんが消失または縮小していた人が約4分の3いた一方、全く効果がなかった人もいた。
     遺伝子の働きを調べるDNAチップを用いて、効いた人と効かない人の遺伝子約2万3000個の働き具合を比べた結果、7個の遺伝子で効果を予測できることが分かった。

     
  • 06/04
    <化石>世界最古6億年前の3胚葉動物 中国で発見
     中国・南京大などの研究チームが、中国南西部の6億〜5億8000万年前の地層から、筋肉や骨になる中胚葉(はいよう)を持った最古の3胚葉動物の化石を見つけ、4日付の米科学誌「サイエンス」電子版に発表した。動物は、アメーバなど単細胞の原生動物、中胚葉を持たないクラゲなどの2胚葉動物、続いて3胚葉動物と進化した。これまで3胚葉動物は、カンブリア紀(5億4000万年〜5億年前)に現れたと考えられており、その起源が約5000万年さかのぼることになる。
     この化石は、約6億年前に終わった「全球凍結」と呼ばれる氷河期直後の岩の層から見つかった。化石は10個確認され、動物の大きさは0.1〜0.2ミリと極めて小さいが、口や消化器官など複雑な体内構造を持っていた。生きていた時はカメの甲羅のような形だったとみられる。
     京都大総合博物館の大野照文・情報発信系教授(古生物学)は「動物の進化は、小さいサイズのまま複雑な体内構造を獲得し、続いて体を大きくする進化に移ったとみられる。カンブリア紀には『大爆発』と呼ばれる生物の急激な多様化が起き、3胚葉動物も大きな進化を遂げたが、その祖先の姿は分からなかった。私たちの起源を示す極めて貴重な発見だ」と話している。

     
  • 06/03
    アレルギー訴え3人に1人 都会に多く、厚労省調査
     過去1年間に皮膚の強いかゆみや目の充血といったアレルギーのような症状を訴えた人は3人に1人(36%)で、郡部より都市部に多いことが3日、厚生労働省の2003年保健福祉動向調査(概況)で分かった。
     医療機関でアレルギー疾患と診断された人は15%に上った。
     同様の調査は1991年以来12年ぶり、2回目。症状の定義が少し変わり単純比較はできないが、症状を訴える人の割合はほぼ同じで、花粉症のような目や鼻の症状を訴えるケースが増加傾向にあった。
     調査は昨年6月、全国の約4万1000人を対象に実施し、3万6506人(89%)が回答した。
     症状の内訳をみると(1)強いかゆみなどの皮膚症状があった人は16%(2)息をすると「ぜーぜー」と音がするなどの呼吸器症状は8%(3)目のかゆみや鼻詰まりなど目鼻の症状は23%−−だった。

     
  • 06/02
    <スコップ>縄文時代後期の木器を発掘 福岡・久留米
     福岡県久留米市教委は2日、同市国分町の正福寺遺跡から、縄文時代後期(紀元前2000年ごろ)とみられるスコップ状の木器が出土した、と発表した。九州では最古の木器となる。遺跡からは食用のドングリを貯蔵した多数の穴も見つかっており、同市教委は「穴の中のドングリをすくい出すのに使ったのでは」と話している。
     見つかった木器は長さ23センチ、幅12センチ。ほぼ完全な形だが、黒く変色しており、木の種類は不明。今回は鉢型の木器の一部など約10点ともに、遺跡南西部の低湿地から見つかった
     一方、ドングリの貯蔵穴は直径50センチ〜1メートルで、33基。ドングリを入れたカズラ製のかご▽かごに入ったドングリ▽ドングリをすりつぶすのに使った石器――なども同時に多数出土した。
     名古屋大の渡辺誠名誉教授(考古学)は「ドングリの採集から貯蔵、加工までの一連の様子がよくわかる。縄文時代の食文化を知るうえで大変貴重な資料だ」と話している。遺跡は市教委が県道整備に伴い、昨年夏から調査していた。

     
  • 06/01
    <産婦人科医>3割の病院で定員割れ 過酷勤務、不足に拍車
     全国の病院の約3割で産婦人科医師が定員割れしていることが日本産科婦人科学会(会長、藤井信吾京都大教授)の調査で分かった。多くの病院では産婦人科医が3日に1回の割合で当直勤務をしているとみられる。同学会は「産婦人科医になろうとする医師が少ないうえ、過酷勤務が医師不足に拍車をかけている」と分析し、当直勤務の実態調査や改善策の検討に乗り出す。
     調査は1〜2月、産婦人科の専門医が2人以上いて、年間の分べん件数が200件を超えるなどの条件を満たし、同学会から臨床研修施設として認定された全国の828施設を対象に実施した。471施設(57%)から回答を得た。このうち、医師数の多い大学病院71施設を除く400施設の回答を分析した。
     各病院の産婦人科医の定員は2〜14人で、平均4.3人。当直勤務の負担から最低限必要とみられる定員3人以下と、比較的余裕のある定員4人以上に分けて集計した。定員4人以上の240施設中、定員割れしていたのは99施設(41%)。定員3人以下の160施設で欠員があったのは30施設(19%)だった。
     地域別にみると、定員割れの割合が高かったのは北海道の39%、近畿と東北の各37%。最も少なかったのは中国四国の9%だった。
     また、女性産婦人科医の割合は全体では20%程度にとどまるものの、経験5年未満の若手医師の半数以上を女性が占めることも分かった。
     同学会などによると、産婦人科医の中でも、特に人手不足が深刻なのは産科分野。深夜の出産など緊急呼び出しが多いうえ、拘束時間も長く、医師の肉体的、精神的負担が大きい。出産時の医療事故に絡む訴訟が増えたことや少子化の進行を背景に、産婦人科医を目指す医師が減少しているとみられている。
     また、女性医師が結婚や出産などを機に勤務先病院をいったんやめ、その後に復職する場合、勤務の比較的楽な婦人科クリニックや開業を選択するケースも目立っているという。
     藤井会長は「129病院の大半で、産婦人科医が3日に1回の当直をこなしている計算になる。産婦人科医の不足の深刻な実態を社会に知ってもらい、女性医師が働きやすい環境を整備するなどの支援策を講じたい」と話している。

     
  • 05/31
    冷夏の“種”は北欧上空 風に乗り、高気圧に発達
     梅雨や冷夏など日本の夏の気候を左右するオホーツク海高気圧は、北欧上空の大気の動きが“種”となり、そのエネルギーがシベリア上空を経て東に伝わることによって生まれることを中村尚東京大助教授(気候力学)と気象庁海洋気象情報室の深町知宏さんが31日までに突き止めた。
     オホーツク海高気圧は春から夏にオホーツク海の上に現れる大型高気圧。夏に強まると「やませ」という冷たく湿った北東風を北日本に吹かせ、冷害を起こす。今回の研究は長年の謎だった成因を解明し、予報の精度アップに道を開く画期的成果として注目される。
     中村さんらは米海洋大気局の過去30年の気象データを分析。7月にオホーツク海高気圧ができる際、約1週間前に北欧上空で高気圧が強まり、それが弱まるとシベリアの北極海沿岸で低気圧ができ、その衰えとともにオホーツク海高気圧が成長していた。


    生物時計の“振り子”特定 らん藻の細胞を使い
     体内で生体のリズムを生み出している「生物時計」で、24時間の周期を決めているタンパク質の構造を石浦正寛名古屋大教授と加藤博章京都大教授らのグループが、らん藻の細胞を使って解明し、31日付の米国の専門誌に発表した。
     生物時計はさまざまな生物で見つかっているが、その周期を決めるメカニズムはよく分かっていない。石浦教授らは「普通の時計に例えると、振り子ともいえる心臓部が特定できた。不眠症など、さまざまな病気の原因にもなる生物時計の仕組みを解明する手掛かりになる」としている。
     原始的な細菌のらん藻の生物時計は三つのタンパク質で、これらの生成量や活性は24時間周期で変化し、これが生体のリズムを生み出すと考えられている。
     グループはそのタンパク質の一つKaiAの構造を大型放射光施設スプリング8(兵庫県三日月町)で調べ、三つの領域があるのを突き止めた。さらにそれぞれの領域が欠けたタンパク質を作り、その役割を分析した。
     その結果、一方の末端部の領域が欠けると、他の時計タンパク質の生成量などの周期変化がなくなった。また、中央の領域が欠損すると、生成量変化の周期が24時間からずれた。
     グループは今後、生物時計がどのように「24時間」を認知しているかなどの解明を目指す。


    BSEに感染しない牛開発 キリンが医薬品用に
     キリンビールは31日、遺伝子操作技術を活用し、BSE(牛海綿状脳症)に感染しない牛を開発したと発表した。人間の体内に入ったウイルスなどを撃退する「抗体」を牛から生産する医薬品研究の一環で開発したもので「食用牛へ応用できる可能性があるかもしれないが、自社で手掛ける予定はない」としている。
     米バイオ企業、ヘマテック社(コネティカット州)と共同で開発した牛は、BSEの原因となるタンパク質の一種、プリオンを持たないのが特徴だ。
     人間の抗体遺伝子を組み込んだ牛の胎児の細胞から、プリオンの遺伝子を破壊した細胞を作り、受精卵の形で母牛の子宮へ戻した。牛特有の抗体を作る遺伝子も同時に破壊しており、人間の抗体だけを効率よく取り出すことが可能になるという。
     約9カ月後に出産予定で、成育に異常がないかを確認し、感染症を治療する医薬品開発へ応用する方針だ。
     
  • 05/30
    禁煙で合格率アップ 大手予備校などが浪人生調査
     禁煙すると浪人生の大学合格率がアップするとの調査結果を、大手予備校の河合塾と名鉄病院(名古屋市)の研究グループが29日までにまとめた。6月5日の日本呼吸器学会東海地方学会で発表する。
     5月31日は「世界禁煙デー」。調査した名鉄病院呼吸器科の磯村毅医師は「ストレスからたばこに手を出す受験生がいるが、是非禁煙して志望校を射止めてほしい」と話している。
     磯村医師らは河合塾の寮に住む男性浪人生の喫煙実態を調べた。喫煙者には禁煙を繰り返し勧め、合否状況が確認できた59人についてデータをまとめた。
     その結果、喫煙を続けた11人が計81の試験のうち21の試験に受かり合格率が約26%だったのに対し、禁煙に成功した8人の合格率は約37%と高かった。
     もともとたばこを吸わない40人の合格率は約41%と、喫煙継続者より約15ポイントも高かった。
     喫煙を続けた11人のうち4人は志望校に合格せずに二浪したが、禁煙した8人は全員が受験結果に納得して進学したという。
     
  • 05/29
    29日午後零時47分ごろ、東北、関東地方で震度3の地震があった。気象庁によると、震源地は福島県沖で、震源の深さは約40キロ。マグニチュード(M)は5・9と推定される。
     
  • 05/28
     
  • 05/27
    <遺伝子>チンパンジーとヒト、違い8割以上
     理化学研究所などでつくる国際共同研究チームがチンパンジーの22番染色体とヒトの染色体を比較した結果を、27日付の英科学誌ネイチャーに発表した。生命の設計図と呼ばれるゲノム(全遺伝情報)の暗号文字(塩基配列)の違いは約5%だったが、それを基に作られる遺伝子は8割以上で違いが見つかった。研究チームは「両者は進化の隣人と呼ばれるが違いは想像以上に大きい。ヒトへの進化をもたらした遺伝子の解明は簡単ではない」と話している。
     チンパンジーとヒトの祖先は共通で、チンパンジーの22番染色体はヒトの21番染色体にあたる。研究チームは、チンパンジーの22番(3350万塩基)の配列を昨年夏に決定し、既に解読済みだったヒトの21番と精密に比較した。
     これまで、ヒトとチンパンジーの塩基配列の違いは1%余りとされていた。しかし、今回の研究では、両者で塩基の種類が変わっている部分が1.44%あったほか、塩基配列が加わったり、逆に欠けている部分が約6万8000カ所も見つかった。合わせた違いは5.3%になるという。
     また、染色体上の遺伝子231個を両者で詳しく比べた結果、192個(全体の83%)で、遺伝子が作り出すたんぱく質に違いがあった。
     エイズウイルス(HIV)のように、ヒトにもチンパンジーにも感染するが、ヒトでしか発症しない病気などの仕組みも遺伝子の比較から分かる可能性がある。理研の榊佳之・ゲノム科学総合研究センター長は「DNAのわずかな違いの積み重ねが、ヒトとチンパンジーの遺伝子の違いを生んでいる。今後は、特定の遺伝子同士の比較や、人間の病気の解明につながる研究に発展させたい」と話している。
     
  • 05/26
    健康食品で「がんが治った」…誇大広告と出版社を初指導
     厚生労働省は26日までに、健康食品で「がんが治った」などとうたっている本に健康食品販売業者の連絡先を掲載したのは、誇大広告を禁じた健康増進法に抵触するとして、東京都内の出版社と販売業者数社に対し、連絡先の削除などを求める行政指導をした。
     出版社に対する行政指導は初めて。2週間以内に指導に応じない場合、勧告・命令などの手続きがとられる。
     科学的根拠のはっきりしない健康食品で「病気が治った」と体験者が語る内容の出版物は多い。今回は、出版社が販売業者の利益を図る目的で「タイアップ」という契約をし、本を広告物として出版していたことが認定されたため、指導に踏み切った。

    26日午後0時31分ごろ、島根県安来市で震度3の地震があった。大阪管区気象台によると、震源地は島根県東部で、震源の深さは約10キロ。マグニチュード(M)は3.4と推定される。
     
  • 05/25
    原子1個、ナイスキャッチ 炭素の“角”の先端で
     普通は塊を作ることの多い原子が単独でいる珍しい姿をとらえた電子顕微鏡写真を中村栄一東京大教授(物理有機化学)や飯島澄男名城大教授らのチームが撮影、米科学アカデミー紀要電子版に25日発表する。
     金属の一種、ガドリニウムの原子を入れたメタノールに、炭素原子の膜でできた牛の角のようなカーボンナノホーンを浸し、先端にある直径0・9ナノメートル(ナノは10億分の1)の穴で捕まえた。
     チームは、酸素中で420−580度に温度を上げてナノホーンの側面に穴を開け、それをガドリニウムを溶かしたメタノールに浸すことで、内部にガドリニウム原子を約30個入れることにも成功した。
     飯島教授が見つけたナノホーンは半導体としての応用が期待されており、内部に金属原子を入れる技術は電気の伝えやすさの調整に不可欠。中村教授は「実用化に向け大きな一歩」としている。

     
  • 05/24
     
  • 05/23
    23日午前5時6分ごろ、宮城県で地震があった。気象庁によると、震源地は宮城県北部で、震源の深さは約10キロ。マグニチュード(M)は3・9と推定される。津波の心配はないという。
     
  • 05/22
     
  • 05/21
    電力線の束の異常が原因 みどり2の運用停止
     昨年10月、電力が低下して運用停止した環境観測衛星みどり2について、宇宙航空研究開発機構は、太陽電池パネルにつながる電力線の束に異常が起こったのが原因とみられるとする調査結果をまとめ、21日、宇宙開発委員会調査部会に報告した。
     同機構によると、太陽電池パネルの電力を衛星本体に伝える電力線104本の束を覆う断熱材が、電気を帯びて放電するなどして熱を持ったため束が破損、電力線がショートしたか切断した可能性が有力だという。
     熱により断熱材からガスが発生し、破れから噴き出すと、それが機体を推進させるような働きをするため、事故時に衛星に発生した姿勢の乱れも説明がつくとしている。
     また、みどり2は事故の直前に、太陽フレアの影響で発生したオーロラ帯を通過していることから、断熱材は電気を帯びやすい状況だった。


    レーザーで電子加速に成功 がん治療などに応用も
     レーザーを利用して、従来の加速器のような大型の施設建設が要らない小型加速器の開発を目指している大阪大の北川米喜・助教授(レーザープラズマ)らが21日、ガラスの細管にレーザーを照射し、電子を1億電子ボルトまで加速することに成功したと発表した。
     巨大加速器に代わる次世代小型加速器に必要な技術で、ガラスにレーザーを照射する方式で電子加速に成功したのは初めてとしている。実用化すればがん治療などの重粒子線照射装置の小型化などにもつながるという。
     北川助教授らは内径0・06ミリ、長さ1センチのガラス細管の片方の口にラッパ型の集光装置を付け、管の中にレーザーを集中して照射。その結果、ガラスがプラズマ化し、高いエネルギーを帯びた電子が飛び出したという。


    骨髄移植に新検査 白血球型、一致度高める
     骨髄移植の副作用を減らすため、骨髄移植財団は21日までに、骨髄提供者と患者の白血球型(HLA)適合性検査に新項目を加え、一致度をより高める検討を始めた。
     HLAの適合性は3種6個の抗原が一致するかどうかで調べていたが、C抗原という部分を加え4種8個を検査する。副作用抑止に重要とする厚生労働省研究班の結論を受けた措置。
     余分にかかる費用は患者負担となる見通しだが、同財団は「過大な負担にならない方法を探り、夏までに導入にこぎつけたい」としている。
     研究班は、約1500件の骨髄移植を調べ、副作用である移植片対宿主病の発生を分析。HLA抗原がすべて一致した場合では14%の患者で発生したのに対し、C抗原が不一致だと19%で発生したことが分かった。C抗原の不一致に別の抗原の不一致が一つ重なると、症状が悪化するケースが多発、生存率も低くなることも判明した。


    21日午後11時27分ごろ、北海道で地震があり、清里町で震度4を観測した。気象庁によると、震源地は網走地方で、震源の深さはごく浅い。マグニチュード(M)は4・7と推定される。津波の心配はない。

    ギャンブルに後悔は大事 脳の機能が勝負に影響
     ギャンブルに勝てないのは、脳の「後悔」を感じる場所がうまく機能していないため−フランスの国立科学研究センターなどの研究グループがこんな研究結果をまとめ、20日付の米科学誌サイエンスに発表した。
     脳の額近くにあり、意思決定や物事への心配に関係するとみられる「眼窩(がんか)前頭皮質」という領域に注目。ここに障害がある人と健康な人に、実際に金をかけてルーレットのようなゲームをしてもらって調べた結果、障害がある人は「後悔」を示す感情が極めて弱く、負けも大きなマイナスになったという。
     ゲームは、コンピューター画面上にある2つのルーレットのうち、一方を選びクリックして回す。結果が出た時、一方のルーレットを選んでいた場合の結果を知らせたケースと、何も知らせないケースに分け、気持ちの良しあしを11段階評価で回答してもらった。
     健康な人は、選ばなかったルーレットの方がよい結果だったと知ると、知らない時よりも、失望の度合いが大きくなった。研究グループはこの差を「後悔」と見なしたが、障害のある人は、その差がほとんどなかった。
     結局、健康な人はお金をもうけたが、障害のある人は大きくマイナスで終わった。研究グループは「後悔がない人は、ゲームの進め方に進歩がなかった」としている。

    犬は見かけによらない? 米研究チームが遺伝子分析
     見た目はオオカミと全く似ていない中国のシャーペイ犬の方が、きびきびした動作のジャーマン・シェパードなどより遺伝的には祖先のオオカミに近い−。米ワシントン大などのチームが犬の遺伝子を調べてこんな研究結果をまとめ、21日付の米科学誌サイエンスに発表した。
     チームは、米国内で飼われている計85種類の純粋種の犬の口の中から遺伝子のサンプルを採取。「マイクロサテライト」と呼ばれる塩基の繰り返し配列の違いを比べることで、それぞれの種が遺伝的にどの程度近い関係にあるか、かなり正確に特定できることを突き止めた。
     そこで、犬の祖先に当たるオオカミの遺伝子サンプルを使って、85種類の犬との遺伝的な近さを調べたところ、シャーペイ犬や秋田犬など、アジアやアフリカなどに起源を持つ9種は、オオカミに近いグループに分類されることが判明。
     一方、ジャーマン・シェパードをはじめとする残りの犬はそうした関係はみられなかった。
     
  • 05/20
    PTSDの半数は別症例 学会合同アンケート
     心的外傷後ストレス障害(PTSD)と診断した症例の約半数がPTSDに該当せず、別症状との混同だったことが20日、日本精神神経学会と日本産業精神保健学会の合同調査で分かった。同日から札幌市で開催中の日本精神神経学会総会で報告した。
     PTSDは、日本では1995年の阪神大震災から急速に知られ始めた疾患。医師に診断基準の認識が不足している実態が明らかになった。
     両学会は、所属医師約9400人にアンケートを送り、約1150人が回答。過去1年間、臨床でPTSDと診断した医師は28%、過去3年で鑑定書など法的書類に記載した医師は13%いた。
     しかし、患者がショックを受けた体験から1カ月以内に診断した症例が、臨床例の47%、法的書類の52%あった。PTSDは、症状が1カ月以上続いていることが前提の疾患のため、約半数は別症例をPTSDと誤診したことが考えられる。
     不眠など、診断根拠となる3症状が「あった」(複数回答)は臨床例の33%、法的書類の37%だけ。患者自らPTSDの診断を希望した例が半数近いのも特徴的だった。


    小惑星探査機「はやぶさ」が軌道変更に成功
     宇宙航空研究開発機構は20日、小惑星探査機「はやぶさ」が、地球の重力を利用して加速し針路を変更するスイングバイに無事成功し、地球から約3億キロ離れた小惑星イトカワに向かう軌道に乗ったと発表した。
     宇宙機構によると、はやぶさは日本時間19日午後3時22分、東太平洋上で高度約3700キロまで地球に接近し、重力を利用して針路を約90度変え、速度も秒速約30キロから約34キロに上がった。20日未明には衛星の姿勢変更にも成功、アンテナを地球に向け通信を確保した。
     はやぶさは今後、さらに電気で推進するイオンエンジンを噴射し、来年夏にイトカワに到着、岩石のかけらを収集して2007年6月に地球に帰還する。
     小惑星には太陽系ができたころの性質の痕跡が残っているとされ、得られた試料を詳しく分析することで惑星誕生の謎に迫る成果が期待されている。

    20日午前6時4分ごろ、鹿児島・徳之島の天城町で震度4の地震があった。気象庁によると、震源地は沖縄本島近海で、震源の深さは約50キロ。マグニチュード(M)は5・2と推定される。
     
  • 05/19
    草津白根山で地震多発 気象庁が注意呼び掛け
     気象庁は19日、群馬県・草津白根山で同日朝から地震が多発し、午前5時から同11時までに計71回(うち有感地震は4回)観測したと発表した。気象庁は「当初は火山活動が活発化したとみて臨時火山情報を出したが、震源位置が山頂から北西へ約10キロ離れているため、火山活動に直接結びつくものではない」としている。
     有感地震のうち、午前7時31分ごろ、長野県山ノ内町で震度3(マグニチュード3・3)、同7時5分ごろには同県高山村で震度2(同3・1)を観測。震源は草津白根山の北西約10キロ付近と推定されている。
     気象庁によると、噴煙や衛星利用測位システム(GPS)による地殻変動観測に変化はみられず、火山性微動や低周波地震も観測されていないという。草津白根山での臨時火山情報発表は1991年3月以来。

    19日午前7時31分ごろ、長野県山ノ内町で震度3の地震があった。気象庁によると、震源地は同県北部で、震源の深さはごく浅い。マグニチュード(M)は3・3と推定される。
    また午前7時5分ごろには長野県高山村で震度2の地震があった。震源地は同県北部で、震源の深さは約10キロ。
     
  • 05/18
    <潰瘍性大腸炎>抗生物質の治療法 順天堂大教授が発表へ
     若い世代に増えている潰瘍(かいよう)性大腸炎に3種類の抗生物質を投与する治療法が有効なことを、順天堂大学の佐藤信紘教授(消化器内科)らが確かめた。胃潰瘍治療でのピロリ菌除菌をヒントにしており、米ニューオーリンズで開かれている米国消化器病学会で、18日発表する。
     潰瘍性大腸炎は大腸のあちこちに炎症が起き、腹痛や下痢、出血を繰り返す。全国に7万人を超える患者がいると推定されている。免疫異常が原因の一つとされ、ステロイド剤投与が主な治療法となっている。
     同大の大草敏史講師は免疫異常を起こす最初の引き金が腸内の細菌だと考え、患者の腸の粘膜から20種の細菌を取り出した。このうちの一種「フソバクテリウム」がつくる毒素(高濃度の酪酸)をマウスの腸に注入すると、潰瘍性大腸炎と同じような潰瘍と炎症を起こすことが分かった。
     大草さんは胃潰瘍を引き起こすピロリ菌の除菌と同様の治療が有効ではないかと考え、同大治験審査委員会の承認と患者の同意を得て臨床試験を実施した。潰瘍性大腸炎の患者20人を、フソバクテリウムに有効な抗生物質3種を2週間飲む群と飲まない群の2グループに分け、投与後3カ月と1年で比較した。
     飲んだ群は血便がなくなり、下痢の回数が減った。内視鏡検査でも潰瘍がなくなるなど炎症が改善した。これに対し、飲まなかった群に大きな変化はなかった。1年後の追跡調査では、飲まなかった群の半数で潰瘍性大腸炎が再発、飲んだ群の再発者は1人だった。
     大草さんは「ピロリ菌除菌は治療法として確立しており、この治療法も新しい治療法として期待できる」と話している。

    壁画は1センチ浮き波打つ状態 キトラ古墳
     奈良県明日香村のキトラ古墳(特別史跡、7世紀末−8世紀初め)の調査で文化庁は18日、東壁に描かれた4神の青竜図部分で、しっくいが最大約1センチ浮き上がり、表面が波打つようになっているなど、全体的にはがれ落ちそうな状態になっていると発表した。
     また石室中央で、床面を埋めた土の中から5センチ四方の漆片を見つけたことも明らかにした。関係者は、漆塗り木棺の一部が石室に残っている可能性が強いとしている。
     いずれも文化財研究所(奈良市)を中心とする調査チームの担当者が、石室に入り確認した。
     調査チームは、壁画の状態は極めて悪く、早急に応急処置が必要とみている。28日に作業部会を開き、応急処置や発掘の方法を検討。はく落の危険性が高い部分を中心に和紙を張るなど一時的な保存処理をし、6月中旬にも石室の発掘を始める方針。

    「被害者の視点」重視を 警察庁長官が訓示
     警察庁は18日、全国被害者対策担当課長会議を東京都内で開き、佐藤英彦長官は「(犯罪などの)被害者対策は、警察に対する国民の信頼を確保する上で極めて重要だ。被害者の視点に立った取り組みに努力してほしい」と訓示した。
     佐藤長官は近年、政府や裁判所、民間の支援団体などでさまざまな被害者対策が進んでいると指摘。「警察としても、さらに第一線できめ細かな対策を実践することが重要だ」と強調した。
     また13年に拡充した犯罪被害給付制度の効果的な適用と、被害者支援に取り組む関係機関との連携強化を呼び掛けた。
     会議には全国の警察本部の担当者ら約70人が参加した。
     
  • 05/17
    <骨髄移植>不適合反応を抑制する遺伝子発見 東北大
     白血病治療の骨髄移植などで起きる不適合反応「移植片対宿主病(GVHD)」を抑制する遺伝子を、東北大の研究チームが発見した。GVHDは、移植された細胞が患者に生着後、患者の体を異物と認識し攻撃する反応。重症化すると内臓障害や皮膚障害を起こす。今回の遺伝子特定によって、GVHDを起こしやすい人の把握や治療法の開発が進む可能性があるという。
     研究チームは特定の受容体たんぱく質の遺伝子を持たないマウスを開発。放射線を照射して骨髄の血液を作る機能を弱らせ、別の系統のマウスの脾(ひ)臓細胞を静脈注射した。マウスは非常に重度のGVHDを起こし、実験開始から17日目には16匹すべてが死亡した。
     この受容体そのものは人は持たないものの、同じような働きをする受容体が確認されている。骨髄移植の場合、白血球型の一致率が低いとGVHDを発症しやすいとされるが、今回の研究により、白血球型の一致率が高くても、この受容体が十分に働かない場合に重度のGVHDを起こす可能性があると考えられる。
     研究チームの高井俊行・同大加齢医学研究所教授(免疫学)は「今後、この受容体を制御する遺伝子の働きを確認することによって、免疫抑制剤の投与量を抑制するなど、患者負担を減らす治療が可能になるかもしれない」と話している。

    三宅島噴火、海にも影響 プランクトン20−30%増
     噴火で放出された火山ガス中のアンモニアが海に溶け、栄養分となって植物プランクトンが繁殖する−。そんな現象が2000年夏に始まった三宅島の噴火活動で起きたことを、東京大や東海大などの研究チームが17日までに突き止めた。
     噴火で海の生態系にまで影響が及ぶ現象が見つかったのは世界初。プランクトンは噴火前より20−30%多く、チームの植松光夫東大海洋研究所教授(地球環境化学)は「ほかの火山でも同様の現象が起きているかもしれない」と話している。
     植松教授らは01年5月、噴煙の下を横切るように無人観測艇を静岡市から八丈島まで航行させ、二酸化硫黄やアンモニアガス、それらが反応してできた粒子を検出した。
     アンモニアは植物の成長に必要な窒素を含み、粒子となって海に落ちるため、虎谷充浩東海大助教授(衛星海洋学)が米国の観測衛星のデータから、植物プランクトンへの影響を調べた。
     植物プランクトンが普段から多い海域では明確な変化は検出できなかったが、三宅島付近を通る黒潮の南にあって栄養分が乏しく生物も少ない“海の砂漠”と呼ばれる海域では、01年7−8月にかけて植物プランクトンが噴火前の20−30%も増えていた。
     夏は表面の海水が暖められ、上下方向に混ざり合わなくなる。海の深層にある栄養分が上昇し、植物プランクトンが増えたとは考えにくく、チームは三宅島噴火で放出され到達したアンモニアが原因と結論付けた。
     噴火で2000年9月からの1年間に放出されたアンモニア中の窒素は推定34万トンで、北太平洋全域に例年落下する量の約6%に相当。植物プランクトンの増加に伴い、動物プランクトンや魚も増えた可能性はあるが、確認されていない。
     三宅島噴火 2000年6月から海底噴火や地震など活動が始まり、7月8日には雄山が噴火した。噴煙中の火山ガスは主に二酸化硫黄で、産業技術総合研究所の観測によると、2000年9月から1年間の総放出量は1000万トンと、国内で自動車などから出る量のほぼ10倍。今も放出が続き、全島民が避難生活を余儀なくされている。
     
  • 05/16
     
  • 05/15
     
  • 05/14
    コヒーシンが老化を抑制 ゲノムの異常変化防ぐ働き
     「コヒーシン」と呼ばれるタンパク質に、細胞の老化の原因とされるゲノム(全遺伝情報)の異常変化を防ぐ働きがあることを、自然科学研究機構基礎生物学研究所(愛知県岡崎市)の堀内嵩教授の研究グループがカリフォルニア大との共同研究で突き止め、14日付の米科学誌セルに発表した。
     コヒーシンの形成には老化抑制遺伝子の「SIR2」がかかわっているが未解明の部分も多く、今回の研究成果は老化のメカニズムを解明する手掛かりになりそうだ。
     研究チームの小林武彦助手によると、コヒーシンは、細胞分裂で遺伝子が自分の複製を作る際、本体と複製の遺伝情報が交錯するなどしてゲノムが異常変化するのを防ぐ役割を果たしている。
     堀内教授らは酵母の細胞を使い実験。